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Yの神社と街歩き④(鴻巣市)

5月も終わりに近付き、令和令和と言ってるうちに、ボヤボヤしていると今年も半分が終わってしまう。
折角の休み、何かをしてみようと思い立つ。
何かをしようったって、別に心当たりもアイディアもある訳でなし。
神社へ行くくらいしかアテなど無い。
今回は何年かぶりに実家へも行ってみようと思い、JR北鴻巣駅にある氷川八幡神社、通称"綱八幡"へ向かいます。

私の住んでいる狭山市からだと、北鴻巣は思いの外行きづらいです。
西武新宿線で本川越駅まで行き、そこから運良く東武バスの鴻巣免許センター行きへ乗れればショートカット出来るのですが、あいにく次のバスは1時間後…
やむ無くJR川越駅まで10分ほど歩きます。
行田市などもそうですが、城下町というのはJRの駅が近くありません。

聞いたところでは、川越などは長老衆がJRはおろか、新幹線、陸運局も街の景観が損なわれると拒み、新幹線の発着駅は大宮駅に、陸運局も大宮で長く車は大宮ナンバーだったとの事です(今は川越ナンバーがあります)

さてさて、川越駅から電車で約1時間もかけて北鴻巣駅に到着です。

駅前の良いところはURに持って行かれますね~(^-^;
北鴻巣で降りたのは初めてですが、北鴻巣は商店街が無い街なんですな…

①渡辺綱の事

目的地の氷川八幡神社は、嵯峨源氏の支流箕田源氏、そして大江山の鬼退治(酒呑童子)、羅生門の鬼斬りで有名な頼光四天王の一人、渡辺綱(つな)に縁があります。
箕田源氏の祖、源仕(つこう)は、嵯峨天皇の第八皇子:左大臣源融(とおる)の孫にあたり、当地に居を構えました。
源仕は武蔵介として当地を有した清和源氏:六孫王源経基に使え相馬小太郎平将門の討伐等で武功を挙げ、武蔵守にまで任じられます。
孫の源綱は当地で生まれますが、父の宛(あたる)と母が若くして亡くなった為、縁を頼って六孫王経基の子、多田満仲の娘に引き取られました。
その縁あって満仲の子、源頼光に仕え頼光四天王の筆頭として今に伝えられています。
綱は摂津国渡辺荘に在った為、渡辺姓を名乗り渡辺党の祖となりました。

羅生門の鬼の手を斬った太刀は、源家伝来の名刀"髭切り"と言われています。

渡辺綱はじめ頼光四天王の活躍は、日本童話の父、楠山正雄の作品「金太郎」「大江山」「羅生門」として青空文庫で読む事が出来ます。

②氷川八幡神社(綱八幡)

北鴻巣駅を西口に出て線路沿い鴻巣駅方面へ南下します。
武蔵水路を越えて キックボクシングの道場方面へ
綺麗に整理された水路です。
北上尾とか北鴻巣とか後から作られた駅周辺は何気にインフラにお金をかけていますな。

キックボクシング道場脇の雑木林を抜けると住宅街。
そこにいきなり古墳。

この辺りは箕田古墳群と言うそうで、チラホラとこうした出っ張りが見えます。
そしてこちらの古墳は氷川神社が建っていました。

更に進み墓地を抜けると…ありました。
氷川八幡神社です。

本殿裏は何やら工事中のようですが、参拝は普通に出来そう。
屋根は瓦葺きです。

推測ですが、瓦葺きの神社は実在した人物に縁のある所に多いと思っています。
こちらも御祭神に渡辺綱が含まれています。
社務所のご婦人に聞きましたが、瓦葺きの理由は分からないそうですが。

御神酒の樽は世界鷹ですね~
まぁちょっと色落ちしていますが(^-^;

北上すると行田市や騎西町など酒蔵も多いのですが、こちらはさいたま市の小山酒造さんの主要銘柄と。

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