ゲームアプリ『ウマ娘プリティーダービー』のメインストーリー第2部はどうなるのか


はじめに

2022年7月20日、ゲームアプリ『ウマ娘プリティーダービー』において、メインストーリー第1部に最終章後編が追加され、メインストーリー第1部が完結しました。
それから早10か月。メインストーリー第2部実装の兆しは見えないままです。
2023年3月20日に公開された開発者レターにおいても、「グランドマスターズ」の次の育成シナリオの開発は明言されたものの、メインストーリーに関しては一切触れられていません。

一ユーザー視点では開発がどこまで進んでいるのか、どのような内容になるのかは知る由もありません。
とはいえ、いずれは実装されるであろうメインストーリー第2部。
どのような形で実装されるかを妄想するのは、今しかできないことも事実。
ということで本稿では無責任にいろいろと妄想したいと思います。

2023年5月頃にダラダラと書き始めた本稿は完成の兆しを見せぬまま7/15そして7/16を迎えてしまいお蔵入りとなるはずだったが、5thライブ1日目2日目においてメインストーリーに関する発表も、新規ウマ娘に関する発表も一切なかったため、再びダラダラと書き進めたものである。
ライブ自体は両日ともにとても素晴らしいもので、その熱量が本稿再執筆のモチベーションとなっていることは論を俟たない。

1、メインストーリー第1部を振り返る

第2部に関して妄想する前に第1部を振り返り、妄想の糧にしましょう。
まずは実装時期、主役、簡単な内容をまとめます。

実装時期、内容

第1章 メジロマックイーン 2021年2月24日(サービス開始日)
オグリキャップのチーム離脱を機にチーム〈シリウス〉のエースになったメジロマックイーンが、天皇賞春勝利、そして連覇を目指す。
史実期間 1990年12月23日有馬記念~1992年4月26日天皇賞春

第2章 ライスシャワー 2021年2月24日(サービス開始日)
新たにチームに加わったライスシャワーが、日本ダービー、菊花賞でミホノブルボンに挑戦。天皇賞春ではメジロマックイーンと対戦。その後調子を崩すも再度天皇賞春の勝利を目指す。
史実期間 1992年5月31日日本ダービー~1995年4月23日天皇賞春

第3章 ウイニングチケット 2021年4月26日
日本ダービーに強い憧れを持つウイニングチケットをチームに招き、デビューから日本ダービー勝利を目指す。
史実期間 1992年9月26日ウイニングチケット号新馬戦~1993年5月30日日本ダービー

第4章 ナリタブライアン 2021年7月20日
圧倒的強さでクラシック三冠を達成したナリタブライアンだが、シニア期に入ると怪我が原因で失ったかつての走りを取り戻そうともがき苦しむ。
史実期間1993年12月12日朝日杯3歳S~1996年3月9日阪神大賞典+if有馬記念(年代不明)

第5章 サイレンススズカ 2021年12月22日
大逃げ走法を会得したサイレンススズカ、究極の走りとスピードに夢を見つつも、彼女の脚が耐えられるのか不安になるトレーナーの苦悩や、想いを背負うウマ娘の可能性を描く。
史実期間1997年5月10日プリンシパルS~if1998年11月1日天皇賞秋

最終章前編 スペシャルウィーク 2022年3月18日
スペシャルウィークが日本ダービー、天皇賞春を勝つことで日本一のウマ娘になるという夢を目指す。
史実期間1998年3月8日弥生賞~1999年5月2日天皇賞春
最終章後編 スペシャルウィーク 2022年7月20日
宝塚記念惨敗で走る理由を見失ったスペシャルウィークが、トレーナーの夢、自分の夢と向き合い、ジャパンカップ、有馬記念で改めて日本一のウマ娘を目指す。
史実期間1999年7月11日~1999年12月26日有馬記念

第1部の特徴

メインストーリー第1部では、各章1人ずつのウマ娘にスポットを当てたストーリーが、カットシーンや、レースパートで丁寧に描かれました。また、基本的には時系列に沿った順に新たなウマ娘がチームに加入し、ストーリーが展開されました。
主な特徴は以下の通りです。
・基本的に史実の年代順でレース結果に沿ったストーリー展開に、ウマ娘が言動で自己表現する点を活かした感動的なストーリー
・レース中の事故や怪我による引退を覆すifストーリー
・最終話までプレイすることでSSRサポートカード入手+サークルポイントショップで交換可能に
・最終話までプレイすることで新曲ライブが視聴可能+ライブシアターにも曲追加
・レースパートの中にはストーリーの性質上負け想定のものがあるが、強いウマ娘を育成することで勝利が可能で、専用の称号がもらえる場合がある(後からの追加要素)
・とあるレースパートの結果によってifストーリーが解放され、☆3キャラ(衣装違い)が貰える
・ストーリーに登場したメジロブライトが育成ウマ娘として実装。ツルマルツヨシが初登場。
・最終章の配布サポートカードにて新規ウマ娘が描かれ、後日、デアリングタクトと発表。初の現役競走馬をモデルとしたウマ娘であった。

今後第2部が実装される場合、第1部の内容と同等かそれ以上のものが求められてしまうので、だいぶ大変そうです。
感動的なストーリーに関しては、2023年4月から5月に公開された「Road to the Top」の出来をみても大丈夫と言えそうです。
ifストーリーに関しては、どの史実馬も多かれ少なかれ「あの怪我がなければ」とか「あのレース勝ってれば」とか「あのレース出てたら」はあるでしょう。もっとも、必須事項というほどではないと思います。
サポートカード、ライブに関しては追加自体は期待できそうです。サポートカードのいわゆる練習性能は、まあ、たまに刺さるカードもありますが基本は記念品ということで。
また、ストーリー展開によって新キャラクターが初登場したり、育成ウマ娘としての実装も期待できます。
レースパートの難易度設定はなかなか悩ましいものがありそうです。
第4章辺りまではユーザーの育成能力がちょうどよかったため、負けイベントは負けイベントとして機能していました。たまにやりこみ系ユーザーが強キャラに勝っていて、強い育成のベンチマークとしても利用されていました。ただ、第5章や最終章あたりになるとユーザーの育成能力が上がったため、負けイベントでも普通に勝てるようになっており、本当の負けイベントはシステムで制御していました。現在では育成シナリオやサポートカードの強化は当時よりも進んでおり、それを前提にレースパートの難易度を設定すると、対戦相手にUGレベルが並ぶことになり、ストーリー勢が1着前提のレースで勝てずにストーリーが進まなかったり、逆に負けイベントが負けイベントとして機能しなかったりという現象がおきかねず、調整が難しそうという印象です。
また、隠し要素のキャラ配布に関しては、第1部の配布キャラが「ウマ娘」シリーズの顔ともいえるキャラだったため、インパクトと納得感がありましたが、それに比肩しうるキャラがいるかどうかが難しいところだと思います。配布ありきのメインストーリーではなく、メインストーリーを組み立てて最終的に配布できそうなキャラが最終章にいるなら配布するという感じでしょうか。あるいは、このキャラを配布するために最終章までストーリーを紡ぐという考え方もできそうです。いずれにしても、一ユーザーとしてはメインストーリーは最後にキャラ配布があるとは期待せずに、ストーリー自体を楽しみたいところです。

2、メインストーリー第2部を考える

第1部の各章は、基本的に史実の時系列に沿ったものだったため、第2部もそうなる可能性がありそうです。
第1部が完結した頃に、TVCMで「QUEENS」シリーズが放送されていたことから、第2部は牝馬モデルのウマ娘のストーリーだとか、ダート馬をモデルにしたウマ娘の実装が続いたことから2010年代のダート戦線のストーリーだとか、色々な推測がされていました。
もちろんそれらも魅力的ではありますが、やはり第1部の続きを年代順に描く流れを第1予想としたいところです。

ということで、ここではまず第1部終了時点以降の史実を振り返ってまとめてみたいと思います。

2000年以降の史実

史実についての記述ですが、クラシック期シニア期などウマ娘用語に置き換えて記述します。

2000年
クラシック エアシャカール 皐月賞・菊花賞2冠 アグネスフライト 日本ダービー
シニア   テイエムオペラオー 天皇賞春、宝塚記念、天皇賞秋、JC、有馬記念のシニアG1全勝
      キングヘイロー、高松宮記念でG1初勝利
2001年
クラシック アグネスタキオン 皐月賞 ジャングルポケット 日本ダービー マンハッタンカフェ 菊花賞
      ジャングルポケット ジャパンカップ勝利
      マンハッタンカフェ 有馬記念勝利
シニア   テイエムオペラオー 天皇賞春 シニアG1の連勝を6に伸ばす
      メイショウドトウ 宝塚記念でG1初勝利
      アグネスデジタル 南部杯、天皇賞秋、香港C、01年フェブラリーの4連勝
2002年
クラシック ノーリーズン 皐月賞 タニノギムレット 日本ダービー ヒシミラクル 菊花賞
      ファインモーション 無敗で秋華賞、エリザベス女王杯連勝
      シンボリクリスエス 天皇賞秋、有馬記念勝利
シニア   マンハッタンカフェ 天皇賞春勝利
2003年
クラシック ネオユニヴァース 皐月賞・日本ダービー2冠 ザッツザプレンティ 菊花賞
      スティルインラブ 牝馬3冠達成
シニア   アグネスデジタル 安田記念勝利
      ヒシミラクル 天皇賞春、宝塚記念勝利
      シンボリクリスエス 天皇賞秋、有馬記念勝利
      タップダンスシチー ジャパンカップでG1初勝利
ジュニア  ヤマニンシュクル 阪神JF勝利
2004年
クラシック ダイワメジャー 皐月賞 デルタブルース 菊花賞
      キングカメハメハ NHKマイルC・日本ダービー変則2冠
      スイープトウショウ 秋華賞
シニア   タップタンスシチー 宝塚記念勝利
      ゼンノロブロイ 秋古馬3冠達成
2005年
クラシック ディープインパクト 3冠達成
シニア   スイープトウショウ 宝塚記念、エリザベス女王杯勝利

ウマ娘化されている競走馬の成績を中心にまとめたので当然ですが、この年代もある程度まとまってウマ娘化されている印象が強いです。
現状ウマ娘化が難しそうな有名競走馬の名前も挙げていますが、その一方で、すでにウマ娘化している競走馬と同じオーナーの競走馬も何頭かいます。アグネスフライト(アグネスタキオンの全兄)、ダイワメジャー(ダイワスカーレットの半兄)、ヤマニンシュクル(父がトウカイテイオー)が該当します。付記した通り、現ウマ娘の近親ということもあり、"何かのきっかけ"でウマ娘化があるのではないかと勝手に期待してしまいます。

実際にメインストーリーの章立てを予想する

第2部をどこから始めるかが最初のポイントです。
第1部最終章で描いたのはスペシャルウィーク世代(1998年クラシック世代)でした。
順番に行くと、1999年クラシック世代のテイエムオペラオー、アドマイヤベガ、ナリタトップロードのクラシック戦線ですが、これは先日アニメ化されましたし、そもそも第1部最終章が1999年12月の有馬記念まで描いていますので、ここはスキップするでしょう。
そうなると、2000年のクラシック世代か、同年のシニア戦線ということになりますが、2000年のシニア戦線はオペラオーの絶対王政+メイショウドトウ2着伝説となるので、2000年クラシック世代にスポットを当てるのが順当そうです。

第1章 2000年エアシャカールvsアグネスフライト
日本ダービーハナ差決着。皐月賞・菊花賞を勝利し、結果的にハナ差で3冠を逃したことになるエアシャカールと、それを阻んだアグネスフライト。今回はアグネスフライトが第1章の主人公と予想します。
エアシャカール育成実装時にサプライズ登場が望まれたアグネスフライトですが、メインストーリーで満を持して主役登場ならば待ちわびたファンも納得ではないでしょうか。
デビュー2戦目の大敗から2連勝で臨んだ日本ダービーでの勝利は描きがいがありそうです。
また「夢か、意地か」の有名な実況もウマ娘用にアレンジされての実装に期待したいです。

参考:2000年クラシック世代のウマ娘 アグネスデジタル、エアシャカール、タップダンスシチー

第2章 2001年「新時代」
2000年クラシックを制したエアシャカール、アグネスフライトは、しかし秋の古馬戦線挑戦は、テイエムオペラオー、メイショウドトウに跳ね返されてしまいました。
2001年は、皐月賞アグネスタキオン、日本ダービージャングルポケット、菊花賞マンハッタンカフェが分け合い、タキオンこそ皐月賞を最後に引退してしまいますが、ジャングルポケットが同年のジャパンカップ、マンハッタンカフェが有馬記念を制し、オペラオードトウ時代に終止符を打ちました。
この世代にスポットを当てる場合、タキオンの日本ダービー以降のIFストーリー、カフェの菊花賞、有馬記念、天皇賞春のG13連勝も魅力的ですが、やはり日本ダービー勝者のジャングルポケットが主人公になりそうです。ジャパンカップ勝利というのも後で効いてきそうな気がします。

参考:2001年クラシック世代のウマ娘 アグネスタキオン、ジャングルポケット、マンハッタンカフェ

第3章 2002年タニノギムレットvsシンボリクリスエス
デビュー戦2着のあと怪我療養から復帰し、未勝利戦から4連勝。皐月賞、NHKマイルCともに3着のタニノギムレットは、レース間隔が過密ながらも日本ダービーは1番人気。
デビュー戦1着から2勝目までに4戦を要すも、5戦とも上がり最速のシンボリクリスエスは、G2青葉賞を勝利。日本ダービーでG1初挑戦。3番人気。
2番人気は人気薄ながら皐月賞1着でタニノギムレットを下したノーリーズン。
4番人気はNHKマイルCでタニノギムレットを下したテレグノシス。
勝者はシンボリクリスエスを上回る切れ味で差し切ったタニノギムレットでした。
皐月賞、NHKマイルCの雪辱に加え、シンボリクリスエスにも勝ちきったタニノギムレットは秋のレースへの調整中の怪我により戦線離脱。
シンボリクリスエスはクラシック最後の1冠菊花賞ではなく、シニア級との対戦となる天皇賞秋を選択。ナリタトップロードの猛追を振り切り、見事1着を取りました。
第1章第2章とも日本ダービー勝者を主人公と予想しましたが、第3章はシンボリクリスエスが主人公と予想します。ライバルの無念を背負い、シニア級相手に勝利するストーリーは熱いものがありそうです。クラシックを戦い、シニア級との対戦に挑戦という構図は第1章第2章から引き継ぐものでもあります。まあ、シンボリクリスエスの育成ストーリーがそんな感じだった気もしますが、とりあえず置いといて。

参考:2002年クラシック世代のウマ娘 タニノギムレット、シンボリクリスエス、ヒシミラクル、ファインモーション

第4章 2002年~2003年ヒシミラクル
第3章の天皇賞秋の1週間前、シンボリクリスエスが出走を選ばなかった菊花賞では、ヒシミラクルが奇跡を起こしていました。
ヒシミラクルはメイクデビューの時期こそタニノギムレット、シンボリクリスエスと似たようなものでしたが、初勝利に10戦を要し、初勝利の日はまさに日本ダービーの当日でした。
夏の転戦で3勝目を挙げるも、菊花賞トライアルのG2神戸新聞杯6着で優先出走権獲得ならず。
それでも抽選で出走権を獲得すると、10番人気ながら菊花賞を勝利。この世代最後のクラシックの冠を戴くのでした。
ここから重賞戦線に身を投じたヒシミラクルは、シンボリクリスエスがシニア級相手に勝利した有馬記念で11着、G2阪神大賞典12着、G2産経大阪杯7着と苦戦が続きましたが、天皇賞春では本領発揮。7番人気とまたも人気薄ながら勝利したのでした。
ヒシミラクルといえば、次走宝塚記念も印象深いと思いますが、この章では一旦ここまで。

第5章 2003年宝塚記念
まずは2003年皐月賞を勝利し日本ダービーで2冠を狙うネオユニヴァースと、前年のシンボリクリスエス同様皐月賞は出走しなかったものの、G2青葉賞1着を経て日本ダービーに出走したゼンノロブロイに焦点を当てます。
このレースはネオユニヴァースがゼンノロブロイを差し切り2冠達成。
ゼンノロブロイはこの後秋の菊花賞へ備えますが、ネオユニヴァースはそのまま宝塚記念に挑戦。
この宝塚記念は、アグネスデジタル、シンボリクリスエス、ネオユニヴァース、ヒシミラクル、タップダンスシチーといったウマ娘化された競走馬が多く出走しただけでなく、出走時点でG1勝利馬が6頭、このレース後にG1に勝つ競走馬が2頭もおり、ほとんどが重賞勝鞍ありという豪華メンバーでした。
第4章までにこのレースに出走するウマ娘にスポットを当てつつ、世代間闘争を描いてきたため、このレースをじっくり描くことでメインストーリー第2部全体がここに収束していくようになると思います。
ちなみに、勝利したのは6番人気のヒシミラクル。比較的人気薄での勝利でした。

2003年クラシック世代のウマ娘 ネオユニヴァース、ゼンノロブロイ

最終章 タップダンスシチー
タップダンスシチーは、2000年3月にデビュー戦を迎えます。
ウマ娘の育成でいうとクラシック級3月前半。あと2ターンで1回目の継承というところです。
初勝利は2戦目でしたが、3戦目4戦目と掲示板には入りますが、目の前で2戦とも勝ったアグネスフライトは、その直後日本ダービーに勝利します。(第1章)
タップダンスシチーはその年の12月、ようやく2勝目を挙げました。
2001年、育成でいうと最終年のシニア級は6戦出走し、全レース掲示板に入るも勝利なし。
アグネスフライトらが跳ね返され、ジャングルポケットらが新時代の扉をこじ開けたころ、タップダンスシチーは未だ下積み時代と言える境遇でした。(第2章)
2002年は飛躍の年でした。格上挑戦のG2日経新春杯は3着も、続く条件戦を2連勝でオープン入り。9月にG3朝日チャレンジCで重賞初勝利。ちなみにこの時点で23戦5勝。
年末には有馬記念でG1初出走。この年の天皇賞秋を勝ったシンボリクリスエスの2着と大健闘を見せました。(第3章)
シンボリクリスエスとの再戦は2003年の宝塚記念。第5章で描かれたように、勝者はヒシミラクルでしたが、タップダンスシチーは3着。5着だったシンボリクリスエスに先着しました。(第5章)

タップダンスシチーは現在の数え方でいう3歳のデビューから8歳の引退までまる6年間で42戦12勝の戦績を残しましたが、G1を勝ったのが6歳と7歳という遅咲きの競走馬でした。
つまり、2歳から4歳に相当する期間を描くウマ娘の育成シナリオでは、仮にクラシック級までファン集めやG2G3勝利が目標の主体でシニア級にこの宝塚記念3着やジャパンカップ1着を描いたとしても、この競走馬の特徴は到底表現しきれないわけです。
そこで、メインストーリーの第1章から登場しつつも能力は低いが、章を重ねるごとに少しずつ強くなり、最終的に立派なステータスになった第1部でいうゴールドシップのようなポジションをタップダンスシチーが果たせたら・・・そして、最終章で全ての伏線を回収するがごとく、第1章から第5章のタップダンスシチーを振り返りつつ、全盛期を迎えた姿を描くという構成でタップタンスシチーの息の長い、そして遅咲きの競走馬生活を表現するのが第2部の真の狙いです。
もっとも、第1部でゴールドシップが担っていた狂言回しのような役回りまで任せるのは荷が重そうですが・・・。

つまり、第2部最終章の目的地は2003年ジャパンカップ。タップダンスシチーのG1初勝利にして、JRA平地G1最大着差記録のレースです。この年日本ダービー3着、菊花賞1着のザッツザプレンティに9馬身差。3着は直前に天皇賞秋2連覇を果たしたシンボリクリスエス。4着はこの年の皐月賞ダービー2冠のネオユニヴァースでした。
また、ジャパンカップを逃げ切り勝ちしたのは、カツラギエース以来だったそうです。

この予想の問題点

1、描いた期間が2000年~2003年とわずか4年間と密集している。
第1部は足掛け9年間を6章(最終章は前後編だったため実質7章)で描き、各章の山場が2か所以上ありました。しかし、今回の予想は4年間を6章で描くため、1章当たりの分量が少なくなってしまい、山場も1か所にとどまりそうです。
2、各章の主人公が1チームに集まると、最終的にとんでもないことになりそう。
第1部も面子をみると大概でしたが、同じチーム同士の重要な対戦はマックイーン対ライスシャワーくらいでした。今回の予想は、それが狙いとはいえ各章の主要人物の直接対決が随所にみられます。
これらの主要人物をいくつかのチームに分散し、チーム対決の形を強調すると良さそうですが、今度はプレーヤーの視点をどこに据えるかが難しくなりそうです。

予想まとめ(ここだけ見ればよい)

舞台となる年代 2000年~2003年
主人公 第1章 アグネスフライト
    第2章 ジャングルポケット
    第3章 シンボリクリスエス
    第4章 ヒシミラクル
    第5章 ネオユニヴァース
    最終章 タップダンスシチー
新ウマ娘要素 アグネスフライト、ツルマルボーイ、ザッツザプレンティ

おわりに

はじめにの項を見返したところ、本稿を書き始めたのは5月下旬だという。
3か月かけてちびちびと書き進め、メインストーリーに関して何かしらの発表があるだろうと思った5thライブWISHでも音沙汰がなく、さすがに2.5周年記念のぱかライブTVでは何か発表されるだろうと覚悟を決めて書き終えました。
日を分けて書いてるのでその日のテンションで文量も文体も違っていて読みにくいものになってしまいました。
まあ、ここに書かれた全てが予想とも言えない妄想なので、これらを凌駕する素晴らしいメインストーリーが帰ってくることを願っています。

出走レースリスト、着順などについては、Wikipediaの各史実馬のページ及び、netkeiba.comの競馬データベースの各史実馬のページを参照しました。

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