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ゆらぎから生じたもの

宇宙が誕生する前はなにがあったのでしょうか。

物質次元が存在する以前には霊的な次元があったと言われていますが、それは私たち、物質次元の時間概念にもとづく発想であり、正確な描写とは言えないでしょう。

実際のところ、すべては瞬間であり、同時に「今」という時の中にあります。

しかしそれではあまりにも理解不可能なので、あえて私たちの時間概念に置き換えていうと次のようになるのではないでしょうか。

宇宙が存在する以前にはなにもありませんでした。すべては無であり、ゼロであったのです。

ある見方をすれば、神さえも存在しなかったとも言えるでしょう。

すべては完全であり、それ以上でもなければ、それ以下でもありません。

また完全なる無は無限であることをも意味します。

この状態を神聖幾何学では、六芒星を用いて表されます。正三角形が上下に合わさったこの図形は神の完全なる状態と、絶対なる安定を意味し、これ以上変化のしようがないことを表していました。

この六芒星を円を用いて女性的に表現したものが、シードオブライフやフラワーオブライフと呼ばれる図形です。

しかしこの状態では安定していて、何も変化が起きないのです。

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それまで無であった「神」は「ある時」または「ある地点」で、大いなる意思を発せられました。

それは簡単に言えば「存在しよう」という意志であったと言えるでしょう。
それまで完全であり、まったく安定していた世界に神の意志がわき起こったとき、ひとつの揺らぎが生じたのです。

それは「ある地点」から「ある点」が「動いた」のです。

このことにより、AとBという2つの地点が発生し、副産物として、距離、その間を移動する時間、そして速度が生まれました。この「運動」という概念がエネルギーを生じさせたのです。

エネルギーと空間は一体であり、同じものの1つの側面にすぎません。


聖書ではこのことを、感動的に次のように述べています。

「神は『光あれ』と言われた。すると光があった。」

六芒星で表現されていた世界の中心からひとつの頂点が発生し、新たに加わったのです。

そのことにより、世界は七芒星の形であらわされる状態に変化しました。
何という不安定かつ、美しい形なのでしょうか。

光 という漢字を見てください。

この文字を考えた古代の人物は、この原理を理解していたようです。

光という字は、中心から7つの線が放射状に描かれているのです。

7つの光とか、虹の7色など言われるのはこのためです。

この瞬間、世界は誕生したのです。

つづく

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