忍殺TRPGリプレイ【メタル・ジャスティス】03
前回のあらすじ：ネオサイタマの地下カジノを襲撃し、ギャング団を殲滅してカネを奪った三人の傭兵ニンジャたち。依頼によればこれを陽動として別のエージェントがケツモチの機密情報を盗む手筈だったが、脱出しようとした三人は突如ネオサイタマ市警に包囲された！カラダニキヲツケテネ！
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上空を見上げると、NSPDのマグロツェッペリンが浮かんでいる。それは三人に漢字サーチライトを投げかけた！『御用！御用！御用！』さらにマッポカーが次々と駆けつけ、ケンドー機動隊が展開する！「ブッダファック！完全にバレてるじゃねェか！チクショウ！」ヘルシャドウは毒づいた！
「誰かが私たちを売った？」「依頼人か、それとも……」「やはりラクな仕事などないな。古事記にもある通りだ」『御用！御用！諸君は完全に包囲されている！投降せよ！』NSPDツェッペリンやマッポカーのスピーカーから威圧的な降伏勧告！ケンドー機動隊の人数は、実際こちらの三倍近い！
三人はビルの陰に隠れるが、ネズミ袋状態。上空からはツェッペリンがこちらを狙い、さっきのような爆弾投下か機銃掃射を行ってくるだろう。だがニンジャ身体能力なら、この包囲網を切り抜けることは可能！「行くぞ！」「「了解！」」三人は覚悟を決めた！一触即発アトモスフィア！
戦闘開始
マップ
1ターン目
イニシアチブ：ヘルシャドウ/HS（6）→ポイズントゥース/PT（5）→アイアンマシーン/IM＆ケンドー機動隊員/KK×8（3）
南側にはまだKKが2体しかいない。HSは側転＆KKへカラテ[162346][541313]1発成功。KK1体の残り体力4。
PTは脚力3なので側転してもKKに届かない。側転＆スリケン（難易度UH）[54523][66346]成功！KK1体の残り体力3！
IMは納刀して側転＆素手カラテ[4132][5116361]3成功＆殺伐[6]即死！KKはNRSを起こさないものとする。
「「「イヤーッ！」」」三人は包囲網が薄い部分へ飛び出し一斉攻撃！カラテとスリケンがうなる！SMAASH！「アバーッ！」サツバツ！ケンドー機動隊員の一人が即死！所詮はモータルだ！「こ、公務執行妨害！」もう一人のケンドー機動隊員が怒り狂って電磁シナイ・ブレードを振り上げる！
KKは1D6[3]PTへ攻撃[651]2成功。PTは9D6[313164166]4成功回避＆迎撃！KKの残り体力4。北側のKK4体は西へ2マス動き、右端の2体は東へ2マス動く。
「オメーン！」大上段から渾身のメン！まともに喰らえばニンジャでも危険だ！しかしニンジャの目には、この程度の動きはスロー過ぎる！「イヤーッ！」SMAASH！「グワーッ！」回避して迎撃！「「御用！御用！」」「「御用！」」六人のケンドー機動隊は展開して逃げ道を塞がんとす！
マグロツェッペリンはPTへ支援砲撃（カトンLV2、中心ダメージは1D6[2]2で割って1）、HS・IM・KKを巻き込む！PTはムテキ発動（残り精神力4）[441351]成功、無傷。HSは[513662545]回避、IMは[4513134626]回避。KKはケンドー・アーマーにより火炎ダメージ軽減1、無傷！
『犯罪者を許さないです』上空のマグロツェッペリンは無慈悲に目を光らせナパーム弾を投下！ヒュルルルル……KABOOOM！「ムテキ！」ポイズントゥースはとっさに腕をクロスして防御！「「イヤーッ！」」二人のニンジャは身を伏せて回避！ケンドー機動隊員はケンドー・アーマーにより無傷だ！
2ターン目
イニシアチブ：ヘルシャドウ/HS（6）→ポイズントゥース/PT（5）→アイアンマシーン/IM＆ケンドー機動隊員/KK×7（3）
HSは負傷KKへ集中しカラテ[642413]成功、残り体力4とする。PTは集中してカラテ[332]成功、残り体力3。IMは集中してカタナ強攻撃[6211146]3成功＆殺伐[4]脚部破壊。KKは体力0になり死亡。
KK6体は2マス移動し、ビルの左右から回り込む。ツェッペリンは1D6[2]HSへ砲撃、PTとIMを巻き込む！[5642655][4255151][44614542]回避！
「「「イヤーッ！」」」三人は負傷したケンドー機動隊員を囲んで殴る！SMASH！KRASH！SLASH！「アバーッ！」サツバツ！死亡！「「御用！御用！」」「「御用！」」六人のケンドー機動隊は展開してビルの左右から回り込む！『犯罪者を許さないです』上空からさらなるナパーム弾投下！
ヒュルルルル……KABOOOM！「「「イヤーッ！」」」ニンジャたちは側転回避！来るとわかっていれば躱せる！だがこの場を切り抜けたとしても、上空からの監視を逃れなければ次々とヒュルルル……ズシン！上空から背後に何かが投下された！『犯罪者を許さないです』NSPD仕様モーターヤブだ！
「ブッダミット！」ヘルシャドウはブッダを呪った。このままでは物量で押し潰される！逃げおおせてもNSPDにしつこく追いまくられ、傭兵稼業にも支障をきたしかねない。いっそ降伏してしまうか？ ……その時だ！
？？？
ギャギャギャギャ！モーターヤブの反対方向から、ゴリラ級重装甲車両が急接近！まさに前門のタイガー、後門のバッファロー！だが装甲車両は三人を轢殺する寸前で急停止！『乗れ！早く！』スピーカーから電子音声！何者かが、おそらく依頼主のエージェントが、自分たちを救出に来たのだ！
◆*NSPDゴリラ級重装甲車両*（種別：ビークル、大型２×２、乗員限界６人）
カラテ ６ 体力 １５/－１
ニューロン ５ 精神力 －
ワザマエ １ 脚力 １２/６/３
ジツ － 万札 －
攻撃/射撃/機先/電脳 ３/ ３/ １/ １
◇装備や特記事項
◆マシンガン：連射３、時間差可、バースト３×３
●轢殺６
能力値合計：１２迷っている暇はない！「「「イヤーッ！」」」三人は開いた後部ドアへ急いで駆け込む！『許さないです』BRTTTTTT！モーターヤブはガトリングガンで装甲車両を撃つが、頑強な装甲には通じぬ！ギャギャギャギャ……！装甲車両は壁を削りながら強引に方向転換し、全速力で離脱！ゴウランガ！
戦闘終了
？？？
「フーッ……助かったぜ」ヘルシャドウ、ポイズントゥース、アイアンマシーンは薄暗い後部座席で一息ついた。負傷や疲労はややあるが、命あっての物種だ。運転席には、ビジネススーツを着た長身の人影。クローンヤクザでもなさそうだが……「誰だか知らんが礼を言う。なぜ俺たちを助けた？」
ピボッ。運転席の背もたれに設置されたモニタが光り、女性の顔を映し出した。『アイサツしましょう。ドーモ、君たちの依頼人、ヴァニティです』
「ドーモ、ヘルシャドウです」「ポイズントゥースです」「アイアンマシーンです」アイサツを返す。「で、こりゃ一体どういうことだ？俺たちゃ裏切られたのか？」ヴァニティは端正な顔を怒りに歪めた。『裏切ったのは私じゃあない。機密情報を抜き出すはずだったコールドケースってクソ野郎よ』
三人は無言で肩をすくめた。最悪だ。「アンタの監督不行き届きか」『残念ながら。このままだとアンタたちはネオサイタマじゅうをNSPDに追いかけ回されてオシマイってわけ。計画は大幅修正ね。……ところで、突貫で作ったプランBがあるんだけど、当然乗るわよね？』「聞こうじゃないか」
ヴァニティによれば、コールドケースには保険として盗聴機や発信機を仕込んでいる他、彼に気づかれないよう仲間に頼んで特殊なジツをかけておいた。相手がどこにいるか追跡できるジツだ。盗聴機と発信機は反応がないが、ジツの方は反応があるらしい。追跡可能だ。今の居場所は港湾地区。
『アンタたちが逃げおおせた以上、NSPDの腐敗デッカーと裏切り野郎は、集まって次の作戦の相談をするはず。そこを襲撃し、皆殺しにして口封じ。追加で報酬は支払うわ』ヴァニティはカラテをみなぎらせ、静かに怒り狂っている。彼女の機嫌を損ねれば、こちらが皆殺しにされかねまい。
ならば、やるしかない！「否応もねェな。やってやるぜ！」「報復よ！」「ナメられたら殺す。古事記にもある」『グッド！』ヴァニティは笑い、三人にメディキットを投げ渡した。『迷惑料として無料よ』「ああ」三人は負傷を応急手当し、ヴァニティは装甲車両を全速力で走らせつつ作戦を練る。
3人の体力や精神力が全快する。
彼女の監督不行き届きが原因ゆえ、味方に援軍は要請しにくいが……ハイデッカー部隊ぐらいは回せるか。パトロール中に偶然ギャング抗争に出くわしたことにすればいい。ハイデッカー長官のムナミ・シマカタとは個人的に付き合いがあるし、NSPDを貶めるためだとして法的にも説得可能だ。
「待ってなさい、裏切りクソ野郎ども！正義の鉄槌を下してやる！」ギャオオオオン！地獄が迫る！
【続く】
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