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アグリゲーションサービスの構造解析

note初投稿

この記事の結論となるこのテーマを、僕の思考整理と備忘録のために軽く深堀ってまとめる目的で利用していきます。

「じゃあnoteにpostしなくてもよくね」

ってなるんですけど、公開しておくので、僕と会ったときの話のネタの1つにでもなればいいなって思います。

2017/8/19 19:04 のLINEブログでの投稿 

ここから以下は、なぜか僕がアグリゲーションサービスについてLINEブログで投稿したままの内容。 

約2年前なので、初等科4年生が2年生だった頃を振り返るのと時間経過的に同値です。 

あでも。

「50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。」
出典: フリー百科事典『Wikipedia』

 ジャネ氏が提唱した法則を参考にすると、物的時間は同じでも、心的時間は違うはず。因むとこれを表現した反比例式 y=1/x は、0 yr old 期間をカウントできないという点で欠陥ある説乳液か。なぜなら0だからです。+1しないと。 

と思って、「ジャネーの法則 y=1/x」という月間volが4くらいしかないkwで検索をしたことろ、ちゃんとやるべき人がやってました。SERP rank3くらいの記事。 

ジャネーの法則を使って"人生を積分"してみた

本題からずれちゃった。
ちょっと本文を見直してみると、まあまあ「うーん?」って箇所が多いですね。でも修正は入れません。

ようやく本題

2017/8/19 19:04
アグリゲーションサービスついて考える中で面白いと思ったことを書き留めてみます。

「一次サービスが市場シェアを奪われてでもアグリゲーションサービスにデータを提供して低いCPAでトランザクションを補完することは、市場の支配戦略におけるナッシュ均衡」

この時点で「ああ、確かに」という方は退屈だと思うので、この記事でも読んでいてください😇😇*[1]。→*[2] 

具体的には、アグリゲーションサービスの市場の中でのポジショニング、存在し得る理由、事業構造についてです。

あくまで市場原理から見たアグリゲーションサービスの組成の理論なので、ビジネスモデルや戦略のお話は割愛します。

1. インターネットでの市場の趨勢

ある市場がインターネットに乗り、インターネットの市場として成熟していくまでの流れからアグリゲーションサービスが成立し得る背景と市場原理の中での理論を考察してみます。 

インターネットにある市場が乗るとき、まず一次情報 / 一次データ / 一次商材を扱うサービスが成立します。

(ここでは便宜上そのサービスを「一次サービス」と呼びます。)

インターネットに乗るものが商品であればそれはECサービスであり、情報, データであればメディアになります。

このレイヤーを担うのが、ホテルであれば楽天トラベルであり、求人情報であればリクナビであり、情報であればニュースメディア・キュレーションメディアです。

この一次情報を扱うEC的サービスがその市場に揃うと、次に複数のプラットフォームに散在する一次情報をまとめるアグリゲーションサービスが生まれます。

アグリゲーションサービスの勃興は、ある種インターネットにおけるその市場の成熟の表徴と言えます。

ホテルならExpedia*[3]、求人ならIndeed、情報ならグノシーです。

2. 市場原理からみるアグリゲーションサービスの理論と構造

2-1. アグリゲーションサービスの疑問

多くの場合アグリゲーションが成立するためには、 

①一次サービス群のデータを使用する
②トランザクションに対して一次サービスから収益を得る 

ことが必要となります。

②に関しては、グノシーのようなアドネットワークのビジネスモデルは例外です。

成果報酬、CPCなどのモデルでマネタイズするオーソドックスなアグリゲーションのビジネスモデルのお話です。

一見すると、アグリゲーションサービスにデータを取られ、さらに金を払わせられるのだから、アグリゲーションサービスの成立を傍観するのは一次サービスにとって損に思われます。

ではなぜ一次サービスはデータを提供し、トランザクションに金を払ってまでアグリゲーションサービスを成立させるのか。

この答えはインターネットにおける市場原理にあります。 

2-2. インターネットの市場原理とアグリゲーションのポジショニング

一般的にある競争市場において一つのサービスの市場シェアが一定の閾値を超えると利益率が逓減します。

市場シェアを取るにつれてCPAが高騰し現状の市場シェアの維持コストが嵩むのに対して、ARPUは早期に成長が鈍化するので、自ずとユーザーあたり利益率は低くなります。

SEOでトラフィックを作る初期グロース期とTVCM*[4]を打つフェーズとの利益率の差分は明らかで。

だから、王者になればなるほど、Booking.comのようにLTV同値までリスティングのCPAを踏んで流通だけを作る、みたいな戦略が必要になります。

特にメインのマーケティングチャネルが検索エンジンのサービスなら、検索結果の独占を嫌うGoogleの特性上上記の傾向はより顕著になります。

ここで、逓減した利益率を埋める新たな低CPAのトランザクションチャネルがアグリゲーションサービスです。

同じ対象市場にアグリゲーションサービスが台頭した時、一次サービスの選択肢は2つあります。

①データを提供せずトランザクションを切る
②データを提供しトランザクションを得る

それぞれについて少し検証してみます。

①データを提供せずトランザクションを切る場合

アグリゲーションサービスが生まれると、同じ市場のプレーヤーが増えることになるので相対的に市場シェアは縮小します。

だから、一見この①の選択は競合をブロックする効用があるように見えます。

しかし、アグリゲーションサービスはアグリゲーション故、一つの一次サービスにブロックされたところで他の一次サービスからデータを獲得して立ち上がります。

結果的に、アグリゲーションをブロックすることの効用は「アグリゲーションサービスが掲載するデータを減らす」ことに留まります。

それに対してアグリゲーションサービスは一定の市場シェアを獲得する上、競合の一次サービスはアグリゲーションサービスから低いCPAでトランザクションを獲得し、市場シェアを拡大します。

事実、中古車市場では株式会社じげんが提供する中古車EXというアグリゲーションサービスに対してCarsensorという一次サービスはデータの提供を解除しているのですが、中古車EXは激しく伸びています。

一つの一次サービスがアグリゲーションサービスをブロックしてもしなくても、一次サービスが被る不利益は同じということです。

(むしろブロックした方が不利益が大きい。)

②データを提供しトランザクションを得る場合

この場合、一次サービスは低いCPAでトランザクションを得るというメリットがあります。

デメリットは①の時と変わりません。

3.雑にまとめ

結論、一次サービスが市場シェアを奪われてでもアグリゲーションサービスにデータを提供して低いCPAでトランザクションを補完することは、市場の支配戦略におけるナッシュ均衡ということのようです。

4.2年ぶりの振り返り

最後のまとめとか、飽きて書き切ることをやめた感すごい。

2年前、当時大学2年生。ライティングは1年生から嫌いだったのでまあ理解できます。 
2年前は本題にスッと入れたみたいですね。今回の投稿ときたら話ずれがち。親戚のおじさんみたいですね。 

あとは見出し 2-1 みたいなのとか、h2直下にきてますからね。もっとうまいことできなかったかな思います。

ここでは、あたかも

アグリゲーションが成立しやすい要因=市場規模

としていますが、単純な市場規模以外にもありますよね。思いつかなかったのか、書くのをやめたのか。振り返りの純度が落ちてしまいました。2年越しの反省点ですね。 

[1]「😇😇」という絵文字を使っているあたり、おそらくスマホで書いていますね。LINEブログはPCから執筆できない仕様なので、時間的にも電車とかで書いたのかな。 

[2]LINEブログには、僕が執筆したある記事があったのですが、ポリシー違反で'19年某日、運営により非公開とされておりました。 

[3]『ホテルならExpedia』と言ってますが、誤りです。これは一次情報ですね。この領域であればSkyScanner、トリバゴ、KAYAK etc.... ですね。結構色々あります。 

アグリゲーションサービスが乱立して、そこそこに大きくなる市場って稀有なのではと思います。 

飛行機とホテル予約セットで、商材がどこも似てて、ダイナミックプライシング x 残在庫などに対応する共通システムが早期に整うからですかね。 

「他にもあるよ!!!」って方、是非今度あったときお話ししましょう。 

[3']ありがたくも、この記事をきっかけにお仕事をいただきました。ありがとうございます!!

[4]TVCMのユーザー検索行動に対するインパクトの調査をGoogleさんがリリースしています。よかったら見てみてください。
TV Impact on Online Searches

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