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オリトク①〜混沌へ射す光

オリンピック期間に合わせた2場開催期間を“オリンピック特別区”と命名します。この“オリトク”は2020年7月25日〜8月9日を第一期間“A”とし2021年7月24日〜8月8日を第2期間“B”として捉えています。

A  2020/7/25 〜 8/9
B   2021/7/24 〜 8/8

𓈒𓏸𓐍 新馬戦𓈒𓏸𓐍

まず”A”における新馬戦を振り返ります。
6日間における全18戦の内訳は新潟11戦、札幌7戦。芝15戦、D戦3戦。

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以下は全18戦の詳細。(太字は1人気)

❀ アイビスSD週

1.7/25.札幌.5R.芝1200.6頭(1:07.9/34.3)

1.フクノラプラーニュ(1:11.3/35.3)
2.スマートジュリアン 牝
3.ジオパークマグマ
4.レゼール 牝
6.ユイノザッパー 3未勝D2100(2021/05/01)

☆ 勝ち上がりは6着ユイノザッパーのみ。D路線へ変更。

2.7/25.新潟.5R.芝1600A.18頭(1:33.3/34.6)

1.リフレイム 牝 (1.34.8/34.3) 2歳1勝クラスー京王2s5着
2.ギャリエノワール 3歳未3ー2ー1着
3.スターリーアイズ 牝 2020/8.8 3歳未(同枠馬1着)
4.ジャッカル 3歳未ー若葉s5着ー3上1勝
5.レッドフランカー 3歳未勝
6.ノースザワールド 
  3歳未勝ーアーリントン6着ー3上1勝D1900ー2020/8.8レパードs4着

☆ ノースザワールドのレパードs4着。

3.7/25.新潟.6R.D1200.15頭(1:11.1/36.8)

1.ラストリージョ 牝 (1:12.3/36.7) すずらん賞勝ー全日本8着
2.サトノアポロン 3未勝ー2020/8.8/3上1クラス5着
3.イルデレーブ 3未勝ー2020/8.8/3上1クラス10着
8.ビーアップ 牝 2020/8.7/3未8着
10.コウバコ 牝

☆ 特記事項なし。

4.7/26.札幌.5R.芝1800.7頭(1:48.2/36.7)

1.バスラットレオン (1:51.3/33.6)
    札2s3着ーシンザン 3着ーNZT1着ー東京優駿15着
2.モリノカンナチャン 牝 2未1着ーアルテミス8着ー北海H2着
3.ポルトヴェッキオ 牝

☆ バスラットレオンデビュー戦。

5.7/26.新潟.5R.芝1800.13頭(1:46.5/34.0)

1.ドゥラヴェルデ (1:49.5/33.1)
2.レッドルーベンス
3.ゲンパチリベロ
4.ヴェルナー
7.レイオブウォーター 2歳未ーゆりかもめ2着ー燕特1着
9.ルコルセール 3歳未ー3上1ー渡島特ーレパード15着

☆ 7着馬と9着馬がその後出世という歪さは、バスラットレオンの1着である札幌5R並列芝1800戦と対称的。

6.7/26.札幌.6R.D1700.6頭(1:44.9/37.9)

1.ショウリノカンパイ 牝 (1:48.2/38.1) 3上1ー渡島特3着ー8/7駒場特3着
2.デルマミロク 牝
3.レガーメダモーレ

☆ オリトク2021の最終週3着。

7.7/26.新潟.6R.芝1400.15頭(1:20.8/35.0)

1.サルビア 牝 (1:22.3/34.6)
2.グレナディアガーズ
3.ハイパーミラクル

☆ G1馬グレナディアガーズのデビュー戦。第7戦目。

ここまでが第1週。アイビスSD週が終了。
G1馬が1頭、グレナディアガーズ
G2馬が1頭、バスラットレオン

☆ 1人気の連対馬は2頭。バスラットレオンとグレナディアガーズのみ。

★ 新馬戦1人気の連対の重要性
2018年以降の新馬戦において1人気でなく2歳・3歳G1を制した馬 7頭
(1着馬6頭・2着馬1頭)(2人気5頭・3人気1頭・4人気1頭)
2018年以降の新馬戦において2着馬で2歳・3歳G1を制した馬 2頭
(3着馬以下のG1馬はなし)
2.3歳G1を制するには新馬戦1着は基本条件。

❀ クイーンS週

8.8/1.札幌.5R.芝1500.9頭(1:29.1/35.3)

1.オパールムーン 牝 (1:29.4/34.9)
2.ヴァーチャリティ 牝
3.ククナ 牝 2未ーアルテミス2着ークイーンc3着ー桜花賞6着
4.ユキノフラッシュ

ククナデビュー戦。8戦目。

9.8/1.新潟.5R.芝1800.16頭(1:46.5/34.0)

1.アドマイヤハダル (1:48.6/34.2)
   エリカ1着ー若葉s1着ー皐月4着ー東京優駿17着
2.ぺドラフォルカ 牝
3.グレアリングアイ 2未勝ー大寒桜2着ー青葉7着ー3上1勝ー8/8信濃川特2着
10.エマージングロール 3未勝ー3上1勝

アドマイヤハダルデビュー戦。10着馬が勝ち上がる。新潟芝1800では2戦ともに下位馬が勝ち上がり見せた。オリトク2021最終週に出走。1人気ぺドラフォルカは勝ち上がらず。

10.8/2.札幌.5R.芝2000.7頭(2:02.1/35.3)

1.バニシングポイント (2:02.4/35.8)
2.フォルテデイマルミ
3.タスマンハイウェイ
6.マテンロウスマイル

☆ 3未勝ち上がりは3着6着馬のみ。

11.8/2.新潟.5R.芝1600.18頭(1:33.3/34.6)

1.7枠15番 ハヴァス (1:35.6/34.2)
2.7枠13番 プラウドルック
3.ウインミニヨン
4.ジネストラ
5.オーケーパッション
6.トーホウディアス
7.アカイトリノムスメ

☆ 7枠ゾロ目発生。1人気アカイトリノムスメは7着。

12.8/2.新潟.6R.芝1200.18頭(1:08.7/35.2)

1.デイトンウェイ   (1:11.6/35.1)
2.ナムラスパロー 牝
3.ヒマラヤクリス 牝
4.フライングバレル 牝

☆ 3未勝ち上がりは5着8着16着17着馬のみ。

第2週、クイーンS週終了。
GⅢ馬が1頭、アカイトリノムスメ、オークス2着馬。

☆ 第2週目は明らかに第1週と違う傾向が見て取れる。
1人気の連対馬は2頭、ぺドラフォルカとバニシングポイント。この2頭は勝ち上がっていない。特筆すべきは、“11番”がゾロ目決着でそのRから“翔んだ”事。

★ 新馬戦の捉え方
1Rごとの回顧は必要、競馬サイトなどから軽くまとめておく事は誰でもしている事。だが土日に施行する3〜5Rをまとめての週単位での比較は違う色合いが見えてくる。週単位で捉える場合、メインを冠として捉えた方がよい。後ほど説明する。


❀ レパードS&エルムS週

13.8/8.札幌.5R.芝1200.9頭(1:07.9/34.3)

1.テーオーメアリー 牝 (1:09.9/35.2)
2.マウンテンムスメ 牝
3.ゴットゴーゴー 牝

☆ 勝ち上がりは2着馬と3着馬のみ。


14.8/8.新潟.5R.芝1600.18頭(1:33.3/34.6)

1.ストゥーティ 牝 (1:36.8/34.9)
2.レッドベルオーブ 2未ーデイリ2sー朝日FS3着
3.クッキートン

☆ レッドベルオーブデビュー戦。4着5着9着12着14着馬勝ち上がり


15.8/8.新潟.6R.D1800.15頭(1:53.0/37.6)

1.サウンドブレイズ (1.54.7/37.6)
2.カイトエイティ
3.ミコブラック
4.サトノロイヤル

☆ 3着4着5着8着13着馬勝ち上がり。5着馬は浦和


16.8/9.札幌.5R.芝1800.8頭(1:48.2/36.7)

1.オーソクレース (1:51.3/33.9)  アイビーsーホープフルs2着
2.シティレインボー 2未ーNZT3着ーNHK14着ー恵山特2着
3.トーセンガーリー

☆ オーソクレースデビュー戦。4着5着6着7着馬勝ち上がり。7着馬は園田。

17.8/9.新潟.5R.芝2000.15頭(2:01.3/35.8)

1.ランドオブリバティ (2:05.7/35.2)
   芙蓉sーホープフル止ーきさらぎ3着ー糸魚川1着
2.スパイラルノヴァ
3.トーセンインパルス
4.ヴィルヘルム

☆ 2着3着4着6着7着勝ち上がり。


18.8/9.新潟.6R.牝.芝1600.18頭(1:33.3/34.6)

1.インフィナイト 牝 (1:37.5/35.0)  サウジRC2着ー阪神JF14着
2.ベルヴォーグ 牝 2勝ー関東オークス9着
3.トーセンメラニー 牝 1勝
8.ルース 牝 2勝
14.アラカザーム 牝 1勝

第3週、レパードS&エルムS週終了。
GⅡ馬が1頭、レッドベルオーブ、朝日FS3着馬。

★ 勝ち上がり馬が第1週と2週に比べ多い週。重賞2、3着馬が5頭。
この週は上昇気流のど真ん中にいる感じさえする。2021の当該週に注目したい。
1人気馬で連対馬は4頭。その内3頭が重賞で馬券内。


ここまで全18戦を振り返ったが、改めてまとめておく。


✼ 重賞勝ちは4頭 ✼

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✼ 4頭の詳細 ✼

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★ 先程、2歳3歳G1には新馬戦勝ちは基本条件と書いたが、早くもこうした認識の浅はかさが露呈する。この4頭のうち新馬勝ちは1頭、バスラットレオンのみ。
3頭は2着、7着、2着であった。デイリー2S、NZT、クイーンCが低レベル戦だったという話があったとしても、そうした捉え方は実際の馬券戦略には意味がない。この4頭は本番(G1)で拾わざるを得ない馬達であったし、G2、G3戦を捨てる訳にはいかないのだから。


ここで、先程申し上げた“週単位”という視点を導入する。

それぞれの週から2頭を選出。隊長と副隊長に任命 𖠋𖠋
重賞1着馬を上位評価。するとこうなる。

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★ どの週からも、重賞1着馬が出ている。
☆ どの週からも、G Iで馬券内に入っている。


さて、ここで必要なのは過去を振り返る事だろう。
勘の鋭い方は予想しているだろうが、おさらいしておく。
取り敢えず過去3年を調べてみた。

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かなり偏った結果になっていた事がわかる。この“3週”はもともと抽出できるものではなかったものではあるが、この“3週”の“3年”という括りは“当たっている”と感じる。(表のGⅢ・GⅡ・G Iは勝利頭数)

見ての通り“2017”年にアーモンドアイを筆頭にGⅠ馬4頭が名を連ねているのが圧巻。2018年2019年はみてられない。調べてて飽きたw。少し見落としたかも。

まあ今週、表的に不作の2018の隊長(一応)ヴェロックスのおでましやけど、
何しにくるんかw

ただ、エルムSに2017年度の副隊長タイムフライヤーが来てたのを考えると、繋がりを感じとる事はできるかもしれない。そう彼らは”繋ぎ役“なのだ。

3場開催と2場開催を繋ぐ。

2017年から仕切り直されたというよりも、そこから新しく始まったと捉えた方が良さそうに感じる。それはこの世界の新しい世界線。

宝塚記念の際に公開した、トリニティとは別の”面“。

ルービックキューブの様に、色々な面を合わせ持つ、そんな世界観が僕にっとってのこの競馬の世界。

今、やっているのは新しい”面“の構築に他ならない。

そう考えると、アイビスSDに2019年の覇者ライオンボスが翔んできたのも頷ける。彼もまた繋ぎ役だったのではないだろうか。

3場の流れは、この“オリトク”でリセットされた。だからこそ2020におけるこの3週は結果がついた。そして、こうした流れ全ての側面を締める重要な役割を“ヴェロックス”が持っているとすれば、2020のこの3週における“グレナディアガーズ”の存在意義も掴めるのではないだろうか。そう、ヴェロックスに対応するのがグレナディアガーズであるなら(中内田&川田)、2021は2017に呼応するのでは?(逆転現象)と読み進めれば、今年のこの3週における“強い牝馬の登場”を裏付ける理由になるのかもしれないよね。彼女たちはアーモンドアイのバトンを持って走り抜けたのかもしれないのだから。


血統面の考察をやろうと思ってたけど、週末になりそうなのでw
一旦ここまでにしておきます。

楽しく読んでいただけたでしょうか ☺︎ ☺︎ ☺︎

次編は”オリトク②〜連鎖する胎動”の予定です。

それではまた ♫


©️2021.Xero  


おまけ

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