忍殺TRPGリプレイ【パンツァー・ドラグーン】02
前回のあらすじ:反アマクダリ勢力の梁山泊、ニチョーム・ストリートに対する圧力は臨界点を超えた!空中から、地上から、ハイデッカーや戦闘兵器、ニンジャエージェントが一斉にニチョームへ突入する!先陣を切って飛び出したのは、大型バイクにまたがる3人組だ!カラダニキヲツケテネ!
◆
ギャギャギャギャ!3人のニンジャは洗練されたデザインの黒い大型バイク「ドラグーン」に乗ってニチョームへ突入する。これはオナタカミ社製の戦闘兵器であり、高度なAIによって制御され、大型バイク形態、二足歩行人型形態、その中間形態へ三段階に変形し、極めて高い機動戦闘力を有する。
3人はストリートの傭兵ニンジャからアマクダリ・セクトによって見出され、いくつかの対オムラ・ミッションに投入されてきた。指名手配の凶悪犯もおり、行状は治安維持部隊にはふさわしくないが、実力と実績はそれなりだ。かくて今回、彼らはニチョーム制圧部隊に加えられたのである。
ただしニチョームには手練れのニンジャが多く、正面から相手すれば危険だ。ニンジャ戦力は貴重ゆえなるべく生還させたい。従って3人に与えられた任務は、まず抵抗する非ニンジャの暴徒を鎮圧し、彼らが所有する戦闘兵器があれば破壊すること。また防犯カメラデータを抽出し、離脱すること。
敵ニンジャと遭遇し、1体以上鎮圧できたなら、さらにボーナスが加えられる。アマクダリ・セクトの精鋭部隊「アクシス」への登用の道も開けるだろう。だが、死ねばそれまでだ。最低限でも任務をこなし、可能な限り生き残り、離脱するのが最優先となる。数の上では圧倒的有利なのだ!
「楽な作業だぜ!」デッドリーチェイサーはバイクの上で嘲笑う。先ほどまでストリートにいたニチョームのニンジャたちは、大集団による襲撃に恐れをなし、付近のビルへ逃げ込んだ。奴らを追跡する必要はない。数に任せて弱者を蹂躙し、命とカネとデータを奪う。心地よい体験だ!「行くぞ!」
襲撃開始
マップ
NPCデータ
◆モーターヤブ(種別:戦闘兵器)
カラテ 6 体力 12
ニューロン 3 精神力 -
ワザマエ 6 脚力 2
ジツ - 万札 6
攻撃/射撃/機先/電脳 6/ 6/ 3/ 3
◇装備や特記事項
●ショック・サスマタ:テック近接武器、ダメージ2(1+電磁1)
●ガトリングガン・アーム:銃器、連射6、ダメージ1、射撃N、バースト3×3
●射撃スタイル:銃弾の雨
●移動スタイル:跳躍移動(3マス)
能力値合計:15
◆ヘヴィモーターヤブ(種別:戦闘兵器)
カラテ 6 体力 6/-1
ニューロン 3 精神力 -
ワザマエ 6 脚力 2
ジツ - 万札 6
攻撃/射撃/機先/電脳 6/ 6/ 3/ 3
◇装備や特記事項
●火炎放射器アーム:連射2、カトンLV1、時間差、マルチターゲット
隣接3×3の範囲に対し火炎属性ダメージ1(回避N)×2 射撃は自動成功
◉ダメージ軽減1
能力値合計:15
◆ニチョーム・レジスタンス(種別:モータル)×30
カラテ 2 体力 1
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ - 万札 0
攻撃/射撃/機先/電脳 2/ 3/ 1/ 1
◇装備や特記事項
◆チャカガン
能力値合計:6
◆ニチョーム・レジスタンス・スナイパー(種別:モータル)×3
カラテ 2 体力 1
ニューロン 2 精神力 1
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ - 万札 0
攻撃/射撃/機先/電脳 2/ 3/ 2/ 2
◇装備や特記事項
◆スナイパーライフル:銃器、連射1、ダメージ1(回避H)、移動後射撃不可
能力値合計:7
◆イタマエ (種別:モータル/カルマ善)×2
カラテ 1 体力 1
ニューロン 2 精神力 1
ワザマエ 4 脚力 2
ジツ - 万札 3
攻撃/射撃/機先/電脳 1/ -/ 2/ 2
◇装備や特記事項
●非戦闘員:隣接ヤクザを倒すと解放され、交渉判定Hに成功すると立ち去る
●カルマ:善
能力値合計:7
1ターン目
クオー!クオオー!3機のドラグーンは土砂降りの雨の中を駆け抜け、雑多な小火器で武装した哀れなレジスタンスたちに銃弾の雨を浴びせかける!BRTTTTT!BRTTTTT!BRTTTTT!「「「アバーッ!」」」ナムアミダブツ!「アバーッ!」南側のビルでスナイパーライフルを構えるヤクザも即死!
「「「ザッケンナコラー国家権力!」」」BLAMBLAMBLAM!レジスタンスたちはチャカガンを構え応射!「イヤーッ!」ギャギャギャギャ!デッドリーチェイサーは銃弾の軌道を見切り、ドラグーンごと躱す!ニンジャだからだ!だが薬物をキメたレジスタンスたちのNRSは軽微!「敵襲ーッ!」
2ターン目
クオー!クオオー!3機のドラグーンは左手の建物へ突入!内装からして回転スシ屋の店舗だったようだが、先程の爆破工作で火の海だ。壁には大穴が空き炎上している。そしてゆらめく大型戦闘兵器の影!『ヘヴィモーターヤブは賢く強い。私はオムラ・インダストリとは無関係です』欺瞞!
「アイエエエ!タスケテ!」店の奥にはイタマエが縛り付けられ、自称レジスタンスが店内を荒らしている!火事場泥棒だ!市民救助重点!「「「国家権力!」」」BRTTTTT!「「「「アバーッ!」」」」3機のドラグーンは暴徒鎮圧ミニガンから銃弾の雨を降らせ、悪党たちをネギトロに変える!
ヘヴィモーターヤブは装甲が堅牢なぶん鈍重で、3人に追いつけない!「「ファック国家権力!」」「「アンタイセイ!」」4人のレジスタンスがチャカガンを向け発砲!BLALALALAM!「「「イヤーッ!」」」ギャギャギャギャ!3人は銃弾の軌道を見切り、ドラグーンを旋回させて躱す!
デッドリーチェイサーは近くにUNIX端末を発見した。これをハッキングすればデータが手に入るだろう。だがその前に邪魔者を排除せねば!彼は嘲笑い、叫ぶ!「ゴミどもが、国家権力に逆らいやがったな!皆殺しだ!」
3ターン目
「「イヤーッ!」」ギャギャギャギャ!BRTTTT!BRTTTT!「「アババーッ!」」デッドリーチェイサーとマッドガンナーは店の奥へ突入し、レジスタンスを轢殺&射殺!ストライク!「アイエエエ!」「おい、そこのUNIXのパスワードを教えろ!」デッドリーチェイサーはイタマエに凄む!
「は、ハイ!」イタマエは失禁しながら頷く!「2146(ニチョーム)です!」「よし!勝手に逃げろ!」「ハイ!」ストリークはしめやかにUNIXに接近し、生体LAN端子でハッキングを行う。チチチチチチチ……キャバァーン!瞬時に防犯監視カメラのデータが流れ込み、脳内UNIXに保存される。
『ピガッ……ヘヴィモーターヤブは堅牢です』ガション、ガション。鈍重な戦闘兵器は火炎放射器アームを構えながら近づいてくる。このまま逃げてもいいが、戦闘兵器を破壊することは任務のうちの最低限だ。しかし敵の装甲は実際堅牢、暴徒鎮圧用ミニガンでは貫けない。ならば……カラテだ!
戦闘継続
【続く】
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