がんばれゴエモン 漫画版総まとめメモ。(2024/1/29改訂)


はじめに

 こんばんは、はじめまして。湯豆腐と申します。がんばれゴエモンは、物心付いた頃にゆき姫救出絵巻と出会ったが最後、シリーズを追い続け、現在でも何よりも一番好きなゲームとなってしまいました。

 ゴエモンシリーズの最終作は2005年です。今年は2020年、がんばれゴエモンの新作が来ないまま15年の月日が経とうとしています。これだけ何も動きが無いとただただ埋もれていく一方で、やるせなさしかこみ上げて来ないので、Noteで何か、がんばれゴエモンに関して、自分に出来ることをやろうと思い立ち、記事を書き始めました。

 どうせなら昔、収集に躍起になっていた自分がインターネットにもとめていたモノを自分で作ってみようと思いまして、その第一弾は❝がんばれゴエモンに関する漫画❞について総まとめしてみることにしました。未書籍化情報、掲載月情報、豆知識etc・・・。

 拙い文章ですが、何かの参考になればと思います。第二弾以降はどうしようか考え中ですが・・・

帯ひろ志版

 ゴエモン漫画といえばまずこの人でしょう。講談社より発行されていた月刊児童漫画雑誌「コミックボンボン」にて連載。ゴエモンシリーズでの単行本累計発行部数100万部も突破した、ゴエモン漫画の金字塔的存在です。

 ペンネームは出身地・北海道帯広市から。しかしながら先生自身、2歳で神奈川県に引っ越していたのは内緒です。2014年に54歳という若さで鬼籍に入られました。

がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻全3巻。

 帯先生の記念すべき初のゴエモンコミカライズはゆき姫救出絵巻から。当初、読み切りの仕事と勘違いしていたとか・・・コミックボンボン1991年8月号から連載がスタートしました。

 2013年、復刻ボンボンシリーズから、新装版 がんばれゴエン ゆき姫救出絵巻として実に20年の時を経て復刊しました。一部店舗で、「ヤエちゃん通信」という描き下ろしのペーパーが配られておりました。また、この新装版は2019年にコミッククリエイトコミックより電子書籍版も発売されました。

がんばれゴエモン外伝天下の財宝編全4巻。

 こちらはデラックスボンボンに連載。コロコロコミックでいう別冊コロコロの立ち位置でしょうか?デラックスボンボン1992年1月号から連載開始。当時はゆき姫とW連載の時期もあって非常に締め切りが大変だったとか。

 ゴエモンシリーズの単行本の中で、唯一増刷が叶わなかった作品で、発行部数が著しく少ない為、現在高額で取引されております。

新がんばれゴエモン地獄編全2巻。

 勢いもそのままにオリジナル編を執筆。地獄編という名の通り、いきなり死んでしまうゴエエビ。あの世の不祥事に巻き込まれます。どことなく幽遊白書っぽさを感じます。ゴエモンさんの美形化・女体化もありました。

 実はこちらの単行本、初版と後版で裏表紙カバーの背景が消えています。(筆者は第1刷と第3刷を持っています、みんなの裏表紙はどうなっているのか気になります)

がんばれゴエモン2・奇天烈将軍マッギネス編全2巻。

 単行本未収録話が4話もあります。帯先生自らも「心残りのあるゴエモン」とHPで吐露していました。『サスケの出生』、『マッギネスとの出会い』『超カッコイ殿さま』等、ゲーム原作で描かれなかった補完的な部分がゴッソリ未収録です。

 中でも『ゴエモンVSヤエちゃん』は公儀と泥棒の異質な関係性にも踏み込んで描かれており、単行本として世に出ないのは本当に勿体ないなと思います。

 コミックボンボン 1993年 5月号~9月号が未収録分に当たります。(正確に言うと、6月・7月号の話は後のネオ桃山幕府の踊り3巻に再編集されて収録されています。)

 それから、 講談社から出ていたゲーム雑誌「スーパーゲームマガジン覇王」1994年1月号の付録冊子「マッギネス攻略ガイドブック」にもゲーム原作寄りのオープニング漫画(2Pフルカラー)が掲載されています。こちらの話も単行本には収録されていません。

がんばれゴエモン3・獅子重録兵衛のからくり卍固め全3巻

△3巻に「特別ステージ ゴエモンじいさんのからくり昔話」(過去作をまとめたオリジナル)収録

 3の連載終了時、1995年10月号には袋とじ付録内に、きらきら道中のオープニング予想フルカラー漫画が掲載されています。こちらも未収録です。

がんばれゴエモンきらきら道中・「僕がダンサーになった理由」全3巻。

△2巻に「それいけエビス丸 からくり迷路 消えたゴエモンの謎」収録。

△3巻に「ゴエモンすてきな休日in宇宙の巻」(オリジナル)収録。

がんばれゴエモンふぃ~ばあ インターナショナルバージョン全1巻。

 2度目のオリジナル編。本編のサスケ改造計画には3000を超える投稿がありました。
 ふぃ~ば~連載中はゴエモンキャラ人気コンテスト、漫画名場面コンテストも開催されました。コミックボンボン1997年3月号、1997年6月号各号にてコンテスト結果掲載。

がんばれゴエモン・宇宙海賊アコギング全1巻。

スペシャル攻略編!潜入 電子要塞コナミ城!!」(オリジナル)収録。

 今確認している中で、帯先生の漫画で『帯』がついていた単行本はこのアコギングと新装版ゆき姫だけです。帯の内容はTVアニメスタートに関するものでした。

がんばれゴエモン・ネオ桃山幕府のおどり全3巻。

△2巻に「番外編 黒船党の謎 さらわれたヤエちゃんを救え!」収録。

△3巻に「ネオ桃山幕府のおどり スーパー外伝」「番外編 エビス丸宿命のライバル対決!!」(オリジナル)収録。

 スーパー外伝は、講談社から発売されていたキャラクターブック・「がんばれゴエモン完全キャラクター大百科・決定版」に掲載され、この3巻にも収録されました。 また、ネオ桃山幕府はコミックスの一部に台詞、描写の修正がありました。(有名な所では、ゴエモンが朝風呂に入りヤエちゃんの石像と出会うシーン)ここらへんもいつか全て確認してみたいところです。

 1998年1月号にはコナミポケッツの紹介記事内で、ゴエモンが悪魔城ドラキュラをプレイするミニ漫画が掲載。コミックス未収録です。

 帯先生のゴエモンシリーズ最終作となったネオ桃山幕府のおどり。ゆき姫から、実に8年に渡る長期連載でした。

 他のボンボン漫画と比べると、帯先生の漫画は比較的単行本化が叶っている方だと思います。シリーズ連載谷間の読切タイトルが全て単行本に収録されているのはすごいです。あのKCコミックスで。当時はロックマン8、ロックマンX4、超闘士激伝などの人気作品も単行本化をしない傾向がありましたので・・・(この三作品は後に完全版が発売されましたが)

 他にもボンボン表紙・ゲーム攻略記事の未収録カットが多数見られます。新装版の続刊、帯ひろ志コンプリートワークス的なものを心から望みます。

帯ひろ志版、電子書籍にて復刊!

 とか言っていたのが2020年の1月ごろだったわけですが、なんともまあよくわからないのですが、2024年1月28日に「紀伊國屋電子書籍Kinoppy新刊情報」のXアカウントから突如として帯ひろ志先生のマッギネス以降のKCコミックスの電子書籍化が発表されました。(いや講談社とかコナミとか広報部は何してんの?)

「2024/1/29現在、帯ひろ志版ゴエモンの予約を受けているストア一覧」

紀伊国屋電子書籍ストアKinoppy
AmazonKindle
楽天Books
Renta
Reader Store(ソニーストア)
Apple Books

 残念ながら天下の財宝編、地獄編は何故か除外対象になってしまいましたが、売れ行き次第で、或いは・・・とも考えてしまいます。とにかくよかったよかった。


大盗五右衛門

 帯先生の一部コミックスは中文版が存在します。とりあえず雪姫、地獄編、天下の財宝編の各コミックスは手に入れることが出来ましたが、詳細を調べようにも中文が全くわからないのでこれは当分放置です。詳しい方、情報お待ちしております。

こーた版

アニメがんばれゴエモン

未単行本化作品。

 TVアニメ版のコミカライズ作品です。この時期こーた先生はボンボンでやたらに読切や連載問わず活躍されていました。また、帯先生の桃山とでゴエモンW連載という時期がありました。
 コミックボンボン 1997年12月号~1998年5月号まで掲載。1997年12月号、1998年1月号は別冊付録に掲載されているので要注意です。また、'98新春増刊号 ボンボンリミックス冬にも特別編を掲載。

山藤ひろみ版

がんばれゴエモン ~危機一髪!ハラハラてんこ盛り道中記~

こちらも未単行本化作品。

 天狗党の逆襲(といっても登場するのはハジメだけ)・でろでろ道中・綾繁一家のゲーム3作品をまとめてコミカライズし、半年という期間で終わらせるという離れ業。この三作品のゲーム攻略情報のカットも山藤先生が担当されていました。初ゲーム原作のコミカライズが三作同時ミックス、さらには帯先生の後釜じゃあかなり大変だったんだろうなと思います。

コミックボンボン1999年 2月号~7月号掲載。

 この作品が完結以後、ボンボン誌上での本家ゴエモンシリーズに関する扱いは「ゴエモンかわら版」という小コーナーでたま~に紹介する程度に規模を縮小していきました。

津島直人版

ゴエモン

  ゴエモン 新世代襲名!のコミカライズとして、全4巻。2001年12月号~2003年8月号までと、長期連載でした。


 御存知の方もいらっしゃるかと思いますが、コミックボンボンは2007年に休刊し、未書籍化となる作品は当時発売されていた雑誌のみでしか読むことができません。またこの手の児童書は非常にかさばる為、世の断捨離お母さん達の格好の餌食となってしまうので、なかなか中古でも出回る数も少ない印象です。あとは、国会国立図書館に出向くという最終手段もありますが・・・現在は復活ボンボンシリーズというレーベルもありますし、いつの日か、日の目を見ることもあり得るでしょうか?

番外編①斉藤栄一版

ファミコン必勝まんが がんばれゴエモン!! からくり道中

 実は、ゴエモン自体のコミカライズを先に行っていたのは王者・コロコロコミックでした。
 からくり道中のステージ1がクリア出来ない少年に見るに見かねてゲーム内へと引きずり込んでアレコレ色々と教えてくれるゴエモンさん。コミカライズというよりも、ファミコン攻略漫画です。しかし最後は元の世界に返してよ~と結構怖いオチ・・・

 コロコロコミック1986年9月号掲載。

番外編②・巨匠まつもと版

 プラズマがゴエモンの生き別れの兄だったりヤエちゃんは5年前豚箱に入ってたりエビス丸が炭鉱夫だったりととんでも設定、謎の画力、なんでもアリなストーリーで巨匠の名をほしいままにしたまつもと氏。その正体はKCE大阪社員だったりします。

 △1997~2005年あたりまで、コナミが定期的にゲームショップなどに頒布していた「コナミマガジン」というフリーペーパーの初期に連載されていました。

 まつもと氏の漫画はVol.1~Vol.4に掲載されていました。他にもゲーム雑誌でゴエモン製作委員会の日常4コマなども手掛けておりました。

番外編③・本多且典版

アクションゲーム人気キャラクター大百科

 ケイブンシャの大百科シリーズより、こんなところにもゴエマンガが。

がんばれ エビス丸」を掲載。

番外編④・4コマアンソロジー

がんばれゴエモン 4コマまんが王国
92年発売。

がんばれゴエモン4コマまんが道中 G.G.C編
98年発売。

 双葉社から発売されたゲーム4コマアンソロジーです。最近はあまり見かけませんが、90年代はありとあらゆるゲームが4コマアンソロジーとしてバンバン出ている時期がありました。まんが王国はゆき姫救出絵巻、まんが道中はネオ桃山幕府が主としてネタが作られています。

 ちなみに同社のファミコン4コマまんが王国1,2にもゴエモンの4コママンガが掲載されています。



 とりえあえず、自分の確認出来ている範囲ではこんなところでしょうか。アニメ放映時にはテレビマガジン・おともだち・たのしい幼稚園の児童誌(てれびくんは未確認です)でもゴエモン達の姿は描かれていたり、もののけ双六の説明漫画(サルボッチ和子氏)やパチスロ版公式ブログ4コマ漫画(しずもん氏)など、本当にあげていったらキリがないです。

 こういう漫画もあったよ~、というのがありましたら是非とも教えていただきたいです。情報お待ちしております。宜しくおねがいします。

以下、参考にさせていただいたウェブサイト様。



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