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2年ぶりにフリーゲームを作ろうと思った話

こんにちは、梨麦ななめです。
日々徒然なる中でぼんやり考えていることを、今日は言葉にしようと思います。

タイトルの通り、ゲームを作りたいなと思った【きっかけ】の話。

結論から言いますと、再びフリゲ作ろうと思ったきっかけは【ティラノゲームフェス2021】開催のお知らせを見たことです。

ティラノフェス2021についてはこちらからどうぞhttps://novelgame.jp/fes2021/

まずは過去回想

まずは梨麦の簡単な過去経歴から……

さかのぼること約8年前。
初めてのゲーム公開は2013年……まだ学生のころでした。
(あまりに拙く恥ずかしかったので今は非公開です)

公開が2013年なので、多分、2012年くらいから作ってたんじゃないかな。
前の名義の、さらに前の名前でやっていたころです。まさに黒歴史。

そこから、あっちこっちとフラフラしつつも、就職してからも辞める気配は全くなく、常に何かしら「ゲームを作るぞ!」と騒いでいる毎日でした。

ですが、2年ほど前。

その時に完成したゲームを最後に、もうきっと、今後はフリーゲームは作らない、と強く思いました。
多分どこかにも書いたような気がするので、見た人もいるんじゃないかな。

結構ね、強く思ったんです。
もうきっと作らない、って。

(別名義でBLエロは作ってました。現在も絶賛制作中です)

ですが今、2年ぶりにフリゲ作ってます。

心変わりの理由やいかに

絶対作らんだろうと思っていたので、自分でも結構びっくりしたんです。
思った以上にすんなりと「作るか」と思ったことに、とても驚いたんです。

だからここしばらくずっと、心変わりした理由を考えていました。

結論。

正確には心変わりしたわけじゃなくて、「時間が経過して、周囲の環境が変わり、自分も成長したことで、創作の目的が明確になっていた」んです。

作らないだろうと思ったのには色んな理由が複雑に絡み合ってるのですが、その中のひとつは「自分の創作スタイルとフィールドに齟齬を感じていたこと」でした。

どういうこっちゃ。
えーと……つまりですね……

ゲームには「作者」と「プレイヤー」の構図が必ず存在します。
いやゲームに限らず、創作物は全て同じですかね。

どこかのタイミングで、自分の創ったものは「消費されるもの」だと感じてしまった瞬間がありました。
当たり前すぎる話なんですが、これが思った以上に、自分にとってショックなことだったみたいです。

だけど、そこから逃げようにも、コンテストの規約で公開が取り消せなかったり、自分ひとりだけの力で作ったものじゃないから非公開に出来なかったり。

力をお借りしたのにそんな理由で自作から目を背けようとしてしまっている罪悪感とか、
あんなに大好きだった自分の作品を嫌いになりそうになっていたこととか、
生きる糧だと思ってた創作そのものが嫌になりそうになってたこととか。

色々と押しつぶされそうになっていて、どうしようもない閉塞感に襲われていて、こんなになるくらいなら、作らない方がいい、と思ったんです。

文字にすると本当にしょぼい。
こんなやつで本当に申し訳ない……。


……と、落ち込みそうになってしまった。
違います。今回は鬱々したことを書きたかったわけじゃない。

そこから、なんで「ティラノフェス2021」で復活したのかって話が書きたいんです。


創作する系のオタク

創作するオタクたちには、十人十色、様々な理由があると思います。
創作と言うとあまりに広いので……今回はオリジナルのゲームに絞ります。

(ひろーい意味で、「創るオタク」の話もいつか、つらつら書きたいですね。一次創作と二次創作の差とか)

時々、Twitterとかnoteとかで、他の方の「創作目的」を目にすることがあります。

そういうの読むの楽しいので、みんなに書いてほしい!
もっと書いてくれ!読ませてくれ!お願いします!

で、色々読んで違いを探すことで、自分のことが明確になっていきました。
ということで私の目的の話をしましょう。


私の創作の目的は「発散」

【作る過程が楽しいから作っている】
これが私が創作する理由です。

正直、それ以外ないんです。
楽しいかどうか、それしかないんです。

もちろん、感想を貰えたら嬉しいです。
たくさん見て貰えたら嬉しいです。

でもそこが目的ではないんですよね。

見てもらえないなら、まあそれでいい。
万人にウケるものを、たくさんの人に見てもらえるように、とは最初から考えてないので、何にも問題ありません。


私は、飽きっぽいタイプの人間です。
人生、継続は力なり、で続いたのは、中高の部活とゲーム制作だけです。

ずっとひとつのことだけやるのが向いてないので、絵を描いたりデザインを作ったりHPいじれたり文字をかけたりリストを作れたり、色々出来るゲーム作りは向いてました。
最初に書いた通り。工程がとにかく楽しいんです。


だから「評価」が怖い

端的に言うと、コンテストで順番がついたりとか、評価や改善点を貰ったりとか、そういうの向いてなかったわけですね。
マイナスなもの投げられるくらいなら、何もしないで無関心でいてほしかった。

正しい評価を「受け止めること」と、「心が傷つく」は完全に別です。
なるほど……と思いつつ、落ち込むのは生まれ持った人間的性質なので避けられません。

でも公開する以上、色んな考えの方がいる以上、私の思いだけを押し通すなんて普通におかしな話です。
だから、結論が「創らない」だったんです。

別にこれって特別な事ではないと思ってます。
他者からのリアクションを機に「創らない」選択をした方はたくさんいると思います。

でもですね……私の目的は「過程」だったので、創るのを完全にやめるのは無理でした。
呼吸だから。生きてる限り作りたくて作りたくて発狂しそうになります。

それこそ、私は仕事もゲームに関わらせていただいています。
仕事でも休日でも関係なくゲーム作ってる私を見て、同居人には「狂ってんな」と言われましたし、家族には「おもしろーい(理解不能)」と言われました。
いいぞもっと言ってくれ。
平凡なことがコンプレックスなので、狂人(誉めてる)って言われると喜びます。

まあそれほど、作るの好きなんです。
狂うくらいに。

だから、怖いから作りたくない、でも、作りたくて仕方がない時期は、本当にしんどかったです。


で、だからなんでティラノフェス2021がきっかけなのよ

前置き長すぎですね。

ここまで読んで下さればだいたい分かると思うんですが、つまり私は「ゲーム及び創作を通して楽しい気持ちでい続けたい!」んです。

だから、今回のティラノフェスで「賞を付けない」という箇所を見て、とても、なんというか、興奮しました。奮い立ちました。ああ、ここだ、って。

順位を争わない。
これはコンテストじゃない、フェス(お祭り)なんだと。

これはみんなで「楽しく盛り上がるための場」なんだという理念に、とても共感しました。

それから、ティラノフェスの運営を行っていらっしゃる、シケモクMKさんの言葉です。

印刷して額に飾ってPC前に飾っておきたい名言。
運営者さまがこの意見をはっきり述べて下さったことで、ああ、安心してもう一度作っていいんだな、と、そう思うことができました。

私自身、ティラノスクリプトには大変お世話になっているし、2017年、2018年に賞を頂いたのは今でも大変嬉しく思っています。
頂いたピンバッジはいつでも見える場所に飾っています。

さらに、2017年の受賞の際頂いた、運営さまからのコメントは今でも本当に宝物です。
どの作品も「」をもって、制作者に対しコメントを送って下さっているのが感じられました。
きちんと、その作品の作者がどこにこだわって作ったものなのかを見ていてくださるなと分かるコメントでした。
(少なくとも私はそう感じました)

2018年からは数が多かったことが影響してる……のかな、コメントなくてちょっと寂しかったのを覚えています。
(その分、フェス中はやはりたくさん感想コメントを頂ける場だったので、十分楽しみました!)

なんて、振り返ってみて、改めて思ったんです。
ティラノから、色んな大事なものを貰いすぎている。

しっかりと「場所」まで与えられているのに、作らないのは失礼な気さえしました。
(これはさすがに気のせいの可能性が高い)

せめて自分のできる範囲で何か出来ないかなと思った時、やっぱりゲーム作るくらいしか出来ないと思ったんです。

2年ぶりにフリゲ作ることを決めました。

新作は恋愛ノベル

病気がちだけど前向きで明るいヒロインと、
卑屈なメガネフルート男子の恋物語です。

以前作った作品と繋がりがありますが、それをプレイしていなくても問題ないように作っている……はず。
(この辺は後々ちゃんと、Ci-enで書きます)

今だから出来ることを色々試そうと思ってます。
やりたいと思ったことは全部やろうと思ってます。
私にとってゲーム制作はそういう欲を発散させるためのものなので、作ると決めれば我慢しません。

ただそのせいで、ティラノフェスに出すぞ!と思って作っていますが、正直8月末に間に合うのか微妙なところです。笑

やりたいこと詰め込みすぎていて、気のせいか、作業量がなんだかえげつないです。
うん。きっと気のせい。

もういっこの理由

これを作ってるのには、実はもうひとつ理由があります。
といっても今回のきっかけがなければ、作り始めるつもりはなかったので、取るに足らない小さい理由です。

ズバリ、エロばっか書いてると、ピュアなもん書きたくなる。

こってりとあっさりは交互に食べたい。
甘いものとしょっぱいものは交互に食べたい。

私にとって創作は他欲求と同じラインなので、つまりそういうことです。
(すいません、説明を放棄しました。この辺はまた別記事でじっくり書きます。多分)

まとめ

2年ぶりにフリゲ作ろうと思ったきっかけは、
ティラノフェス2021には賞がないことと、
運営さまの考えに背中を押されたことでした。

それとちょっとの息抜き。

きっとこれを読んでくださるのは、お知り合いか、同じゲーム制作者の方だろうと思っています。
なるほど、こいつはこういう気持ちで作ってるんだな、と、ぼんやり分かってくださるだけで、十分これを書いた意味はあったかなと思います。

さらに、これを通して、自分はこうかなと考えてくれる方がいたらハッピー。
それを文字にしてくれたらもっとハッピー! です。


ということで、長らくお付き合いいただきありがとうございました。
うーーーん、全然まとまってない!
この記事……、恥ずかしくなったら下げます

それでは!