娘の置き土産

何度か書かせていただいたのですが、私の娘はお笑いが大好きで、高校生の頃は休みのたびにマンゲキ(よしもと漫才劇場)に通っていました。
娘は亡くなる1週間前に、半年ぶりに車椅子でマンゲキに行き「ララバイ」という、マユリカ中谷さん、ビスブラきんさん、kento fukayaさんのライブを見ました。久しぶりのマンゲキに娘は喜んで泣いていました。
両親の離婚や、闘病など苦しいこともあった23年の彼女の人生を支えてくれたのはマンゲキの若い芸人さんたちでした。亡くなる前日に娘は「もし、私の病気が悪くなって意識がなくなったり、死んだりしてもママは一人でもマンゲキに行ってね」と言いました。「なんで一人でマンゲキに行かなあかんのよ」と言ったのですが娘は消えるような声で「ママが辛いことあった時助けてくれるから」と言いました。恐らく、娘と会話らしい会話をしたのはこれが最期だったように思います。
娘が亡くなって2年半ほどは、TVのお笑い番組を観ることさえできずにいましたが、4年近くたった今はほぼ週1でお笑いライブに行き、仏壇の娘に「今日のライブ」の報告をしています。仏壇の写真の娘は「ママ、ええ加減にしいや!」と言っているみたいです。
娘は自分が近い将来死ぬことを知っていたのかどうかわかりませんが、母の私にとんでもない置き土産をしてくれました。私は自分勝手で娘に我慢ばかりさせたのに、、。
今は亡き自慢の娘です。

#マンゲキ
#笑クラさん
#ララバイ

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