見出し画像

【2022年エイプリルフール企画】極悪TRPGリプレイ【フーズ・バッド?】

邦題:誰がワルだ?(Who's Bad?)

 ドーモ、三宅つのです。これは原作スピンアウト小説「ニンジャスレイヤーイビル:ワルサイタマ・ブロウナウト」を元にしたリプレイ小説です。ネタバレにご注意ください。

 ソウカイ・シックスゲイツのアースクエイク、もといコウカイ・キックスゲイツのワースクエイクをブッ殺すシナリオです。今回挑むのは彼です。

画像1

◆ニンジャスレイヤーイビル/ワルキド・ゲン(種別:ニンジャ)
カラテ      13    体力       13
ニューロン     7    精神力       8
ワザマエ     10    脚力        7/N
ジツ        0    万札      -12

攻撃/射撃/機先/電脳 13/10/ 7/ 7
回避/精密/側転/発動 14/10/10/ -
即応ダイス:3 緊急回避ダイス:1

◇装備や所持品
◆パーソナルメンポ:精神力と緊急回避ダイス+1
◆伝統的ニンジャ装束:回避ダイス+1
◆**ダラク・チェーンソー**:2ターン目以後の手番攻撃時、ニューロン判定UHで使用可に
 大型近接武器、装備時側転難易度+1、ダメージ2、基本攻撃難易度H
 ●戦闘スタイル:切断攻撃 出目65+で殺伐発生 ナムアミダブツは666
 ★◉青黒の炎:ニンジャへの近接攻撃に火炎ダメージ+1
  攻撃フェイズ開始時に精神力1消費すると手番中の火炎ダメージを+2にする
  精神力2消費すると火炎ダメージを+3にする
 ☆◉肉体破壊:装備時のみ連続攻撃+1、出目55で殺伐発生

◇ジツやスキル
☆ダラク・ニンジャソウル
 ☆◉即死耐性:即死効果を無視し、痛打2D6とみなす 超過ダメージを受けても気絶のみ
 ☆◉ダラク・ウィズイン:体力0以下でも爆発四散せず、カイシャクできない
  行動不能状態からD3ターンが経過するとダラク・ニンジャとして復活、逃走する

◉◉タツジン:ツルギ 大型近接武器装備時の攻撃出目6成功時に痛打+1か装甲貫通1
 ●ワザ:トータルマサカー 出目665+で発生 命中すれば続く連続攻撃は回避不能
  ダメージ2、回避H、装甲貫通・痛打・殺伐なし(解体攻撃あり)
 ●戦闘スタイル:精密刺突 連続攻撃上限2、ワザマエHで攻撃判定
  ダメージ1、装甲貫通D3 出目666で殺伐、6666でナムアミダブツ
 ●戦闘スタイル:解体攻撃 連続攻撃上限3、出目65+で特殊殺伐
  出目1-2で頭部、3-4で脚部、5-6で両腕破壊
◉ヒサツ・ワザ:ヘルムブレイカー
 大型近接武器装備時に、精神力1か回避ダイス2を消費し発動
 ナムアミダブツ発生時に置き換えてもよい 回避H、痛打+4D3

●連続攻撃3、連射2、時間差、マルチターゲット
◉ランスキック

能力値合計:30
スターター環境のニンジャスレイヤーのデータをいじってみました。あんなのでも強いことは強いので恐ろしい存在です。当然借金持ちで、ケツに火がついています。イービアスとゲトームーンはNPC扱いとします。一応「ニンジャソウルの闇」は持っていません。

 対するキックスゲイツはこいつらです。

◆クルードシュリケン(種別:ニンジャ)
カラテ       6    体力        8
ニューロン     6    精神力       6
ワザマエ     12    脚力        6/H
ジツ        0    万札       20

攻撃/射撃/機先/電脳  8/15/ 7/ 8
回避/精密/側転/発動 13/13/13/ -
即応ダイス:3 緊急回避ダイス:0

◇装備や所持品
◆ダイシュリケン:大型近接武器、装備時側転難易度+1、ダメージ2、基本攻撃難易度H
 ●戦闘スタイル:切断攻撃 出目65+で殺伐発生 ナムアミダブツは666
▶テッコLV1:カラテ判定ダイスと回避ダイス+1
▶サイバネアイLV1:ワザマエ判定ダイス+1、射撃判定時はさらに+1
▶生体LAN端子LV1:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
▶クロームハートLV1:体力と精神力+1
●過剰サイバネ(4個):精神力-1

◇ジツやスキル
◉◉ダイシュリケン投擲:射撃判定UH、2ターン連続投擲不可
 縦横斜の1方向、距離20マス以内で範囲4×4マス以内の敵全員に2ダメージ(回避H)
 出目666で成功すれば時間差で2回2ダメージ(回避H)
◉ダイシュリケン防御:射撃ダメージを20まで防ぎ、それ以上受けると破壊される
◉滅多打ち:素手の連続攻撃2(固定、殺伐なし)
●連射2
◉ニンジャソウルの闇(1):体力および攻撃・射撃・ジツ発動ダイス+1
◉邪悪なサディスト

能力値合計:24
◆ワースクエイク (種別:ニンジャ、大型1×1)
カラテ      15    体力       34
ニューロン     7    精神力      13
ワザマエ      6    脚力       10/-
ジツ        6    万札       20

攻撃/射撃/機先/電脳 16/ 7/ 7/ 7
回避/精密/側転/発動  9/ 6/ -/ -
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:6

◇装備や所持品:特になし
◇ジツやスキル
☆ビッグニンジャ・クラン、ジツLV6
 ☆巨体化の秘儀LV6:体力+18、回避-6、緊急回避+6、脚力+2、連続側転UH
 ◉ビッグ突撃:精神力1を消費し自動発動、脚力の倍マス移動 次の手番まで回避不可
  轢殺攻撃3可能、ダメージ2(回避H)、直後の近接攻撃に痛打+3
 ◉巨体の薙ぎ払い:ワザマエHで発動、隣接する敵全員に2ダメージ(回避N)
  素手限定、連続攻撃上限1、痛打・殺伐なし、迎撃不可
 ◉◉グレーター級ソウルの力:ニューロン+ジツで精神力換算
 ★筋肉の盾:緊急回避ダイス+2、射撃や爆発に対しダメージ軽減1(状態異常時除く)
 ★掴み取りの腕:隣や上を通過しようとした者1体に割り込みで「掴み取り」攻撃
  回避難易度UH、命中すると隣接マスに再配置され回避不能ダメージ1+拘束(脱出UH)
  味方も掴み取れる(ダメージや拘束を与えずに再配置可能)
 ★★常時大型化:大型1×1、即死耐性、連続側転不可、轢殺攻撃1、素手リーチ+1
●連続攻撃3、時間差、マルチターゲット
◉ニンジャソウルの闇(1):体力および攻撃・射撃・ジツ発動ダイス+1
◉邪悪なサディスト

能力値合計:40

 つの次元ではアースクエイクとヒュージシュリケンは本編登場せずにナレ死したため(後でアースは出たりしましたが)、よりにもよって今回が初の出番です。いや、ワースとクルードですが。では、始めます。

◆◆◆

「や……やれ! クルードシュリケン=サン! もう辛抱が……」「イヤーッ!」クルードシュリケンは巨大なスリケンを投擲した。

「「「「「「「「「「アバーッ!」」」」」」」」」」巨大なスリケンは十人の汚職警官の首を同時に吹き飛ばした。ストライク!「ムンッ!」ワースクエイクは目を見開いた。やがて虚脱した。スリケンはクルクルと旋回し、血をまき散らしながら、クルードシュリケンの手に戻ってきた。

「終わっちまうと、一瞬だなァ。どうよ、ワースクエイク=サン?」「ンンー、ほうっておけ。鳥の餌になる」ギャアギャアと鳴き声を上げ、スクラップ場の上空をバイオハゲタカが旋回している。彼らは土に埋められた美味なるボーリング・ピンにありつきたくて仕方がないのだ。

「お……ボスから入電だぜ。人遣いが荒くていけねえな」クルードシュリケンが携帯IRC端末のコールを確認した。「モシモシ、ドーモ、ワオモト=サン。アッハイ、万事問題なしです。ハイ、ハイ。……アッハイ、ハイ、ハイヨロコンデー!」彼は通信しながらペコペコと頭を下げた。

「ッたく、ワンコールで通信に出ないとケジメだからな。報告もしたし、とりあえず片付いたぜ。この後どうするよ。セプク・バーにでも行くか?」「今度からもっと尻ぬぐいが簡単なピンハネを考えろよ、クルードシュリケン=サン」「何言ってやがる。俺は……あン?」

 クルードシュリケンは金網ゲート方向を見た。走りくる車両があった。KRAAAASH!クルマは金網をノーブレーキでブチ破り、スクラップ場に突入してきた。ナムサン……それは錆びだらけの中古スポーツカーだった。フロントグリルには恐ろしいオニめいた装甲改造が施されている。

画像4

 運転席には曖昧な表情をした初老の男がいてハンドルを握っている。明らかに危険だった。「ヤバいぜ!」クルードシュリケンが叫んだ。ワースクエイクが向き直った。「何ッ!?」ギャルルルルルル!中古スポーツカーはそのままノーブレーキで突っ込んできた!

襲撃開始

クルードシュリケン/CSとワースクエイク/WQは回避判定、難易度H。13D6[5332325421346]9D6[165223563]成功。

「「イヤーッ!」」慌てて二人は横へ転がり突進を回避!だが次の瞬間、クルマの中から色付きの風が飛び出した!「Wasshoi!

CSへ連続側転&連続攻撃3、[6525553242][1334][6631][51315]2成功&殺伐[3]急所破壊、2成功。CSは回避ダイスなし!3ダメージを受け残り体力5、ニューロン5、精神力4に低下!

 KRAASH!「アバーッ!?」サツバツ!窓から飛び出したアンブッシュ者はクルードシュリケンの股間に痛烈なキックを命中させた!「オゴゴゴーッ!」クルードシュリケンは吐瀉物を吐きながらゴロゴロと転がり、積み重なった廃車に衝突!「ち、畜生!いったいどこの……テッポダマだ?」

 クルマは彼方へ走り去り、アンブッシュ者は回転ジャンプし着地した。青黒い装束を纏ったニンジャだ。鋼鉄のメンポには「極」「悪」の漢字がレリーフされ、何物にも容赦しない冷酷非情な眼光が恐ろしい……!彼は威圧的にアイサツを繰り出した!「ドーモ。ニンジャスレイヤーイビルです」

画像2

「ドーモ、クルードシュリケンです」「ワースクエイクです。……ニンジャスレイヤーイビルだと!?」二人は泡を食ってその者を見た。「まさか貴様……コウカイ・シンジケートの港湾倉庫に保管されたコーケインがときどき目減りしている事がある……その前後に監視カメラに映った不審な影が」

 クルードシュリケンは股間を抑えながら立ち上がる。「そうだ……あれは青黒い装束を着たニンジャだった……!」「ああ。それは俺だ。確かにな」ニンジャスレイヤーイビルは認めた。「末端価格が高いからな。そんなカネ、払っていられるか」「クソめが!死ね!」一撃必殺アトモスフィア!

戦闘開始

1ターン目

イニシアチブ:ニンジャスレイヤーイビル/NE&ワースクエイク/WQ(7)→クルードシュリケン/CS(5)
大気にカラテが満ちる!最初からハードモードだ!
NEはCSへ連続側転&連続攻撃3、[5653224622][5552][6336][24322]3成功、2成功&殺伐[2]頭部痛打。CSは[642563][1264333]回避!

「テメエから死ねーッ!」ニンジャスレイヤーイビルは手負いのクルードシュリケンにトドメを刺すべく飛びかかる!狙うは眼球!「い、イヤーッ!」クルードシュリケンは紙一重で回避!

WQはビッグ突撃(残り精神力12)&連続攻撃3、[14362][16321][626343]2成功、1成功、3成功&殺伐[2]頭部痛打。轢殺含め4回攻撃!NEはアドレナリン・ブーストして(残り精神力7)回避、[145][554][324][511]全て回避し迎撃!WQは残り体力33、NEは残り回避ダイス4、緊急回避ダイス1!

「死ね!ニンジャスレイヤーイビル=サン!死ねーッ!」ワースクエイクは捨て身の突撃!「イヤーッ!」KRASH!ニンジャスレイヤーイビルはニンジャアドレナリンを過剰分泌させ、恐るべき突進を紙一重回避!カウンターキックを食らわせた!「オゴーッ!」ワースクエイクは吐瀉物を撒き散らす!

 KRAAASH!そのまま巨体はドラム缶の山へ激突!大量のドラム缶が雪崩を起こし、ワースクエイクに降り注ぐ!「グワーッ!」彼にとってはさしたるダメージでもないが、身動きが取れない!「オノレ!イヤーッ!」クルードシュリケンはニンジャスレイヤーイビルめがけ巨大なスリケンを投擲!

13D6[4262464111521]成功。NEは4D6[3155]成功。そして!

「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーイビルは瞬時に地面にアグラをかき、これを回避!頭上を通り過ぎる回転刃!そしてその投擲終了の瞬間、Uターンしてきた中古スポーツカーの突進が、クルードシュリケンの身体を、とらえた!「え」KRAAAAASH!「グワーッ!?」

轢殺ダメージ2&弾き飛ばし、激突!合計3ダメージを受け残り体力2!

 巨大な金属質量の衝突を受けたクルードシュリケンは撥ね飛ばされて回転し、吐瀉物をまき散らしながら、ワースクエイクが埋まったドラム缶の山に叩きつけられた。「オゴゴゴーッ!」KRAAAAAASH!さらに雪崩を起こすドラム缶!「お……おのれ……!」二人はドラム缶に圧し潰されて動けない!

 ニンジャスレイヤーイビルは素早く近づき、火のついたライターをドラム缶に投げつけた。クルードシュリケンは血走った目で、ドラム缶から漏れ出る汚いオイルを見た……。

爆発ダメージ2D6[66]=12。CSは体力-10になり即死。WQは軽減1するが11ダメージを受け残り体力22!

 KA-BOOOOOOM!「「アバーッ!」」二人は巨大な爆発に呑まれた!「サヨナラ!」クルードシュリケンは爆発四散!

画像3

 そのとき中古スポーツカーの助手席のドアが開き、イービアスが転がり出て、青い顔で四つん這いになり、嘔吐した。「オゴゴゴーッ!」「汚ねえなァ!」ニンジャスレイヤーイビルは飛び離れた。運転席のゲトームーンも降りてきて、イービアスの背中をさすった。「すまんのう!(以下略)」

「イヤーッ!」KRAAAAASH!積み重なった燃えるドラム缶を跳ね飛ばし、ワースクエイクが起き上がった。怒りに燃える目でニンジャスレイヤーイビルを睨み、拳を振り上げる!「貴様!俺がコウカイ・キックスゲイツの戦士と知っての狼藉か……!」「知っているぜそんな事ァ!」

 ニンジャスレイヤーイビルはワースクエイクの巨体を見上げた。「だからカネになるんじゃねえか。しぶとい野郎だぜ!」

2ターン目

イニシアチブ(一騎打ち):ニンジャスレイヤーイビル/NE&ワースクエイク/WQ(7)→NE&WQ(4)
NEは連続側転、[4214654251]成功、物陰に隠れる。ニューロン判定UH2、即応ダイス3をつぎ込む![1556235263]成功!

 ニンジャスレイヤーイビルは連続バック転で距離をとり、慌てて中古スポーツカーの後ろに隠れ、トランクを開け、ゴルフバッグを取り出し、ジッパーの四桁ダイヤルキーを解錠しようと苦戦していた。「注意をひきつけろ! クソ共!」「人遣いが荒いわい!(以下略)」「アーン!」

 イービアスはコケティッシュな声を出し、ワースクエイクに向かって身体をしならせた。「アタシってホットでしょ?」「ウオーッ!」ワースクエイクは二人を無視し、中古スポーツカーごと敵を破壊せんと突進!

ビッグ突撃(残り精神力11)&連続攻撃3、[14141][34564][245641]2成功、4成功、4成功。一応「ネズミハヤイ」扱いとしてダメージ軽減2と体力8を持つ。轢殺は軽減で防ぎ、2ダメージ3つを受け残り体力2。スゴイ!

 KRAASH!車体が滑り、ニンジャスレイヤーイビルをトランクから転がり落とした!「オゴーッ!」ニンジャスレイヤーイビルは嘔吐しながら転がったが、ゴルフバッグは手放さなかった。彼は転がりながら四桁を合わせ終えた!「開いたぜ!オラッ!起きろ、ダラク!やるぜ!」彼は叫んだ!

「やらねえとヤバイ!俺が死んでもいいのかッ!?」(((面倒くせえなあ!)))ゴルフバッグから取り出したのは……おお……ナムサン!恐るべきチェーンソーである!ドルッ……ドルルルル!ニンジャスレイヤーイビルが紐を繰り返し引いてエンジンをかけると、刃が動き始めた!

 その刃は青黒い炎を纏って禍々しい唸りを上げた! ウオオオオオン!

精神力2を消費し(残り5)火炎ダメージ+3、連続攻撃4、出目55・65+で殺伐発生。基本攻撃難易度H。[553][546][123][6245]3発成功、殺伐[142]弾き飛ばし、脚部破壊、頭部痛打。精神力1を消費し(残り4)弾き飛ばしを置き換えて「ヒサツ・ワザ:ヘルムブレイカー」発動。痛打+4D3。4D6[4416]割って2+2+1+3=8。痛打累積により、基本ダメージ2+火炎3で1発5ダメージ、さらに殺伐は痛打1、ヘルムブレイカーは痛打8。合計15+2+8=25ダメージ。WQは体力-3、食いしばりせず即死!

イイイイイヤアアアーッ!」ニンジャスレイヤーイビルは中古スポーツカーを駆け上がり、ルーフから、跳んだ!そしてワースクエイクの顔の高さまで跳躍し、青黒のチェーンソーを叩きつけたのである!ヘルムブレイカー!「アバババババーッ!?」ナムアミダブツ!ナムアミダブツ!

 ワースクエイクの脳天が真っ二つとなり、血飛沫が飛び散った!「サヨナラ!」KABOOOM!ワースクエイクは爆発四散し、万札がまき散らされた。

戦闘終了

 ザンシンする時間はなかった。ニンジャスレイヤーイビル、イービアス、ゲトームーンの三人は大慌てで走り回って、万札を一枚残さず拾い集めた。このカネは報酬外なので、拾ったものの取得物となるのだ。三人は互いに牽制するように睨み合いながら、各自の財布に取得万札をしまった。

合計万札40を獲得。3人で分けて13ずつ。一番活躍したNEが1多く貰う。借金12を返済し、手元には2残った。やったぜ!

「俺が六で、お前らは二ずつだっつってんだろ!」「ワシはクルマを運転した!そしてこんなに大きな損傷を負わされたんじゃ!もっと貰う権利があるぞ!(以下略)」「早い者勝ちだよ!成功報酬はそっちが六でいいから!」「いいや、ワシはもっと要求する!だいたい近頃の若者は(以下略)」

エピローグ

「よし、とにかくこれで片付いたぜ。今から通信入れッからな」ニンジャスレイヤーイビルはIRC端末を操作し、ジェンシーに繋いだ。「モシモシ」……ザリザリザリ……「ア?」……0101……『この番号は現在使われておりませんドスエ』「ア?」繰り返しジェンシーを呼び出そうとする。通じない。

「オイ!コラ!どうなってんだ!?」最悪だ。ジェンシー・リキは、こちらとの連絡を切った。ひょっとしたら、コウカイ・シンジケートに自分たちを売り渡し、厄介払いついでにカネをせしめるつもりか。自分ならそうする!「ファック!ディックヘッド!マザーファッカー!コックサッカー!」

 三人は怒り狂ったが、ここにいてはヤバイかも知れない。ならば、ジェンシーをジゴクの底まで追い詰めて、オトシマエをつけさせねば!「おい……ワシのクルマがこんなにもボロボロなんじゃぞ。幸いにもなんとか動くが、修理代がもっともっと必要じゃ。すぐに経費で(以下略)」

「走るんだな!ならよし!ジェンシーのクソ野郎を追い詰めて、プレッシャーかけて、きっちりとカネを搾り取ってやるぜ!」「ファッキンカント!」「サノバビッチ!」怒り狂う三人!だが!0110101……「いつつ……なんか、頭が痛いんだけど」イービアスがこめかみを抑えた。「車酔いじゃろ」

「いや、そーじゃなくて……このへん、こんなだっけ?」「ア?」三人は周囲を見回した。どこか郊外の廃駐車場のようだ。燃え盛るドラム缶の山も、廃車の山も、いつの間にか消えている。空は黒雲に覆われ、黒く冷たい雨が降ってきた。「アア?」「ここ、ワルサイタマのどっかだよな?」

 イービアスは、付近に立っている錆びついた道路標識を見て、青ざめた。そこには『Welcome to ネオサイタマ』と書かれている。「……ワルサイタマってさあ、いつ新しくなったの?」

【フーズ・バッド?】終わり

つのにサポートすると、あなたには非常な幸福が舞い込みます。数種類のリアクションコメントも表示されます。