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くっつき虫と無縁坂。

この季節によくある事。

家に居る時、一人になる事が嫌でお母さんの居る部屋へ着いて回ります。家事をしている時はリビングへ、掃除をしている部屋へ、洗濯物を干している部屋へ…小さな頃からよくある事です。
先日も、この日はやってきて朝から着いて回っていました。その時、洗濯物を干しているお母さんが口ずさんでいた歌がすごく気になって調べてみた。

『無縁坂』と言う曲でした。
すごく悲しい歌詞だなと思い調べたら、東京に実在する坂みたいです。

由来が気になります…

無縁坂とは、『無縁仏』をイメージさせるもので、事実、坂の上には行き倒れの無名の死者を葬る『無縁寺(現・講安寺)』があったことが、この呼び名の由来であると知りました。

益々この歌の意味が気になってきました。

無縁坂の坂道とは…その坂道が、人生の例えになっていて。後ろを見る、というのは、過去を振り返る、と言う意味で、後ろを振り向くなという(主人公の)『母』の言葉は、過去を振り返っても仕方ない…と、我が子に言い聞かせている様です。なかなか難しい、出来そうで出来ない事です。


私は曲の歌詞を調べるのが好きです。
どんな意味で書いているのかを知ると、その曲がもっと好きになります。

♬ 運がいいとか 悪いとか
   人は時々口にするけど
   めぐる暦は季節の中で
   漂いながら過ぎてゆく♬

無縁坂…とても切ない曲でした。

この歌を家事をこなしながら口ずさんでいるお母さんが気になってしまい、私は益々傍から離れず…。

すると、、、
『熱を計ってみなさい』。私がくっつき虫になると、お母さんはいつもそう言います。こんな日の後、私はよく体調を崩すからです。でもこの日は熱はなく、ただただ一人になりたくなかった日だったみたいです。

そんな季節の変わり目の出来事でした。