2022年ジャパンカップ回顧
結果
結局は期待された海外馬勢は全頭掲示板外。
しかし騎手はまたまた外国人騎手、それも短期免許騎手の3着独占。
元々上位人気馬に外国人騎手が集まっていたので仕方ないともいえますが。
各馬感想
1着◎ ヴェラアズール 牡5 ムーア騎手
読み通りムーア騎手は素晴らしい勝負師でした。馬も強かったですが、ムーア騎手でなければ勝ちきるところまでいけたかは分かりません。
予想の記事にも書きましたが国内メンバー低レベルのジャパンカップではG1初出走の上がり馬も通用するとこれからも見ていけるかもしれません。
1994年のジャパンカップは今回よりも低レベルのG1連対経験馬0頭というメンバー。その中で勝ったのはG1初出走のマーベラスクラウンで、ヴェラアズールと同じ阪神開催の京都大賞典を勝って臨んできた馬でした。
最後の直線、ヴェラアズールが上がってきたのを見た時にムーアなら差してくれると信じて応援してました。
菊花賞アスクビクターモア、天皇賞(秋)イクイノックスは自信の本命が1着でしたが、今回はそれほど自信はなかったものの、最後の直線を見守る時の充実感は今回が一番ありました。
アスクビクターモアは負けたかもしれないくらいの僅差でしたし、イクイノックスは大逃げしたパンサラッサにも逃げきってほしい気持ちがありましたし。
2着○ シャフリヤール 牡4 C.デムーロ騎手
今回は藤原英昭調教師が作戦指示しただけあっていい騎乗でした。斜行以外は。
持ち味をちゃんと活かす騎乗で、しっかり好走させられたと思いますが、やっぱり勝ちきれなかったですね。
外枠というのも影響したので、それで2着はやはりここに懸けてきた陣営の想いもあってメンバーレベルはともかく強かったです。
あっさり凡走するかもという懸念もありましたが、藤原厩舎は本当にちゃんと仕上げてきますね。
ただ斜行は酷かったですね。そのおかげもあっての2着でもあると想います。勢い的に最も加速する所で邪魔をした形になった4着デアリングタクトには逆転されてた可能性がありました。
ブエナビスタが圧勝しながら降着となった2010年ジャパンカップの時と同じルールなら勝ってても降着だったでしょう。
そういう意味では後味としてヴェラアズールが勝って良かった感があります。
3着 ヴェルトライゼンデ 牡5 レーン騎手
消してしまいましたが3着、故障を乗り越えてG1で好勝負できるくらいまで来たのは見事です。
レーン騎手は東京中長距離では信頼度が下がるというのもあって軽視しましたが。
ドリームジャーニー産駒ですし、東京がベストというわけでもない気がしますから、今後もG1で注目ですね。
来年6歳になる年齢ですがステイゴールド系なのでまだ活躍できるのではと思います。
4着★ デアリングタクト 牝5 マーカンド騎手
やっぱりマーカンド騎手に乗り替わっていい走りを見せてくれました。
最後の直線で前が塞がって進路を切り替えざるを得ない不利がありましたが、それがなければもしかしたら勝ち負け、悪くとも2着までは十分可能性があったと思います。
今回もそういう意味では不運があったという結果になりましたが、故障後では最も可能性を素直に感じられるいいパフォーマンスだったと思います。
宝塚記念は下手に外回しても最後まで伸びての3着でしたが上手く乗ったとしても勝ち馬とは差がありました。
全盛期の力はまだ戻ってないとは思いますが、十分騎乗や展開次第ではG1で勝ち負けを狙える力を残していることを証明したと思います。
5着▲ ダノンベルーガ 牡3 川田将雅騎手
外枠は不利でしたけれども、馬を信じて後ろから行ってほしかったのですが…位置を取りにいってしまいましたね。
その上で仕掛けも早すぎた気がします。危惧した通り、位置を取りに行ってしまったらだめでした。まあ勝ちたかったんでしょうが、持ち味を活かす騎乗で良かったのに…。
最後の直線では不利を受けた風にはなりましたが、脚は残ってない状態でスムーズでも勝ち負けは厳しかったと思います。
6着△2 グランドグローリー 牝6 ギュイヨン騎手
再び海外馬最先着。2021年ジャパンカップ5着、2022年凱旋門賞5着、ジャパンカップ6着は立派ですね。
内枠だったものの有利は活かせず、不利があって不完全燃焼の直線になった所はありますが、スムーズでも馬券内は難しかったかもしれません。
7着△1 オネスト 牡3 C.ルメール騎手
この馬も直線で進路が上手くとれずに不完全燃焼の競馬でした。上手くいけばもっと好走できたと思いますが、勝ち負けまでは難しかったと思います。
やっぱり速い上がり勝負になると欧州の馬は難しいと思います。
10着注 ユーバーレーベン 牝4 M.デムーロ騎手
流石に無理でしたね。ここでも復活の兆しがないとなるともう厳しいのかもしれません。
秋古馬G1回顧&展望
5歳馬2020年世代が勝ったことで強いと言われた4歳馬2021年世代は有馬記念を勝っても年間6勝止まり。同じく強いと言われた3歳馬2022年世代も有馬記念を勝っても3勝止まりとなり、最多記録更新はなくなりました。
有馬記念はエフフォーリア&タイトルホルダーの両主役が出走してきますし、3歳世代もイクイノックス&アスクビクターモア、ボルドグフーシュ、ジャスティンパレスらが出走予定で、かなり豪華になりそうです。
これにドウデュースがいたらもっと面白いのですが。
もしかしたら、まだ力があることが分かったデアリングタクトが出てくるということもあるかもしれませんが、さすがに休んでほしいですかね…。
とはいえもし参戦、騎手もマーカンド騎手とか外国人騎手だったら期待してしまいます。
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