ワニを見ました これから観る予定があるなら読むな

 おはようございます。100日間生きたワニを観てきました。観終わってすぐに書いてます。

俺は少し興味があるけどどうせ行かねえかな程度だったんですけど「2000円やるから観てきてくれんか?」との試練だったのでこうして観てきました。

この映画の難しいところ、興味どうこうより行動力がないと観れない0回戦にあると思います。

上野で見たんですけど月月火水木金金朝8時からのみ、多分終日そうで「興味のあるやつ以外観るな!」か「どうせ大して観られない」という映画館から見捨てられてるところがあったのかもしれませんね。
他の映画館で観ることも考えて公式サイトまで行って最寄り以外も出しましたが大体どこも一日一上映でした。

モルカーや閃ハサを振り切って観るのは疲れますね。ここが0.5回戦とでも言いましょうか。

開店凸から券売機に飛びついて「お、結構盛り上がってんじゃん」って思いながらも一番見やすい中央特等席が空いてて妙だなと思いながらも1900円が吸われていきました。
朝食にポップコーン担いで一番乗りしました。そんなつもりねえのに。
座席は横が絶対に開けられるように塞がれてたので埋まってるように券売機では売れてるように見える仕掛けでした。はやくコロナ終わるといいね。

ここから本編の話ですね



「死ぬ編」と「生きる編」の二つで分けて話そうと思います。死ぬ編はほぼTwitter通りの前半で後半の生きる編は地獄です。

100ワニの見せ場だと思ってる100日目のヒヨコを庇って死ぬシーンから始まります。ここはTwitterで追っていた頃からこの散るように死ぬシーンは好きでこれが冒頭に来るから普通には終わらせてくれないことは悟りました。
 そこから暫くは漫画通りでネズミの入院から花見まで行きます。
入院中のネズミのシーンで「ヒトはそんな簡単に死なない」みたいな事を言ってたのであの世界は言葉が通じりゃヒトに入るのかなと思いました。ヒヨコは恐らくこの枠に入っていない。

プロコンを先輩に貰ったワニの「死んだらあげるよ」のところでbgmが止まるのはいいと思いました。見せたい所はあるんだねと思ったけど4コマの結晶寄せ集めだということを考えると一瞬すぎました。

いろんなレビュー見て死ぬ編の方はもうちょい期待してたんですけど

・漫画と同じ量の台詞しか出ない事
(深夜アニメの見過ぎと言われたらそれまでだけどその時どんなことを考えてるのかとか中身を掘る感じが欲しかった。)
 目を瞑ったら漫画の朗読会です。一番気合入れて喋ってたの、ゲーム大会の実況だと思いました。
あと役ごとに名前がない事もあって台詞に主語が出てこない。

・割と棒読み寄り
まあ他愛もない会話をfps視点で聴いてるようなシーンが殆どなので日常を再現するなら棒読みでもいいってなったんですかね。

これは漫画通りだから言っても仕方ないんですけどワニ君一生上裸でリュック背負うのはどうなん?友達みんな服着てるよ?


こっから生きる編です。
ワニ君が死んでから100日後の話なんですね。
モグラは社会人(?)して犬との関係が続いている
犬はリサイクルショップでボール磨き
センパイは亀?と喫茶店で働いてる
ネズミはバイク屋
ワニとネズミの通い詰めてたラーメン屋が潰れて、仕事後に家で寂しくカップ麺食べてるとこからスタートします。
花見のグルチャはワニの死後稼働しておらず、あくまでワニが取り持っていた関係、その中心が無くなってワニの事を忘れようみたいに進みます。そんな中
 オリキャラが出るんですよ。
カエルです。
ワニと正反対みたいなやつでめちゃめちゃうるせえ奴。距離感がまあまあバグってて街に来たてでワニと仲良かった連中のスペースに容赦なく詰め寄ってくるんですよ。
 カエル自身も「嫌われているな」とわかっていながらも不器用に繰り返すからこれがまたキツいんですね。
最初はイヌのリサイクルショップでプロコンのワゴン眺めてるとこから始まるんですけど、ゲームするシーンは最後だけだった事や後ろ姿だけをワニに寄せるところが無理矢理さを感じさせました。
キャラデザも微妙でカエルだけ目と鼻の間の赤い部分やカエルみたいな顔にちゃんとなってるところが気持ち悪かった。
モグラはエンディングでモグラって言われなきゃわからなかったので。なんなら亀なのかわからんやつおるし。

ワニといた連中、「人並みの盛り上がりはするけど今は喪失感ありきで静か」なんですよ。カエルは「どもどもどもーっ!」って挨拶のテンションが高くて余計に喪失感を感じさせる。ここのワニとの比較がすごかった。
死ぬ編は会話の間が異様に長く、このテンポの悪さでも話が進んでいた事からテンションの高い挨拶で間を埋めさせる意図が感じられた。

 その後カエルがカフェで働いてもネズミの職場でバイク見てもらっても「なんだこいつ」って扱いしかされていなかったです。
 めちゃめちゃ空回りする中でカエルがカフェの亀?に告白して振られるんですよ。
 この辺からカエルが壊れるんすね。「俺ってノリ違うんすかね」って吐き捨ててリサイクルショップから出て行ったりコイツらに固執する理由がわからないけどぶっ壊れていきました。

 そこからネズミのところに行って泣き出してネズミとバイクでネズミとワニが死ぬ編で最初の方に行ったいい景色のところに連れて行きます。

 そこで前と同じようにミカン食ってワニの時の蜜柑の味は102点で今回は101点って呟いて泣きながら笑ったんですね。心を開いたんでしょう。
 最終的にネズミが笑ったのはよかったなと思います。

 その後ワニの死後動いてなかったグループチャットでネズミが集まろうと提案した時にカエルを呼び、カエルは元々ワニのいたポジションに着いてモグラと犬の結婚式に呼ばれたり「空回りからやっと報われたね」って感じで終わり。

この生きる編、何を伝えたかったのががわからなかった。ネズミから悲しみの先に喜びがあると伝えたかったのならわかる。
 ワニと付き合ってたセンパイは横のポップコーンひっくり返すカップル見て同じことがあったなと思い出させるだけして終わってたぞ?

 カエルが生き急ぐかの如く連中のワニに対する喪失感を埋めようと接する中「そういう気分じゃないんで」って相手に冷えた対応をされる。これがひたすらにキツかった。
 自分だけが知らない死人がいたグループの穴埋めを知らず知らずにさせられる。
結果オーライだけど普通ならその輪に入るのは諦めるよね。罰ゲームやらされてるようにも見えた。


ほとんどが棒読みの声と刺激もないBGMからのエンディングのいきものがかりがめちゃめちゃやかましく感じた。

上映終了、そこにいたのは俺含めて四名。

以上

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