ファーストインプレッション「メール技術の教科書」「ハッキングラボのつくりかた完全版」

 本記事は本の中身をまだ目次を軽く流したくらいしか見ていない状態での感想です。私自身は2024/2/16の増井さんとipusironさんのオフレコ座談会に参加するほどお二人の本は好きな立場です。


メール技術の教科書

 色々と本を出されている増井さんの新刊である。Twitterを見ればわかる通り発売前から大注目されていたし、自分もメール技術はExchangeをかじったくらいなのでとても興味があった。

まず、本の外観であるが表紙が爽やかな青色を使っていてかっこいい。そして、ぺらぺらとめくるまで気付かなかったのだが、ボリュームが300ページを超えている。(勝手に200ページ台と想像していた)

 300ページを超えているにもかかわらず、本の厚みはそれほど厚くない。個人的には、技術本はページ数が多いことから重くなることも多いので、薄い紙を使ってくれてるのはうれしい。持ち運びしやすいからだ。まあ、作成者にはそんな意図はなかったと思いますが。

 パラパラと内容を見ましたが、情報が詰まっていて、ハイペースで出版されているとはとても思えないほどしっかりできていそう、というのが現時点での感想です。

ハッキングラボのつくりかた完全版

 この本は数年前に発刊されたハッキングラボのつくりかたの完全版です。私も数年前に発刊された本を持っています。

 まず、総ページ数が1200ページ超えと、明らかに頭がおかしい(褒め言葉)。今現在自分も商業誌の執筆を行っているが、200ページに満たない量にもかかわらずひーひー言っているので、1200ページとなると単純に考えても6倍大変と思うと、考えるだけで息苦しくなる。そして完成までやりとげたipusironさんを尊敬する。

 本の作りについて、前回の本はソフトカバーであったが、今回の完全版はハードカバーとなっていて、重厚さが出たと個人的に思うし、かっこいいとも思う。一方、ハードカバーの本はどうしても読みづらくなってしまう面があるが、その点は普段からipusironさんがツイートされている書見台やブッククリップなどを駆使すれば解決できるだろう。

 今回の本には、刊行記念特典として、「初公開!著者・IPUSIRONのあゆみ」が同梱されていた。勝手に邪推させてもらうが、恐らく本書はipusironさんの人生で一番厚い本になるのではないかと考えている。だからこそ、これまでの集大成と考えているのではないか。と、何度も言うが勝手に邪推している。

 ipusironさんの本は、総じて見た目がかっこいい。例外なく、である。過去の本も何冊か所有しているが、全てかっこいい。

 個人的にセキュリティの本はわりと読んでいるつもりだが、それでも今回のipusironさんの本で解説するツール類は名前を初めて見たものが多い。ipusironさんはツイートを見ればわかるとおり海外の情報も収集されているので、情報量がとてつもないのだろう。

 今回の本では、攻撃手法の解説がParrotOSで行われているようだ。なぜKali Linuxではなく、ParrotOSなのか理由は本書に書かれている。本腰を入れて読むのが楽しみである。

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