Sky関連の近況報告と「預言者の季節」の考察
※注意※
本記事は、『Sky 星を紡ぐ子どもたち』のシーズンイベント「預言者の季節(Season of Prophecy)」のネタバレ・考察記事となっております。
後半の考察パートは以下min.tまとめのリライトであり、コンセプトアートの情報が含まれております。
あくまで筆者個人の考察・解釈・推測でしかなく、他のプレイヤーの皆様の考察・解釈・推測を否定するものではない事をご留意頂けますと幸いです。
はじめに
仕事の忙しさ等でnote記事の執筆が途絶えがちになっていますが……
私は「預言者の季節」を思う存分楽しんでおります。
イベント終了(2020年12月14日16時59分)まであと少し。
執筆できる余裕も出てきたので、近況報告とか、今回の季節の考察を書き綴っていこうと思います。
イベント開始3日後に限定アイテムをコンプしました
考察勢に刺さる歯ごたえのあるイベント(後述)を用意してくださったthatgamecompanyへの感謝の為……
そして、デイリー精霊「預言の案内人」が被っている、滅茶苦茶カッコイイ「究極の贈り物」の仮面(預言の仮面)を早く入手したかった為……
課金してコンプしちゃいました!
いやはや、実際神秘的……
Twitterでは「初日にコンプしました!」というとんでもない報告を多く見かけましたけど、納得の良さですねえ。
コーディネートをどうするか迷いますが、こういう光輝くタイプの頭部用ドレスアップアイテムがもっと増えて欲しいなと思いました。
光輪を頂く星の子とか、まさに天使じゃないですか……
新しいスマホを買ってSkyを遊んでます
OSはAndroid10。2019年モデルですが使用CPUはSnapdragon 855です。
旧スマホでのプレイと異なり、3Dモデルが綺麗にヌルヌル動く60fpsで遊べるようになりました(あと、別ゲーの話になりますが、FGOのド派手な宝具演出もヌルヌル動くようになって大感激でした)。
海外版を買ったせいかは解りませんが、Android11で標準搭載されているらしい内部録音機能(ゲームの音声のみ録音できる奴)とか、標準の写真・動画ギャラリーアプリ内で簡単な動画編集ができるようになってました。
めっちゃ便利……
お蔭様で、最近のZenfoneシリーズに標準搭載されているゲーム動画録画・配信アプリ「Game Genie」を使い、Skyのプレイ動画を録る頻度が増えております。
そして、旧スマホの方では、別のGoogleアカウントと紐づけたサブ星の子が生まれました。
元々、興味を持ってくれてた家族に遊ばせるべく作ってみたのですが……
好みに合わなかったようで、結局私が世話をしています。
うーん、実際カワイイ……
高難易度の『試練』クエストがめっちゃ大変だけど、楽しい
「預言者の季節」では、暴風域や原罪が生温く思えるほどの高難易度常設サブクエスト『4つの試練』が登場しました。
魔法の季節・楽園の季節と同様、イベント終了後にSkyを始めたプレイヤーでもこのイベント独自のサブクエストに挑戦することが出来ます。
初めて試練をクリアした際は、後述する「石窟の壁画」が増えていき、報酬として通常ハートを獲得できます。
試練自体は、瞑想部屋の白蝋燭を全て灯して瞑想サークルを出現させ、何度でも挑戦することが出来ます。
満ち引きを繰り返す極寒の海を越える水の試練。
授かるのは忍耐の知恵。
迷路と回転浮遊足場を駆け抜ける地の試練。
授かるのは不屈の知恵。
浮遊足場・氷の床・強風を越えて高みを目指す風の試練。
授かるのは調和の知恵。
謎の闇靄生物を避けつつ、白蝋燭を灯して闇の中を進む火の試練。
授かるのは勇気の知恵。
まさか、興味本位でインストールして放ったらかしてたダークソウルカメラを、Skyのスクショ画像加工遊びで使う事になるとは思いませんでした。
Skyの事を「ほんわかカワイイだけじゃない謎だらけな世界観」的な意味合いで「ゆるふわダークソウル」と形容した事は何度かありましたし、TGCのジェノヴァさんがダクソ好きな事、ダクソオマージュっぽい要素がチラホラ出てくる事も知っていました。
画像出典:『風ノ旅ビト』や『Sky』で知られる“thatgamecompany”設立者ジェノヴァ・チェン氏インタビュー。作品を作るうえで大切にしているのは“カタルシス” - ファミ通.com
ですが……今回のイベントでダークソウル並みの高難易度死にゲーサブクエストを実装してきたのはホントに予想外でしたね。
画像や動画を見ればお解り頂けるかと思いますが、星の子はケープ無し・アイテム無し・魔法禁止の状態で、王国勃興期の精霊達が挑んだ4つの試練を追体験します。
故に、どの試練も難しくてやり応え抜群。
特に水・地・風の試練をリトル又は低身長でやろうとすれば、更に難易度が上がります。
逆に、「火の試練はリトル&おんぶ&白蝋燭手持ちで難易度が下がるよ」という攻略法が広まっており、実際やってみたらホントに簡単になったので拍子抜けしました。
(今後のアップデートで、難易度調整入るんだろうなぁ……)
個人的に1番好きなのは火の試練ですね。
運や状況が悪いと闇靄生物に当たったり、暗闇に蝕まれたりしてめっちゃ死にますし、迷子になる事もあります。
でも、ああいうホラーな雰囲気が好きな方は病みつきになると思いますよ。
私はめっちゃ好きです。
気の合う仲間達とフレンド専用エモート(手繋ぎ、肩車、ワープ等)を駆使して攻略するのも良し。道中で出会った他のプレイヤーと協力して乗り切り、絆を深め合うのも良し。
4つの試練は、ケープや魔法やアイテム、そして、他者との出会いや協力の有り難さが身に染みるクエストだなと感じました。
謎めいた「石窟の壁画」
各試練のクリアにより、「預言者の石窟」の壁画が増えていくんですが……これがまた非常に謎めいてるんですよねー。
【第1の壁画】
壁画下部:5人の精霊達。
角の生えた人は孤島の大精霊(詳細は第3の壁画参照)
壁画上部:預言者の石窟の入口と、流れ星。
【第2の壁画】
水・地・風・火の4つの試練と、倒れている(脱落or死亡した?)精霊達
【第3の壁画】
壁画下部:4つの試練の光と精霊達。
中央の舟に乗っているのは孤島の大精霊。
壁画上部:
水の試練の光(青):雨林の大精霊
地の試練の光(黄緑?):草原の大精霊
風の試練の光(青緑):峡谷の大精霊
火の試練の光(赤):捨てられた地の大精霊
そして山頂の人物は、冠の形を見るに、書庫の大精霊と思われます。
はい、国興し(?)の頃と思しい大精霊達が壁画に登場しました。
「大精霊はお互いに認識がある」という話が公式生放送で言及されていましたが、改めてその事を思い出させられましたね……
【第4の壁画】
火の試練クリア後、預言の案内人に報告すると特殊ムービーが始まります。
第4の壁画に描かれた「大精霊と各地方の様子」の解釈については、
以下のツイートをどうぞ。
雨林様の部分については、技術秘匿の為の凍てつく雨な可能性も有るし、元々は森の恵みを育むための雨だった(のちに精霊や星の子に害成す凍てつく雨に変わってしまった)可能性も有りそうです。
【4つの『浮遊岩の燭台』を点灯後】
各壁画付近にある『浮遊岩の燭台』に火を灯すか、点灯済みの燭台に近づくと『金色の人物』が壁画に描き足されます。
舟で預言者の石窟を訪れ、
多くの脱落者を出していた4つの試練を独りで踏破し、
授かった4つの試練の光を大精霊達(草原・雨林・峡谷・捨て地)に与え、
聖なる山(現在の暴風域)に王城を築き、光輝く。
石窟壁画の真の完成に欠かせぬこの人物は、一体何者なのでしょうか。
石窟の壁画及び『金色の人物』は何を表しているの?
先に私の結論を述べておきます。
王子/王と、星の子
まず、王子/王とは初期設定に於ける大精霊達の長です。
メガバード同様、初期のコンセプトアートでのみ詳しく言及されている存在であり、旧ストーリー案では暴風域のラスボスでした。
詳しくはSkyの非公式考察wikiをどうぞ。
「書庫の大精霊ムービーの暴風域壁画に出てくる“王冠の人物”が王子/王なのではないか」
「原罪で死亡した後の星の子が抱きしめる、白い“ハグの子”が王子/王なのではないか」
……などと推測されていますが、これまではゲーム本編で王子/王の設定が生きているか否か、不明瞭な状態でした。
ですが、石窟壁画の『金色の人物』を王子/王と解釈して良いかについてはYESかなと思っています。
というのも、TGCの開発者の一人であるレイカさんは、Sky公式Discordサーバの考察チャンネル「lore-discussion-spoilers」に於いて、
「王子/王のようなものは存在しますが、Skyの伝承に於ける役割の解釈は皆様にお任せします」と仰ってるんですよ。
故に私は、王子/王の設定は(形は変わってるだろうけど)生きてる派です。
さて、最初に石窟の壁画について考察した段階では、『星の子=王子/王の欠片』という仮説を立てていました。
書庫様ムービーで、大精霊達が星の子に跪いた後、
上空の王冠星座=暴風域の星座に視点が移って……
王冠星座から暴風域の壁画及び“王冠の人物”が出現します。
で、ホームの星座盤から見れるお気に入りフレンドの星座も、王冠の形をしているんですよ。
バージョン0.9.2(2020年5月15日)の更新以降、お気に入りフレンド星座の表示上限は13人から25人に変更されていますが、13人までだった頃は星座の形も書庫様ムービーの王冠星座と一緒でした。
この事から、私は次のように考えていました。
思いついた当時は「妄想の域を出ない」としていましたが、『星の子=王子/王の欠片』説であれば、書庫様ムービーで跪く大精霊達&王冠の人物、お気に入りフレンドの王冠星座、預言者の石窟の解釈等までピッタリ嵌るんじゃないかなと思っていたのです。
でも、預言者の季節の終わりが間近なタイミングで出た新情報により、
次のように認識を改めました。
元々“星の子の原型”がいて、そいつが王子/王になってしまったのではないか?
2020年11月21日、thatskyshopのグッズ先行予約第2弾において、雨林の大精霊ピンバッジの詩が公表されました。
これで、現在公表されてる大精霊ピンバッジの詩は、孤島様・草原様・雨林様の3つ。
そのどれもが、「大精霊達が星の子達の到来を知っていた」事を示唆しています。
気になるのは、雨林様の詩に出てくる
”おかえりなさい 親愛なる子どもたち
よくぞ戻ってくれました 真なる空の救い手よ”という言葉。
これ、遥か昔にも『星の子に等しい何者か』が天から降りてきた事を表しているんじゃないでしょうか。
遠い遠い……『王国の原初』の時代。
天からの啓示を受けた石窟の預言者精霊達は、星の子に等しい何者か―“星の子の原型(プロトタイプ)”の到来を知っていたのかもしれません。
そもそも、預言者の石窟及び4つの試練については、
A:預言者達が、天空の上位存在(メガバード?)から啓示を授かり、火地風水の力が眠っている石窟及び試練を見出した
B:預言者達が、石窟で天空の上位存在から啓示と火地風水の力を授かり、4つの試練を作り出した
のどちらかだと当初考えていたのですが、現時点ではBの方が有力かな思っています。
というのも、4つの試練には、王国が滅び大精霊も精霊も居なくなった時代(場所)である暴風域/原罪と共通する要素があるのです。
特に、火の試練の闇靄生物。あれは未知の闇の生物というより、いつか暗黒竜が精霊達に襲い掛かる預言っぽくも解釈できると思っています。接近時に暗黒竜が出してるのと似た音が聞こえるので。
恐らく、預言者達が授かったのはこのような啓示だったと予想してます。
石窟の大扉前の4つの壁画は、預言者達が天空の上位存在から預かり、守っていた『火地風水の力』を表すもの。
預言者達は精霊達の救い手・指導者となる者を選別する為に、火地風水の力を使って、各々が解釈した厄災の様子を盛り込んだ『4つの試練』を作り出したのではないでしょうか。
預言者達に弟子入りし、修行を積んだ精霊は数多くいました。
ですが、第2の壁画が示す通り……その悉くはどの試練のゴールにも辿り着けず、脱落していきました。
そうして長い時が過ぎ、ある変化が訪れます。
バージョン0.11.4(2020年11月25日)で刷新された先導する星読みの記憶解放にて、「空から星の子に似た何者かが落ちてくる」という新演出が入りましたが……この子が、“星の子の原型”ではないかと考えています。
(「預言者の季節」の終了が間近になったタイミングでこの変更が来ましたので、この精霊の記憶は王国の原初の時代に絡んだものではないかと推測しています。)
天から落ち、精霊達に保護された“星の子の原型”は、孤島の大精霊達に見送られ、舟で預言者の石窟を訪れ、4つの試練を踏破し、預言者達が守っていた火地風水の力と4つの知恵(忍耐、不屈、調和、勇気)を授かります。
試練で得た力と知恵を大精霊達に与えた“星の子の原型”は、いつしか精霊達から指導者―王子と讃えられるようになった。そして、後に書庫の主となる大精霊に連れられ、聖なる山に城を築き、空の王国の王になった。
けれど、王になった後の“星の子の原型”は、「真なる空の救い手」になれなかったどころか、(書庫様ムービーの暴風域壁画を見るに)国を滅ぼす厄災を自ら引き起こしてしまいました。
捨てられた地をはじめ、各地で精霊同士の戦乱が起き、闇の生物が猛威を振るった王国の没落期。
王が城で何かをやらかした結果、闇の嵐が聖なる山と王城を、王国の全土を覆ってしまったのだと思われます。
それでも、預言者達と大精霊様達は、天から与えられる預言を、救いを、頑なに信じていたのではないでしょうか。
「真なる空の救い手」がまたやってくるという事を。
故に、石窟の壁画には、敢えて王国が繁栄するところまでしか描いていなかったのでは、と思うのです。
国の滅びが確実になっても、大精霊達はそれぞれで出来ることをやり、切実に待ち続けていたのかもしれません。
滅んだ空の王国と、地上に残された精霊達の魂と、嵐の中の王―“星の子の原型”=原罪の“ハグの子”を救う者を。
そして、数え切れぬ年月を経て。
預言者達の預言通り、大精霊達の願い通り、
使命を授かった「真なる空の救い手」が……
王子/王の同質存在にして後継であり、
他者との繋がりを尊ぶ、数多の星の子達が現れたのです。
太古の預言者達が現在の星の子達に託した『願い』
大精霊達に歓迎され、各地の精霊達を星座に帰す旅を進める星の子達は、
長らく忘れ去られていた預言者の石窟を訪れ、預言者達と出会い、
壁画の物語を辿るように4つの試練を追体験しました。
先述した通り、星の子は「他者との繋がりを尊ぶ」存在であり、4つの試練は「ケープや魔法やアイテム、そして、他者との出会いや協力の有り難さが身に染みるクエスト」です。
石窟壁画の全貌が明らかとなり、その考察をこの記事で書き上げた今。
『預言者達が星の子達に4つの試練を受けさせた事』には、それ相応の大きな意義があったのではないかと私は考えています。
潮時を冷静に見極める忍耐の知恵。
決して諦めず、己の歩む道を拓く不屈の知恵。
嵐の前でも揺るがぬ調和の知恵。
仲間と手を取り合い、眼前の闇や心の闇と対峙し浄化する勇気の知恵。
この世代の救い手たちなら、
今度こそ、身に付けた4つの知恵を正しく使い、
闇に覆われた空の王国を救い、蘇らせてくれるだろう。
独りで試練を乗り越えて王となったあの子よりも、優れたやり方で。
それが、王子/王の痕跡である光の翼と4つの知恵を得た星の子達に対する、祖先たる彼らの『願い』―希望の預言なのかもしれません。
おわりに
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
冒頭の注意書きでも述べましたが、あくまで筆者個人の考察・解釈・推測に過ぎませんし、ホントにこれで当たりかどうかは解りません。
Twitterで「#sky考察」タグを検索すれば、Sky考察勢の面白くて興味深い考察がたくさん読めますので、是非検索してみてください!
Sky公式Discordサーバの考察チャンネル「lore-discussion-spoilers」や、
有志の方々が作った非公式考察wiki・非公式考察Discordもあります。
「預言者の季節」を機に、空の王国の謎に挑みたくなった方は、
是非そちらもご覧下さい!
それでは!!!( ´∀`)ノシ