信じつづけていたつもり #1
感想「プリズム」鈴木龍也
等速的に浮かぶことばたちは きれいでとうめいでさいあくだった
抗争のために必死で ブルーで武装した 透明と迷彩のことばたちは
呼吸 かすかな読点ひとつで こわれる
没落の瞬間は横断的だった
ただようことばのすべてに意味なんてない
夏の残照はただの季節の様相で
実態としてのあなたはただの光の錯覚で
モチーフの色は単なることば遊びでしかない しっている
破壊と再生 ぼくの人生を創世記としてくれるのなら
いままでのぜんぶの、いのち ひとつひとつに名前をつけたい
細胞は無邪気にらせん状の夢に取り憑かれていて
だれにも言えないことは だれにでも言えることで
知っているじぶんはここにはいない しっている?
破壊と再生 あなたの人生を創世記としてあげるから
いままでのぜんぶの、いのち ひとつひとつに華を添えてくれ
小さな女の子が たましいとして踊っている
ことばにはあまりにも死の匂いが漂いすぎている
詩 山本ウタ
感想 鈴木龍也
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