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M-1ツアー2023大阪、超楽しかった(レポ|2024/2/23 第一部)

M-1ツアーに!!!!行ってきました!!!!!超楽しかった~~~~~!!!!!!!

「M-1ツアーって何?」という方のために説明すると、M-1グランプリで特に活躍した芸人が全国の劇場をめぐってネタをする、超豪華で超楽しいお祭りライブのことです。

以下、簡単ではありますが、レポやら感想やら考えたことやらを並べていきます。
一丁前にコンビの良さとか語ってるので偉そうかもしれませんが、さらっと流していただければ、、、、、、、

記憶がおぼろげなので芸人さんのセリフ・発言などはニュアンスです。


開場30分前ー阪本さんを観測

12:30開場、13:30開演で、私は12時頃に会場に着きました。
ちらほら当日券のお客さんが並んでいたり、近くの公園でまったりする人がいたり。

扉の前は係員の方が並んでおり、柵が設けられているので当然中にはまだ入れない状態でした。

そんななか、白いジャンパーを着てスーツケースを持った男性が係員に近づいていきました。

なんや……開場はまだやぞ……と少し不審に思って見ていたら、なんと阪本さん!マユリカの阪本さんでした。

こんな日常の空間に芸人さんが現れるとびっくりしますね。

阪本さんはテレビで見る以上に彫りの深いお顔立ちで、渋くてかっこよかったです。
1人で来られており、目の前で手を伸ばせば触れられるくらいの位置にいらっしゃったんですが、さすがに出番前に声かけるのはあかんな……と自重。

「マユリカの阪本なんですけど……」ってすごいちっちゃい声で係員さんに告げ、柵を開けてもらい扉の中に入っていかれました。

スーツケースの中には衣装が入ってんのかな。
毎回持ち運ぶの大変そうやな。
てか、こんな時間に会場入りして間に合うんか?


開場ー写真タイムと高まる興奮

劇場の中に入ると、住みます芸人の方が地元の美味しいものを宣伝していました。

住みます芸人ってどんな仕事しているのかあんまり見えないところがあるんですが、こういう仕事も依頼されるんだな~ほんとに地域を盛り上げる農協みたいなお仕事してるんだな~と学びを一つ得て、いざ客席に座ります。

近い!めっちゃ良い席!

肉眼で芸人さんの表情も見えるであろうほどの、めっちゃ良い席でした。
どうやら3階席まであったらしいですが、こんなに近くで見れるなんて有難いな~と思っていたら、隣に座った2人組も「こんなに近いの有難いね~」と言っていました。ありがたいね~!(cv.山口コンボイ)
(上から会場全体を見下ろせる席も、また違った楽しさがありますけどね)

そして、ステージの中央にはスポットライトに照らされて輝くサンパチマイクが……!うおおおおおおおお

後ろには「M-1ツアー2023」の垂れ幕がライトに照らされ、下手側には「M-1グランプリ2023 スペシャルツアー」のめくりがあり、会場には「Because We Can」のアレンジバージョンみたいなBGMがエンドレスで流れ続けています。

うおおおおおおおお~~~~~!!!!!

うおおおおおおおお~~~~~~~~!!!!!!!!(写真パシャパシャ)

っかかっつかっけぇ~~~~!!!!
幸せな舞台すぎる~~~~~!!!!

写真で伝わるでしょうか、、、、この感動はレンズでは伝えきれない、、、、本当にキラキラが止まらなくて最高の雰囲気だったんですよ、、、、、、、、(ちゃんとしたカメラ持って行けば良かった😿)

真空ジェシカがラジオで「M-1はM-1ツアーに出れるから楽しい」という旨のことを言っていたんですが、数多いる漫才師がM-1に出て、結果を残し、ものすごい反響(良いものも悪いものも含めて)を受けて、そういう一握りのコンビしか立てないご褒美の舞台なんですよM-1ツアーって。

それがさ~~~~こんなにサンパチマイクスポットライトで照らしてさ~~~~今日限りのスペシャルなメンバーがめくりにあってさ~~~~こんな特別仕様の舞台観たら感動しちゃうって~~~~~

というかそもそもサンパチマイクにこんなに近づけるときなんて滅多にないので、もうしがないお笑いオタクはテンションぶちあがりました。


あんまりずっと前で写真撮ってても恥ずかしいので数枚に収めて自分の席に戻りましたが、パッと見た感じ声を拾いやすいようにマイク部分が斜めにセッティングされてるんだなとか、SONYとNHKありがとうとか(SONYとNHKが共同開発して紅白で初めて使われたのがサンパチマイクの源流だったりするので)、色々なことが脳内を駆け巡りもうすでに大満足すぎました、、、

開演前までは撮影OKとのことで、私に限らず貴重な三連休の初日に大阪まで足を運ぶお笑いジャンキーたちがチケットやフライヤーや推し芸人のアクリルスタンドと一緒に舞台ギリギリまで近づいて沢山写真を撮っていました。

3階まで満員の2400人全員が浮かれてる空間、楽しすぎる。

そして、上演前のアナウンスは、Mおじことスーパーマラドーナの武智さん!
「スーパーマラドーナの武智です」というアナウンスに「え~!?」とびっくりする声が客席からあがっていました。

(M-1ラジオもそうですが、公式のM-1仕事を貰えるようになって本当に良かったね……という謎の感情が湧いてきます。禊はとっくに終わったようで何よりです)

前説ーファンファーレと熱狂

まだ会場が少しざわざわしている中、「どうも~~!!」と元気よく赤坊主とスーツの男性が飛び出してきました。

ファンファーレと熱狂だ~~!!

毎年「andymori?」ってコメントが付くでおなじみファン熱だ~~!!

まさか予選動画でおなじみファン熱が出てくるとは思わず、「前説まで豪華……」とびっくりしました。

「僕たちのこと知ってる、見たことあるって人どのくらいいますか?」という問いかけに、M-1ファンで構成されている会場から大きな拍手が巻き起こります(そりゃそう)

「大阪から来たよって人ー?」「奈良から来た人は?……こんなに奈良に人いるんや」と客席の出身地を確認したり、「僕兵庫の宝塚なんですけど、近いよーって人?」「あ、近い?どこ?」\いたみー!/ 「あ、伊丹!空港やね」とお客さんとお話したり(「個人と喋りすぎや」とツッコまれていました)、軽快に進んでいきます。

途中でこうちゃんが「僕の家は兵庫県宝塚市***の×××番地なんですけど」とはっきり住所を口にして面白かったです。あんまり2400人にマイク通して言わんほうがええよ。

「後出しじゃんけんで負けてください」というプチレクリエーションが始まり、こうちゃんと客席でじゃんけんをしたのですが、意外と難しくて「デイサービスくらいザワザワするのやめてもらっていいですか?」とツッコまれちゃいました。脳トレ楽しい。

拍手の練習と声出しをして、いよいよ始まります!


①マユリカ

客席が暗くなり、めくりに「マユリカ」が出てくると、トップだと思わなかったからなのか「おぉ……」と客席がどよめきました。

トップやったのにあの入り時間やったん!?と私は別の意味でも驚きましたが、無事に阪本さんのダッシュが見れたので良かったです。間に合ったようで何より。

中谷「どうも、キモダチです」
阪本「パーン!(ビンタ)」 

阪本さんのノータイムビンタつかみ

とっても綺麗なパーン!が出てめちゃくちゃ笑いました。
さすが収音性に優れるサンパチマイク。

ビンタの後は特技の話になり、中谷さんが「器械体操やってたので30秒間三点倒立します!」と言い出しました。

固まったままの阪本さんの指にジャケットを引っ掛け、いざスタート!
(阪本さんがハンガーラックみたいになってて面白かった)

中谷さんが「1!2!3!……」と数えながら三転倒立します。
客席は秒数に合わせて手拍子👏

中谷「1!2!3!…………18!19!20、あ~もう無理!」(失敗)
阪本「はあ?

中谷「もう1回やらして! 1!2!3!…………13!14、あっヤバ」(失敗)
阪本「何を見せられてんの?

惜しくも30秒はなりませんでしたが、あの年齢と体型の男性が三転倒立頑張っている画力が強くて面白かったです。

そして、唐突に(本当に唐突に)阪本さんがボイパを始めました。

阪本「ボイパします。ドュンドュンカッツカツカドュンドュン プシュ~」
中谷「50点のボイパせんといてくれへん?

特別上手くも下手でもない、本当にちょうど50点のボイパでめっちゃ面白かったです。なんで急にやったんや……………………

微妙な三転倒立と50点のボイパを唐突にできる関係性、やっぱりキモダチでは?


そんなこんなで始まったのは、結婚相談所のネタでした。

何度か見たことがあるのでなんとなくの展開は知っていたんですが、中谷さんが高い声を出すたびウケていて面白かったです。

ボケとツッコミというより、淡々と変なことする人と大げさに正論言う人ですね。どっちも面白いって最強だな、、、、、

阪本さんのボソッとしたボケも面白いし、中谷さんの「なになにどんな人〜?」だけでも面白いし、ずっとウケていて凄かったです!

今年のM-1も決勝行ってほしいんですが、それはそれとして敗者復活のだだっ広い会場に響き渡る中谷さんの声も何度でも堪能したい。。。。。


②ドーナツ・ピーナツ

続いてはドーナツ・ピーナツ。

ドーナツが「僕たちのこと知っている人~?」と尋ねると、客席から沢山の拍手が!

準決勝・敗者復活で知名度を上げたのはもちろんのこと、主戦場・大阪の人たちの(テレビで見てるよ~!)という声が聞こえてくるようでした。マルコポロリとか出てるもんねぇ。頑張ってるもんねぇ。

ピーナツが「僕も特技とかあったら良いんですけど……。3秒だけ三点倒立します!」と三転倒立を急に始めました。

ピ「中谷さんは器械体操やってて、30秒(三転倒立した)やろ」
ド「20秒や」(辛辣)
ピ「俺は何もやってなくて3秒だから、同じくらい凄い」
ド「来週ytbの決勝あるんやで!?首ぐにゃ~なるって!!」

焦るドーナツさん

ピ「マユリカさんインコのものまねしました?してない?阪本さんがインコのものまね上手いの知ってます?知ってる?じゃあ三転倒立した後、インコのものまねします!」
ド「なんで一人でマユリカやろうとすんねん」

”一人マユリカ”に挑戦するピーナツさん

下手側のお客さんにお尻を向けて、ジャケットの上に頭を置き、いざ三転倒立!……するも、なかなか足が上がらず。
完全に「ピーナツのケツを見るだけの時間」が発生していてウケました。

何度かチャレンジし、
「1!2!3!」……成功!すかさず「;@&#$@*!」……成功?
インコのものまねが成功したのかは微妙ですが、無事にケガすることなく三転倒立を決めたピーナツさんに大きな拍手が送られました。

ド「お前それ学芸会の子どもに送られる拍手やで


こうして始まったのは、お座敷遊びのネタでした。
ピーナツさんのお顔が可愛らしいので、どんなにめちゃくちゃな舞妓さんでもそれとなく上品に見えるのが強い。

最後の方でエアガン弄りをしていてめっちゃ笑ったんですが、文脈をあんまり覚えておらず……。
どちらかがどちらかに「そんなすぐにネタにせぇへんねん。普通もうちょっと時間あけてから弄るねん」と言っていて面白かったです。

開演前に近くのお客さんが「プラスマイナスのことイジったりするんかな」「どうやろ、でも何も言わんかもしれんな」と言ってたんですが、きっと多くのお客さんが心のどこかで引っかかっていたであろうことを、さらっと笑いに変えてくれて嬉しかったです。

ほんとは本人たちがいつか笑いに昇華してくれたら何よりだけど。

そんな日が早く来てほしいですねぇ。

ytb漫才新人賞決勝 3/3(日)15:00~ 生放送
(ドーナツ・ピーナツはもちろん、本当に面白いコンビしかいないので是非見ましょう~!)


③20世紀

こちらも初の準決勝進出、20世紀!

「どうも~!ラブリースマイリーベイビーです!」

そんなわけなさすぎるつかみ

「お父さんがネタ作ってて……」と細かい情報までぶつぶつ言ってたので笑っちゃいました。

内輪のツアーで内輪のネタ見てケラケラ笑うの楽しいですね。

東京ホテイソンが予選で「い~やラブリースマイリーベイビーの位置!」とツッコんでいましたが、M-1グランプリ2023の象徴は「ラブリースマイリーベイビー」だったのでは……と思うくらい、彼女たちは一大ムーブメントを巻き起こした感がありますね。コンビ名の語感も良いし。太田上田にも出たし。(全然関係ないですが、「Let Me Show You THE まごころ」の語感の良さもめっちゃ好きです)


20世紀は、古着屋さんに行きたい、というネタでした。

木本「ウ、ウワアアアアア~~~~!!!!デ、デブや〜!?!?」
しげ「えっデブを初めて見た人?このあと大鶴肥満出てくるぞ?」

するとなんと!
袖から!!!!!!
大鶴肥満が!!!!!!
出てきてくれました!!!!
フライング肥満!!!!!!!!
デカ!!!!!!!!!!!!!!!

木本「ウワアアアアアアアアアアアアアア〜~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!」(ひっくり返る)

客席大拍手大喝采でめちゃくちゃ盛り上がりました。
これがM-1ツアーだ~~!!楽し~~!!

④ママタルト

そんなこんなで、改めてママタルトの出番です!

ママタルト大好きなんですよ、、、ひわちゃんのツッコミ聞いてると元気が出てきます。めちゃくちゃ聞き取りやすくて長尺で面白いツッコミって最強じゃないですか?
今年の敗者復活のネタも面白かった!

大鶴肥満の「まーちゃんごめんね」で、客席が「わぁ~……!」と沸いていました。軽いフェス状態。すっかり市民権を得たまーごめ。川北さんの地道な活動の結晶。

最初は肥満さんの肥満トーク詰め合わせでした。

肥「前は180cm 180kgだったんですよ。そのときは「〃」で良かったんですけどね」

肥「健康診断行ったら、すい臓の影が切れてる病気だけ認定されました」
檜「大鶴肥満、健康診断行ったら脂肪の層ですい臓の影が綺麗に映らなかったんですよ」

肥「近所ですれ違ったおっさんにデブすぎるやろ!ってツッコまれた」
檜「大鶴肥満、デカすぎてボケやと思われたんですよ」

そして、ひわちゃんが「謝罪会見で使われてたセリフがあるんやけど、思い出せへんねん」と言い出します。

「もしかして、まーちゃんごめんね?」『違う』「ごめんねまーちゃん?」『違う』「まーちゃんまーちゃん?」『違う』「ごめんねごめんね?」『違う』「まーちゃんしんちゃん?」『違う』……(エンドレス)(順不同)

くらげのまーごめバージョンだ~~!!

え、M-1ツアーだ~~~~~!!!!!楽し~~~~~~~!!!!!

次々と繰り出されるまーごめの波状攻撃にテンション上がりっぱなしでした。面白過ぎる、、、、、、


ダイヤモンドno寄席で違う芸人のネタをイジるママタルトは配信で見ていたんですが、こんな間近で2人が楽しそうにキャッキャしてるところが見れるなんて最高すぎました。これぞMツ!って感じがしますね……!

みんながレポで「あのネタこの人がやってくれた!」って言ってた現象、大好きだったんですよ!羨ましかったんですよ!
ついに生で見れて大満足でした👏👏👏

大鶴肥満「まったく、俺がたまたまマルシアに詳しかったから良かったものの」


本ネタは、ひわちゃんがお相撲さんになりたくて、兄弟子の大鶴肥満から色々教えてもらうというものでした。

ネタは当然面白かったんですが(あれだけの異彩を放つ大鶴肥満がいるのに、見た目だけじゃなくてワードセンスが光るところがママタルトの最高ポイント)、ひわちゃんのハッキリ長ツッコミがもう本当に面白かった!
声が通って通って聞きやすいったらありゃしない!

正直、今回のライブ全体を通して、会場が大きかったからなのか私の席の関係なのか、ちょっと声が拡散して聞き取りづらい時があったんですよ。

もちろん、そんなの気にならないくらい全組面白かったんですが、いくつかボケが聞き取れなくて悔しい気持ちになった場面も何回かあり……。

でもひわちゃんは本当によく声が通る!何言ってるのか分かる!


長尺になるということは、それだけ音の波が揺れるということであり、聞こえにくくなる確率もあがるのではと思うんですが、ひわちゃんは長尺になればなるほどクリアに聞こえる!!!すごい!!!それでいて全然耳が痛くならない!!!あんなに張り上げているのに!!!しかも超面白い!!!すごい!!!!!!

1回戦TOP3の動画で毎年M-1の訪れを感じさせ、2022の敗者復活で自分の得点を他の出場者に分け与え、2023は1回戦免除で挑み、敗者復活でロコディに僅差で勝ちヘンダーソンに僅差で負けひっくり返ってむちむちの脚👣👣をお茶の間に届けたママタルト、今年こそは絶対決勝行ってくれ~~~!!!


⑤トムブラウン

トムブラウンだ~!!!

敗者復活でお腹痛くなるくらい涙流して笑ったんですが、なんで自分が笑っているのか本当に意味が分からなかったです。

なんだかんだ決勝含めた7時間で結局一番笑ったのはトムブラウンなんだよな、、、でもエバースに瞬殺されたのもすごく納得できるし、、、なんだこのバグ、、、、、、

「どうも~!」とアイドル並みに手を振りながら出てきたお二人、自己紹介した後の下りが最高でした。

布川「僕らのこと知らない方もいらっしゃると思うので、”芸風”の説明をします!」
会場(ザワザワ)

「山田邦子に、殺されます!」「キャ〜!」
「「これが僕たちの”芸風”です!」」

会場((((((((大ウケ👏👏👏👏👏👏👏))))))))


最高すぎ


トムブラウンは痴漢のネタをやってくれました。

みちおさんの白々しい「ちかんだわぁ~⤴」と、布川さんの「ヒッヒッヒッヒッ」がどんどん雑になっていって、でもどれだけ雑でも絶対くだりに入れてくるので、そのしつこさに笑ってしまいました。

そして、終盤にあの「ガシッ ボキー!ヒュン ヒュヒュン」の最終形態をやってくれました!!

やったー!!!

みちおさんが「ガシッ ボキー!」と言った瞬間、お客さん大盛り上がり。
テレビの画面でも十分面白かったですが、生の迫力と意味の分からなさは段違いでした。

そりゃあ、あの広い敗者復活会場で何組も漫才見た後にこれ出てきたらあれだけ笑いが起きるわな、、、、面白すぎてお腹痛かったです。

⑥ヘンダーソン

続いてはヘンダーソン!
敗者復活面白かったし惜しかったですね、、、決勝で見たかった、、、
THE SECONDの32組に残っているのでめちゃくちゃ応援しています👏

登場してすぐ、中村フーさんのギャグ「ダメだなぁ」をあの気の抜けた声でやってくれたんですが、客席の反応は芳しくなく……笑

でも生で見れて嬉しかったです!フーさんのあの声質は宝ですね。
のんびり旅番組のナレーションとかしてくれないかな。

そしてヘンダーソンといえば石焼き芋のネタですが、「僕らの石焼き芋の歌知ってますか~?」というフーさんの質問にたくさん客席から手が挙がっていました!

「せっかくなので……」と、そのまま「石焼き芋」のフルバージョンを歌ってくれました。

が、なぜか自信なさげに小声で歌うフーさん……

フー「(やや早口で)いしや~きいも どんな~ときも あなた~にあ~えたことがう~れしくて~」
客席(クスクス)
フー「……YO たくさんのお芋 君の思いも お芋 愛も 酸いも甘いも 切ないサツマイモ」
客席(クスクス)
フー「……」

フー「もう殺してくれ」


ネタは変質者がテーマのものでした。
あのシステムを生で見れて感動です✨

いや~ほんとに展開が何回もあって飽きない!!

ヘンダーソンは「コントインするかと思ったらしない」という外側のボケも面白いんですが、純粋にコントの中でのボケも面白いのが凄いですね。

上からも下からも右からも左からも上質なボケとツッコミがやってくる!……かと思えば明らかに泳がせているボケもあって「いつツッコむんだろう、、、」とニヤニヤしちゃう楽しさもあり。

かといってそのニヤニヤで気が散って目の前のボケに集中できないかといったら、全くそんなことはないんですよね!それが凄い、、、、

「もうM-1出られないんですけどね」と仰っていたんですが、15年の技術の結晶の詰めあわせのような、ヘンダーソンにしかできないネタを届けてくださりとっても楽しかったです!

子安「テテレー!」
フー「テテレー!をギャグみたいにすんな」


⑦くらげ

くらげだ~!

生で見るとより一層「顔と名前逆やろ」と思いますね。
渡辺翔太はあまりにも杉昇顔だし、杉昇はあまりにも渡辺翔太顔。

渡辺さんがTwitterのくだりをやってたっぽいんですが、杉さんに「全員が全員お前のTwitter見てると思うなよ」ってツッコまれてました。
(私は追っかけてなかったので何のことか全然分からなかった……悔しい)

杉「好きな31アイスがあって」
渡「もうそのネタいいよ!最下位だったんだよ!」

めちゃくちゃウケてた導入部分


くらげはあんまり営業トークをせず、そのままネタに入っていったんですが、そのネタが純粋にすごく面白かったです!

今回は31でもサンリオでもなく、「少女漫画のフラグを全部へし折る杉さんと、少女漫画に異常に詳しい渡辺さん」という構図でした。

くらげのネタのサビは、「○○?」『違う』「××?」『違う』だと思うんですが、そこに至るまでのAメロBメロの部分も凄く面白くて、とぼけた顔でとぼけたトーンで淡々とフラグへし折っていく杉さんも異様だし、全力で少女漫画あるあるを必死になって説明する渡辺さんも異様だし、M-1ネクストデイや相席食堂で二人の人となりをなんとなく知った後に本ネタ見るとこんなに面白いんだ……!という発見がありました。

M-1だと、サビの部分が「31」「サンリオ」「化粧品」と次々に変わっていくような並列したボケが次々繰り出されており、それはそれでテーマパークみたいで面白かったんですが、今回は「少女漫画」一本に絞ってたくさん肉付けしていく形だったので、深みも味わいも増してより「なんでそんな詳しいねんwwww」という笑いが増幅されていたような気がします。

そりゃあ強面で情に熱い劇画調の渡辺さんが、散々フラグの解説した後に『黒崎くんの言いなりになんてならない』を読んでいることが発覚したらめちゃくちゃ面白いよな。。。。。

システム漫才は手の内がバレているので複数回決勝に行くのが大変だ、なんて話も聞きますし実際そうだと思いますが、くらげは「おじさんがやけに詳しい」という面白さはそのままにパワーアップできるのでは……!これいけるよ……!めっちゃ面白いやん……!と少し感動してしまいました。

また決勝に返り咲いて、企業CMに引っ張りだこになっているくらげが見たいよ~~~~~~!!!!!



⑧モグライダー

芝さん顔ちっっっっっっっっっっっっっっっっっっちゃ
サンパチマイクと同じサイズ???
作画が違いすぎる、合成に見えてきた

いや~~~~本物の芝さんスタイルえぐかったですね……………………

細身だからセットアップにゆとりがあり、少しオーバーサイズ気味なんですが、そのゆるっとしている感じもオシャレでお似合いでした…………………

同じ空間にいることが信じられないぐらいの綺麗な佇まい…………

かっこよかった…………

芝さんの前では誰でも顔ファンになっちゃうや…………


モグライダーもあんまり営業トークせずにネタに入ったんですが、もう面白過ぎました!!!!!!!!!びっくりした!!!!!面白かった~~~~!!!!

本当にびっくりしました、楽しみにはしてたんですがまさかこんな面白いとは思わなかった、ネタのウケ具合でいったら間違いなく今日イチで会場がグワングワン揺れてました。

途中でお腹吊りそうになったし大声で笑いそうになるのを必死で止めないと隣のお客さんに迷惑がかかると思って何度も笑いを嚙み殺す瞬間があったくらいず~~~~~~~っと面白かったです。腹筋鍛えられたんちゃうかな。

その前に、ちょっと本筋からはズレるんですが、漫才の導入部分の芝さんが辛辣すぎて面白かったので先に残しておきます。

ともしげ「落語って面白いですよね!」
芝「面白くねぇだろ」
 「知らんおじさんが知らん話を長々してるだけ」
 「しかも昔に誰かが作ったネタだし」
 「オリジナルでもねぇのかよ」

絶対言い過ぎでウケる


さて本筋に戻るんですが、上記のつかみで始まったのは、落語のネタでした。

いや、ネタというか

ともしげ、「時そば」を上手に説明できるかな?の巻

って感じでしたね。

できない!!!!上手に説明できない!!!!もうめっちゃくちゃのぐっちゃぐちゃ!!!

このできなさがカンストしていて笑い疲れました、もう「何回笑った」とかの次元じゃなくて「ずっと笑いの波が押し寄せてくる」って感じでした。

全然波引かないんですよ………………………………しかも営業トークしてないからほぼ持ち時間ノンストップで波が押し寄せてきて……………………………………………お腹痛かった…………………………めっちゃ面白かった……………………………………疲れた…………………………………………………………


「今誰の役をやってるのか」すら分からなくて本当にめちゃくちゃでした。
「時そば」って勘定のところがメインなのに、暖簾くぐるだけで何分もかかるんですよ、、、、、、蕎麦頼むのにも一苦労、、、、、ひぃ、、、、、、

会場から明らかに(ひぃ〜〜もうやめてくれ〜〜)という幸せな悲鳴が聞こえてきました。

いやもちろんモグライダーのネタの構造は知ってたんですよ、初出場のM-1も今回のM-1も見てたし予選動画もチェックしてたし、YouTubeでもネタ見てるし(吉川晃司のネタが一番好きです)「ともしげがめちゃくちゃなんだろうな」というのも十分知ってる状態だったんです。

意味なかった……………………自分の知識とかシステムがどうとかそんなの全く意味なかった…………………………………ともしげのめちゃくちゃ具合って生で浴びると本当にこんなにめちゃくちゃなんだ………………………………面白すぎる…………………………………………………………………………

ともしげさんって、多分「このセリフを言わなきゃ……!」で頭がいっぱいだと思うんですよね。

ものすごく真剣に「このセリフ言わなきゃ……!」と焦っているのに、ちゃんとセリフが言えてなくて、ちゃんとセリフが言えてないのに「次はこのセリフを言わなきゃ……!」になるから、実際に産出されるセリフとセリフが変な接続の仕方になり、そのズレが意図していないところで勃発するからもうテロとかに近い。

登場人物の関係性もへったくれもなくなって、脈略のないセリフと展開のオンパレードなんですよ。
その脈絡のなさが本当に唐突で、だけどあくまで「時そばの説明」という文脈の上には乗ってるし随時芝さんが軌道修正してくれるから、ズレすぎて意味わからなさすぎて笑えない、ということもなく。

これは本当にともしげさんしかできないネタだし、芝さんにしか飼いならせないネタだな、、、、、、、

だって泥棒が言ったダジャレを店主が無視して普通に蕎麦出そうとするんですよ?
そこにあざとさも何もないのが大事で、ともしげさん本人は真面目に物語を進めようとしているのに勝手にどんどんズレていくのがおかしくておかしくて、、、、、、

長尺のともしげさんに終始笑いっぱなしで、もっともっと見ていたかったですが、あれ以上長く摂取していると本当に笑い死んでしまったかもしれないので、あのくらいの用法用量が適切だったかもしれないです。

……なんか「システムが~」とか「手の内が~」とか言ってるの恥ずかしくなってきました。

M-1であんまり振るわなかったの、出順やら色んな要因があるとは思いますが、シンプルに4分の中でともしげさんのズレがそこまで爆発しなかったからなのでは?と思いました。

今回みたいに、ともしげさんの波状攻撃が繰り出されるくらいの時間があったらモグライダーが優勝していたかもしれない。。。

モグライダーはシステム漫才というより、”ともしげのバグをいかに不意に生み出せるか”というゲームに近いですね、本当に。
ともしげの調子運ゲー。

今年こそは大爆発してほし~~~!!!

でもともしげさん本人が頑張っちゃうと爆発しないから難し~~~~!!!!

(やってみるまで分からないスタイルで2回決勝行ってるの、改めて考えると本当に凄すぎますね。。。。)

⑨真空ジェシカ

やっときた!!!!!!真空ジェシカ!!!!!!!!!!!!!

「真空ジェシカ」のめくりが出た瞬間の、お客さんの拍手が明らかに大きかったです。
若い方が多く見えていたので、きっと真空目当てのお客さんもたくさんいたことでしょう。

私もM-1ツアーの日程を選ぶときに「真空が出てる回」を何よりの軸としていたので、すごくすごく楽しみにしていました。

スピードワゴンの小沢さんがゴッドタンの「お笑いを存分に語れるバー」で「なんで真空ジェシカの話をしていないの?」と紹介されていたのをきっかけに、今はなきXビデオこと「商店街」と「サワムラー」と「自動車教習所」のネタを見て衝撃を受け、そこからずっと応援していてラジオも毎週聞いていたんですが、ついに!生でネタが見れるんだ……!とワクワクしておりました。

モグライダーがはけ、暗転し、舞台上の照明がピカピカ光る中聞こえてきたのは「デストロ~~~~ィ!!!!!!!! デストロ~~~~ィ!!!!!!!!」のシャウト。

な、なんて真空ジェシカらしい出囃子なんだ……!

M-1ツアーはちゃんとその芸人さんの出囃子を鳴らしてくれたんですが、真空ほど出囃子と芸風がピッタリなコンビはいませんでした。

だってデストロイですよ。destroy。破壊する。

あまりに真空ジェシカすぎる~~~~良、、、、

全然知らなかったんですが、どうにも耳に残るので後で調べてみたら、「ミドリ」というバンドの「ゆきこさん」という楽曲らしいです。

川北さんはラジオでスタッフの選曲センスを褒めていたりして音楽好きなんだな~という印象でしたが、そのセンスが出囃子にもあらわれていてテンションめちゃくちゃあがりました。


さて、そんな出囃子とともに、唯一上手から出てきた真空ジェシカ。
……と思ったらガクさんだけの登場。

???と戸惑っていたら、あの恰好をした川北さんが出てきました!

客席 \👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏(拍手喝采)(ばかうけ)/

傘を差しながら足早に舞台を横切る川北さん、そのままガクさんにぶつかり下手側まで行き、何事もなかったかのように衣装に着替えて戻ってきました。

会場は大盛り上がりで割れるかと思うくらいウケてました。間違いなくこの日の最大瞬間風速。

ガク「すごい、大阪にも届いてるんですね。放送されてないのに……」


こうして本ネタが始まりました。

川北「どうも、あかるげ です」
ガク「いいよ、くらげ の反対 あかるげ は」

最高のつかみ

本筋のネタは、ガクが必殺技を教えてもらいに、山奥にいる仙人の所に行くというものでした。

コントインの導入でガクが「映画まで時間あるし山奥にでも行くか」ってめちゃくちゃなこと言っていて面白かったです。


真空ジェシカのネタはどれも終末期の香りがして大好きなんですが、今回もとてもカオスでしたね、、、、

川北さんの意味わからない奇行が、ガクさんの解説で意味わかる奇行に変わるの超気持ちいい。

めっちゃ面白かったしめっちゃ笑ったんですが、自分がなんのくだりで笑ってたのか全然思い出せません。

なんかすごい面白い悪夢見てるみたいな感覚に陥りました。

いろんなボケが渋滞していて、ガクさんもツッコミを放棄してる瞬間があったんですが、いよいよ収集がつかなくなったそのとき、


ガク「ガシッ ボキー!」

で、出〜〜〜!!!

真空ジェシカ版トムブラウンだ〜〜〜~~〜!!!!!!

 ガク「ヒュン ヒュヒュン ヒュン ヒュヒュン ヒュン ヒュンヒュン ヒュン………」

永遠に空に矢を放ち続けるガク。

川北「カンカンカンカンカンカンカンカンカン……」

永遠に矢に当たり続ける川北。

そしてトムブラウンみちおになった川北さんは、1歩も動かず固まったままのガクさんの周りをバグりながら練り歩きます。

どういう文字列???????


あの混沌を何と表現したら良いんでしょうか。
私の持っている語彙ではとてもとても追いつきません。


「兜スポッ」「シューーー(血が吹き出る)」「首に鍵盤ハーモニカを刺す」「カンカンカンカン」「あの歌」がぐちゃぐちゃに入り乱れ、さながら音MADのように川北さんがバグってるんです。
(どう表現したら良いんだ???)

もう意味わからないとかじゃない、怖い。

ダイヤモンドno寄席をご覧になった方は、あの混沌をイメージしてもらえればイメージがつくでしょうか。「何???????」という感じです。困惑。でも笑っちゃう。なんで?

バグってる川北さんも怖いんですが、ガクさんがピクリともしないのがより怖いんですよね。

私たちの味方が誰もいない。


もう本当に終末期というか、救いがないというか、手遅れになってしまった2人を眺める、みたいな時間がひたすら流れました。


でもめっちゃ笑っちゃったな…………………超面白かった……………………

もはやトムブラウンですらないジェネリック亜種ブラウンが持ち時間を迎えたところで、真空ジェシカだったものはトムブラウンらしいお辞儀をして袖にはけていきました。

いやぁ、、、、、とんでもないものを見た、、、、持ち時間が無かったら発狂してたかもしれないですね、、、、

初めての生真空ジェシカ、本当にサイコで本当に楽しかったです。


⑩令和ロマン

いよいよ!トリを飾るのは令和ロマン!

めくりが出た瞬間、待ってましたとばかりに万雷の拍手が鳴り響きます。

初めて生で見るお二人は、爽やかでフレッシュなんですが貫禄があって、とっても華やかでした。

くるまさんが「M-1、もう1回やりたいですよね!?ね!?」と煽りながらめくりを全部戻すと、客席大拍手。

謎にものすごく盛り上がりましたが、ケムリさんの冷静な「そんなんやっちゃダメだよ」でくるまさんがサンパチマイクのもとに戻ってきました。

あと急に井口さんがよくやる「✊✊」のポーズしてて面白かったです。


そんなこんなでネタに入ります。

く「表社会は制したので」
ケ「そんなことないよ」
く「あなたには裏社会に挑戦していただこうと」
ケ「裏社会に挑戦するの!?」

ということで、裏社会に挑戦する初心者ヤクザ・松井ケムリと、親方&血気盛んな組員・高比良くるまのヤクザ物語が始まりました。

ケムリ「 ヤクザニナッタゾ」

ケムリさん演じる初心者ヤクザが、可愛さと絶妙な気持ち悪さがMIXされていてめっちゃ面白かったです。

なんというか、ずっとホゲータみたいな喋り方というか、ふわふわしててアホな小学生みたいというか、、、

子どもみたいで可愛いんですが、あれを手放しで可愛いと言ってしまって良いのか?と葛藤するような絶妙な気持ち悪さがありました。

ケ「はい。そうです、30さいです。なんさいですか?……あ、じゃあ小一のとき小六だ」

キャバクラのお姉ちゃんと仲良くなるケムリ


タバコ吸いながら歩いている渋ヤクザ・くるまさんに向かって「よっ!おれ、まつい!」と朗らかに挨拶していたんですが、くるまさんは無視してタバコを吸い続け、でもケムリさんは話しかけることをやめず、くるまさんが思わず笑っちゃってたのもとても良かったです(タバコの手で顔は隠してたけど)


…………それと、なんかもう本当にワーキャーで申し訳ないんですが、ちょっとくるまさんのヤクザ役の話をさせてください……………………いやあれは凄かった…………………………かっこよかった…………………………………

前提としてくるまさんの演技はうますぎるんですよ、うますぎるから「うますぎる」ということ自体がお笑いになってるんですけど、ネタ中じゃなかったら普通に惚れるかっこよさを演技で醸し出していて凄かったです。


もうまず声が良すぎるんですよね。。。。。


くるまさんの素の声も素敵なんですが、ヤクザを演じるにあたって2段階くらい声を低くしていまして、その落ち着いた声が胸をぐっと締め付けて本当に良すぎました。

めちゃくちゃ気持ち悪いことを言いますが、ボケ一切なしであの声・あの役の目覚まし時計あったら買います。音声ダウンロードします。いくらでも積むので…………………………………………

そして表情も良すぎた……………………なんてことだ……………………………………

くるまさんは親方と組員の一人二役を担っていたんですが、親方役の方は色気のある落ち着いた大人(ただしキレると怖い)で、組員は普段はクールな若者(ただし血気盛ん)で、表情からその違いが見て取れるんですよ、、、、、、何、、、、、、


もちろんノリノリで演技するくるまさんはめちゃくちゃ面白いんですが、「演技」という外側のフレームを外した時に残っているのは「色気のあるヤクザ」なわけで。

色気のあるヤクザを演じる29歳、何事………………?


「ヤクザ役」の解釈って人によると思うんですが、普通「オラァ!」みたいなイカついやつを想像しませんか?

だけど今回のくるまさんは綾野剛系のヤクザというのか、雨に濡れてる所がやたら映えるヤクザというか、もうそのキャラクターが表情やら立ち居振る舞いやらに表れていて本当に渋くてかっこよかったんですよね。

イカつくてギラギラしたなにわの血を感じる荒くれ者のヤクザではなくて、パッと見は落ち着いた成人男性なんですけど圧が強くてキレたら止められないヤクザの感じというか…………。

ネタ中に組員役のくるまさんが全力で誰かをボッコボコに殴り続けるシーンがあり、その全力具合とほわほわケムリとの対比がめちゃくちゃ面白かったのと、ドラマのような二画面構成を説明なしで違和感なくやってのける技術に感嘆したんですが、それはそれとしてスーツをバッサバサしながら全力で殴るくるまさんには返り血が付いていたし、殴ることでしか発散できない男の哀しみも見えたんですよね……………………………………………………………………………………

くるまさんの衣装のスーツが途中から細身黒スーツに見えてきました。
危ない危ない。

一番腹黒くて一番何考えてるか読めなくて、でも奥底に熱いものを抱えていて辛い過去を背負っていて主人公より人気でスピンオフ出るタイプのヤクザでした、あれは。


組員は親方に反抗的な態度をとってたんですけど、それは浅からぬ因縁があるからなんですよきっと…………

たぶん、親方は組員の両親を殺してるんですけど、それにもちゃんとした理由があって、身寄りがなくなった組員を育ててくれたのも親方で、組員はその真相を知らないまま「あんたを超える」と闘志を抱いてるんですけど、親方はまだまだ子どもだと思って取り合ってくれないんですよきっと………………………………


すみません妄想が行き過ぎました、でもそのくらいの背景をあれこれ考えてしまうくらい演技力が凄まじかったです。


お笑いの仕事と並行して演技の仕事もしてくれないかな本当に。


各種インタビュー(例えば先日の「ボクらの時代」とか)でくるまさんはたびたび「お芝居がしたかった」旨の発言をされているんですが、ちょっと本格的に検討してくれませんか、、、、?
コントも絶対合うと思うし、、、、
深夜枠でもYouTubeでも劇場でも良いので、、、、


M-12023の後に、「M-1決勝体験ライブ」というパロディライブイベントが開催され、令和ロマンもネタをしたんですが、その時のくるまさんの演技も凄かったんですよ、「俺最強」キャラがめちゃくちゃ面白くて子ども役もめちゃくちゃ上手くて、、、


ダイヤモンドno寄席が終わった後にTLに花束と銃を持つくるまさんが溢れたことも記憶に新しいですが、くるまさんって絵に残したりそのキャラの背景を妄想したくなるような演じ分けをされるんですよね、、、、

くるまさんの少し影を感じさせる容姿と、少し影のあるキャラクターが組み合わさったら、とても色気のある演技が爆誕し、そりゃあオタクたちにクリーンヒットしちゃうわけで、、、、

くるまさんのアニメ的なデフォルメされたキャラとの相性の良さは本当に何なんでしょうかね。


もちろんネタ中は何も考えずケラケラ笑ってるんですが、後から振り返ったときに「……くるまさんかっこよかったな……?」となっちゃいました。

(……ということをつらつら書いていたら、くるまさん本人が「漫画みたいに自分がデフォルメされた2Dのキャラクターに見えるのもおもしろいな、って考えてます」とVOCEで発言していました。自覚済みかい!!!!!何!!!!!!強すぎるって!!!!!!!)



いや~~~本当に末恐ろしいですね。
ここまで色々なことに自覚的な人がする演技を堪能できて本当に幸せでした。

もちろんしゃべくり漫才だったとしても嬉しかったですが、初の生令和ロマンで、2人ともコントインするネタで、すさまじい演技を堪能できて本当に良かったです。


あと、ネタ終了後、幕が下りるまで「またね~」と言い続けながら手を振ってくれたのが嬉しかったし可愛かったです。

二人とも緞帳が下がるのに合わせてどんどん腰を曲げながらギリギリまで手を振ってくれました。学芸会かな?

くるまさんに至っては最終的に土下座してました。
終わるの寂しいですが、最後まで笑わせてくれて幸せでした。

本当に大満足の1時間45分でした!
楽しかった!


まとめー2024年2月23日の記録

たっぷり豪華な漫才が見られて、本当に本当に楽しかったです。
総じて最高だったし、改めてM-1って良い大会だな…………と思いました。

それから、M-1ツアー自体の内容からはちょっと外れるんですが、少しだけ。

令和ロマンも漫才のコント中でエアガンを使って拍手喝采を巻き起こしていたのですが、不安でソワソワしちゃうニュースをこうして笑いにかえてくれたのが、とっても嬉しかったです。

その笑いというのは、決して馬鹿にするとか、嘲笑うといった類のものではなくて、ずっとM-1を支え続けたプラスマイナスというコンビが、誰も望んでいない形で無くなってしまうという不安を、M-1を愛する芸人さんとお客さんで共有するような、温かいものだったように思います。

どうしようもない状況を、「そうだよね!みんな不安だよね!みんな嫌だよね!」と思いながら、笑いとして昇華できる芸人という職業は、大げさでなく本当に救いですね。

ずっと笑いっぱなしで楽しかったです。


それから、こちらの引用をば。


……井口さんのポーズが神保町卒業発表の伏線とは思わんって~~~~!

M-1ツアーで唐突に井口さんのポーズしてましたが、そのポーズした数時間後にこんな報告するとは。。。。令和ロマンからますます目が離せない。。。。

願わくば、M-1グランプリ2024年が無事に開催されて、M-1ツアー2024にも参戦できますように。

あ~~~~楽しかった!

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