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忍殺TRPGリプレイ【ワッツ・モスト・プレシャス】01

邦題:それが一番大事(What's most precious)

 ドーモ、三宅つのです。これはとくなが=サンのシナリオ案「ファーサイド・オブ・ザ・ムーン」、および原作小説「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」を元にしたリプレイ小説です。ネタバレにご注意ください。

 ドサンコで起きる暴動を阻止するため、ペケロッパ・カルトおよびアマクダリの尖兵と戦うシナリオですが、つの次元ではグリーンゴーストがダイダロスの自我を取り戻しましたので、別のなんかが現れたのでしょうか。そうしたわけで、今回挑むのはこのコンビです。

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◆インパーミアブル(種別:ニンジャ)
カラテ       7    体力        8
ニューロン    13    精神力      13
ワザマエ      6>9  脚力        4>5/N
ジツ        1    万札       35>8
DKK       0    名声       15

攻撃/射撃/機先/電脳  9/13/14/15
回避/精密/側転/発動 15/13/13/16
即応ダイス:4 緊急回避ダイス:1

◇装備や所持品
▶▶サイバネアイLV2:ワザマエ判定ダイス+4
▶テッコLV2:カラテ判定ダイスと回避ダイス+2
▶生体LAN端子LV1:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
●過剰サイバネ(5個):精神力-1

◆*LAN直結型デッカーガン"イヌイ-MK2"*
 装備前提:生体LAN端子、サイバネアイLV2、テッコLV2
 拳銃、連射2、時間差、マルチターゲット、ダメージ2、対ニンジャ仕様(回避HARD)
◆タクティカルスーツ:体力+1
◆レガース:緊急回避ダイス+1
◆家族の写真:精神力+1

◇ジツやスキル
☆ハッカーニンジャ、ジツLV1
 ●ネットワーク完全没入、IRCコトダマ空間認識能力
 ☆タツジン(電脳戦)
  ●戦闘スタイル:LAN直結 ワザマエ判定HARD、回避HARD
   隣接する敵1体に対してLAN直結攻撃を行う(特殊装備不要)
   ハッキング対抗判定し、成功差分だけダメージを与え合う
   相手は生体LAN端子持ちか重サイバネ、戦闘兵器に限られる
  ●射撃スタイル:無線LAN攻撃
   精神力1を消費して没入状態となり、回避不能の遠隔電脳戦を仕掛ける
   ハッキング対抗判定は術者のみHARD 没入状態を維持すれば次ターンも可能
   相手は生体LAN端子持ちか重サイバネ、戦闘兵器に限られる
  ●コトダマ空間高速飛翔戦闘 電脳空間マップにおいてのみ使用
   脚力3倍の飛行移動可能
   飛行移動時は回避ダイス+2され、スキルがあればトライアングル・リープキック可能
   手番の近接攻撃で殺伐が発生したら出目1(KICK)を選べる

●時間差、マルチターゲット、連続攻撃2、回避予知、連射2
○生い立ち:ブラインドタッチ
◉知識:ハッカーの流儀、IRCネットワーク
◇ジツの成長の壁1つ突破済み

能力値合計:27>30
 久しぶりの登場です。前回の冒険で万札39(借金4を返済して残り35)、名声2、余暇3日を獲得しました。名声が15に到達したので成長の壁2を1つ超えられますが、すでにバーバヤガの導きでニューロンが13に達しています。あるいは成長の壁1を2つ超えるとしてもよく、ワザマエとジツを超えたことにします。ワザマエを鍛錬し3D6[455]=14>6=成功、[136]=10>7=成功、[333]=9>8=成功。万札27を消費し残り8。

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◆ナウクラテー(種別:ニンジャ)
カラテ       4>5  体力        4>5
ニューロン    11>12 精神力      10>11
ワザマエ      6    脚力        3/N
ジツ        2    万札       48>27
DKK       0    名声        8

攻撃/射撃/機先/電脳  5/ 6/15/18
回避/精密/側転/発動 12/ 6/ 6/20
即応ダイス:4 緊急回避ダイス:0

◇装備や所持品
▶︎▶︎▶生体LAN端子LV3:ニューロン判定ダイス+6、イニシアチブ+3
 ▷ファイアウォール:精神攻撃やハッキングによるダメージを1回無効化(使い切り)
●過剰サイバネ(4個):精神力-1
◆ウイルス入りフロッピー:ハッキング判定ダイス+3(使い切り、即応ダイス-1)
◆ZBRアドレナリン注射器:気絶した者を体力1、精神力0で蘇生(使い切り)
◆濃縮バリキドリンク:体力1回復(使い切り)

◇ジツやスキル
☆ハッカーニンジャ、ジツLV2
 ●ネットワーク完全没入、IRCコトダマ空間認識能力
 ☆タツジン(電脳戦)
  ●戦闘スタイル:LAN直結
  ●射撃スタイル:無線LAN攻撃
  ●コトダマ空間高速飛翔戦闘 電脳空間マップにおいてのみ使用
 ☆爆発物スキャン:精神力1消費し発動(NORMAL、没入可)
  術者や味方と同じ部屋にある任意の最大3マスを「爆発物」とする
  このマスを射撃(HARD)すると爆発(カトンLV2、中心部ダメージD3)が発生
  一度爆発するか次の手番が来ると効果は消滅(没入すれば効果維持、位置の変更も可)
◉kill-9:ハッキング(HARD)に成功すると軽減不可2ダメージ(回避NORMAL)

●時間差、マルチターゲット
○生い立ち:サイバーゴス
◉知識:サイバネティクス、ファッション、電子ウイルス、IRCネットワーク、
    違法基板即売会
◉交渉:誘惑、理路整然
○立ち位置:心酔や従順
◇ユウジョウ:ダイダロス(親密度3)
◇ワザマエ鍛錬蓄積+3

能力値合計:22>24
 前回の冒険で万札39、名声+2、余暇3日を獲得しました。謎のブログ石碑に触れてカラテとワザマエの鍛錬蓄積が+3されているため、せっかくですから鍛錬しましょう。1D6[5]=5+3=8>4=成功。しかしワザマエは成長の壁にぶつかってこれ以上伸ばせません。ニューロンを鍛錬し3D6[344]=11=失敗、[542]=11+1=12>11=成功。3+18=万札21を消費。

 カラテ要員がいませんが、今回の任務はIRCコトダマ空間絡みですし、ドサンコにはベアハンターとかウーリーマンモスとか脳筋がいますからいいとしましょう。時系列は2034年12月頃と思われます。では、始めます。

◇◇◇

 ……飛翔するフラミンゴ……マンデルブロ集合めいた柔らかな夢……武骨な振動……ディーゼル臭……白い冷気……「着いたぞ」男の声……彼女は目を開く。無意識のうちに無線LANを開こうとしていた。「ナウクラテー=サン、着いたぞ」電脳部門のセンパイ、インパーミアブルがもう一度言った。

「す、スミマセン!」ナウクラテーは跳ね起き、サングラスを掛け直して窓の外を見た。彼らの乗る雪原仕様装甲車はすでに、ドサンコ第78コロニーの中心地にいた。ドアを開け車外に出る。純白の防寒着を着込んだ彼女は、極点の動物めいた神秘的な「ハクション!寒い!寒い!うう、寒い!」

 ナウクラテーは防寒具(体力+1)を装備。インパーミアブルはタクティカルスーツが防寒機能も持つとする。

 コートを着込んだインパーミアブルも車から降り、メンポの隙間から白い息を吐いた。気温は零下だが、ナイフのように鋭い風でその息が吹き流される事は無い。コロニー内は巧みに守られているのだ。高層ビルが過剰密集するその光景は、さながら群れ集まって猛吹雪に耐える皇帝ペンギンだ。

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 通りを行き交う人は少ない。二人は凍った歩道橋を渡り、目的の事務所に向かって歩く。「ツキジ直行」「熊が出る」「今日も寒い」などの趣き深いカンバンが並び、この街が灰色の巨大電脳都市ネオサイタマから、物理的にも論理的にも遠く隔たった座標上に位置することを明示する。

「うう、なんで私たちがドサンコに?」「上の命令だ。従え」「アッハイ」ダイダロスのコトダマ自我を呼び覚まし、ソウカイヤに報告してからしばらくして、二人は突然ドサンコへの出向を命じられた。ペケロッパ・カルトによる連続誘拐事件が起きており、送り先がドサンコだと判明したのだ。

 命じたのは電脳部門の上司ウォーロック。ダイダロスも彼から話を聞いて了解している。誘拐されているのはいずれもハッカーで、ソウカイヤの傘下にあるハッカー・ドージョーもいくつか根こそぎにされた。無理やりに何かをやらかそうとしているような気配がある。ならば、というわけだろう。

 ハウスバーナーとポイズンバタフライは、キョート出張からまだ戻って来ない。11月に新幹線の墜落事故があり、それに乗っていたのでもろともに死んだと思われていたが、調査チームによると彼らをセンジン地方で見た者がいた。だが、以後の足取りは掴めない。無事に戻ってくればいいが。

 と、ヤクザリムジンが二人の前に止まった。中から現れたのは、見上げるような大男。「やあやあドーモ、お待たせしました。ソウカイヤ・ドサンコ支部のリーダー、ベアハンターです!」

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◆ベアハンター(種別:ニンジャ)
カラテ       8    体力       11
ニューロン     6    精神力       7
ワザマエ      6    脚力        4/N
ジツ        3    万札       20

攻撃/射撃/機先/電脳  8/ 6/ 6/ 6
回避/精密/側転/発動  8/ 6/ 6/ 9
即応ダイス:2 緊急回避ダイス:0

◇装備や所持品
◆ショットガン:ダメージ2
◆両刃斧/山刀(チェーンソー):ダメージ2、攻撃難易度HARD
◆防寒具:体力+1

◇ジツやスキル
☆クマ・ニンジャクラン、ジツLV3
 ☆ヘンゲヨーカイ・ジツLV3:カラテ+3、脚力+2(3ターン)
 ★剛力:ヘンゲ時に出目6を含む近接攻撃に痛打+1

●連続攻撃2
◉忠誠心:ソウカイヤ 精神力+1
◉頑強なる肉体:体力+2、毒属性カラテ抵抗ダイス+2

○生い立ち:危険生物ハンター
◉憎悪:危険生物 危険生物への攻撃・射撃ダイス+1
◉知識:山岳地帯、銃器、危険生物
◉交渉:威圧

能力値合計:27

「ドーモ、インパーミアブルです」「ナウクラテーです」二人はアイサツを返し、暖房の効いたヤクザリムジンに乗る。「真冬に北の果てまで、よくぞ来て下さいました。まあ、実際きな臭いことになってますよ」「ハッカーたちが連れて行かれた先は?」「調査中です。うちはハッカーが少なくて」

「電脳部門にハッカーを回すよう言っておく。俺たちはネオサイタマ勤務がいいがな」「ヤクザクランなどを使って情報は集めています。関係あるかどうか知りませんが、自我科の患者が急増してるそうですよ。夢遊病めいた」「自我科……」ナウクラテーが興味を示す。自我はハッカーにも大事だ。

「冬場は特に増えますがね、寒さと低気圧と、磁気嵐の影響で。それにしても多いと」「どこからの情報だ」「自我科の医者です。スザリンド・オノっていう女医で、このコロニーに住んでますが」「そっちへ回せ」「え、事務所でくつろいでからでも」「タイムイズマネー。何か起きてからでは遅い」

 インパーミアブルはせかした。「わかりました。向こうの高層マンションです」ベアハンターは運転ヤクザに指示し、自我科の女医のもとへ車を走らせつつ、IRC端末で連絡して予約をとる。「ハイ、ハイ……アポイントOKね。それじゃ、今から向かいます。ヨロシクオネガイシマス」

「早いとこ終わらせて、オンセンとか入りたいですねえ」ナウクラテーは車内の飲み物棚からホットココア缶を取り出し、ザゼンドリンクとチャンポンして飲み始めた。ハッカーの多分に漏れず、彼女の生活は不健康だ。「クリスマスまでに帰れればいいんですけど」「そうなるように働け」「ハイ」

診療所

 やがて、リムジンは高層マンションの地下駐車場に吸い込まれていく。「ここの57階です」ベアハンター、インパーミアブル、ナウクラテーは車を降り、エレベーターへ。「ドサンコはまあ、左遷された連中や捕虜なんかも預かってますから、結構自我をやられるやつも多くて。必要なんですよ」

「まあ、そうだろうな」ベアハンターは悩みとは無縁そうだが、ニンジャも元は人間だ。「オンセンでも恋の病までは治らない、とか言いますもんね」「でも、オンセン療法は効果があるそうで。ドサンコの自然と食事も……」しばらく待つとエレベーターが降りてきて、三人は乗り込む。

 ……ポーン。『57階ドスエ』目的の階に到着し、ベアハンターの案内で診療所へ向かう。BZZZ……呼び鈴を鳴らし、アイサツする。「ドーモ、いつもお世話になっております。ネコソギ・ファンドのクマモトです」『ドーゾ』マイクから声がして電子ロックが解除される。「「「オジャマシマス」」」

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「ドーモ、スザリンド・オノです」妙齢の女医が、少年型オイランドロイド二体を引き連れて三人を出迎えた。玄関には『双子これが大好き』のショドーが掲げられている。「アメザキです」「クラタです」ニンジャアトモスフィアを極力抑えてアイサツ。「本日は、どなたが診察をご希望で?」

「いえ。最近自我科案件が多発していると聞きまして、少しインタビューをと」「そうですか。こちらの応接室へ」スザリンドはやや夢遊病めいた表情で、一行を奥へ導く。「「「ドーモ」」」三人は改めてオジギし、履物を脱いでスリッパに履き替え、奥へ進む。モータルといえど礼儀は大事だ。

 しかし、女医から聞き出せた情報は大したものでもない。数字上は確かに増加しているが、案件の発生場所等については「プライバシーです」の一点張りだ。そう言われてはぐうの音も出ない。「……アリガトゴザイマシタ」三人は立ち上がってオジギし、インタビューを切り上げた。

「お役に立てませんで」「いえ、シツレイしました」「良い夜を」

ニューロン判定、難易度UH。15D6[666126466522213]成功、18D6[154662112612325341]成功。

「スミマセン、無駄足でしたね」ベアハンターが頭をかくが、インパーミアブルとナウクラテーは首を振る。「感謝する。手がかりは掴めた。ニンジャのしわざだ」「ハイ」「エッ?」「オイランドロイドを頼む」「ハイ」二人のハッカーニンジャは女医とドロイドに飛びかかった!「「イヤーッ!」」

ワザマエ判定、難易度HARD。13D6[4436453526426]成功、6D6[634252]成功。ベアハンターは残ったドロイドをカラテ拘束、8D6[52515124]成功。二人はハッキング、難易度UH。[441162323566134][321212444434414322]インパーミアブルのみ成功。ナウクラテーはファイアウォールを消費し、もう一体にハッキング。[223644423523423513]成功。

「ンアーッ!」『ピガーッ!』女医とドロイドの一体にLAN直結!「い、イヤーッ!」ベアハンターも動き、残ったドロイドを拘束する!「よし、抑えててくれ。イヤーッ!」直結ハッキングだ!「ンンッ……!」パシン!ナウクラテーのファイアウォールが焼き切れた。何か仕掛けてあったのだ。

「ダイジョブですか」「ええ。そっちもやるわ」ナウクラテーはもう一体のドロイドに直結し、今度はうまくいく。「……誰かがハッキングして、記憶を消去した痕跡がある。けど、そこのUNIXのアクセスコードは見つけた」「こちらもOKだ」「いや、お見事」ベアハンターは舌を巻く。

 室内が荒らされた様子はないが、ニンジャアトモスフィアが微かに漂っていた。防犯カメラやUNIXにアクセスしたところ、何者かがハッキングした痕跡が微かに残っている。自分たちより前に誰かがここに来て、診療所からデータを消し去り、彼女をNRSで昏倒させ、記憶障害を起こさせたのだ。

 殺したり壊したりすればソウカイヤに目をつけられる。状況を再構築すると、こうだ。スザリンドは最近の自我患者の増大に対して疑問を持ち、独自の調査を進めていた。それをペケロッパ・カルトに察知され、ニンジャを派遣された、ということになろう。「だいたいわかってきたぞ」

全員に緊急回避ダイスと即応ダイス+1。代表者はワザマエ判定、難易度UH。13D6[6132543553524]成功。

 インパーミアブルはスザリンドのコトダマを探り、本棚の本の一冊に挟まれたメモ書きを発見した。「……このコロニーの北東、地図上の空白地帯を中心として、放射状に自我科案件が広がっているようだ。そこに何かがあるわけだな」「政府だか暗黒メガコーポだかの管理物件ですが」「潜入する」

 二人はハッキングの痕跡を消去し、スザリンドとドロイドたちをソファに寝かせた。NRSで先程のことは忘れる。居眠りしていたと思うだけだ。「急ごう」「「ハイ」」三人はエレベーターで地下駐車場へ戻り、ヤクザリムジンに乗り込む。「ファイアウォールの予備あります?」「事務所になら」

「じゃあいったん事務所に行って、準備を整えるか。何が潜んでいるかわからんし」「必要経費ですから、経費で落として下さいね」「ヨロコンデー」

???

 ブロロロロロ……ヤクザリムジンは駐車場を出て、コロニーのソウカイヤ事務所を目指す。だが、その時だ!

 環状道路の内側にオブツダンめいて聳え立つ高層ビル群の大型液晶ディスプレイが、一斉に砂嵐ノイズに変わった。微笑むオイランも、刺身も、株価チャートも、ヨロシサン製薬ロゴマークも消え……粗い3Dコマンドで描画された武骨な大型工業プレス機械や歯車やクランクが映し出された。

 次いで、コロニーに響いていた実際の工業機械音と完全同期するかのように、歪み切った非人間的ビートの電子音楽が流れ始めた。そのBPMは徐々に危険な領域まで加速してゆく。「なんだ!?ハッキングか!?」ベアハンターは狼狽する!ネオサイタマならともかく、このコロニーでは初の事態!

ニューロン判定、難易度UH。「IRCネットワーク」「電子ウイルス」で+1。16D6[4211456642513451]成功、20D6[14134113252652331515]成功。

「見るな!メガデモだ!電子ドラッグの一種だ!」インパーミアブルが叫ぶ!だが運転ヤクザの埋込式サイバーサングラスにもメガデモが表示される!「アイエエエアバーッ!?」「ファック!」ヤクザリムジンが急停止!コロニーの住民の多くがメガデモを目撃し、ぽかんと口を開けている。

「ARRRRGH!」複数の大型プラズマカンバンに、武骨なポリゴンで描かれた労働者風の男の頭が映し出され、ディストーションボイスで絶叫し始めた。

「欺瞞に基づく世界」「政府が悪い」「我々はプレス機で成型された機械」「反乱を起こして暴れる」「電脳法を殺せ!」「目覚めろ!」「我々は!」「無限の地平を見る!」「取り戻せ!」「我々は!」「進化する!」

 煽情的なテクノフォントが都市全域で明滅する!プラズマ・カンバンの中ではポリゴン頭の男が暴動的重工場ビートに乗せてレベリオン・ハイクを叫び続ける!「電脳法改正だ!」「悪い政府だ!」「アイエエエエエエエ!」「搾取されていると思う!」「メガデモを合法化しろ!」

 市街では都市規模ハッキングによって焚き付けられた不満分子や労働者たちが口々に叫び始めた!道路で繰り返しジャンプする無法者まで現れる始末!現地マッポもなす術が無い!「俺が運転する!イヤーッ!」インパーミアブルは運転席に飛び移り、運転ヤクザを昏倒させるとハンドルを握った!

 だが、その時!「Wasshoi!」高層ビルのオニ・ガーゴイル上から監視を続けていた謎の人影が、超常の獣めいた俊敏さでビルを跳び渡り、リムジンの前へ回転着地!屈強な全身を包む特殊部隊めいた黒ミリタリー装束とベレー帽!そのバストは豊満で、右目は醜い裂傷痕で潰れている!

「ドーモ、ダイアウルフです」

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◆ダイアウルフ(種別:ニンジャ)
カラテ      10    体力       13
ニューロン     6    精神力      12
ワザマエ      6    脚力        5/N
ジツ        6    万札       10

攻撃/射撃/機先/電脳 10/ 6/ 6/ 6
回避/精密/側転/発動 10/ 6/ 6/12
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:1

◇装備や所持品
◆カスタム・ハンドガン×2:連射2
◆タクティカルスーツ:体力+1
◆レガース:緊急回避ダイス+1

◇ジツやスキル
☆オオカミ・ニンジャクラン、ジツLV6
 ☆ヘンゲヨーカイ・ジツLV3:カラテ+3、脚力+2(3ターン)
 ☆◉捕食回復:ヘンゲ中に敵を1人殺すか殺伐を当てるたび体力1回復(手番中1まで)
 ◉◉グレーター級ソウルの力:ニューロン+ジツで精神力算出
 ★肉体切断:ヘンゲ中素手装備時のみ出目65で殺伐発生
 ★★異常再生:ヘンゲ中即死耐性、手番終了時に体力1回復(グレーターなら2)
 ★★グレーター・ヘンゲヨーカイ・ジツ:手番開始フェイズに精神力2を消費し発動(HARD)
  カラテ+5、ワザマエとニューロン-2、脚力+3、素手ダメージ2、連続攻撃+1、
  連続側転不可、回避ダイス-2 体力は増加しない
  持続時間はジツ値の半分(3ターン)、精神力1を消費し1ターンだけ伸ばせる
  装備は自動的に素手&スリケンとなり、エンハンス効果も基本使用不可
  タツジン系スキルやヒサツ・ワザは一切使用不可

◉頑強なる肉体:体力+2、毒に対するカラテ抵抗ダイス+2
◉トライアングル・リープ:連続側転時に壁に接触して近接攻撃
 この時は連続側転によるペナルティを無視し、痛打+1
●連続攻撃2

◉◉タツジン:ミリタリーカラテ
 装備銃器が基本射撃難易度HARD以上であれば射撃難易度-1
 拳銃・二挺拳銃・ライフル装備を「素手状態」とし、装備ペナルティ無視
 隣接した敵にも射撃可能
 ●移動スタイル:アサルト・タクティクス
  移動フェイズに通常移動しながらグレネードを1個まで瞬時使用可
 ●戦闘スタイル:オートマチック・ピストルカラテ
  カラテかワザマエで素手の近接攻撃を行う(ワザマエ使用時は殺伐なし)
  出目6で痛打+1 二挺拳銃装備時は攻撃難易度+1、連続攻撃+1
 ●ワザ:ロウレス・フロンティア ターン中1回まで
  回避出目66で迎撃発生時、迎撃を2ダメージ(回避HARD)とする

能力値合計:34
女性です。ミリタリーカラテや防具を持たせてやや強化しました。

「ドーモ、ソウカイ・シンジケートのインパーミアブルです」「ナウクラテーです」「ベアハンターです」車の中からアイサツを返す。「ふん、反社会勢力め。ここ数日、こそこそと嗅ぎまわっていた奴の仲間だな。連行する」ダイアウルフは軍隊あがりを思わせる冷徹なハスキーボイスで宣告する。

「轢殺して逃げましょう!」「ああ、だが……動かん!」ナムサン!ダイアウルフはヤクザリムジンを凄まじい力で押さえつけ、動かなくさせている!さらに、上空を何かが高速飛行!リムジンの上に何かを投下した!「脱出しろ!」「「了解!」」三人は車の外へ!KRAAASH!リムジンが大破!

 高さ二メートル近い大きな何かが、リムジンの屋根にめり込んだ。それはぎこちない動きで立ち上がる。ヘルムが一体化した汚染物質処理服めいた装束。左腕はガトリングガン。新手のロボニンジャか。

『ドーモ、キルナイン、デス』

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◆キルナイン(種別:ニンジャ/重サイバネ)
カラテ       7    体力       12
ニューロン     5    精神力       3
ワザマエ      6    脚力        3/-
ジツ        0    万札        5

攻撃/射撃/機先/電脳  8/ 6/ 6/ 7
回避/精密/側転/発動  8/ 6/ -/ -
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:0

◇装備や所持品
▶生体LAN端子LV1:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
▶テッコLV1:カラテ判定ダイスと回避ダイス+1
▶▶▶▶キルナインサイバネフレーム(反映済)、連続側転不能
 ▷ガトリングガン腕:各ターン開始時に「超大型近接武器(ノダチ)」として振るうか、
  銃器として使用するか選択
◉重サイバネ化:体力+2、●脆弱性:電磁(1)
●過剰サイバネ(7個):精神力-2

◇ジツやスキル
●連続攻撃2

能力値合計:18

 FM音源じみた謎の電子音声とともに、胸のLED文字板に同じメッセージが流れた。おそらくはペケロッパ・カルトの所属ニンジャだが、ダイアウルフは見るからにそれらしくない。「軍隊崩れの野良ニンジャが、ペケロッパ・カルトに雇われたか」「崩れ?現役だ!湾岸警備隊を侮辱するな!」

 ダイアウルフは怒りを放ち、威圧的にカラテを構える。「そしてこのメガデモ騒ぎは、貴様らの仕業か?」「知らん。ペケロッパ・カルトの仕業としか思えんが」『NO。我々は無関係』キルナインが否定し、ガトリング腕を向ける。「どのみち、貴様らは逮捕し連行する。抵抗は無駄だ!」

 これ以上の会話は期待できない。やむなく、三人もカラテや銃を構える。一触即発アトモスフィア!

戦闘開始

【続く】

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