0419/0420

0419
前日は雨も降っていて、寒くてたまらなかったのにそれとは打って変わって暖かかい日だった。お昼、帰り道。大きな道から一本入った比較的静かな通りを歩いていた。白いふわふわしたものが宙に舞っていて、たんぽぽの綿毛かなと思いながら歩みを進めた。あなたのツイートを思い出していた。そのあと、パン屋さんに寄って明日以降食べるためのパンを買った。今まで買ったことのない種類のパン。そして、土曜日のためのピクニックシートを買って、家へと向かった。韓国のネットフリックスにあるリーガルハイを見ながらキムチマンドゥを口に放り込んだ。この日はなんだか勉強する気になれなくて、本を読んではやめてを繰り返していた。
夜。今となってはどうでもいいことでイライラしていた。夜ご飯がなくて、なんかもう食べる気にもならなくて、トマトだけ食べた。

0420
5時に起きて、そこから一時間は起きて本を読んでいた。けれど寝落ちしてしまって結局ギリギリに目が覚めた。準備を終わらせて、なんとなくツイッターを見たら黒い画像があって。最初はファンタジオのスタッフの人に何か良くないことがあったのかななんて思って。拡大して字を読んでいくうちに、手が震えて、だんだん体から熱が逃げていって、何もわからないのに涙が出てきて。でも時間ギリギリだし、泣き止まなきゃ。こんなことでと思われてしまうかも、休めない、きっと休まないのがえらい。午後からも人と約束があるし、約束を破りたくない。そう思って、まだ5分も経ってないのに心を立て直そうとして家を出たけれど、やっぱり涙は止まらなくて、だめだこれじゃあ人前で泣く迷惑な人になってしまうと思って引き返した。今思えば、正しい選択だったと思う。この日の午前中しか家で心置きなく泣ける時間はなかったし、多分これからもないから。ぐるぐる考えて、信じられなくて、受け入れられなくて、5時間泣き続けた。涙は止まらなくて悲しいのに、たまに冷静になって約束を破ってしまうことをメッセージしたり、脱水にならないように水分補給したりした。抱えきれなくて、壊れてしまうと思ってインスタのストーリーに書いてしまったりもした。同じ家に住む人が帰ってくる頃になって、泣き止まなきゃと思った。お昼ご飯時で、少しだけお腹が空いていた。というか、これだけ泣いたのに何も食べなかったら体が壊れるかもなと思った。これからも何日かはご飯を食べる気分ではないだろうから、そばを買い溜めした。泣きながらそばを茹でて、食べた。約束を破ってしまった人からメッセージが来て、その内容に救われて、また泣いた。
家で一人でいられる時間が終わった。人といるのも、生活音も、何か言われるかもしれないと怯えて少し気を張りながら過ごすのも耐えられなくて、逃げるようにスタディカフェに行った。周りは皆勉強していて、ああ場違いだなあと思ったけれど、戻りたくもないし戻ったら壊れそうなので2時間いることにした。日記を書いたり、別れに打ち勝つ方方法が書かれた本を読めば楽になるんじゃないかと思って読んだりした。重い足取りで帰宅。
きのう食べると言ってしまった手前、食べない、食べられないとは言えずからい肉炒めを食べる。こんな時でもお肉は美味しかった。味付けはしっかりついているのに、味はあまりしなかった。
早く寝たくて布団に入った。ここ8ヶ月平気だったのに、また朝、夜、明日、未来が来ることが怖くて、暗いのも怖くて、涙が出た。ずっと頭の中で밤하늘의 별처럼が流れていて、聞いたらまた涙が出て、声を殺して泣いた。
ただでさえ寝付けないのに、電気が煌々と付いていて、洗濯機の音がけたたましくなっていて、ため息をつくしかできなかった。普段は我慢して寝れるくらいの騒音も、今日はただの巨大なノイズでしかなかった。アラーム用のイヤホンをして、上からヘッドフォンをつけて、目の周りにタオルを巻いて頭を枕で覆ってもだめだった。わたしはストレスを受けると感覚が過敏になるらしく、それが最大限発揮されていた。アイマスク代わりにしようとまだ一度も使っていないタオルを出したら、実家の洗濯物の匂いがして、たすけてほしくて、泣いてしまった。結局、騒音をごまかすためにイヤホンでラジオを聴きながら寝た。これほど一人になりたいと、静かに過ごしたいと切に願った日はなかった。


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