【自由研究】もしメジロドーベルが育成ウマ娘として実装されたら

はじめに

本稿では、ゲームアプリ「ウマ娘プリティーダービー」において、もしメジロドーベルが育成ウマ娘として実装されたら、どんな能力でどんな育成ストーリーになるのかを、史実馬メジロドーベル号の実績や他の育成ウマ娘の傾向などから予想してみたい。
予想というよりも妄想に近い類のものなので、決して真に受けないよう注意されたし。

本稿は以前投稿した、【自由研究】メジロドーベル号の戦績を受けての記事となり、出走レースリスト、着順などについては、Wikipediaの各史実馬のページ及び、netkeiba.comの競馬データベースの各史実馬のページを参照した点は変わらない。

育成ウマ娘としての能力予想

バ場適性 芝A ダートG

史実馬メジロドーベル号が出走した全21レースが芝であり、特筆すべきダート適性のエピソードも見当たらないため、他の育成ウマ娘同様の適性配分で間違いないだろう。

距離適性 短距離C マイルA 中距離A 長距離F

史実馬の出走実績をアプリ「ウマ娘」的な距離分類に当てはめると、
短距離(~1400m)3戦2勝、マイル(1600~1800m)7戦3勝(GⅠ1勝)、中距離(2000~2400m)8戦5勝(GⅠ4勝)、長距離(2500m~)3戦0勝となっている。
短距離はデビュー直後の3戦のみ。うち1戦がGⅢで5着。
マイルはGⅠ阪神3歳牝馬Sで勝利。ほか、桜花賞で2着。
中距離はGⅠオークス、秋華賞、エリザベス女王杯2連覇でGⅠ計4勝。ほか、牡牝混合では最高実績となるGⅡオールカマー勝利も含まれる。
長距離は有馬記念2回、目黒記念1回の計3回出走。すべて距離は2500m。最高着順は目黒記念での5着。
GⅠ勝利という実績のあるマイルA、中距離Aは問題ないだろう。
しかし、適性外の評価の塩梅が難しい。
参考として、エアグルーヴは長距離は有馬記念に2度出走して3着、5着の実績で長距離適性Eである。ウオッカは有馬記念に1度のみで11着で適性F。他の育成ウマ娘を見渡すと、2400mのレースも長距離適性の評価に加味されているように思うが、それを含めても長距離適性はFが妥当か。
一方、短距離もエアグルーヴを参考にしてみると、デビュー直後に2戦1勝で適性C。1200mのGⅢに勝っているヒシアマゾンが適性Dということを考えると、適性Dも有りうるが、長距離適性を下げた分で適性Cとみる。
この辺りは育成ストーリーの構成にも関わってくるところなので、総合的に予想したいところである。

脚質適性 逃げC 先行A 差しA 追込G

すでに実装済みである2種類のサポートカードの内容から、差しAはまず間違いないだろう。先行の適性については、差しAの育成ウマ娘は先行適性がAかBとなる事が多い点、実際のレース映像とウマ娘のレース展開を比較すると、先行に近い走り方をしているため、先行もAになると予想。
逃げに関しては史実馬がスローペースになると前に行きたがる性格で、実際にオールカマーではそのような展開から逃げ切ってるだけに、Cくらいが付けられそう。一方、追込はバランスを取るためにもGと予想。

初期所持スキル 読解力、テンポアップ、外差し準備

例外も多いが、育成ウマ娘の所持スキルはサポートカードの所持スキルと連動する傾向があるので、その方向からの検討となる。また、覚醒で解放される金スキルの下位スキルを初期から所持している傾向もあるため、この2点を重視して予想すると、上記のようになる。
読解力は、イベントSSRで習得できる金スキル大局観の下位スキルであり、サポートカードがSRとイベントSSRのみ実装されている現時点では有力。
テンポアップは中距離用スキルでレース中盤に前の方にいると速度があがる、どちらかというと先行用スキルだが、所持スキルには想定される運用に噛み合わないものも配置されるため、そういうスキルが1つはあるとの予想してみる。
外差し準備は覚醒スキルとの兼ね合いで初期から所持すると予想。詳細は次項にて。
他のウマ娘の初期スキルを見渡すと、全体的に速度系加速系視野系2つに回復系かコツ系が1つの構成多いように思うため、テンポアップの枠に差しのコツや京都レース場○が入るかもしれない。

覚醒スキル Lv.2負けん気、Lv.3大局観、Lv.4展開窺い、Lv.5昇り龍

覚醒Lv2スキルはSRでもイベントSSRでも育成イベントで覚えられる負けん気と予想。マイル用スキル。
覚醒Lv3はイベントSSRで覚えられる金スキル。初期スキルで所持すると予想した読解力の上位スキルである。
覚醒Lv4はマイル用の回復スキル。ここまで回復系のスキルが1つも入っていないのでここに入れてみた。理想は中距離でもマイルでも、あるいは差しでも先行でも発動するコーナー回復や直線回復ではあるが、何でも良いものを詰め込むこともなかろうということで。
覚醒Lv5は昇り龍と予想。順当に行くと、負けん気の上位スキル姉御肌や、SRで覚えられる差し切り体勢の上位スキル乗り換え上手あたりが妥当なのだが、あえてサポートカードとは関係ない昇り龍(外差し準備)。昇り龍を覚醒Lv5で覚えるウマ娘といえばメジロライアンである(調べてみたら新衣装のエルコンドルパサーもそうみたいだけどここでは置いておく)。
史実馬メジロライアンは史実馬メジロドーベルの父である。つまり、そういうことである。
ちなみにアグネスタキオン、ダイワスカーレットの覚醒Lv.5スキルは両者ともレースプランナー。なお、シンボリルドルフとトウカイテイオーの覚醒スキルには共通点はない模様。

固有スキル

スキル名はさすがに予想しようがないので割愛。
勝利したGⅠのレース内容を強く反映させるなら、最終直線で速度があがる系のスキルになるのではないかと予想。少し条件を追加するなら追い抜いたときや抜け出した時などだが、垂れウマ回避や臨機応変のような横移動効果を伴う固有スキルでも史実馬メジロドーベルの勝ち方を表現できると思う。
単にバランスを取るなら、初期スキルや覚醒スキルは速度アップ系が多かったので、終盤加速スキルが望ましいがどうか。

育成に関する予想

育成目標

まずは育成目標の傾向を分析する。
現在、各育成ウマ娘の育成目標は7~11個。概ね8個か9個というところである。特定のレースで指定着数以内という目標が大多数だが、史実馬が遅咲きだったウマ娘の初期の目標にはファン数を指定人数集めるという目標が設定されることがある。また、指定着数以内を指定回数獲得というものがあったり、イベント中に指定レースが決まったり、目標レースを選択できたり、レース結果によって目標が変更されたりもする。
目標レースは基本的に史実馬が実際に出走したり勝利したレースが選ばれやすいが、怪我や規則で出られなかったレースに出走するif展開も数多く存在する。
目標順位については、ジュニア級からクラシック級夏までは5着以内、それ以降シニア級春あたりまで3着以内、夏以降は1着というのが大まかな傾向であるが、適性外の距離が目標レースになる場合は出走でOKという場合や、目標着数が傾向より緩く設定される場合がある。

史実馬メジロドーベルについては、3歳(現表記2歳、ジュニア級)の7月に順当にデビュー。6歳(現5歳)に長期休養があったが、そこまでは順調にレースに出走していたため、このレースに出れたらという大きなif要素もなさそうである。

以上を踏まえ、育成ウマ娘メジロドーベルの育成目標の予想は以下の通り。

目標1:ジュニア級メイクデビューに出走 東京1600m
目標2:阪神JFで5着以内 阪神1600m 史実1着(当時GⅠ阪神3歳牝馬S)
目標3:桜花賞で5着以内 阪神1600m 史実2着
目標4:オークスで5着以内 東京2400m 史実1着
目標5:秋華賞で3着以内 京都2000m 史実1着
目標6:有馬記念に出走 中山2500m 史実8着
目標7:大阪杯で3着以内 阪神2000m 史実2着(当時GⅡ産経大阪杯)
目標8:宝塚記念で3着以内 阪神2200m 史実5着
目標9:エリザベス女王杯で1着 京都2200m 史実1着
目標10:ジャパンカップで1着 東京2400m 史実出走なし

いくつか説明が必要な点があるので、次項育成ストーリーにて詳細を述べる。

育成ストーリー

3年間の育成目標を達成しながら展開する育成ストーリーは、最強のウマ娘を目指すもの、理想の走りを求めるもの、自分らしさを見つけるもの、ウマ娘の楽園を探すもの、各育成ウマ娘によってその内容は多岐にわたる。
ウマ娘メジロドーベルは、史実馬メジロドーベルの戦績を反映してか、男性が苦手で自分に自信が持てないウマ娘として描写されている。
3年間のトゥインクル・シリーズを戦い抜き自分に自信を持つというストーリーが一番ありえそうであるが、男性が苦手でという部分に関しては、ウマ娘は全員女性のため、牡牝混合レースで勝つことで克服するという描写が困難である。

史実馬メジロドーベルはメジロ牧場で産まれたが、この頃のメジロ牧場はメジロマックイーン、メジロライアン、メジロパーマーといったGⅠ馬を輩出後、思うような成績が挙げられていない時期で育成改革に乗り出した時期だったそう。(wikipediaより)
このエピソードを元に、マックイーン、ライアン、パーマーに続いてメジロ家にふさわしい結果を出したいが、自信が持てない。そこへ、"女帝"の異名にふさわしい走りを目指すエアグルーヴがオークスを制しオークス母娘制覇を達成する姿を見て、あの背中を追えばメジロ家を背負う自信がつくかも、とトリプルティアラ路線に進むことを決意し、阪神JFへの出場を決意する、というストーリーを予想する。(目標2~5)
トリプルティアラ路線(あるいは阪神JF)に出走する理由付けは、主に史実馬が牝馬であるウマ娘にとって大きな課題であるが、エアグルーヴの背中を追うという理由は、育成ストーリー後半の展開も相まってわりと自然なものであると思う。
なお、メイクデビュー戦については、史実では新潟1000mであり3戦目までは短距離であるが、あえて適性の低い距離に出すことは考えにくいため、史実4戦目いちょうS(史実1着)をモチーフとした東京1600mとした。

さて、史実ではメジロドーベルが秋華賞を制した翌週にエアグルーヴが2000mになった天皇賞秋を牝馬として初めて勝利したのだが、これをストーリー展開のきっかけとする。
クラシック級10月後半の秋華賞を走り終えたメジロドーベルは、天皇賞秋にて女帝たる走りを見せ勝利するエアグルーヴを目の当たりにし、背中を追うだけではなく彼女に勝つことでメジロ家にふさわしい自分になれると感じ、打倒エアグルーヴを決意する。
このイベントのポイントは、秋華賞と天皇賞秋が同一ターンのレースのため、メジロドーベルが天皇賞秋に勝利してストーリーが破綻するということが起きない点である。

ここから4戦は史実通りの対エアグルーヴ戦が続く。(目標6~9)
なお、目標7の大阪杯は当時はGⅡであったが、ウマ娘においては現在準拠のGⅠである。
目標6の有馬記念は距離適性外のため、実質負けイベントである。ストーリー上は史実通り3連敗のあとエリザベス女王杯で初勝利を挙げることを想定するため、目標順位もエリザベス女王杯のみ1着とする。
最終目標のジャパンカップは、史実では5度目の対戦となった有馬記念の代わりである。最終目標が適性外で実質負けイベントではストーリーが締まらないので、ジャパンカップでのリターンマッチに勝つことでメジロ家を背負う自信をつけるという寸法である。(史実馬エアグルーヴは実際にジャパンカップに出走し、2着と好走している)
全目標を適性距離で収めるなら、目標6の有馬記念もジャパンカップにするのも一考の余地がある。

その他の項目の予想

固有二つ名・条件

"女帝"エアグルーヴのようなこれぞという異名がなさそうなので、固有二つ名の予想は困難である。
条件は史実馬の実績に沿ったものになることが多いので、以下の要素のいずれかもしくは組み合わせが考えられる。
・阪神JF、オークス、秋華賞、エリザベス女王杯を勝利(史実で勝利したGⅠ。阪神JFは当時の阪神3歳牝馬S。エリザベス女王杯は2年連続勝利)
・エリザベス女王杯をクラシック級、シニア級いずれも勝利(史実では5歳、6歳で勝利)
・GⅠ5勝(史実では当時の牝馬最多GⅠ勝利数)
・ジュニア級、クラシック級、シニア級いずれもGⅠを勝利(史実では3歳(阪神3歳牝馬S)、4歳(オークス、秋華賞)、5歳(エリザベス女王杯)、6歳(エリザベス女王杯)と4年連続GⅠ勝利)
・メジロ家のウマ娘から想いを継承(史実では父がメジロライアン)

例えばこんな感じだろうか。
メジロ家を継ぐ令嬢
メジロ家のウマ娘から想いを継承し、ジュニア級、クラシック級、シニア級いずれもGⅠを勝利かつ、オークスを含むGⅠ5勝以上で育成を終える。

覚醒素材

覚醒Lv強化用素材には、シューズと夢の煌めき、マニーに加え4種類のGⅠ優勝レイが設定されることになるが、基本的に史実馬が勝利したGⅠの優勝レイが素材として設定される。他に印象的な出走GⅠや育成ストーリーで目標になるGⅠの優勝レイが素材となる。一部例外はある。
メジロドーベルの場合は、史実馬が勝利したGⅠが4種類ということで、阪神JF、オークス、秋華賞、エリザベス女王杯の優勝レイを用意しておけば問題ないだろう。覚醒Lv5にするには2種類が50個、もう2種類が45個必要になるため、4種とも50個確保しておけば間違いない。

隠しイベント

上記固有二つ名の条件に上げたもののうち、条件に含まれなかったものは育成ストーリー中の隠しイベントになると予想する。
一番ありえるのがエリザベス女王杯をクラシック級、シニア級で連覇することだが、シニア級のエリザベス女王杯は対エアグルーヴ初勝利でストーリーが進むところでもあるので、イベント追加というよりストーリーの文言を少し変更しステータス上昇にボーナスを付ける感じになるだろうか。

おわりに

以上、現時点で実装されている各要素や史実馬メジロドーベルの実績から、育成ウマ娘メジロドーベルが実装された時のあれこれを好き勝手に予想してみた。
ステータスやスキル予想も、ストーリー・目標予想もなかなか楽しい作業であった。育成未実装の推しウマ娘がいる方は、こういったことを予想しながらジュエルを貯めるのも一興ではないだろうか。
重ねて申し上げるが、あくまでも予想、いや妄想であるという点に留意していただきたい。

えり

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