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【箱式サイン】2023年金星逆行の思い出

〜金星逆行の小噺〜
太陽が一段と輝くある日、憧れの獅子さんと会う約束した牡羊ちゃん。しかし当日が迫るにつれ、急に自分のことが恥ずかしくなってしましました。表情はガチガチ。足はガタガタ。どうしよう、こんな自分じゃカッコいい獅子さんに会えない。

いてもたってもいられず、家に向かって猛ダッシュ。家では牡牛さんがいろんな物を用意してくれるけど、彼女が用意してくれたのはたくさんの本。…お勉強かな? いいえ、そんな固いものではありません。本の中身はどれも素敵なものばかり。見惚れるほどの色彩の洪水に、軽やかなリズムの言葉たち。心の琴線に触れるキラキラしたもの。どれも見たことあるけど、どれも牡羊ちゃんが好きなものでした。

パラパラとページをめくるたびに、牡羊ちゃんの固かった表情はほぐれていく。すっかり元の笑顔になる。待ってたと言わんばかりに、牡牛さんは声をかけました。
「その笑顔なら、誰だって素敵だと思うわ」

いきなりの創作スタートでこんにちは。冒頭の小噺とイラストは、獅子座で起こった金星逆行が自分に与える影響を、自分の出生ホロスコープの擬人化(箱式サイン)で表現したものです。登場人物は3人。

左から、天王星・木星を一時的に所有する3ハウス・4ハウス担当の牡牛座
出生図で金星を所有している牡羊座
今回のテーマ・トランジットの金星を一時的に所有する、7ハウス担当獅子座

急に自信を無くしてしまった牡羊ちゃんが、獅子さんに会うためにはどうすればいいのかな? というストーリーを今回の星回りの影響から想像しました。

出だしは創作スタートの記事ですが、中身は占星術の金星逆行の個人的な体験をまとめたレポートとなっております。それではいってみましょう。

金星逆行とは?

西洋占星術においての天体の逆行は見直し期間を意味します。
金星は愛情や対人関係、お金や美といった、思わず「好き!」と言ってしまうこと全般を担当する星。
美味しいものを食べたとき、臨時収入があったとき、好きな人とハグしたとき。思わず笑顔になってしまいますよね? 金星とはだいたいそういうものです。

そんな金星が逆行すると「好きなものに対する見直し」が発生します。
この時期に「好きなんだけど本当に好きなんだっけ?」と不安になったり、逆に働きすぎた反動で「自分にご褒美あげなきゃ!」と躍起になることがあれば、逆行金星の仕業かもしれません。

2023年の金星逆行は自己表現のサイン・獅子座で起きます。ストレートにどれだけ自分が好きなものに自信を持てるかが問われてきそうです。

私の獅子座は7ハウス。対人関係で見直しがある。または自信を持って人に会うために見直すことがある、という感じでしょうか。
また逆行金星は牡牛座にいる天王星・木星と度々スクエアをとります。私の牡牛座は3ハウス。知見やコミュニケーションを交えることで、見直している「好きなこと」がよりはっちゃける…じゃなかった、強固に磨きがかかるかもしれません。

逆行天体が出生図の天体とアスペクトを組むと象徴的な出来事も起きる場合もありますが、ご覧の通りの不動宮すっからかん出生図。そのような出来事は起きませんでした。何を見直すべきかスッと理解して、スッと行動に移せた感じ。このスムーズさは一周回って特徴的なのでは?と思うほど。とても穏やかな逆行期間でした。

金星逆行中に見直したもの

ずばり「擬人化」についてです。
今でこそ占星術で擬人化創作していますが、そもそも私は擬人化コンテンツそのものが好きでした。自分の創作にすごく影響を与えたものもあります。自分で創作するのはもちろん人や商業作品も見るのが楽しい。私にとってまさに金星のような存在です。

今回の金星逆行は「自分が好きな擬人化」の再確認と、最近の擬人化作品のトレンド把握に充てました。最近遊ぶ余裕がなかったのもあれば、占い結果を擬人化で表現する鑑定を始めたものだから、擬人化そのものの造詣をもっと深めたいとも思いました。

さて擬人化を題材にした創作作品、個人・商業問わず多種多様な作品が出ています。商用でも素晴らしい作品がたくさんありますが、個人制作も負けてません。学会に参加した上で創作してる方や、出版に至った方、中には「なんでその題材選んだの!?」と驚くマイナーな題材で創作されてる方まで。もちろんピンキリですが、いろんな方がいろんな題材で擬人化されてます。
それに触れて初めて得られる知識もあって。どこにでもマニアックな世界が広がってるのだとわかる。ここまでくると擬人化創作というのはちょっとしたマツコの知らない世界だ。

そういったマニアックな世界を見せてくれる擬人化は見てて心地よいのです。その裏では作者の「題材をよく知って、その魅力を引き出そうとする姿勢」がある。私が題材を知らなくても「ファンや専門家が見たらこれうれしいだろうな」と手に取るようにわかる。

憧れるな、そういう擬人化創作。
私もやれるといいな、そういう擬人化創作…!

思わず「好き!」と言わずにはいられないこの高揚。キラキラしたもの。思わず笑顔になること。いいですね、いい感じに金星を思い出してきました。
もう一度、今回の私の出生図での金星逆行をおさらいしてみましょう。

獅子座の金星は3ハウスにある牡牛座木星・天王星とスクエアを組みます。3ハウスの木星と天王星は知識や情報に刺激を与え、意識の向上を促します。いろんな擬人化作品の情報収集をしやっぱりこれが好き!と再認識したあたり、3ハウスからの恩恵を受けた金星逆行だったのではないでしょうか。

7ハウスでいう「対人関係」の問題はなかったのですが、今後は自分の創作を積極的に発信していけたらいいですね。獅子座のように!人前でも堂々とした姿勢で! だって私のとっての擬人化ってストレートに自信を持って好きと言えることだしね。

今後の星回り

9月4日の朝に金星逆行が終了、順行に転じました。
その日の夜に入れ替わるように木星逆行が始まりました。金星逆行で自分の好きなもの・お金などを見直しから、じゃあ社会で広めたいこと・自信を伸ばしたいことはなに?(木星)を見直す期間になります。

…と言っても、水星など他の天体がまだ逆行中で、金星の「好きなもの」以外の見直しは当面続きますが、何はともあれ金星逆行が終わって「好きなことがもっと好き!」と言えるようになっていれば、幸先がよさそうな気はします。
「好き」がもたらす前進のパワーはすごいのだから。

冒頭の牡羊ちゃんも、獅子さんに会いにいけるようになったのではないでしょうか。あふれんばかりの笑顔で。続きが描けるかどうかは今後の星回り次第。

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ここまで読んでくださりありがとうございました!
自分の出生図を反映させた12星座擬人化で創作しています。その時の星回りで感じたことをエッセイ的に絵や漫画を描いたりもします。詳しい紹介はこちら。

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