忍殺TRPGリプレイ【オンジェ・テム・マリンボンド】
邦題:スズメバチはどこだ(Onde tem marimbondo)
ドーモ、三宅つのです。これは、古矢沢=サンのシナリオ案「アシカゲ・タクジ護衛任務」を元にしたリプレイ小説です。ネタバレにご注意下さい。
ネオサイタマにテクノダンスを披露に来たアシカゲ・タクジたちを護衛するミッションです。成長の壁を超えていないPCニンジャ3人程度を想定していますが、調整も可能でしょう。今回はこの3人が挑みます。
◆ヤクシニー(種別:ニンジャ)
カラテ 5>6 体力 7>8
ニューロン 5 精神力 5
ワザマエ 6 脚力 3
ジツ 3 万札 24>12
DKK 0 名声 2
◆装備や特記事項
☆カトン・ジツLV3
◉常人の三倍の脚力:脚力+1、連続側転難易度-1
◆テック・フルヘルム&タクティカルスーツ:体力+2
○立ち位置や性格:違和感や外部存在(現地採用のヨゴレニンジャ扱い)
○生い立ち:ピンハネ シナリオクリア時やモータルハント時に万札+1
◉知識:犯罪、ストリートの流儀
◉交渉:威圧
能力値合計:20>21 回避ダイス:6
前回の冒険で、万札11、名声1、余暇2日を獲得しました。とりあえずカラテを鍛錬し、2D6[22]=4<5失敗、[23]=5+1=6>5成功。万札12を消費してカラテが6になります。まだまだ駆け出しですね。
◆ナーギニー(種別:バイオニンジャ)
カラテ 6 体力 12
ニューロン 5 精神力 5
ワザマエ 6 脚力 4
ジツ 0 万札 20>8
DKK 3 名声 2
◇装備や特記事項
○生い立ち:純正バイオニンジャ
◉バイオニンジャ化:体力+2、交渉判定難易度+1、アイテムによる回復量-1
●脆弱性:火炎(精神力1)
◉知識:バイオ系メガコーポ
▲▲戦闘用バイオトルソー:脚力+1、体力+3
△バイオテイル:体力及び攻撃&側転ダイス+1
▲▲戦闘用バイオサイバネLV1 バイオ武器LV1、ダメージ2、交渉判定難易度+1
△外骨格ブレード:バイオ武器での近接攻撃時、出目6で痛打+1
◉トライアングル・リープ:連続側転で壁に触れて移動した時、
直後の近接攻撃の難易度上昇を無視し、痛打+1を加える
○立ち位置:心酔や従順(仲間への個人的な親愛)
◉交渉:威圧
能力値合計:17 回避ダイス:6
前回の冒険で万札17、余暇3日を獲得しました。シミターが無駄なので万札3で売り払い、万札10で「外骨格ブレード」を入れます。残り万札13。毒牙は万札20も必要な割に「出目44で毒ダメージ+1」という微妙な効果なのでやめます。バイオ武器とバイオニンジャ化で交渉判定難易度が+2されているため、「恐るべき美貌」か「催眠性バイオフェロモン」でも入れてもいいですが、彼女が交渉することは特にないため要りません。ネオサイタマでは彼女程度の異形はモータルでもありふれていそうですが。とりあえず「トライアングル・リープ」を入れます。残り万札8。
◆シャドウウィーヴ(種別:ニンジャ)
カラテ 4 体力 4
ニューロン 5 精神力 5
ワザマエ 4 脚力 2
ジツ 3 万札 2
DKK 0 名声 2
◇装備や特記事項
▶生体LAN端子:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
☆ハデス・ニンジャクラン、ジツLV3
☆シャドウスネア・ジツLV3 精神力1消費し発動(NORMAL)
術者に隣接する3×3マスの敵モータル全員に体力ダメージ1(回避HARD)
ニンジャには回避ダイスダメージ3(回避HARD)
★シャドウピン・ジツ:精神力1消費し発動(NORMAL)、精神攻撃
クナイ・ダートを自動成功射出(回避NORMAL)
命中した敵に次の術者の手番まで拘束(脱出U-HARD)を与える
○生い立ち:アーチ級ニンジャソウルの片鱗
◉不屈の精神:精神力+1、精神攻撃に対するニューロン判定ダイス+2
◉知識:伝統的アート(ハイク)、古代ニンジャ文明(断片的)
能力値合計:19 回避ダイス:5
ゲストキャラです。前回の冒険で特に獲得したものはありませんが、適度にスキルとか入れてみました。ブラックドラゴン=サンは今回別行動です。
時系列は「ライク・ア・ブラック・ドラゴン」の後、2034年10月下旬頃となります。では、始めます。
◆◆◆
序
ネオサイタマ、カネモチ・ディストリクト八番街。別名「カネモチ8」と呼ばれ、富裕層(カチグミ)よりはカチグミ・ワナビーたちの多く集まる猥雑な歓楽街だ。ここにあるカチグミ観光客向けホテル「ソビエタツ」はキョート系資本で、ネオサイタマとは一風異なる奥ゆかしさを漂わせている。
「すッげえなァ。こんなとこ来るの、生まれて初めてだわ」赤髪の女ニンジャ・ヤクシニーは、呆然と周囲を眺めている。コメダ・ストリートで生まれ育った彼女は完全に場違いだ。壁の隅でローブを被っているナーギニーも、当然こんな場所に来たことはない。彼女らを離れて見るのは黒髪の青年。
「俺も来たことはないが、高級ホテルはこんなものだ。あまりキョロキョロするな」「マジ?カネモチか」「言う必要はない」彼、シャドウウィーヴはキョートの首都ガイオンの地上部で生まれ育った。カネモチでもカチグミでもないが、スラムやアンダーガイオンの住民に比べれば恵まれている。
今回彼らが護衛するよう命じられたのは、まさにカチグミの子弟だ。キョートの暗黒メガコーポ「ムロマチ・サイバネティクス」の重役アシカゲ・タクヨシ氏の次男で、タクジという。アシカゲ家はエド戦争に東軍で参加した武家貴族であり、代々続く名家だが、タクジは家を継がなくていい身分だ。
そのため、彼は同じカチグミの次男たちと語らって遊び歩いており、テクノサムライとして最新サイバネパーツを見せびらかしながらダンス・パフォーマンスを行っているという。モータルを嫌悪しているシャドウウィーヴにとっては唾棄すべき存在だ。(なぜ俺が、そんなヤツを護衛せねばならん)
シャドウウィーヴは苛立っている。師父ブラックドラゴンは、自分を足手まといとみなし、ヨゴレニンジャどもと同等に扱う気か。ヤクシニーはネオサイタマで生まれ育った下層階級の女で、ナーギニーに至ってはヨロシサン製薬から脱走したバイオニンジャだ。ザイバツで出世できる存在ではない。
そもそも、ガイオンどころかキョートを離れて、ネオサイタマに送られたこと自体が左遷だともいう。師父は懲罰騎士としてザイバツ支配下の各地へ送られることはあるが、こうも長く異郷に留め置かれているのは、やはり、まさか……。ブンズーブンズーブンズズブンズー!騒音が彼の思考を遮る。
ブンズーブンズーブンズーブンズー!ブンズーブンズーブンズズブンズー!アッアッアッアアッ、アシカゲ・タクジ!ブンズーブンズーブンズーブンズー……肩に乗せたサイバーコンポからテクノ音声を流しながら現れる、サムライドレスの人影あり。今回の護衛対象、アシカゲ・タクジだ。
◆アシカゲ・タクジ(種別:モータル/重サイバネ)
カラテ 3 体力 6
ニューロン 3 精神力 3
ワザマエ 3 脚力 3
ジツ - 万札 30
◇装備や特記事項
▶︎▶テッコLV2:カラテ判定ダイスと回避ダイス+2
▶ヒキャクLV1:脚力と回避ダイス+1
▶サイバネアイLV1:ワザマエ判定ダイス+2
▶生体LAN端子LV1:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
▶︎クロームハートLV1:体力と精神力+1
◉重サイバネ化:体力+2、精神力-2、●脆弱性:電磁(1)
◆サイバーコンポ:テクノ音楽を大音量で流す
◆サイバーサングラス:射撃ダイス+1
◆サムライドレス(伝統的礼装):精神力+1
○生い立ち:実家のカネ
◉知識:サイバネティクス、ファッション、現代的アート、高級嗜好品
◉交渉:威圧、共感
能力値合計:9 回避ダイス:5(HARD)
実家のカネでカラテを鍛え、サイバネをガッツリ入れているため、モータルにしては相当な強さです。「リキシャー」のタジモト=サンでも銃弾を胸に受けて無事でした(クロームハートで受けたか、回避ダイスで弾いたのでしょう)。彼を瞬殺したメテオストライク=サンが規格外なのです。
さらに背後には4人のテクノサムライ。全員、どぎつい色のサムライドレスに身を包み、片方の肩または両方の肩をはだけ、鍛え上げられた筋肉や、最新サイバネパーツで置換された腕などを見せびらかしている。彼らのテクノダンスは激しく、クローンヤクザ並の統一感を誇るという。
タクジは豪快にソファに座ると、3人を値踏みするように眺めた。「ドーモ。アンタらが俺たちの護衛?フーン」くちゃくちゃとガムを噛んでいる。「……ドーモ、アシカゲ・タクジ=サン。俺は、レイジです」「アタシはヤシャコ。そこのフードのコは、えっと、ナギ。よろしくね」
「よろしく。ヤシャコ=サンはイケてるね。愛想いいし」「ドーモ」「スタッフの人?この人たちにスシを。俺のおごりで」まあまあ気に入られたらしい。「そんで、護衛の話だけど......俺としてはね。俺のテクノダンスをネオサイタマの人にも楽しんでもらいたいし、さりげなくね。いい?」「OK」
「俺のテクノカラテは実際すげえし、ちょっとヤクザに絡まれたくらいなら俺らでやっちまえるから、あんたらはそうピリピリしなくていいよ」5人のテクノサムライは誇らしげに最新サイバネパーツを見せる。確かに、彼らに囲んで殴られれば、サンシタニンジャですらヤバいかも知れない。
「ただ、そうだな......狂ったバイオスモトリだとか、メキシコライオンとかが突っ込んできたら、俺も観客を守り切れねえだろうな。その時は頼んだぜ」そう言うと、タクジは快活に笑った。根は悪い男ではないのだろう。「で、こいつらは、モダ、シマズ、ヒロシ、ポマ。よろしくな」
襲撃
ブンズーブンズーブンズーブンズー!ブンズーブンズーブンズズブンズー!アッアッアッアアッ、アシカゲ・タクジ!ブンズーブンズーブンズーブンズー……カネモチ8のストリートで、彼らのテクノダンス・パフォーマンスが始まった。3人はスタッフとしてチラシを配り、彼らが何者か知らせる。
「うるせえな!」「ワースゴーイ!」「初めて見ました」「あのサイバネ、新型?」迷惑に感じて去るものもいるが、タクジ達の周辺には一定の聴衆が集まって来ていた。「ムロマチ?キョートの企業か」「ネオサイタマのより奥ゆかしい感じはするよね」サクラ・エキストラたちが宣伝する。
ニューロンかワザマエ判定、難易度HARD。6D6[166442]成功、6D6[311121]失敗、7D6[5431263]成功。何かに気づく。
……その時!ヤクシニーとシャドウウィーヴは、ストリートのビルの路地裏で何かが動いたのを察知した。ナーギニーは別方向を向いており、気づいていない。そこにいるのは……ナムサン!都市型擬装を施したモーターヤブだ!『ピピピ……』ガトリングガンをタクジたちへ向けている!アブナイ!
◆モーターヤブ(種別:戦闘兵器)
カラテ 6 体力 12
ニューロン 3 精神力 -
ワザマエ 6 脚力 2
ジツ - 万札 5
◇装備や特記事項
◆ショック・サスマタ:テック近接武器、ダメージ1+電磁1
◆ガトリングガン・アーム:銃器、連射6、ダメージ1、チェーンターゲット
●射撃スタイル:銃弾の雨1 3×3の範囲全員に1ダメージ(回避HARD)
●跳躍移動:3マス以内の好きな場所に跳躍して移動(飛行扱い)
キョートの企業の御曹司を、ネオサイタマに本社を持つオムラの戦闘兵器が襲撃したとなれば国際問題だ。テロリストはそれを狙っているのだろう。阻止せねば!「「イヤーッ!」」ふたりは小声でシャウトし、スリケンとクナイ・ダートを投擲!ガトリングガンの銃口めがけ!
難易度HARD、6D6[236356]4D6[4615]成功。
KBAM!過たず銃口に突き刺さり、発射を防ぐ!ブンズーブンズーブンズーブンズー!ブンズーブンズーブンズズブンズー!音はテクノダンスの騒音で掻き消され誰も気づかず!『ピガ……!』だがモーターヤブはショック・サスマタを構え、ストリートへ飛び出そうとしている!止めなければ!
戦闘開始
イニシアチブ:シャドウウィーヴ/SW(6)→ヤクシニー/YS&ナーギニー/NG(5)→モーターヤブ/MY(3)
1ターン目
『敵だ!行くよ!』『了解』骨伝導インカムでナーギニーに異変を伝え、3人は色付きの風と化して路地裏へ!「「「イヤーッ!」」」
連続側転、4D6[1156]6D6[313341]7D6[3633335]成功。YSとNGはカラテ、SWは脚力が2しかなく届かないのでクナイ。4D6[1543]成功。6D6[543514]成功、NGはトライアングル・リープし6D6[413436]成功&痛打2。MYは1+3+1=5ダメージを受け残り体力7!
KRASH!『ピガーッ!』3人の攻撃がモーターヤブを押し止める!『私はオムラ社製品モーターヤブ!賢く強い!』モーターヤブは広告音声を大音量で放ちながら、ショック・サスマタを突き出す!『イヤーッ!』
1D6で奇数ならYS、偶数ならNG。[1]YSへ攻撃。6D6[145563]4成功。YSは8D6[25165514]5成功&迎撃!MYの残り体力6!
「黙れポンコツ!イヤーッ!」『ピガーッ!』ワザマエ!ヤクシニーはサスマタを躱すと見事なカウンターを叩き込んだ!「シャドウウィーヴ=サン、カラテはアタシらに任せろ!あんたはタクジ=サンたちを!」「あ、ああ」
2ターン目
モーターヤブのAIは、一番近くにいる敵対者を攻撃する。これでタクジたちが襲われる危険は少なくなった。カラテシャウトや広告音声も、騒がしいテクノダンス音楽に掻き消されて届かない!フーリンカザンだ!「「「イヤーッ!」」」一斉攻撃!
SWは戻りながらクナイ、4D6[4612]成功。YSは集中し6D6[266362]4成功&ナムアミダブツ!殺伐出目[5]両腕切断!痛打+1、カラテとワザマエ-2。MYの残り体力3!NGはトライアングル・リープし7D6[5611613]6D6[144415]成功&痛打、MYの残り体力1!
KRASH!『ピガーッ!』3人の攻撃がモーターヤブを押し止める!ヤクシニーのモンゴリアンチョップが両腕に命中!『ピガ……!私はオムラ社製品モーターヤブ!賢く強い!』モーターヤブは広告音声を大音量で放ちながらショック・サスマタを突き出す!『イヤーッ!』
1D6[3]、YSへ攻撃。4D6[5661]3成功。YSは6D6[624455]5成功回避&迎撃!MYの残り体力0、戦闘不能!万札6をゲット、共有。
「黙れポンコツ!イヤーッ!」『ピガーッ!』ワザマエ!ヤクシニーはサスマタを躱すと見事なカウンターを叩き込んだ!『危険!緊急機能停止な!』プスン!猛攻を受けたモーターヤブは動かなくなった。ゴウランガ!
戦闘終了
「フーッ、やったぜ」ヤクシニーが汗を拭う。『ヤクシニー=サン、こちらは異常なし』シャドウウィーヴからの骨伝導インカム。「オーライ、こっちも片付けた。今戻るよ」モーターヤブは今やありふれた戦闘兵器だが、実際危険な相手だ。ニンジャが複数護衛についていなければ危なかった。
「アイエエエ!?」路地の奥で、ハッカーらしき男が失禁している。このモーターヤブを操っていたテロリストだろう。ヤクシニーはアテミ・チョップで彼を気絶させた。『……いや、異常あり!前方に重サイバネの男が出た!テクノギャングを2人連れている!』「チッ、そっちが本命か!行くよ!」
襲撃2
タクジたちの行進を遮ったのは、胡乱な重サイバネの男だ。左右にフルフェイス・ヘルメットを被ったテクノギャングを従えている。「オウオウ!テメエか!アシカゲ・タクジってのはよォ!」男がタクジに喰ってかかる。「ア?だ、誰よアンタ?」「ヒヒヒ、ドーモ!トライポッドです!」
◆トライポッド(種別:ニンジャ)
カラテ 5 体力 10
ニューロン 4 精神力 3
ワザマエ 5 脚力 4
ジツ 0 万札 20
◇装備や特記事項
▶︎テッコLV1:カラテ判定ダイスと回避ダイス+1
▶▶ヒキャクLV2:脚力と回避ダイス+2
▶サイバネアイLV1:ワザマエ判定ダイス+2
▶生体LAN端子LV1:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
▶︎クロームハートLV1:体力と精神力+1
◉重サイバネ化:体力+2、精神力-2、●脆弱性:電磁(1)
◆サイバーサングラス:射撃ダイス+1
◆ヘヴィテックスーツ:体力+2、連続側転ダイス-2
能力値合計:14 回避ダイス:9
◆テクノギャング(種別:モータル/重サイバネ)×2
カラテ 3 体力 3
ニューロン 2 精神力 1
ワザマエ 2 脚力 2
ジツ - 万札 1
◇装備や特記事項
◆チャカガン、テッコ、フルフェイス・ヘルメット
トライポッドは実際ニンジャだが、重サイバネ化と薬物中毒によってか、憑依したニンジャソウルが低級すぎるのか、ニンジャ存在感は薄い。傍目には狂った重サイバネの男としか見えないだろうし、事実そうだ。タクジは少し気圧されたが、サイバネと音楽の力ですぐに気を取り直す。
「ハ?どこの家柄よ?エド戦争、戦ったワケ?」「聞いてた以上に時代錯誤な野郎だ!テメエを確保して賞金獲得重点!」彼はサイバネパーツを見せびらかす!「アイエエエ!?」「コワイ!」「パフォーマンスでは?」聴衆は混乱!「アー、おい、護衛チャン!こいつら邪魔!ノシちゃって!」
タクジが後ろへ下がり、テクノサムライたちが彼を守る。追いついた3人のニンジャが進み出るが、ニンジャだとバレてはならない。だがアイサツは大事だ。「ドーモ、レイジです」「ヤシャコです」「ナギです」「ドーモ、トライポッドです!テメエラ、ヤッチマエ!」「「ヨロコンデー!」」
ブンズーブンズーブンズーブンズー!ブンズーブンズーブンズズブンズー!アッアッアッアアッ、アシカゲ・タクジ!ブンズーブンズーブンズーブンズー……タクジたちのパフォーマンスは止まらない!聴衆は円形のリングを形成し、興奮しながら戦いを見守る!一触即発アトモスフィア!
戦闘開始
イニシアチブ:シャドウウィーヴ/SW(6)→ヤクシニー/YS&ナーギニー/NG&トライポッド/TP(5)→テクノギャング/TG(2)
この戦闘では、連続側転やスリケン・クナイの投擲、ジツの使用が禁止されている。バイオテイルを晒すのもダメだ。これらを使用すると聴衆やタクジたちはNRSを起こして逃げ去り、評価が1段階下がってしまう。
1ターン目
「こう注目されると、やりづらいな」シャドウウィーヴは舌打ちする。この状況では、ニンジャのジツやクナイは使えない。連続側転もダメだ。ならばカラテあるのみ!テクノギャングのひとりへ近寄り手刀を繰り出す!
4D6[5511]成功。YSとNGもカラテ、6D6[223345]6D6[644342]成功。TG1人を倒す。NGは痛打+1なため、TGは体力-1になり即死。
ヒュヒュヒュン!「アバーッ!?」3人が一斉にカラテを振るうと、テクノギャングのひとりが錐揉み回転して倒れ即死!ナムアミダブツ!「え?」「なに?」ニンジャのカラテはモータルには目視できない。「テメッ……スッゾコラー!」トライポッドがテッコで殴りかかる!
1D6で1-2ならYS、3-4ならNG、5-6ならSWへ攻撃。[1]YS。6D6[141261]2成功。4D6[1132]回避失敗!残り体力7!TGは1D6[6]SWへカラテ、3D6[661]2成功。5D6[11456]3成功&迎撃!TGの残り体力2。
「ンアーッ!」ヤクシニーが一発貰う!「ウオーッ!」残りテクノギャングがシャドウウィーヴへ殴りかかる!「イヤーッ!」「グワーッ!」カウンターパンチ!「イイゾ!」「ヤッチマエ!」聴衆が流血にエキサイト!ブンズーブンズーブンズーブンズー!アッアッアッアアッ、アシカゲ・タクジ!
2ターン目
「「「イヤーッ!」」」シャドウウィーヴとヤクシニーがテクノギャングへカラテ!ナーギニーはトライポッドへ!
4D6[5134]6D6[151356]成功、痛打+1。TG全滅。NGは6D6[553112]2成功、TPは8D6[13511552]3成功&迎撃!NGは3D6[512]回避!TPはNGへカラテ、6D6[213222]失敗!
「アバーッ!」テクノギャング即死!「イヤーッ!」トライポッドはテクノカラテでナーギニーの攻撃を捌き迎撃!「イヤーッ!」回避!「イイゾ!」「ヤッチマエ!」聴衆が流血にエキサイト!音楽もよりハイテンポに!ズンズンズン、アシカゲ・タクジ!ブンブンブン、アシカゲ・タクジ!
3ターン目
「「「イヤーッ!」」」3人がトライポッドへ一斉カラテ!
4D6[6542]6D6[115215]6D6[662534]3成功、2成功、4成功&殺伐&痛打!TPは殺伐に5、残りに2ずつダイスを振り全力回避![61][34][42542]回避!1D6[5]SWへ攻撃、6D6[512664]4成功&殺伐!SWは5D6[16445]4成功回避!
「イイヤァァーッ!」トライポッドはテクノカラテで捌き切り、シャドウウィーヴへ反撃!「イヤーッ!」回避!「ウオーッ!」「意外とやるな!」ズンズンズン、アシカゲ・タクジ!ブンブンブン、アシカゲ・タクジ!ズンズンズン、アシカゲ・タクジ!ブンブンブン、アシカゲ・タクジ!
4ターン目
大気にカラテが満ちる!アトモスフィアがハードモードに!
ニンジャのカラテが大気に放出され、見る者を異様な熱狂の渦に巻き込む!「コロセー!」「ウオーッ!」「コロセー!」「「「イヤーッ!」」」3人がトライポッドへ一斉カラテ!
4D6[2363]6D6[616556]6D6[326153]1成功、5成功&ナムアミダブツ、2成功&痛打。TPはナムアミダブツ(回避難易度U-HARD2)に5、残りに2を割り振り全力回避![34145][34][32]全て命中!殺伐の出目は[2]頭部痛打!痛打+1、ニューロン-2、ワザマエ-1。TPは1+2+2=5ダメージを受け残り体力5、ニューロンが2、ワザマエが4に減少!TPは[1]YSへカラテ、6D6[446152]4成功。YSは6D6[562642]回避。
「グワーッ!」シャドウウィーヴのチョップ、ヤクシニーの踵落とし、ナーギニーの仕込み外骨格ブレードがトライポッドを打ちのめす!ふらつくトライポッドはヤクシニーへカラテ!「イヤーッ!」「イヤーッ!」回避!ズンズンズン、アシカゲ・タクジ!ブンブンブン、アシカゲ・タクジ!
5ターン目
4D6[5161]6D6[411613]6D6[334513]2成功3つ。TPは3D6を3つで[252][154][333]1発命中!残り体力4!1D6[5]SWへ攻撃、6D6[546551]5成功。SWは5D6[46352]回避。
6ターン目
4D6[5535]6D6[532365]6D6[433122]3成功2つ、1成功。TPは[135][135][531]回避!1D6[4]NGへ攻撃、6D6[623332]1成功。NGは6D6[452253]2成功回避&迎撃!TPの残り体力3!
7ターン目
大気にカラテがみなぎる!アトモスフィアがウルトラハードモードに!
4D6[3446]6D6[263311]6D6[221635]3成功、1成功、2成功&痛打。TPは[354][365][244]2発命中!きっかり3ダメージ食らい戦闘不能!
ズンズンズン、アシカゲ・タクジ!ブンブンブン、アシカゲ・タクジ!「「「イヤーッ!」」」「グワーッ!」「「「イヤーッ!」」」「グワーッ!」「「「イヤーッ!」」」「アバーッ!」3人の猛攻を食らい、トライポッドはついに昏倒!ゴウランガ!
戦闘終了
「ウオーッ!」「ワオオーッ!」「コロセ!コロセ!」だが観衆たちはNRSの影響で異常熱狂!危険な状態だ!「あー、ヤッベ。どうしよ」「とりあえず、こいつは情報を吐くだろう。連れ帰ってインタビューだ」シャドウウィーヴはトライポッドの首根っこを掴み、担ぎ上げる。
「アーアー、決着ーッ!」タクジがサイバネ内蔵スピーカーで勝利宣言!「ワオオーッ!」「スゴイ!」「これは当然、プロモーションだ!俺たちの護衛は、我がムロマチ社の最新サイバネをガッツリ入れた重サイバネだぜ!ストリートでヤクザに絡まれても安心!」「ワオオーッ!」「スゴイ!」
タクジは即興で欺瞞広告を開始、テクノサムライたちにパンフレットをバラ撒かせる。その隙に、3人はテクノギャングの死体とトライポッドを抱え撤退する。そこへ黒ずくめのニンジャが現れた。「ご苦労だったな。俺もニンジャをひとり捕獲した」「師父!」「ドーモ、ブラックドラゴン=サン」
シャドウウィーヴがオジギし、ヤクシニーとナーギニーもアイサツする。彼はザイバツのシテンノのひとりで、懲罰騎士の位階にあり、裏切り者を始末する役割も持つという。肩には蜂めいた装束のニンジャを担いでいる。
「そいつらの後ろで糸を引いていたソウカイ・ニンジャだ。マリンボンドとか言ったかな。モーターヤブやトライポッドに目を向けさせ、アシカゲ・タクジを誘拐する計画だったようだが、失敗に終わったわけだ」ブラックドラゴンは護衛につくには目立ちすぎる。そこで、このような手段をとった。
「トライポッドやハッカーと共にインタビューする。大した情報もなさそうだがな。テクノギャングたちの死体は、路地裏に捨てておけ」「アッハイ」ヤクシニーとナーギニーは先程の路地裏に飛び戻ると、テクノギャングたちの死体を置く。代わりにヤクシニーがさっきのハッカーを背負った。
「アシカゲ・タクジって、結構機転が効くんだな」「くだらんモータルだ」シャドウウィーヴはため息をついた。ザイバツはニンジャによる千年王国であり、モータルはニンジャに奴隷として仕える存在だ。まして、あのような下劣な男は。それがわからぬようでは、彼女はヨゴレニンジャのままだ。
「それと、シャドウウィーヴ=サン。そろそろキョートへ帰れるようだぞ」「それはよかった」「あ、キョート帰るの?また連絡くれよ」「……ああ」シャドウウィーヴは不承不承、ヤクシニーと連絡先を交換した。ザイバツの暗号化IRC端末で仲間とも連絡はとれるが、不用意な情報交換は危険だ。
「フンフンフン、フフフフフフフン……フンフンフン、フフフフフフフン」ナーギニーは鼻歌を歌いながら舞い踊っている。音楽に合わせてイクサをしたのが気に入ったようだ。「アタシらは、まあ、ずっとネオサイタマだね。キョートなんか行ったことないや」「来ない方が身のためだ。じゃあな」
シャドウウィーヴは闇に姿を消した。「おい待て、アタシはハッカーを担いでるんだよ!ナーギニー=サンもこっちに来い!」「フンフンフン、フフフフフフフン……」ナーギニーは鼻歌を歌いながらついてくる。
……一行が去った後、路地裏で何かがうごめいた。それはテクノギャングたちの死体をとらえ、マンホールの中へ引きずり込み、消えた。
【オンジェ・テム・マリンボンド】終わり
リザルトな
評価:B アシカゲ・タクジが攫われる前に襲撃者を撃退。万札45を山分けし、名声+1、余暇4日。モーターヤブから5、トライポッドから20、テクノギャングから2獲得しており、合計27+45=72を3で割って1人頭万札24。