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忍殺TRPGリプレイ【ザ・タウン・インサイド・ミー】02

 前回のあらすじ:ネオサイタマ、地下下水道。ソウカイヤの襲撃を受けてここに逃げ込んだザイバツのバイオニンジャ・ナーギニーは、ヨロシサンから脱走したばかりのバイオニンジャ・ミルメコレオと出会う。そこへヨロシサンの始末屋ニンジャ・エルトリアトが現れ……!カラダニキヲツケテネ!

「フゥーム、少々厄介」暗闇の奥から誰か近づく。逞しい体躯に西部保安官めいたハットとコートを纏ったニンジャだ。背後には火炎放射器で武装したバイオスモトリ部隊を率いている。彼はこちらを睨むと、アイサツした。「ドーモ、私はヨロシサン製薬のエージェント、エルトリアトです」

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「……ドーモ、ナーギニーです!」「ミルメコレオです」アイサツを返す。ヨロシサンの派遣した始末屋。相当な手練れだ。「ふむふむ、ちょっと待ち給え。脱走バイオニンジャリストにあるぞ」彼はIRC端末をチェックし、頷いた。「君を追っていたわけでもないが……ちょっと尋ねてみようか」

 ニンジャは本能的に、問われれば答えなければならない。「ナーギニー=サンは脱走からそれなりに経つようだが、どこかの組織に所属しているのかね?」「答える必要はない」「ふむ。ではもうひとつ。『サヴァイヴァー・ドージョー』という胡乱な集団を知らないかね?」「知らない」

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 じり、とナーギニーは一歩下がる。自分はともかく、ミルメコレオは追いつかれるかもしれない。ここで足止めして逃がすか。「そうかね。では、もののついでだ。君たちは我がヨロシサン製薬のプロダクトでありながら、脱走した。捕獲して再研修させてあげよう」エルトリアトはナイフを構えた。

「断る。……ミルメコレオ=サン、逃げて」「……」ミルメコレオは……返事をせず、動かない。逃げるべきか、踏みとどまってナーギニーを助けるべきか迷っているのだ。「繰り返す。逃げなさい!」「逃げないほうがいいな。バイオインゴットをたらふく食べられるよ」エルトリアトは猫なで声で言う。

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「……うちも戦う!」ミルメコレオは決断した!「バカ!」「ハハハハハ、よかろう!かかって来給え!」一触即発アトモスフィア!

戦闘開始

1ターン目

イニシアチブ:エルトリアト/ET(8)→ナーギニー/NG(7)→ミルメコレオ/ML(6)→武装バイオスモトリ/BS×6(1)
ETは側転&MLへ連続攻撃2、強化フェイントで崩れ状態とみなし攻撃難易度-1、暗殺者の眼で痛打+1。[5233262425][42145][34653]3成功2発。MLは[612][453]回避!

「イヤーッ!」エルトリアトはミルメコレオへ色付きの風と化して迫り、奇妙な形状のナイフを突き出す!「い、イヤーッ!」ミルメコレオは辛うじて回避!「そいつは強敵!けど、バイオスモトリから倒すよ!」「うん」「イヤーッ!」ナーギニーは壁を蹴ってバイオスモトリの群れへ飛びかかる!

NGは…BSへTL連続攻撃、[1325241521425][11462][2162]1成功&痛打2、1成功&痛打1。BS1体に4ダメージを与えて即死させ、もう1体に3ダメージ。これで弾幕発生はしない。ついでに毒ガス噴霧(残り精神力3)してBS5体に1ダメージ。負傷した1体を倒し、残り4体の体力3。ETには届かない。

 SLASHSH!「アバーッ!」「AARGH!」バイオスモトリ一体の首が外骨格ブレードで刎ねられ即死!もう一体も重傷!さらに!「カーッ!」ナーギニーは毒ガスを噴霧し、他のバイオスモトリたちも苦しめる!「アバーッ!」「「「「グワーッ!」」」」負傷スモトリが死に、残り四体!

「チッ、バイオスモトリもタダではないのだぞ!」エルトリアトは舌打ちする。かなりの強敵!だがミルメコレオは比較的弱い!「早く、こっちへ!」「うん!」エルトリアトは腕を広げて立ちはだかる。「行かせはせんよ。君は私と一緒にヨロシサンへ戻るのだ」「い、嫌だ!イヤーッ!」拒絶!

MLは…ヘンゲヨーカイ・ジツ発動(残り精神力4)、[6135546]成功。次の手番までカラテ+3、脚力+2。側転&BSへカラテ、[21231]側転失敗!ウカツ!次の手番まで崩れ状態!やむなくETへカラテ、難易度H!10D6[5551315132]4成功。ETは13D6[1455141326461]7成功回避&迎撃!MLは緊急回避ダイス2を消費し[36]回避!

 ミルメコレオが中性的な甲高い叫び声を放つと、上半身が恐ろしいライオンめいた姿にヘンゲした!しかしバイオインゴット不足ゆえか体勢を崩す!ウカツ!「GRRRR……AAARRGHHH!」エルトリアトめがけ食らいつく!「イヤーッ!」回避し迎撃!「GRRR!」回避!だが実力の差は歴然!

BS4体は…距離が近いNGへ一斉火炎放射、[51][46][65][41]4成功。NGは13D6[3315312236311]回避!

「「「「フゴーッ……!」」」」バイオスモトリ四体は一歩下がり、ナーギニーめがけ一斉に火炎放射!KABOOOOM!「イヤーッ!」マワシウケで回避!ワザマエ!

2ターン目

ETは側転&MLへ強化フェイント連続攻撃、[6256354123][62224][26345]2成功、4成功。MLは[433][142]回避!NGはBSへTL連続攻撃、[5465422426465]回避ダイス+3、[13355][2116]2成功&痛打2、1成功&痛打。BS2体を倒す。

「大人しくし給え!イヤーッ!」エルトリアトはミルメコレオの背後に回り込み連続ナイフ攻撃!「GRRRR!」ミルメコレオは転がって回避!「ミルメコレオ=サン、急いでこっちへ!イヤーッ!」ナーギニーは壁を蹴ってバイオスモトリへ斬りかかる!SLAAASH!「「アバーッ!」」二体即死!

MLは側転[16546]成功、NGの傍らに着地しBSへカラテ、[3321151361]2成功。BS1体に1ダメージ(残体力2)。BS2体はNGとMLへ火炎放射、[34][34]4発成功。NGはMLをかばう![5263451][5452426]回避!

「AARRGHH!」ミルメコレオはエルトリアトの妨害を躱し、ナーギニーに追いついてバイオスモトリへカラテ!KRASH!「AAARGH!」命中!だが倒せず!バイオスモトリたちは燃料タンクを背負っており、なおも火炎放射可能!KABOOOM!「イヤーッ!」ナーギニーはマワシウケでかばう!

 ミルメコレオの姿が縮み、もとの少年めいた姿に戻る。まだジツを長く維持することができないのだ。「う……」「あまりジツを使わない方がいい。カラテで倒すよ」「うん!」カラテあるのみ!

3ターン目

ETは側転&MLへ強化フェイント連続攻撃、[4165125342][43336][65316]1成功&痛打、3成功&ナムアミダブツ[5]両腕破壊!回避N・UH!NGはMLをかばう![3265][1336226]回避&迎撃!ETは[34136]回避。

「往生際が悪いぞ!イヤーッ!」エルトリアトはミルメコレオをしつこく狙い、腕に特殊ナイフを突き刺しにいく!対バイオニンジャ用毒アンプルが仕込まれており危険!「キエーッ!」ナーギニーは必死でかばい迎撃!「イヤーッ!」エルトリアトは華麗に回避!「ええい、面倒な!」「行くよ!」

NGはBSへTL連続攻撃、[6342342611356]回避ダイス+3、[62451][6316]3成功&痛打2、2成功&痛打&殺伐[3]急所破壊。BS全滅!MLは側転&ETへスリケン、[21432][3354]1成功。ETは[4263]回避。

「イヤーッ!」ナーギニーは色付きの風と化して下水道を飛び跳ね、バイオスモトリに襲いかかる!「「アバーッ!」」二体の首が刎ねられ全滅!ナムアミダブツ!「イヤーッ!」ミルメコレオはナーギニーの傍らへ駆け寄り、エルトリアトへスリケン投擲!「ふん!」首を傾けて難なく回避!

「そっちの手駒は全滅したよ。尻尾を巻いて帰れ」ナーギニーは牙をむいて威嚇する。エルトリアトは薄く笑い、ナイフを構える。「そうもいかん。私も仕事なのでね。……もう少しやってみようか!」大気にカラテが満ちる!一撃必殺アトモスフィア!

4ターン目

大気にカラテが満ちる!ハードモード突入!
ETは側転&MLへ強化フェイント連続攻撃、即応ダイス4をつぎ込む![2351556321][2235256][1336166]3成功、3成功&ナムアミダブツ[5]両腕破壊!回避H・UH2!NGがかばう!アドレナリン・ブーストし(残り精神力2)回避N・UH!緊急回避ダイス3をつぎ込む![33514][452663321]回避!

「キエーッ!」エルトリアトは渾身のカラテをこめてナイフ攻撃!狙うはミルメコレオの腕だ!「……イヤーッ!」ナーギニーはアドレナリンを過剰分泌してマワシウケ!見事にナイフ攻撃を捌く!「ちいッ!」「SHHHH……」

NGは集中して連続攻撃2、即応ダイス6をつぎ込む![2414635][61361516]5成功&痛打、5成功&痛打&ナムアミダブツ[1]弾き飛ばし!回避H・UH2!ETは[6654][353614]ナムアミダブツ命中!弾き飛ばされ[325]激突回避!残り回避ダイス0、緊急回避ダイス3!4ダメージを受け残り体力7。ETは…NGの傍らを離れると危険だ。集中してスリケン、[6665]成功。ETは[651]回避。

 ナーギニーは全身にカラテをみなぎらせ、外骨格ブレードを展開して凄まじい連続攻撃!「SHHHHHイイイヤァアアアーーーーッ!」SLASHSHSH!KRAAASH!「グゥワーッ!」ナムアミダブツ!エルトリアトはクロス腕ガードするが弾き飛ばされる!「イヤーッ!」ウケミをとって壁に垂直着地!

 致命傷ではないが無視できぬダメージだ!「イヤーッ!」ミルメコレオが追撃のスリケン!「ヌウーッ!」エルトリアトは裏拳でこれを弾く!「どうだ。まだやるか」ナーギニーは毒を含んだ息を吐き、エルトリアトを睨む。ミルメコレオも必死の抵抗をすべくカラテを構える。「……いや」

 エルトリアトは状況判断すると、壁から降りて肩をすくめた。「仕方あるまい。ここは退かせてもらおう」「ここで殺しておいたほうが、後腐れがなさそうだけどね」「フフフ、やるかね」じり、とエルトリアトが動く。

5ターン目

ETは側転、[3321412166]成功。撤退する。

「サラバ!イヤーッ!」エルトリアトは連続バック転を繰り返し、下水道の闇へと去っていった。二人は……追わない。

戦闘終了

エピローグ

「SHHHH……!」ナーギニーはザンシンした。「うう……」ミルメコレオは腹を抱え、うずくまる。「どうしたの」「おなかが、すいた……やっぱりバイオインゴットを、食べないと」「……!」ナーギニーもバイオインゴットの欠乏を感じる。危険だ。またエルトリアトに襲われれば、今度こそ……!

「……!」ナムサン、そればかりか、複数のニンジャの気配が近づいてくるではないか。「物陰に……隠れないと」「うう……」ナーギニーはミルメコレオを抱え上げ、入り組んだ配管の陰に身を潜める。だがバイオインゴット不足で目がくらみ、視界が暗転する……!「おい、バイオニンジャだぜ!」

 野卑な声。どうにか目を開くと、三つの目を持った爬虫類じみたバイオニンジャがいた。「二人いるぞ!」「どうしたハイドラ=サン。バイオニンジャが二人だと?」「ああ」編笠を被った男が背後から現れる。その背後にもバイオニンジャらしき影が複数。編笠男は二人を見て代表アイサツした。

「ドーモ、我々はサヴァイヴァー・ドージョー。俺はリーダーのフォレスト・サワタリだ」

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「ドーモ……ナーギニーです。こっちはミルメコレオ」「うう……」「このクローンヤクザやバイオスモトリたちは」「私たちが……倒した。追手のニンジャも撃退した。けど、バイオインゴットが……」「そうか。これを」サワタリは懐から銀紙に包まれたバイオインゴットを取り出し、差し出した。

「貴重な戦利品だが、特別に分け与える」「「ドーモ……」」二人はオジギし、バイオインゴットを食べた。体に再び力が湧き上がる。バイオニンジャたちは周囲を警戒しつつ、付近の死体から装備や財布をかっぱいでいる。「「アリガトゴザイマシタ」」二人は立ち上がり、改めて深々とオジギ。

「うむ」「サヴァイヴァー・ドージョーって、さっきあいつが……エルトリアト=サンってヨロシサンの追手が言ってたけど」「うむ。脱走バイオニンジャらが自由に生き残るための集団だ。我々は常に戦力を募集している。加わるつもりはないか」サワタリは丁重に申し出た。二人は顔を見合わせる。

 ナーギニーは慎重に言葉を選ぶ。「……私は、一応他の組織に属してる。けど、ソウカイヤに追われて、仲間とはぐれた。しばらく世話になるけど、仲間と合流したい」「そうか」「うちは……どうしよう」ミルメコレオは戸惑った。培養カプセルから出たばかりで、右も左もまだわからないのだ。

「ナーギニー=サンについてく」「そうか。では、客人として歓迎する。我々のアジトへ行こう」「「ヨロコンデー」」……こうして、ナーギニーとミルメコレオはサヴァイヴァー・ドージョーの客人となった。果たしてザイバツの仲間たちと合流することはできるのだろうか……。

【ザ・タウン・インサイド・ミー】終わり

リザルトな

報酬:余暇4日を獲得。エルトリアトは倒せなかったが撃退成功。ナーギニーとミルメコレオは恩義によりサヴァイヴァー・ドージョーに仮所属する。

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