忍殺TRPGリプレイ【プロジェクト・ヴォルテージ】05
前回のあらすじ:オナタカミによる秘密会合の場でヤナマンチが裏切り、オムラに情報を流して襲撃させた。事前にこれを察知していたオナタカミは手練れニンジャチームをアンブッシュさせ、裏切り者たちを鮮やかに始末。迫りくるオムラの追手を振り切り脱出せよ!カラダニキヲツケテネ!
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『『『モーターヤブ改善は賢く強い』』』オムラの戦闘兵器たちは、乱戦状態のニンジャらへ無慈悲にガトリングガンの銃口を向ける!「ま、待て!」『『『ホノオ!』』』BRTTTTTTTT!BRTTTTTTTT!銃弾の雨が降り注ぐ!「グワ、アバーッ!」シーパンサーは肉の盾にされ昏倒!ナムアミダブツ!
「グワーッ!」クレイモーンも躱しきれず命中!「「イヤーッ!」」ネペンテスとデッドラットは見切って回避!デジタルクラッシャーはクレイモーンの巨体を盾にして回避!だが!「ンアーッ!」ナムサン!シーパンサーの肉体を突き抜けた銃弾がデスブレイカーに命中!ウカツ!「スキアリ!」
BOOOM!クレイモーンの大剣がデスブレイカーに振り下ろされる!デッドラットがかばう!「イヤーッ!」SMAASH!紙一重で回避!大剣は軌道を逸らされ床にめり込む!「ウオーッ!アダウチだ!」「フフフ、いいぞ!やれ!」インフェルノは鉄板防弾装束により全く無傷!なんたる防御力か!
戦闘継続
マップ
2ターン目
「「キエーッ!」」ネペンテスとデッドラットはクレイモーンへ集中攻撃!トライアングルリープからのパルスダガーとテッコ内蔵型ブレードが襲う!SLASHSH!ZZTZZT!「グワーッ!」命中!かなりのダメージだ!だがクレイモーンはヘヴィテックアーマーと高いニンジャ耐久力で耐え抜く!
「「イヤーッ!」」デジタルクラッシャーとデスブレイカーも飛びかかる!「イヤーッ!」インフェルノがかばう!BLALALAM!SMASH!「グゥワーッ!」命中!だが堅牢なサイバネボディと鉄板防弾ニンジャ装束によりダメージは軽微だ!「グフフ、無駄なあがきよ!」インフェルノは嘲笑う!
「オムラの火力をウケテミロ!モーターバンザイ!」インフェルノはバックステップで距離をとり、両掌のサイバネ機構から火炎放射!KABOOOOM!「グワーッ!」クレイモーンも巻き込まれる!「「「イヤーッ!」」」三人のオナタカミニンジャはしゃがみ回避!「ンアーッ!」ネペンテスに命中!
『『『改善!改善!』』』BRTTTTTT!続いてモーターヤブ改善の一斉射撃!「グワーッ!」クレイモーンは銃撃を浴び、もはや瀕死だ!「「「「イヤーッ!」」」」オナタカミニンジャとネペンテスらは銃弾を回避!「せめて、一太刀!ウオーッ!」クレイモーンはネペンテスへ大剣を振り下ろす!
どくん……!ネペンテスは革命精神を奮い起こし、ニンジャアドレナリンを過剰分泌!「キエーッ!」紙一重でブリッジ回避!ワザマエ!
3ターン目
「革命万歳!キエーッ!」ネペンテスは目から血涙を流しつつ、クレイモーンへ飛びかかる!ZZTZZTZT!「アバーッ!」パルスダガーが深々と突き刺さり、クレイモーンはついに白目をむく!「「アバーッ……サヨナラ!」」KABOKABOOOM!シーパンサーと同時に爆発四散!ナムアミダブツ!
「「「イヤーッ!」」」オナタカミニンジャたちは残るインフェルノへ一斉攻撃!SLASH!BLALALAM!SMASH!「グワ、グワーッ!」猛攻!猛攻!インフェルノは防戦一方だ!「ちいーッ、流石に分が悪い!サラバ!」インフェルノは状況判断し撤退を選択!「イヤーッ!」連続側転で離脱する!
『『『改善!改善!』』』BRTTTTTTT!BRTTTTTT!モーターヤブたちはインフェルノを守りつつ援護射撃!「「「「イヤーッ!」」」」全員回避!「やれやれ……深追いは禁物、これぐらいで逃してやるか」
戦闘終了
???
……残るヤブを殲滅し、オムラの追手を撃退した一行は、ディスメンバメントが守る役員たちと合流して資材搬入用エレベーターに乗り込んだ。すでに脱出経路はオムラに知られてしまったが、他に道はない!『『『改善!改善!』』』ナムサン!エレベーターシャフトを飛行型ヤブが上昇してくる!
「「TAKE THIS!」」「キエーッ!」SHSHSH!BLALALAM!BAMBAM!『『『ピガガーッ!SAYONARA!』』』KABOOOOM!三体のヤブがジェットパックを撃ち抜かれ爆発四散!タツジン!「試作品だな。なんと脆弱な」「スシを補給しましょう」ニンジャたちや役員たちはしばし息をつく。
ガゴーン……ディスメンバメントがリフトのパネルを操作すると、頭上に迫りくるハッチが展開した。「屋上に到着しました」「ヤ、ヤッター!」ヤマミ鋼材の跡取りが涙を流してバンザイした。「貴方もこれで晴れて決断的戦士だ、同志」テツオが彼の手を握った。「だが、油断はなりません」
KABOOM……KABOOM……「なんだ、この音は」サブリ化学のCEOが眉をひそめた。屋上ヘリポートに鳴り響く轟音。オナタカミ専務が周囲を見渡す。この建造物を囲むように、等間隔で地上から生えたキョート風の細い五重塔……それらの瓦屋根が割れ、中から無骨な高射砲がせり出している。
轟音はそこからだ。ビル屋上の迎撃システムが、上空めがけて激しく砲撃をかけているのだ!「これは!」「ご安心を。迎撃システムは高射砲だけではない。大量の地対空ミサイルによる迎撃もあります。ご覧なさい」彼は、上空を指差した。マグロツェッペリンらしき航空機の影が墜落していく。
落ちてゆくツェッペリンめがけ、さらに無数のミサイルが蛇めいた尾を引き、貪欲なピラーニャのごとく追いすがる。ナムアミダブツ!「ヘリを出しました。あちらへ」ディスメンバメントが促す。ヘリポートの床が開き、大型の装甲輸送ヘリがせり上がってくる。「あれで脱出だ。急がれよ」
ディスメンバメントが促した。ネペンテスは落ちてゆくツェッペリンをもう一度振り返った。小さな影がツェッペリンから飛び出したように見えた。彼女は目を凝らした。幻覚では無い。「なにかが来ます!」「迎撃させる」弧を描いて空中を旋回する飛行物体に、無数のミサイルが襲いかかる!
だが……いかなる事か?ミサイルはそれに命中する前に、なぜか爆発せずに消え失せた。高射砲の弾丸もやはり同じだ。飛行物体は迎撃を無効化しつつ、屋上ヘリポートへ接近してくる!「なんだと!?……ええい脱出だ!」ディスメンバメントが駆け、大型装甲輸送ヘリのドアを開け放った!
「あれがどんな馬鹿げたものだろうと、迎撃システムに相手をさせているうちに、脱出を……グワーッ!?」役員達を手振りで招く彼の身体が揺れた。ヘリの中からワイヤーが飛び出し、先端についた手で彼の顔を掴んだのだ。「取り込み中、済まんね……」ヘリの中からゆらりと現れたのは!
ガンメタルカラーの装束を着たニンジャ!ディスメンバメントの顔を掴む手のワイヤーは彼の左手首から伸びているのだ!「ドーモ。ブラックヘイズです」「アガッ!アガッ!」彼はアイサツを返させず、掌から仕込み刃を射出して顔面を貫いた!「アバーッ!サヨナラ!」KABOOOM!爆発四散!
「あ、アイエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」ヤマミ鋼材の跡取りが腰を抜かし失禁!「オムラの手下めが!ドーモ、オナタカミのデッドラットです!」「イッキ・ウチコワシの革命闘士、ネペンテスです!」各陣営が代表アイサツ!「俺は傭兵だ。依頼主に命じられた仕事をやるだけさ」
ブラックヘイズは肩をすくめ、ネペンテスを指さした。「オムラとオナタカミの争いはどうでもいい。狙いはアンタだ」「え?」次の瞬間、ヘリの中から白い獣が飛び出す!『GRRRAAARGHHHH!』「ンアーッ!?」ネペンテスは不意を打たれ、獣に押し倒される!『ドーモ!フェイタル、デス!』
ナムサン!さらなる新手だ!そしてツェッペリンを飛び出した飛行物体はこの間に屋上へ到達!陽炎に霞む巨大なシルエット……恐るべき背部アーマーを装着した鋼鉄のニンジャがアイサツした。『ドーモ、私はオムラ・インダストリの所有するニンジャ戦闘兵器、ネブカドネザルです』
【続く】
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