見出し画像

长想思2-6話までで思う相柳のこと

以下本編の内容しかありません





小夭がこの世で結婚したい相手は、立場や恩人を捨てられない涂山璟か相柳ではなく、何にも縛られず小夭と共に生きることのできる叶十七か防风邶だと思うのです

けれど6話時点でどちらも後者としては在れないので、結婚したい相手はいるけれど、どちらもいちばんにはなり得ない
そして小夭にとって玱玹がそうであるように、もうずっと前から洪江を捨てるなどという選択肢のない相柳は、永遠に防风邶という存在を選ぶことはなくて、光の世界を黙々と密かに支えて影から見守り続ける人

海辺で婚服を着て待つ彼女の姿が海で最強の彼に見えないはずがなく、貝の中で同じく婚服を着る彼は、丸薬に込められた想いを読み取りながら、その姿で7日間迎えに行くかを長らく迷っているように感じました
(個人的にはS1-19の同じ海辺で相柳は小夭と一緒になる道を諦めて、彼女の幸せを支える裏方に徹することにしたと思ってます)
だから、7日の間に迎えに来なかった代わりの防风邶の抢婚は、小夭を迎えに来たのではなく、"お別れ"だったのだと思うのです

相柳があえて"防风邶"の姿で"公開駆け落ち"を選択したのは、小夭の望まない結婚を公的に阻止し、皓翎の大王姬という政治的身分から一時的に開放することで考えを深めさせ、彼女が真に望む人物に嫁がせるために必要なことだから
そして何より小夭に防风邶という存在を諦めさせることが目的だったように感じます
結婚をひっくり返した全ての罪と非難を背負い、なんなら小夭の恨みも受けて、防风邶をこの世から消失させることで、小夭の想いを断つという、泣く子も黙る軍師の非情な筋書き
(でも皓翎王に認められた直後にナレ死させるのはあんまりでは、、)

丰隆との政略結婚はきっとそこそこ悪くない生活なのでしょうが、再三面倒な女ムーブや最後の薬で曖昧にアピールしつつ、暗示でやっと口に出した心の奥底のとおり小夭が本当に望むものではなくて
もしくはたとえそれが深読みしすぎの行動だったとしても、情蛊を引き受け、梅林の危機で1つの生命を捧げ、37年も血を与え続け、己を守る力を与えた彼には、自身の納得がいかないという理由だけでも結婚を壊すことに充分権利があるようにも思います
ちなみに7話を見たあとのわたしは相柳が行動を決めたもうひとつの理由に、いままで特段悪い感情を抱いていなかった"彼"に対してはじめて憎しみを抱きました(粮草の件と"貸し"の件で)

ただ1点、S2に入ってから相柳が常に誰に嫁ぎたいのかを尋ねる理由がわからなくて、ずっと考えています
防风邶が小夭を連れ出した瞬間から、防风邶の死は確定していて、小夭がもしどこかのタイミングで"防风邶"と答えたら、彼はどうしていたのかなと



追記: "彼"=涂山璟に腹がたった理由

涂山璟は"自分が"愛する事を諦めない人なのだと思うのです
だから必死の陣が敷かれて詰んでいた梅林で、彼は小夭と共に逝く事を選んでいて
涂山璟は哥哥や相柳よりも小夭にわかりやすく環境や物品·力を与えることはしないけれど、そのかわり小夭に面と向かって愛を伝える事ができるのは涂山璟だけで、それこそが彼氏=伴侶となれる唯一無二の特性
(哥哥は特別枠で男4はその他枠、実際小夭の彼氏の座は涂山璟と相柳で争っていたけれど、実のところ相柳は早々に試合放棄しているという事情もある)
わたしは彼が唯一の男主として現れていたなら、優秀な男主として特に文句なくドラマを追っていたと思います

小夭に対しての涂山璟と相柳の表立っての役割は救う人と奪う人で、S1からずっとしっかり分かれていました
だからS2-7で涂山璟が相柳に抢婚を依頼した、という点についてわたしは特に文句はないのです 相柳の役割は永遠に奪うことなので
相柳が小夭と共に在ることを早々に諦めているのは相柳の事情で、小夭と叶十七を一緒にするためのお膳立てをするところまでオマケでセットなのも、本人の身勝手な意向通りなのでわたしは納得してます

でも涂山璟のものの頼み方とスタンスに腹が立って仕方がなくて
前提として、S2-7時点の彼は公約を果たせない涂山璟であって叶十七ではないので、小夭のアレコレについて口を出す権利はないはずなのです
にもかかわらず、涂山璟は下からあるいは対等に見せて上の立場から抢婚を相柳に依頼してきたような印象を、わたしは受けてしまいました

そもそもは、自分では守ることができないけれど丰隆に嫁がせるぐらいなら小夭を相柳に任せる、という想いから依頼に至ったのだと思うのです
加えてかつて相柳が小夭の心に入ることを牽制するための"15年の約束"について、小夭の選択権を奪った引け目を語るけれど、これはただ涂山璟が感じる罪悪感の清算で自己満足でしかないと思うのです
機会を"与える"という意識は、自分が優位である=小夭の心はまだ自分にあると思っていなければ出てこないのではないでしょうか
(なんなら恐らく相柳はそのことを貸しだと思わないだろうし、その間に何も成し遂げられなかった貴方に今更言われる筋合いはない…などと思ったりもします)

また取引自体も完全に下手にでたような条件に見せて、主導権は対等かむしろ涂山璟にあるように感じました
たとえば、涂山璟は支援期間を無期限ではなく37年という期限をつけたこと
相柳が小夭を海底で黙々と守った37年に対する代償に合わせてきていて、叶十七ならともかく、いまの涂山璟に払われる筋合いのないツケではないかと思って気に食わない部分です
そして一時的に相柳に預けても、最終的には小夭を取り戻す予定であるようにも思えます(この執着こそが彼の持ち味ではあるのですが)
糧食問題が解決して相柳が心置きなく抢婚できたというのはきっとそうでしょうが、そんな依頼がなくとも抢婚を実行していた可能性は充分にあっただろうにと思うと、涂山璟の後押しの意味付けがまた下心のあるものに思えてきて困ります

まとめると、結果的には自力で叶十七になれなかったしなろうともしなかった涂山璟に相柳が良いように使われているように思えて気に食わない、です



工作室のお別れ動画も、中の人のお別れ投稿も、全部しんどくて
(bgmは初見です すみません)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?