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地元のポテンシャルを見過ごしたままは怖いかもという話

〈前回までのnote〉

友人の一言をきっかけにUCCのチャレンジラボ参加を決めたのですがそもそもUCCのことをよく分かっていなかった私はまず概要を知る所からでした。

UCCがフィールドにしているのは島根県雲南市という場所であると前回書きましたが、実はその場所は自分の地元でもありました。雲南市って「日本の25年先の高齢社会をいく」と言われているくらい少子高齢化が進んでるのですが、その反面「色んな人達のチャレンジを応援する」体制がかなり整ってる所だと思うんです。ずっと過ごしてきた場所だからこそそれは日常の中で感じてきたし、「それが当たり前」のような”錯覚”に陥る時もありました。

【雲南チャレンジサイト:連鎖するチャレンジ】


”地元”に対する考え

「でも自分の地元って正直、何があるんだろう。誇れる物って何だろう。」

それは地元が嫌いだから考えるわけではなく、疑問の一つとして中学時代から島根を離れるまで考えていたことです。有名な桜並木、地元産の牛乳や卵、トロッコ列車...など、よくPRされるものはありますが、普段の生活の中を見渡してあるのは山、川、田んぼなど。タピオカ店は少し前(?)にできたけど、大きいショッピングモールなどはありません。都会へ憧れはあるけど将来住みたいのは地元だったりします。もっと言えば、地元の風景や自然は昔から好きでした。

だから私は「地元が好きだ」とはっきり言える人をかっこいいと感じると同時に「自分はそんな風になれるのか、どうしてなりたいのか」と感じるようになりました。私はこれから他の色んな場所に行きたいし、もっと色んな人に出会いたい、そのために外に出る必要があって、私も「島根を離れる若者」の一人なんだろうかなどと考えてしまいます。

そんなことを考えている自分が今取り組もうとしているのは地元の地域課題解決でした。まさかこの春地元を離れた自分がこんなにも早々に地元と向き合うことになるとは驚きでした。




会議を重ね気付いたこと

ラボの会議も回を重ね、どうしたらもっと人を呼べるのだろう、地元の四季を活かしたイベントを企画してみたら、など多くのアイディアを皆と練っていました。会議には2種類あり、大学生のみで行うものと久野振興会の方達と共に話し合うものでした。特に後者は私たちが現在対面で現地調査に行けない代わりに久野の方に直接質問させて頂ける機会なので貴重な時間となります。

久野にはどんな特産品や施設があるのか、観光客は何を目的に訪れることが多いか、など様々な質問をし、久野のことをどんどん知っていきました。春は山菜が採れたり夏には川辺で遊んだり出来ること。夜には遮る物が無いから星がとても綺麗だということ、キャンプ施設もあり秋には紅葉が綺麗に映え、お祭りも開催されること。乳牛を飼っている人やイチゴ農家の人、地元の食材を使ったパン屋さん、そして何より久野をもっと良くしようと活動されている振興会の方々など、「人」がとても魅力的だと感じました。





”、、、あれ、私、地元のこと何も知らない?”





新しく知ることが増える度そう気付いていき、そんな自分にとても驚きました。地元の資源も人も、島根を出てから見ると色んなことが魅力的に見えました。知らなかったことを恥じる気持ちと、これから新たに知っていける楽しみが混ざっていました。


ふと、”もし今頃大学に普通に通え、友達と楽しく過ごし、UCCに参加していなかったら、地元の資源の魅力に気付くなんて後回しになっていたんだろうか。それらを見過ごすことって実は凄く怖いことなんじゃないか”と思いました。

大げさかもしれませんがその位私にとっては大きな出来事でした。だって、こんなにも魅力的な場所や資源に溢れていて、アイディアを掛け合わせることで可能性が広がっていくことを今行っているのにそれを誰かに知って貰えないのは惜しいような気がします。そしてそのことに今まで気付かなかった自分も、何かの機会がないと見過ごしたままだったかもしれない自分も、どちらを考えても少し怖いと思いました。




変化していく”地元”に対する考え

「久野のPVを作成するのは?」、「交流センターを拠点にイベントをしよう」など皆から面白いアイディアが出る度に、そこから少しずつ自分の中の地元観が変化していきます。


まず、私が地元について考える際、今までは冒頭に書いたように「物=モノ」がまず思考の最初にくると気付きました。特産品やショッピングモールなどです。でも、本当に自分がいいなと感じたのはそこに暮らしておられる人々、つまり「者=もの」でした。

次に、外に出たい!と考えていたのに対して「このまま自分は地元の持つ可能性をスルーしたくない」と考えるようになりました。大きな収穫であったのは、県外にいても地元と関わることが出来るということを今回のラボで学んだことです。これは雲南市にチャレンジ出来る環境があったからだと思うし、改めて”その環境は当たり前じゃない、ありがたい!!”と思いました笑

そして最後に、「私は地元が好きだ!」と胸を張って言えるかどうかということです。実はここはまだまだ考えていく部分です。何年後かに私がどんな風に地元と関わっていたいか、これからゆっくり考えていこうかな~と思ってます。でも、「どうしてなりたいか」の部分は少しづつ見えてきた気がします。それは上記に書いたことや、ラボに関わっておられる大人の方達を見て変化していった気持ちです。



最後に

まだ模索途中の部分もありますが、それが私のnoteを書く原動力にもなっています!色んな所に行ってみたい気持ちは変わらず持ち続け、「それと並行して地元を知っていく」という新しい目標ができました!
皆さんは自分の地元のどんなところが好きですか?




次回はオンラインの課題とチームの話です!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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