価値観について

自分なりの価値基準を持つというのは、直感的にはあらゆる判断の軸となる唯一の信念を持つというようなイメージが思い浮かぶけど、そうではなくある事柄を相対化できること、つまり比べる対象をたくさん持っていて、それらの中でのある事柄の位置を割り出せるということではないか。比べる対象をたくさん持つことがすなわち自分なりの価値基準を持つということではないか。
つまり価値基準とは、「軸」ではなく「系」である。
自分なりの価値基準を持つということが、知的自由であるとするならば、知的自由とはある事柄を相対化できる、そのための系を持っていることである。その系のことを「価値観」と呼ぶ。

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