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2023年ジャパンカップ予想(1)2週前

東京競馬場 芝2400m


出走予定馬

イクイノックス 牡4 前走:G1天皇賞秋1着
リバティアイランド 牝3 前走:G1秋華賞1着
タイトルホルダー 牡5 前走:G1天皇賞春中止
※ダノンベルーガ 牡4 前走:G1天皇賞秋4着 (出走未定)
ドウデュース 牡4 前走:G1天皇賞秋7着
ヴェラアズール 牡6 前走:G2京都大賞典7着
ディープボンド 牡6 前走:G2京都大賞典3着
※プラダリア 牡4 前走:G2京都大賞典1着 (出走未定)
スターズオンアース 牝4 前走:G1ヴィクトリアマイル3着
ショウナンバシット 牡3 前走:G1菊花賞11着
[地]チェスナットコート 牡9 前走:G2オールカマー15着
[地]クリノメガミエース 牝4 前走:(重賞)兵庫クイーンカップ4着
[外]コンティニュアス 牡3 前走:G1凱旋門賞5着
[外]イレジン 騸6 前走:G2コンセイユドゥパリ賞1着

秋G1絶好調のドゥラメンテ産駒勢VS現役最強イクイノックス

まあ海外馬の出走はハーツクライ産駒で日本生産馬のコンティニュアスが濃厚な以外は現状まだ未確定という感じですが、どちらにせよ上位候補は
リバティアイランド、イクイノックス、タイトルホルダーら3強を中心とした日本馬なことは間違いないでしょう。
秋のドゥラメンテ産駒G1勝利祭りを考えると、リバティアイランド&タイトルホルダー、前走天皇賞秋回避のスターズオンアースがイクイノックスの前に立ちはだかる壁という感じだと思います。
また、ジャパンカップ、東京芝2400mになると強いハーツクライ産駒のダノンベルーガ、厩舎的にも東京芝2400mに強い友道厩舎のドウデュースらも十分可能性はあるでしょう。
ドウデュースは前走の凡走が気になり、その大きな一因でもある武豊騎手の負傷の回復具合も気になります。
現役最強馬イクイノックスを破ったダービーと同じ条件で復活となるのか…。

好走確率が高い3歳牝馬、リバティアイランド

個人的にはこの条件では近年も昔も圧倒的に強い、3歳牝馬リバティアイランドが大本命だと思っていました。
3歳牝馬はアーモンドアイ、ジェンティルドンナ、デアリングタクトら三冠牝馬は出走すれば2勝3着1回で複勝率100%
それほど圧倒的な戦績ではない牝馬でも、2009年は秋華賞馬でレッドディザイアが3着。世代最強牝馬で長らく現役最強馬として君臨した同世代の二冠牝馬ブエナビスタが出ていたら勝っていた可能性が高いのでは。
2013年はオークス3着、秋華賞4着、エリザベス女王杯5着と牝馬限定G1で連対経験なしのデニムアンドルビーが2着と連対。
2019年もオークス、秋華賞ともに2着のカレンブーケドールが2着。
2007年の牝馬のダービー馬で後にJCを勝つウオッカが4着、2014年の世代最強牝馬ハープスターが5着などは能力の割には好走できなかった感もありますが、3歳牝馬は斤量面の有利もあってコースと距離の適性があればかなり好走が期待できます。

その上で世代最強、もしかしたら現役最強の可能性すらある三冠牝馬の3歳牝馬リバティアイランドが出走してくるので、結構前からリバティアイランドを本命にしようと思っていました。
しかし、天皇賞秋のイクイノックスの強い勝ち方を見て考え直し、リバティアイランドのオークスを見直してみた結果、リバティアイランドの勝ち方がそんなに強く見えなくなってきました。
まあ川田騎手の乗り方のせいもあるのでしょうが、リアルタイムで見ていた時よりは余裕あるレースに見えません。まあ6馬身差の大差で楽勝してるのですが。
そういう意味ではイクイノックスを真っ向から倒せるかというと簡単ではないですが、好走可能性を否定するには至りません。

まあ同世代牝馬のレベルが高くないのは現状では否めませんが、それを圧倒的に突き放して勝ってきていますから、世代レベルの低さによる不安説を唱えて低評価するのも難しいでしょう。

海外馬のチャンスはあるか

海外からもそれなりの有力馬が少数ながら出走予定となっていますが、コンティニュアス(父ハーツクライ)は生産や血統は日本馬に近いとはいえ、欧州に適応した馬なので、いきなり日本に来て走って日本のハーツクライ産駒のように好走するかというと難しいと思います。
適性が全くないということはないでしょうから惨敗はしないと思いますが、出走馬の上位のメンバーは能力とコース適性が高いので割って入るのがかなり難しいでしょう。

絶対的最強馬イクイノックスの重箱の隅

イクイノックスは前走天皇賞秋で斤量58kg不安説を払拭。ただ逆にいうと宝塚記念のパフォーマンスの低さはコース、距離適性、または関西輸送の問題が多少あったのかもしれません。
調子も今となっては良くなかったという話も出てきていますが、新馬戦とかの時から調子悪いと言いながらレース本番はいい走りをする馬でしたし、レース本番で全力出すのが上手いタイプなはずで、展開が向いた中であの内容はジャスティンパレス、スルーセブンシーズが強いというのもあるんでしょうけど、不思議です。
展開が向かずにそうなったのなら後ろから外を回してという見た目通り凄く強いのですが、スルーセブンシーズもジャスティンパレスも4着ジェラルディーナもイクイノックスと同じように後方待機や外を回すような戦法で来ているので、展開条件的にはベストのレースをしたと思います。
他馬との能力差を考えたらイクイノックスならもっと楽勝でいいはずだと思います。

まあ前年の有馬記念を楽勝しているので宝塚記念も適性あると思ってしまいますが、実際には有馬記念は好走するが宝塚記念では微妙だった馬(シンボリクリスエスなど)、宝塚記念は好走するが有馬記念では微妙だった馬(メイショウサムソンなど)もいるので、まあ完全に比例するわけではないですね。

まあ勝ってるのだからやっぱり立派ですが、天皇賞秋の強さからも逆算するとやっぱり阪神芝2200mの適性は比較的劣るのかもしれません。
まあどんなに強くてもどこでも得意という馬はいませんからね。
万能な馬も絶対能力が高い故にパフォーマンス下がっていても足りて勝てたり、対応能力が高いが故に苦手な所でもパフォーマンスの下げ幅が低いから勝てたりするというだけでパフォーマンスは下がります。

逆に普通に惨敗とかだったらああ適性が無かったり、疲労があったんだなで終わるのですが勝ってるだけに惑わされてしまいました。

エフフォーリアの衰退前最後のレースだった有馬記念の勝ち方に似ていたこともあって、疑問視していましたが、ノーザンファーム的にエフフォーリアからの学びもあるのかイクイノックスは無事古馬になっても強さを維持しています。

天皇賞秋の後はさすがに疲労があるようですが、反動の影響が最小限なら勝ち負けの可能性は高いでしょう。

ただ一つ不安なのは、イクイノックスは何故か先行した次のレースではスタートに失敗して位置をとれない傾向があることです。

①2022年皐月賞を先行して2着→ダービーは後方からのレースになり2着
②2023年ドバイシーマを逃げて1着→宝塚記念を後方からのレースで1着
③2023年天皇賞秋を先行して1着→ジャパンカップ?

まあ成長もして体も強くなっていますし、距離延長でペース的にも前走よりは遅くなる可能性が高く追走も楽なはずですから今回は大丈夫という可能性が高いとは思います。
宝塚も躓いて行き脚がつかなかったということなので、偶然、運の問題かもしれません。
しかしリバティアイランドが強かった場合には少しの位置取りの差が勝敗に響くことになるでしょうし、ルメール騎手も細心の注意を払うと思います。

また、宝塚記念が楽勝できる展開で辛勝になったのも適性が合わなかったせいだとしたら、逆にいえば阪神2200mと真逆の東京芝2400mは天皇賞秋同様適性最高ということでますます勝ち負けの確率が上がるので、結局は重箱の隅を突くことも困難です。
せいぜい1着を逃す可能性が十分あるという程度で、3着を逃すのは落馬などの大きなアクシデントか、出遅れや進路が無くなるなどの小さなアクシデントが複数あったりしない限り難しいでしょう。

現状の予想

◎リバティアイランド
○イクイノックス
▲スターズオンアース
△タイトルホルダー
★ドウデュース

まあ力を出せたらイクイノックスが勝つ確率が高いとは思うのですが、反動の影響によってはまさか…も0とは言えないかもしれませんし、前走の快勝からさらに評価を上げ、オッズが再び1倍台前半になるでしょうから本命にするのもつまらない…ということで。
リバティアイランドは強い3歳牝馬はJC好走率高いのとイクイノックスのおかげで人気下がりそうなので相対的に信頼度、期待値が高いです。
ただジャパンカップ未勝利の川田騎手の騎乗は不安です。東京ならやっぱりルメール騎手が圧倒的に上手いです。それでも3着は入ると思いますが。
ダノンベルーガは距離が伸びてここでやっと覚醒もあるかもと思います。
スターズオンアースは鞍上未定が不安ですが、適性、能力的には回避になってしまった秋天同様勝ち負けの可能性まである馬だと思います。

ドウデュースは武豊騎手の回復ともども全く分かりません。結局復帰はジャパンカップ当週予定までずれ込み、それも本当に間に合うのか現状では分かりません。
武豊騎手が間に合った場合、逆襲の末脚での鮮やかな復活勝利を見せても驚きませんが、3歳凱旋門賞出走したダービー馬の法則的に終わってしまっても驚きません。
相変わらず秋天の後でも体調は疲労なく元気なようではありますが…。
万が一武豊騎手の回復が間に合わなかった場合、違う騎手で出走するのか、出走自体を回避するのかも気になります。

タイトルホルダーは道悪になればタップダンスシチー(2003年JC重馬場で3着シンボリクリスエスら含む2着以下に9馬身差で逃げ切り)の再現という展開もあるかもしれませんが、やっぱりちょっと東京ではスペシャリスト達には劣る印象があります。
イクイノックスが阪神でパフォーマンス落ちたように、阪神で強いタイトルホルダーは東京でパフォーマンス落とす可能性が高いように思います。
ドゥラメンテ産駒という意味では東京でも強くて不思議ではないのですが、どう見ても東京得意な戦績ではないんですよね。
イクイノックスでも不良馬場の日経賞を8馬身差勝ちは無理だと思いますから、両者ともジャパンカップで引退の予想・予定となっていますが、本当なら万全な状態で有馬記念か宝塚記念での対決を見てみたかったです。

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