忍殺TRPGリプレイ【ウェアウルフ・バイ・ナイト】04
前回のあらすじ:ニチョーム自警団の次なる仕事は、連続殺人事件の調査と解決だ。事件の裏で糸を引く黒幕の正体は、ジョルリ・ジツでホームレスを操る発狂邪悪ニンジャ・マインドハッカー!位置情報を掴まれ、地下下水道の袋小路に追い詰められた彼は必死に抵抗する!カラダニキヲツケテネ!
◆
「貴様らもワシのジョルリとなるがよい!イイイイヤァアアアーーーッ!」マインドハッカーはこめかみに指をあて、強力なマインドブラスト攻撃を放つ!「「「イヤーッ!」」」3人はキアイを入れて回避!だがマインドハッカーのジツが視界を歪ませ、紫色の01が周囲を漂う!ゲン・ジツだ!
「TAKE THIS!」BLALALAM!ファイアランナーはマインドハッカーへ駆け寄り、嵐のようなピストルカラテ!SMASH!「グワーッ!」命中!「そこだ!イヤーッ!」ファイアキラーはキツネ・サインを結び跳躍!壁を蹴って勢いをつけ、敵のLAN端子孔めがけてLANケーブル直結攻撃を繰り出す!
「い、イヤーッ!」マインドハッカーは紙一重で躱し迎撃!「イヤーッ!」回避!「イアイ!」ドゥームキラーが斬りかかる!『AARGHHHH!』白ワニが動いてかばう!SLAASH!『AAARGHHH!』命中!白ワニは片目が切り裂かれ悶絶!だが傷口はシュウシュウと音を立てて超自然的に回復していく!
『AARGHH!』白ワニは猛り狂い、暴れまわる!鋭い牙と爪、そして尻尾!「い、イヤーッ!」ファイアキラーはアドレナリンを過剰分泌させ、致命的な猛攻を紙一重でブリッジ回避!アブナイ!『ゴアアア!』白ワニの片目は白く濁り、機能もダメージも完全には回復していない。先に倒すべきか!?
戦闘継続
2ターン目
「ワシはこっちじゃ!イイイイヤァアアアーーーッ!」マインドハッカーは周囲を跳ね回りながらマインドブラスト攻撃!再び視界がうねり、極彩色の01が飛び交う!「「「イヤーッ!」」」3人はキアイではねのける!「そっちは頼んだ!イヤーッ!」ファイアランナーが動く!BLALALAM!
嵐のようなピストルカラテ!だがマインドハッカーは見切って回避し、迎撃!「イヤーッ!」SMASH!「ンアーッ!」強い!「先に雑魚をやった方がよさそうね」ファイアキラーはゴーグルをおろして索敵モードを起動させ、仲間と情報を共有!ノイズや歪みを補正し、正確な位置を看破する!
「イイイイヤァアアアーーーッ!」白ワニめがけて渾身のトビゲリを放つ!SMAAASH!『AAARGHHHH!』サツバツ!白ワニの巨体が弾き飛ばされ、壁に激突!もはや瀕死だ!「イアイ!」ドゥームキラーが駆け寄りカイシャク!SLAASH!『AAARGHHH!』首を刎ねられ即死!ナムアミダブツ!
3ターン目
「アンタのペットは片付けたぞ。首を刎ねりゃあ再生もできねェか」ドゥームキラーは無慈悲に宣告する。ホームレスなら問題だが、バイオ白ワニなら斬り捨てても問題ない。「グヌーッ……若者めが!ワシの、ワシの言うことを聞けェーーッ!」マインドハッカーは強烈なマインドブラスト攻撃!
「「「イヤーッ!」」」3人はキアイを入れて弾く!「言う事を聞くのはアンタよ、クソジジイ!イイイイヤァアアアーーーッ!」BLALALALAM!ファイアランナーは怒りのピストルカラテ!SMASH!「グワーッ!」命中!集中が崩れ、ジツが解除される!「3対1。卑怯とは言わないわよねェ!」
「「イイイイヤァアアアーーーッ!」」ファイアキラーの直結攻撃と、ドゥームキラーのイアイ斬撃が迫る!どくん……マインドハッカーはアドレナリンを過剰分泌し、これを……「イヤーッ!」紙一重で見切って躱す!躱す!躱す!躱す!ゴウランガ!「シューッ、聞き分けのない若造めが!殺す!」
4ターン目
「イイイイヤァアアアーーーッ!」マインドハッカーは危険薬物を空中に散布しつつマインドブラスト攻撃!「「「イヤーッ!」」」3人はキアイを入れて側転回避!度重なるジツの使用とカラテ応酬により、周囲の空気はエテルを帯びて重く粘る!新手のジョルリを呼ばれないうちに倒さねば!
「イヤーッ!」BLALALAM!ファイアランナーは炎の竜巻めいてピストルカラテを繰り出す!「イヤーッ!」マインドハッカーはゲン・ジツを利用して攻撃を躱し反撃!SMASH!「ンアーッ!」命中!しかしファイアキラーは索敵モードを継続し、正確な位置情報を割り出した!「そこだーッ!」
「Wasshoi!」ファイアキラーの渾身のトビゲリ!マインドハッカーはこれを……躱せない!SMAASH!「グワ、アバーッ!」KARAASH!激突!壁に蜘蛛の巣めいた亀裂が走る!もはや瀕死だ!「トドメだ!イィィヤァーッ!」ドゥームキラーのイアイが閃く!SLASHSH!「アババババーッ!」
ゴウランガ……3人の猛攻に耐えきれず、邪悪なニンジャ・マインドハッカーは血の海に沈んだ。ニンジャソウルがもたらした耐久力によりギリギリで生きているが、もはや戦闘不能!「アバッ、アバッ……助けて……死にたくない……!」マインドハッカーは血反吐を吐きながらのたうち、命乞いする。
3人は視線を交わし、無言で頷く。「なるべく生かして捕獲せよ」というのがソウカイヤからの指令だが、これほど凶悪なジツを持ち、邪悪な連続殺人事件を起こしたニンジャをソウカイヤの手に渡せば、今回以上の惨劇が起きるであろう。「命乞いは……テメエが殺した連中にしな。ジゴクでな」
SLASH!ドゥームキラーのカタナが一閃し、邪悪なニンジャの首を刎ねた。「サヨナラ!」KABOOOOOM!マインドハッカーは爆発四散した。
戦闘終了
「フーッ……手が滑っちまったぜ」ドゥームキラーはカタナを振って血を落とし、鞘に納めた。「これでよし。首級を持って地上に戻るわよ」
エピローグ
「ご苦労様」ニチョームのゲイバー『絵馴染』に戻った3人は報告を行い、ザクロからねぎらいの言葉を受けた。「こっちも変なホームレスが突然暴れ出して大変だったけど、元凶が片付いたならよかったわ」「ちょいと手が滑って殺しちまったがな」「生かしてソウカイヤに渡すのも危険だしねェ」
まもなく連絡を受けたデンパルスたちが駆けつけ、マインドハッカーの首級と証拠品の薬瓶を受け取り、事情を説明される。「心底感謝ッした。今後とも宜しくお願シャス」「ドーモ」「報酬はザクロ=サンの口座に電子で振り込んどきますンで、配分はそちらで」「了解よ」
かくして、ネオカブキチョとニチョームを震撼させた連続殺人事件は解決した。だが、政治的中立地帯のニチョームには安全と庇護を求めて毎日のようにネオサイタマ各地から難民が押し寄せ、トラブルを起こしている。マインドハッカーの欺瞞的言説にも背景はあるのだ。どうにかせねばならぬ。
しかし、どうすればよいのか。ネオサイタマ各地でマケグミやホームレスを追い出し、治安の維持改善に努めているのはハイデッカーだ。彼らは日本国の警察機構に所属し、トップにはシマカタ長官、シバタ知事代行、そしてラオモト総理大臣がいる。国家権力に逆らえばニチョームはオシマイだ。
かつて欧州で恐れられた「人狼」は、おそらくニンジャであっただろう。だが、教会や共同体に逆らったとして社会からムラハチされ、森に追放された者もまた「人狼」と呼ばれたという。ニチョームに溢れる難民もそれだ。この聖域を守るために、自警団は戦い続けねばならない……。
【ウェアウルフ・バイ・ナイト】終わり
リザルトな