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【全員向け】(年少さん向け)各幼児教室の特徴。塾選びの参考に(こぐま会、伸芽会、ジャック)

いつもお世話になっております。

明日は慶応横浜の合格発表日ですね。なんだか、静かで緊張した空気が流れている気がします。

さて、上記の各幼児教室について、詳しく書いていきたいと思います。どこも大手ですが特徴があります。

まだ、幼児教室を選んでいない方向けに書きたいと思います。もし、この内容が役に立つな、と思ってくださいましたら、メンバーシップにご加入頂ければ嬉しいです。どんどん、有益な情報を出していきます。

その一つが、「こぐま会」です。恵比寿に本部がある幼児教室であり、私立女子校に強いという定評があります。

そして、ここが出している問題集シリーズが「ひとりでとっくん」です。
本屋に並んでいるのをよく見かけますし、小学校受験をする子どもはほぼ全員がこの問題集をやっています。

ひとりでとっくんの「数」「図形」 「常識」 「位置表象」 「未測量」 などの分野ごとに、何回か繰り返しやって、やったペーパーを積んだとき自分の背丈ぐらいの高さになれば、その子は合格するという、冗談とも本当ともつかぬ噂話があります。しかし、噂話でもないかな。早実、雙葉などのトップクラスの学校に受かるには、そのくらいやらないと受かりません。

難点は、教室が恵比寿、吉祥寺、大森にしかないので、家庭によっては通うのが物理的に困難・不可能ということです。しかし、はっきりいって実績が悪いので通う必要はないかなー、というのが私の評価です。この幼児教室は、一人でとっくんの出版社であると考えるべきです。

次は、伸芽会です。 こちらは、大手中の大手で、教室も首都圏に二十数教室あり、家から近い教室を選んで通うことができます。

伸芽会の特徴であるそのモットーは「教えない教育」です。問題を出して「はい、答えはこうです。覚えましょう」というのではなく、あくまで子供に考えさせ、多角的な見方・考え方を育てていくことに主眼を置きます。

例えば「きゅうり、だいこん、バナナ、ジャガイモの中で仲間でないものはどれでしょう?」という問題があったとします。

大人の感覚からすると「他は野菜なのに、バナナだけ果物」だから、正解は「バナナ」 であり、 「バナナは果物、他は野菜。 だから仲間はずれはバナナよ。 そうやって覚えるのよ」と、つい押し付けることになりがちです。

しかし、 伸芽会では、具体物を見せ、考えさせます。「他は、形が長細いのに、ジャガイモだけ丸いです」 という理由を挙げて、「答えはジャガイモです!」と子供が答えたような場合には、それも正解として、とりあげます。 そして、褒めます。子供に芽生えた多角的な見方・考え方を大事に育てていこうとするのが伸芽会の特徴です。

こうした教育理念・方針は、非常に良いと思います。実際、最近の小学校受験では、「ペーパー」 「個別」「集団行動」 「運動」などのうち、答えが合っていれば済む「ペーパー」だけでなく、先生と子供が一対一で向き合い、先生が質問し、それに、子供が「理由」なども挙げながら答えるという「コミュニケーション能力」が一層重視されるようになっているという話を聞きますが、ここでは、答えに至る過程・理由が重要なわけで、こうした「教えない教育」で普段訓練していることが威力を発揮します。

また、先生も、ベテランから中堅の先生まで、人間味があり、尊敬できる人が多いというのも伸芽会の特徴です。

「慶応幼稚舎合格指南書」を書かれている黒田先生も伸芽会です。

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大手の教室だけあって、一クラスの子供の数が若干多いかなー、という印象です。 教室にもよりますが、土曜の午後のクラスでは、常時、十数人はいます。

また、例えば、平日のラスの子が、 時々、都合で、土曜のクラスに振替えでやって来て一緒になるということもあります。そうなると、見知らぬ子と接する機会が増えます。

小学校受験は、大勢の子供の中で他の子供と仲良く交わり、思いやりを持って接することができるか、集団で協調し絵を書いたり工作を作ったりできるか、そして、その一方で集団の中に埋没せずに、話合いの中で「『良い』発言」をできるか、個性・キラリと光るものを発揮できるかなどが試されます。

いわゆる「行動観察」ですが、この「行動観察」の訓練がしやすい環境が、ここにはあります。クラスに十数人いると、それを二、三のグループに分けて、例えば「みんなで協力して、動物園に遊びに行った時の絵を描く」とか共通の課題を出し、あとで、作品や、制作過程の話合いの様子を比べて、「Aグループはここが良かった」 「Bグループはここが足りなかった」等の比較、批評を先生が子供達に 「解説」することが可能になります。

そうされると、子供も、何が良かったのか、何が悪かったのかが実感できます。さらに、良い点としては、 模擬テストや夏期講習等の講習が豊富に用意されており、しかも、テスト日や講習開始日の直前までインターネッ や電話等で申込み可能という点が挙げられます。親切なんですよね。

他の教室ですと、大手でも、模擬テストや講習の申込み日は、テストや講習の一ヶ月前とか、かなり前の特定の日に設定されており、しかも、会員が優先される、というケースがほとんどです。

後者の場合、「テスト・講習を受けようか否か」 迷っているうちに、申込み日が過ぎてしまったり、定員に達し締め切られてしまうということが結構あります。

良いところばかり並べましたが、もちろん悪い点もあります。その悪い点は、上記の良い点を超えます。

それは、授業が、親は基本的に参観しないこととなっており、その日の子供の様子は、授業が終わった後に、先生から、大勢の親を集めて、「今日はこういうことをやりました」「こういうところができない子がいました」
「この問題はみんなできました」と一般的なコメントがされる方式であることです。

「Aちゃんはできました」 「Bちゃんはできませんでした」とは、言われないのです。

この方式ですと、果たしてできなかった子供が自分の子供なのか否か、自分の子供は他の子供と比べてできているのかいないのかがわからないのです。

帰宅してから、子供に「先生はこう言ってたけど、あなたはできたの?」と聞いても、答えは、あいまいです。

「自分の子供は、これぐらいはできているだろう」という具合に、下手をすると自分の子供の苦手分野を見落としかねません。また、自分の子供の総合的な「レベル」にも楽観的になってしまいかねません。

つまり、子どもの苦手分野が把握できないのです。また、総合的な子ども「レベル」についても、わかりません。

授業を見ていれば、子どものレベルはある程度分かります。早慶には到底受からないな、それでは立女を目指そうなど現実的な戦略が立てられます。

また、授業を見れないと「ペーパー」が苦手になります。高学歴のお父さま、お母さまならば、授業を見なくてもペーパーを教えることはできますが、幼児教室と違う教え方をすると子供が混乱します。混乱する以上に、親に反発してペーパーが嫌いになります。そうなると、そこで試合終了です(スラムダンク的に言うと)。

もっとも、この点については、気になった点は、遠慮せずに先生に聞くことで、ある程度カバーできます。 一クラスに十数人いたとして、保護者の多くは解説を聞いたあとすぐ帰ってしまいます。そこで先生にサッと聞きに行けば良いのです。 先生が忙しそうなら、後日、面談を申し込み、子供の様子をこまめに聞くこともできます。

しかし、これは実際には非常に面倒くさいことですし、他の幼児教室であればする必要のない苦労であり、ストレスがたまります。伸芽会の最大の弱点はここです。しかも、授業料が他の教室よりも高いということもあります。実績も大したことなく、授業も見れず、授業料が高い。ヘレンケラー並みの三重苦です。個人的には全くお勧めしません。

次はジャックです。この教室も、首都圏に十数の教室を有する大手です。 もともとは体操教室からスタートした教室です。

受験体操コースがあり、 体操に独自のカリキュラムを持っていることが特徴です。他の幼児教室でも、もちろん 「運動」は授業に取り入れられていますが、同じ先生が「ペーパー」などとあわせて教えているケースも少なくなありませんが、ジャックは運動専門の先生が教えます。

授業は、基本的に親が参観する方式です。 ですから、自分の子供の様子、できる・できないなどは手に取るように分かります。

運動の授業というのは、基本的に指示行動です。運動の授業はペーパー、行動観察、聞き取りですが、その基礎を運動で築くのがジャックの特徴です。それこそが小学校受験の本質であり、圧倒的な合格実績に反映されています。

このように幼児教室は、いろいろあります。 どこに通うかは、教育方針・理念、先生の教え方・雰囲気はもちろん、どこの学校に何名合格させているかといった合格実績や、あるいは、通塾距離などが絡んできます。

いずれにせよ、どの教室も会費等はかなりの額がするのが実情です。 テストを受けるだけでも、一回一万円を超えます。 入会するとなると尚更です。 「目が飛び出る」額とも言えます。

上記のような各幼児教室の特徴をとらえたうえで、見学を繰り返し、お子さまに合った幼児教室を選んでください。

それでは、年少のみなさま、長い戦いになりますが頑張ってください!!!!



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