見出し画像

忍殺TRPGリプレイ【アニュス・デイ】

邦題:神の子羊(Agnus Dei)

 ドーモ、三宅つのです。これは、とくなが=サンのソロシナリオ案「ナイス・ヨジカイ・アット・ザ・ヤクザ・キッチン」および原作小説「ナイス・クッキング・アット・ザ・ヤクザ・キッチン」を元にしたリプレイ小説です。ネタバレにご注意ください。

 卑劣なボッタクリ・バーでクローンヤクザたちやニンジャと戦うシナリオです。あの男も出現するので、このコンビを出します。

画像1

◆キルキラー(種別:ニンジャ)
カラテ       6    体力        6
ニューロン     6    精神力       7
ワザマエ      8>10 脚力        5>6/E
ジツ        0    万札       51>15
DKK       0    名声        6

攻撃/射撃/機先/電脳  6/10/7/8
回避/精密/側転/発動  11/10/10/0
即応ダイス:5  緊急回避ダイス:1

◇装備や所持品
▶生体LAN端子LV1:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
◆オーガニック・スシ:体力3回復(使い切り)
◆パーソナルメンポ:精神力と緊急回避ダイス+1
◆伝統的ニンジャ装束:回避ダイス+1

◇ジツやスキル
●連射2
◉常人の三倍の脚力:脚力+1、連続側転難易度-1
◉◉タツジン:コッポドー 近接攻撃の出目6成功時に痛打+1
 ●戦闘スタイル:殺人コンビネーション
  命中した近接攻撃に回避ダイスダメージ1の付属効果
  出目4が2個以上あれば殺伐の出目3(急所破壊)が発生
 ●戦闘スタイル:内破壊掌打 ワザマエで近接攻撃、装甲貫通1
  殺伐が発生したら出目2(頭部痛打)か出目3を選ぶ
 ●ワザ:ボールブレイカー 出目665で発生、殺伐出目3(回避HARD)

○生い立ち:キラーマシーン教育 ニューロン-1、ワザマエ+1
◉知識:犯罪、ストリートの流儀、ヤクザの流儀
○立ち位置や性格:反抗心や嫌悪
◇名声:ニチョーム1
◇ワザマエ鍛錬蓄積:+1

能力値合計:20
 前回の冒険で万札44、名声1、余暇4日を獲得しました。とりあえずワザマエを鍛錬し、[134]=8=8=失敗、[333]=9+1=10>8成功、[464]=14>9=成功、[361]=10=10=失敗。万札36を消費してワザマエ10になります。カラテの成長の壁を超えたいところですが、ワザマエが高いのでなんとかなるでしょう。

画像2

◆ヴェノムパピヨン(種別:ニンジャ)
カラテ       5>6  体力        5>6
ニューロン     6    精神力       7
ワザマエ      8>11 脚力        5>6/E
ジツ        3    万札       64>31
DKK       0    名声        6

攻撃/射撃/機先/電脳  6/11/6/6
回避/精密/側転/発動  12/11/11/9
即応ダイス:4  緊急回避ダイス:1

◇装備や所持品
◆ウイルス入りフロッピー:ハッキング判定ダイス+3(使い切り、即応ダイス-1)
◆*ブラッドジュエル*:パーソナルメンポ扱い、精神力と緊急回避ダイス+1
◆伝統的ニンジャ装束:回避ダイス+1

◇ジツやスキル
☆カナシバリ・ジツLV3
 隣接する3×3マスの敵全員に精神力ダメージ1(回避NORMAL)
 回避できなかったモータル全員はターン終了まで一切行動不能となる
 効果範囲内の敵1体をカナシバリにする(ニューロン抵抗難易度HARD)
  カナシバリ:術者の次の手番開始までその場から動けず、
   行動の判定難易度+2、敵からの攻撃・射撃難易度-2される
   体力か精神力にダメージを受けると、そのフェイズの終わりに解除
 ☆◉神経毒触媒:ジツ発動時、精神力1の代わりに即応ダイス1を消費可能
 ☆◉カウンター・イビルアイ:迎撃発生時に精神力1ダメージ(回避NORMAL、ジツ扱い)
◉魅了(ゼゲン・ジツ):ニューロン+ジツで発動判定(NORMAL)、精神攻撃
 6マス以内で視線が通るモブ敵モータル1体を戦闘不能に 出目66でもう1体

●連射2
◉常人の三倍の脚力:脚力+1、連続側転難易度-1
◉◉タツジン:ジュージツ
 近接攻撃回避判定難易度-1(素手・スリケン装備時のみ)
 ●ワザ:マウントタックル 出目66で発生、痛打+1、回避難易度HARD
  マウントをとった敵に対する残り連続攻撃は回避不能(殺伐発生せず)
 ●ワザ:フランケンシュタイナー 出目666で発生、殺伐出目2(頭部痛打)
  回避難易度HARD マウント状態に入る
 ●ワザ:受け流し 回避判定に出目66を含み迎撃を発生させた場合、
  1ダメージの代わりに回避不能の回避ダイスダメージ2を与える

○生い立ち:言いくるめ:モータルハント時万札+1
◉交渉:欺き、誘惑
○立ち位置や性格:違和感や外部存在

能力値合計:25
 前回の冒険で万札44、名声1、余暇4日を獲得しました。カラテを鍛錬して[63]=9>5=成功。ワザマエを鍛錬して[556]=16>8=成功、[654]=15>9=成功、[335]=11>10=成功。万札6+27=33を消費してカラテ6、ワザマエ11になります。

 なかなか手練れになりました。では、始めます。

◆◆◆

画像7

 ブンブンブーン、ブンブンブーン、ブンブンブーンブブーン。陰鬱な電子ベース音でジングルベルが鳴り響く。

 ネオサイタマ最大の歓楽街、ネオカブキチョ。ウシミツ・アワー。この不夜城にとっては、これからが本番だ。そこを、若い男女がフラフラと歩いている。十代後半と思しき二人は、すでにしたたかに酔っているようだ。ネオサイタマの飲酒解禁年齢は十八歳だが、それにしても飲みすぎではないか。

「クソが……痛え……」「うう……」二人は青い顔で頭を押さえる。二日酔いなどではない。シラフである。男はキルキラー、女はヴェノムパピヨン。ともにソウカイ・シンジケートに所属するニンジャだ。つい先日、二人はカナシバリ・ジツを使うニンジャにニューロン攻撃を受け、昏睡状態に陥った。

 どうにか目を覚ましたものの、ニューロンへのダメージは無視できない。だが、時は年末。ヤクザクランからのミカジメ取り立てやシマの巡回など、仕事は山積みだ。少々体調が悪くても、休んでいる暇などない。同じくニューロン攻撃を食らったデンパルスも、起きるやすぐに仕事に復帰した。

「ああもう、アルコールでなんとかしましょうよ」ヴェノムパピヨンはフラフラと、近くのテッパンヤキ・バーへ入っていく。「オイこら、待てや!」キルキラーはフラフラと彼女を追いかける。立体迷宮の如き超高層猥雑ネオン街の一角にある、さほど目立たない店だ。「えーと、この上か……」

テッパンヤキ・バー「ジンギスカン」

 狭いバーカウンターに座りながら、ジェイクは己の判断ミスを呪っていた。おそらく一杯数万円と思われるホット・サケを呷りながら、持ち合わせの装備を頭の中で再確認する。LAN直結型拳銃1挺、電磁ドスダガー1本、隠し味に各種グレネード少々。サイバネ置換された両手が震える。

画像3

◆ラッキー・ジェイク(種別:モータル/重サイバネ)
カラテ       3    体力        7
ニューロン     4    精神力       4
ワザマエ      4    脚力        3
ジツ        -    万札       10

攻撃/射撃/機先/電脳  4/7/5/6
回避/精密/側転/発動  6/6/6/-
即応ダイス:4  緊急回避ダイス:0

◇装備や所持品
▶︎テッコLV1:カラテ判定ダイスと回避ダイス+1
▶ヒキャクLV1:脚力と回避ダイス+1
▶サイバネアイLV1:ワザマエ判定ダイス+2
▶生体LAN端子LV1:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
▶︎▶︎強化骨格(クロームハートLV2):体力と精神力+2
◉重サイバネ化:体力+2、精神力-2、●脆弱性:電磁(1)

◆電磁ダガー:特殊近接武器、攻撃難易度+1、ダメージ1+電磁ショック1
 戦闘スタイル:精密攻撃(ワザマエ判定攻撃)/フェイント(回避ダイス低下)を選択可能
◆LAN直結型ハンドガン"ヤマダ社カスタム":
 遠隔武器、連射2、時間差、マルチターゲット、射撃ダイス+1(7D6で射撃可能)
◆グレネード:手榴弾、使い捨て、爆発3×3、カトンLV1
◆ノイズ・グレネード:手榴弾、使い捨て、爆発3×3
 範囲内の戦闘兵器と重サイバネのみ電磁ショックダメージ1(2倍により2)
◆ヤマダ型ディスラプター・デコイ:ワザマエ判定(難易度HARD)
 精巧なホログラフ発生装置。手番終了フェイズに使用を試みられる
 発動するとブンシン・ジツLV2の効果をもたらす(使い捨て)
 自分を中心とする5×5マスに最大2個までのデコイを発生させる
 デコイは攻撃を受けると取り除かれるが、本体と残りデコイは無事 手数は増えない

◇スキル
●悪運:シナリオ中1回だけ判定を振り直せる
●賞金首の疫病神:彼を捕縛してシナリオを終えたPCは万札1D6×5で売り飛ばせるが、
 出目1が出るとそのPCの万札10を盗んで逃走する
◉不屈の精神:精神力+1、精神力抵抗判定ダイス+2

能力値合計:11

 店内に客は彼と、奥に三人。支払いを拒否した哀れなサラリマンは、先程ショウジ戸の奥に連れて行かれ、まだ帰って来ない。カウンター向こうのキッチンにはヤクザサングラスにスーツ姿の、屈強なヤクザが三人……手を後ろに組んで威圧的に立つ。まるで三つ子のように身体的特徴は同じ。

 ウシミツ・アワーの時報が鳴る。「「「ラストオーダーの時間です」」」ヤクザが同期機械めいて喋った。(((噂のクローンヤクザか……ますますツイてないな、ラッキー・ジェイク!)))彼はニューロンの中で悪態をつく。一般市民は知らぬが、日本暗黒社会では既にクローン技術が実用化されている。

「おいしいサケですね」ジェイクが言う。ヤクザたちは黙々とテッパンヤキを作る。どうやって彼らを殺すかジェイクは冷静にシミュレーションする。カウンターの三人はLAN直結拳銃で一気に撃ち殺せるだろう。問題は……あの男だ。彼は割り箸立てに手を伸ばす自然な動きで、店の右側奥を見る。

 ホール奥にはジュー・ウェアを着た用心棒らしき男がひとり。そのベルトは黒い。彼は高級革張りソファでサケを呑み、低俗なオスモウ中継を見ている。ジェイクはカラテの恐ろしさを知っている。ニンジャなどくだらぬ幻想だったが、カラテマンは実在する脅威だ。ジェイクの額に汗粒が生まれる。

 その時。『イラシャイマセ』自動電子マイコ音声とともに扉を開けて現れたのは、十代後半と思しき若い男女だ。女のほうは背が高く、バストは豊満で、ピンクの髪。男のほうは、見覚えがある。「……あれ、アンタは」気づかれた。「ドーモ、キルキラーです。生きてたのか、ジェイク=サン」

 彼は小声でアイサツした。「ど、ドーモ」ジェイクは小さくオジギした。前に一度出遭ったカラテマンだ。彼に賞金首として捕獲され、トコロザワ・ピラーへ送られたのち、ジェイクは隙を突いて脱走に成功した。その後も抜け目なく裏社会を駆け抜けて生き延びてきたのだ。「あら、知り合い?」

 女もアイサツした。「ドーモ、ヴェノムパピヨンです」「ドーモ」コードネームのたぐいか。「た、助けてください」ジェイクは懇願し、サイバーサングラスに文字を出力した。『ここはボッタクリ・バーです』「あらあら」ヴェノムパピヨンは肩をすくめた。「じゃ、やめとこうかしら」「待って」

 ジェイクはすがりついた。「助けてください。あなたたちヤクザでしょ」「……なるほど、クローンヤクザがいるな。ここソウカイヤ系列か?」キルキラーがクローンヤクザに尋ねるが、三人は首を横に振った。「あっちに聞いてみましょう」ヴェノムパピヨンはホール奥の用心棒を指差した。

「ソウカイヤじゃねェなら、ミカジメ払ってもらわねえとな」二人は頭を抑えながら、つかつかとホール奥へ歩いていく。ジェイクはホッとした。ラッキーだ。やはり自分はついている。だが。『イラシャイマセ』ナムサン!四人のクローンヤクザが新たに来店し、入口を塞いだ!

 二人はそちらを一瞥すると、TVを見ているジュー・ウェアの男に近づいていく。「ドーモ、キルキラーです」「ヴェノムパピヨンです」「ア?」男は振り向き、アイサツを返した。「ドーモ、ブラックシープです」

画像6

◆ブラックシープ(種別:ニンジャ)
カラテ       8    体力       11
ニューロン     6    精神力       6
ワザマエ      5    脚力        4/N
ジツ        0    万札       10

攻撃/射撃/機先/電脳 9/6/6/6
回避/精密/側転/発動 8/-/5/-
即応ダイス:5  緊急回避ダイス:0

◇装備や所持品
◆ガスマスクメンポ:毒ガス攻撃を無効化

◇ジツやスキル
●連続攻撃2
○生い立ち:拷問好き
◉ニンジャソウルの闇(1):体力および攻撃・射撃・ジツ発動判定ダイス+1
◉邪悪なサディスト:カルマ善の敵への攻撃ダイス+2
 ボス級の敵1人を殺すか殺伐出目2以上の効果を与えるたび精神力1回復
 (敵がカルマ善なら2回復)

能力値合計:19
 レッサー級ソウルでジツが使えず、カラテを鍛錬しています。ニンジャスレイヤーに一撃でスレイされるほどサンシタではありませんが、イヤグワを食らってインタビューされてもしばらくは生きられる程度です。原作小説ではソウカイヤ残党でアマクダリ所属ですが、この次元ではまだソウカイヤに所属していないようです。

 ブラックシープと名乗った男は、二人を睨む。「何の用だ、ガキども」「俺たち、ソウカイ・シンジケートのモンだけどよ。オッサンは?」「む、ソウカイヤか。いや、俺はフリーランスだが……」「ボッタクリ・バーなんでしょ、ここ。ソウカイヤに許可を得て、ミカジメを納めなさいよ」

 ブラックシープは肩を揺すって笑い、ゆらりと立ち上がった。「ここは、ブラックヒツジ・ヤクザクランのシマだ。俺がオヤブンだ。ミカジメを納めさせたくば、カラテで俺を認めさせてみろ!」彼の頭部には、バラクラバめいた頭巾とサイバーメンポが装着されている!ジェイクは動揺した。

NRS判定、難易度NORMAL。4D6[5651]成功。彼はタフだ。

 まさか、ニンジャ?いや、そんなはずはない。彼の恐ろしげな出で立ちが偶然ニンジャめいて見えたに過ぎない。ジェイクは妄想を振り払い、現実に対処しようとした。入口にヤクザが四人、カウンターの奥に三人。強そうなカラテマン。そして!「「「スッゾコラー!」」」新手のヤクザが三人!

画像5

画像5

◆クローンヤクザ(種別:モータル/バイオ生物/クローンヤクザ)×10
カラテ       2    体力        1
ニューロン     1    精神力       1
ワザマエ      3    脚力        2
ジツ        -    万札        1

攻撃/射撃/機先/電脳  2/3/1/1

◇装備や特記事項
◆チャカガン、ドスダガー

 奥の席に座っていたのだ。ネズミ袋!「ほーお、ヤルキあるじゃねえか」キルキラーは笑い、ボキボキと拳を鳴らした。ヴェノムパピヨンは周囲を冷たい目で見回す。「やってやるわよ!」「た、助けて!」ジェイクは両手をあげて無関係をアピールする。一触即発アトモスフィア!

戦闘開始

1ターン目

イニシアチブ:キルキラー/KK(7)→ヴェノムパピヨン/VP&ブラックシープ/BS(6)→ラッキー・ジェイク/LJ(5)→クローンヤクザ/CY(1)
KKとVPは連続側転難易度が+2されHARD、まとめて回避不可。
KKは南のCYへ掌打。ワザマエ判定、連続攻撃可能!5D6[22545]5D6[21431]成功。VPは西へ動きCY2体へスリケン、5D6[55561]6D6[145624]成功。たちまちCY4体が死亡、残り6体!LJは3マス動いて物陰に隠れる。

「「イヤーッ!」」キルキラーとヴェノムパピヨンは瞬時に動き、クローンヤクザたちにカラテとスリケンを叩き込む!「「「「アバーッ!」」」」たちまち四体が即死!ナムアミダブツ!「え」ジェイクはあっけにとられた。カラテと、なにか、投げナイフのようなもので、ヤクザたちが一瞬で。

BSは連続側転&KKへ連続攻撃2、5D6[14341]4D6[3343]4D6[5126]2成功。KKは4D6[4543]3成功回避&迎撃!BSは10D6[5543165646]回避。KKの残り回避ダイス7。

「貴様!逃げるか!イヤーッ!」ブラックシープはキルキラーを追って飛び出し、トビゲリを放つ!「イヤーッ!」キルキラーは回避し迎撃!「イヤーッ!」回避!ともに相当なカラテだ!「アイエエエ!」ジェイクは無害な客を装い、近くの長椅子の陰に身を隠した。クローンヤクザたちが動く!

CY6体のうち、カウンター内の1体はVPへ、残り5体はKKへ射撃![313][641][644][441][215][145]VPへは外すがKKへは5発来る!まとめて回避不可!KKは[13][3][5][3][23]4発命中!残り体力2!アブナイ!

「「「「「「ザッケンナコラー!」」」」」」BRTTTTTT!一糸乱れぬ一斉射撃!カウンターのヤクザはヴェノムパピヨンを狙うが外れ、残り五発の銃弾がキルキラーを襲う!「……ウッ!」キルキラーはニューロンへのダメージによりフラつき、回避が間に合わない!「グワ、グワーッ!?」ナムサン!

「キルキラー=サン!?」「クッソ、ウカツ……!」一発は避けたものの、四発の銃弾が命中!かなりの重傷だ!「ハハハハハ!この程度の銃撃も回避できぬか!」ブラックシープが嘲笑う!「クソが……本調子なら、こんな銃弾ごとき……!」「アイエエエ……」ジェイクは怯えた。このままでは!

2ターン目

KKはスシを食べて体力3回復(残り体力5)、手前とカウンターのCYにスリケンを投擲。[36333][56446]成功。残りCY4体!VPはカウンター越しにCY2体へスリケン、[52245][354463]成功。残り2体!BSはKKへ連続攻撃、[1353][6546]1成功、4成功&殺伐!出目[5]両腕破壊!KKは[262][26426332]回避!残り回避ダイス0!

 キルキラーは懐からスシを取り出して瞬時に咀嚼、嚥下すると、右手を振るってスリケンを投擲!「「アバーッ!」」手前とカウンターのヤクザが即死!ナイスクッキング!「イヤーッ!」「「アバーッ!」」ヴェノムパピヨンもスリケンでクローンヤクザたちを殺す!残りヤクザ二体!

「イヤーッ!」ブラックシープは恐るべきカラテ連続攻撃をキルキラーへ放つ!「イヤーッ!」キルキラーは危うく回避!一対一では危険だ!「「ジェイク=サン!」」二人は同時にジェイクの名を呼ぶ!「エッ」「ヤクザを撃て!援護しろ!」「お願い!」「は、ハイ!」ジェイクは覚悟を決める!

LJは物陰からCY2体へハンドガン連射、3D6[665]4D6[2245]成功!

「庶子!」BLAMBLAM!「「アバーッ!」」LAN直結型ハンドガン・ヤマダ社カスタムが火を噴き、二人のクローンヤクザを同時に射殺!ワザマエ!「フン、貴様も仲間か!後で拷問にかけてくれる!」ブラックシープはサディスティックに笑う。「これで三対一だ!」「囲んで殴るわよ!」

3ターン目

イニシアチブ:キルキラー/KK(7)→ヴェノムパピヨン/VP&ブラックシープ/BS(6)→ラッキー・ジェイク/LJ(5)
KKは集中&掌打連発、[24263][23552]3成功2発。BSは[34][24]回避、残り回避ダイス4。VPは連続側転&カラテ、11D6[62554334652]6D6[155114]2成功。BSは2D6[14]回避、残り回避ダイス2。BSはKKへ集中&連続攻撃、[4525][3535]3成功&4成功。KKは[12451][33654]回避。

「イヤーッ!」キルキラーはコッポ掌打を連発!「イヤーッ!」ブラックシープは回避!「キエーッ!」ヴェノムパピヨンは壁や天井を飛び渡り、色付きの風と化してトビゲリ!「イヤーッ!」ブラックシープはこれをガードし、キルキラーへカラテパンチ連打!「イヤーッ!」「イヤーッ!」回避!

LJはBSへ連射、[212][5153]1発成功。BSは2D6[53]回避!

「ヤギ前後!貴方!前後している!庶子!」ジェイクは混乱しながらブラックシープへ銃撃!BLAMBLAM!「イヤーッ!」ブラックシープは銃弾をマワシウケで弾く!なんたるカラテだ!「アイエエエ!?」「フシューッ!俺の真のカラテに銃弾などきかぬ!モータルめが!俺はニンジャだ!

NRS判定、難易度HARD。4D6[1262]成功。

「ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」ジェイクは恐慌状態一歩手前だ。だが彼のタフなアウトロー精神がそれを阻んだ。それに、ならば、ニンジャと互角に戦っている、あの二人は!「安心しろ、ジェイク=サン。俺たちもニンジャだ!」「そうよ!」キルキラーとヴェノムパピヨンはタフに笑う!

4ターン目

大気にカラテが満ちる!ハードモード突入!
KKは集中&掌打連発、[25612][24645]2成功、4成功、ともに痛打。BSは[12][12]命中!4ダメージを受け残り体力7!VPは集中&カラテ、[324513]4成功。BSは2D6[61]回避!KKへ連続攻撃、[1361][3641]2成功、3成功。KKは[66635][63213]4成功回避&迎撃、1成功回避。BSは1D6[6]回避。LJは時間差連射、[622][2466]2発成功。BSは[4]回避、1発命中!残り体力6!

「イヤーッ!」コッポ掌打連発!「グワ、グワーッ!」命中!ブラックシープは痛打を食らい体勢を崩す!「キエーッ!」ヴェノムパピヨンはジュー・ジツの構えからチョップ突き!「イヤーッ!」回避!キルキラーへ反撃!「イヤーッ!」「イヤーッ!」迎撃!「イヤーッ!」回避!「庶子!」

 BLAMN!「グワーッ!」ジェイクの銃弾が命中!「なかなかやるが、多勢に無勢だぜ。まだやるか」「や、やってやる!俺は無敵だ!」

5ターン目

KKは集中&掌打連発、[63545][11416]5成功&痛打、2成功&痛打。BSは[32][56]1発命中!2ダメージを受け残り体力4!VPは集中&カラテ、[326233]4成功。BSは[14]命中!残り体力1!KKへ集中&連続攻撃、[3411][4246]2成功&3成功。KKは[12146][255252]回避!LJは[513][4535]2発成功、BSは[5][1]1発命中、体力0になり戦闘不能!

「イヤーッ!」コッポ掌打連発!「グワーッ!」命中!ブラックシープは痛打を食らい体勢を崩す!「キエーッ!」ヴェノムパピヨンはジュー・ジツの構えからチョップ突き!「グワーッ!」命中!キルキラーへ反撃!「イヤーッ!」「イヤーッ!」回避!「庶子!」BLAMBLAM!「アバーッ!」

 ブラックシープはジェイクの銃弾を浴び、ついに仰向けに倒れ戦闘不能!「よーし!」「キンボシ・オオキイ、ジェイク=サン!」「ハァーッ、ハァーッ!や、やった!」ゴウランガ!

戦闘終了

SYSS(ソウカイヤクザ・スカウトシステム):互いの精神力の上限値の数だけダイスを振り、抵抗判定を行う。ソウカイヤ側は難易度HARD、NPC側はNORMALで、ソウカイヤ側が勝利すれば恭順を誓う。失敗すれば最後の力を振り絞って襲ってくる。出目6は成功数2とみなす。VPは「誘惑」でダイス+2し、即応ダイス4をつぎ込んで交渉。7+2+4=13D6[1534425541533]4成功。BSは6D6[644631]5成功、交渉失敗!

「さあて、ブラックシープ=サン。約束よ、ソウカイ・シンジケートに恭順しなさい。悪いようにはしないわ」ヴェノムパピヨンが豊満な胸を強調しながら交渉する。「……!」ブラックシープは死力を振り絞り、よろよろと立ち上がる。「ザッケンナコラー……テメエらに負けたんじゃねェ……!」

「そこのラッキー・ジェイク=サンに負けたってか。ニンジャでもねえ、モータルによ」キルキラーは嘲笑う。「クソッタレ……!ナメやがって……!俺をナメるやつは生かしちゃおかねェ……!」ブラックシープは再びカラテを構えた。「ブッ殺す!」「「やってみろ!」」一撃必殺アトモスフィア!

戦闘再開:6ターン目

大気にカラテがみなぎる!ウルトラハードモード突入!
BSは体力と精神力が1。「一瞬の勝機」を使える。精神力1と回避ダイス2を消費して発動し、出目55で殺伐が発生するが、次の手番開始まであらゆる受動的行動・瞬時の行動が不可能となる。
KKは集中&掌打連発、即応ダイス5をつぎ込む![5212616][52355566]3成功&7成功、ともに痛打かつボールブレイカー発動!回避難易度UH2を2発!BSは[5342][3254]命中!合計6ダメージを受けて爆発四散!

「死ね!ブラックシープ=サン!死ねーッ!」キルキラーは全身にカラテをみなぎらせ、膝を曲げて低く構えると、両掌ですくいあげるようにブラックシープの股間へ掌打を放つ!ナムアミダブツ!これはコッポ・ドーの禁断の奥義、ダブル・ボールブレイカーだ!KRAAASH!「アバーーーッ!?」

 サツバツ!ブラックシープの急所が粉々に砕けて血泡と化し、ビッグバンめいた衝撃が股間から腰骨・脊椎を通り、心臓と脳髄に到達!「ひうッ」ブラックシープは白目をむき、引き伸ばされた主観時間の中で耐え難い激痛と絶望を味わった。「サヨ、ナラ!」KABOOOM!爆発四散!インガオホー!

戦闘終了

エピローグ

「ふーっ、残念。スカウト失敗かあ」「まあ、しょうがねえ。次はうまくやろう」ヴェノムパピヨンとキルキラーはため息をつく。店内は鉄板で焼けるヤクザの死体と、ブラックシープの肉体の破片でツキジめいた有様だ。ジェイクは……いない。ニンジャ同士の戦闘に恐れをなして逃げたのだろう。

「たく、悪運の強い野郎だ」「あいつ、確か賞金首でしょ。追っかける?」「いいさ。助けてもらったし」「そうね」ニューロンの痛みはひいてきた。善行の報酬か。「じゃあ、ここのことをデンパルス=サンに連絡して、アジトに戻るか」「ええ。ツヅリ=サンとジュミカ=サンが待ってるわ」

 ブンブンブーン、ブンブンブーン、ブンブンブーンブブーン。陰鬱な電子ベース音でジングルベルが鳴り響く。今宵はクリスマス・イブ。人類の罪を贖う、神の子羊が生まれた聖なる夜だ。

【アニュス・デイ】終わり

評価:B ボッタクリ・バーを無断で営業していた野良ニンジャ、ブラックシープを打倒した(スカウト失敗)。万札30を山分けとし、名声+1、余暇4日を獲得。クローンヤクザ10体とブラックシープから万札10ずつを獲得し、合計万札50を山分け。1人頭万札25

つのにサポートすると、あなたには非常な幸福が舞い込みます。数種類のリアクションコメントも表示されます。