ドラマ版『パリピ孔明』第8話を観たので、三国志を語りたい


今回も『パリピ孔明』第8話の中で三国志ネタを感じた部分を挙げていきたいと思います。
第7話までの元ネタ列挙で出てきた部分はそちらを参照していただければと思います。
年号に関しては該当項目のwikipediaなどで調べていますが、元ネタエピソードなどはわりと記憶とノリで書いていますので、詳細の齟齬はご容赦いただくか、コメントなどでご指摘ください。

第8話に出てきた三国志ネタ

「働きすぎだ。どこまで孔明なんだ、お前は」

これまでにも触れてきたように、孔明はその高い能力で多くの分野の仕事を担当し、成し遂げてきました。特に劉備死後はその傾向が顕著です。
他に人材がいなかったせいもあるかもしれませんし、オーナー小林が言うように孔明が自分でやらないと気が済まない性分だったのかもしれません。

五丈原の戦い

蜀軍を率いる孔明は、魏を倒すための軍事侵攻を合わせて5回行いました。これを総称して北伐と言います。5回目の北伐において、蜀軍は司馬懿率いる魏軍と五丈原にて対峙しました。
孔明はこの五丈原の陣中で病死してしまいました。第1話冒頭での、病床のシーンはこの五丈原の戦いの一幕を描いたものです。

「孔明に抜擢される前の蔣琬」

蔣琬は蜀の文官です。孔明が「自分が死んだら後は蔣琬に任せる」と言うほどの人材で、実際孔明の死後には蜀の政治面のトップになっています。
孔明に見いだされ蜀の政務部門トップになるほどの蔣琬ですが、働き始めの若い頃はその仕事ぶりがあまりにもだらしなく、劉備に見とがめられクビになるほどでした。というか、孔明が「実際はできるやつだから」とかばったことでクビで済んだだけです。その後復職した後は順調に出世し孔明の右腕として、そして後継者として活躍しました。
ただ、このクビエピソードの印象が強いため、「今日のギターは孔明に抜擢される前の蔣琬」という評価は、「褒めてんの?けなしてんの?」でいうとけなしてる方なのかなぁと思います。
とはいえ、前オーナーの口調はけなしてるようには見えないのですが・・・

「お前まるで馬謖だな」

馬謖は孔明の優秀な部下でしたが、孔明の軍令に独断で背き蜀軍に大きな損失を招いたため、孔明によって処刑されました。
第1話で登場した「泣いて馬謖を斬る」の馬謖に小林の愚行を重ねたようです。

横山光輝「三国志」

今まで何度か登場していた漫画「三国志」。おそらく全60巻があの量です。
よく最初に三国志に触れるならコレとオススメされることがありますが、この量を考えると薦める方にとっても難易度高いなぁと思ってしまいます。

「お前は関羽か」「華佗先生、よろしくお願いします」

華佗とは三国志の時代随一の名医で、麻酔を使って手術をするなど傑出した腕利きでした。
特定の勢力に仕えたりはせず、いわばフリーランスの医者として要所要所に登場します。
ある戦で関羽は肘に毒矢を受けてしまい、ひどく腫れあがってしまいました。
折よく華佗が関羽の元を訪れ、毒を除くために骨を削る手術をしましたが、その際関羽は馬良(馬謖の兄。眉が白い。兄弟の中で最も優秀。「白眉」の語源。)と碁を打って時間を潰したとされています。

おわりに

第8話も孔明の計略が炸裂しましたが、三国志ネタを感じられなかったのが悔しいです。
次回は原作でも登場した三国志ネタが出てきそうなので楽しみです。

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