ドキドキプリキュア22話 感想文

本当は別の場所(おすすめしてくれたプリキュアおじさんへのDM)に書いた文章ですが、ここにも載せておきます。
ネタバレではありますが、これを読んでも良さは減らないので興味を持ったら見てみてください。


マナの家に泊まるレジーナ。
その夜、レジーナは「一緒に寝てあげる!」とマナのベッドに入ります。
このシーン、今までキングジコチューの娘として生きてきた彼女が普通の女の子へと変化したことを繊細に描いた尊い一瞬であったように感じました。
これまでのレジーナであれば、言葉通り「一緒に寝てあげる」だけでありましたが、この時の彼女は「一緒に寝てほしい」という本音の照れ隠しに、体に染み付いた“自己中”を利用したのです。
特異な出自を持つ彼女の心理描写をこれほどまで丁寧に表現する制作者に脱帽です。

また、父であるキングジコチューがレジーナを闇堕ちさせる場面についても考えさせられるものがありました。
ジコチュー陣営は、人の自己中な思いを操ることで悪事をなしてきました。
これは単なる増幅に過ぎず、誰しもが持つ負の感情を利用したものです。
その中でキングジコチューが行う悪事、つまりこの作品における「最大の自己中」とは、人の感情の操作、“愛の歪曲”であったのです。
マナの無差別な愛にあてられ、レジーナが愛を知ることにこの作品の主題があるのならば、その愛を歪曲させることは大きな意味を持ちます。

この作品では他にも友達に対する独占欲や嫉妬心についても語られています。
子供が生まれたら見せたい作品です。
早くレジーナのドキドキを取り戻してほしいです;;

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