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シャインポストの話をしよう。「らしさ」の影は自身から《伸びない》

シャインポストはアニメ、小説を通じて
影、日向と人に寄り添う丁寧な印象を受けました。
作品に携わった人達の情熱と愛を感じる。

万人が見ても伝わる面白さと見る人が見ればわかるこだわりがあります。

この物語がアイドル好きに限らず、たくさんの人に届いてほしい、伝えたいと思い、届いた一人として筆を取りました。

もしかしたらタイトルに気付いた人は結末までなんとなく見えているかもしれません。

少し寄り道をしますが、どうか最後までお付き合いください。

はじめに作品を彩るライブシーンについて3つ紹介します。

GYB!! / HY:RAIN


一目で彼女たちが只者ではないことがわかる。わかってしまう。
洗練されたライブシーン。
人気グループと説明されれば人気グループだと認識する。
百聞は一見にしかず。
その上の段階、映像で人気のあるグループなんだと実感させるということ。
わかりやすく伝わる。それってスゴいことだと思います。

アニメーションMVは放送より先んじてyoutubeで公開してるのがスゴい。
話が進んでから改めてMVを見ると膝を打つこと間違いなし。
かなり攻めた内容になっています。


GYB!!はラブライブ!に登場したスクールアイドル・A-RISEの楽曲「Shocking_Party」に近いものを感じる。ラブライブ!The School Idol Movie公開初日に始発で劇場に並んでいた人間はそう思いました。
繰り返し部分の感じとモーションのせいかもしれない。
2番からが本番だからフルで聴いて欲しい。


Yellow Rose / TiNgS

「…え? バラード?」
「ダンスがないとハルルンが…いや、まだ分からないけどさ…」
「ふむふむ……。まずく、ないですかね?」

今までのTiNgSを知っているファンの人たちの反応。
細かい所だけどいいなと思うのは頭ではまずいなと思いつつ、始まってみないと、自分で見聞きしないとわからない。
ということをわかっている人たちがいるということ。

舞台はサンシャインシティ噴水広場。
アーティストの登竜門とも呼ばれ、4層吹抜け構造で、3階まで到達する大きな噴水がランドマーク。

屋内イベントスペースだと誰が何の曲をやっているかわからなくても音が通れば足と耳を傾けたくなる空間になっていいですね。
アニメだとソロ歌唱なのが良い。理王様の歌声は隠し玉すぎる。


「一歩前ノセカイ」/ TiNgS

この記事をわざわざ書こうかなと思うようになった一曲。
玉城杏夏は小説でもアツい。
アニメ最終話をリアタイ視聴してたけどシャインマスカットのCMがあったの面白かった。


どうやらお茶目なジョークを言う人に弱いらしい。
冗談、ギャグ、お茶目なジョーク、これらは誰も傷付けないことが前提で成り立つ遊戯。
そうじゃなかったら冗談じゃなくてだと思うから。

「世界中のみんなにアイドルを好きになってほしい。アイドルのことをいっぱいいっぱい知ってほしい。そのための輝く指標」

これが作中で絶対アイドルと言われる蛍の夢

「世界中の人達にアイドルを好きになって欲しい。皆が皆の好きなアイドルを大好きって大きな声で言えるようにしたい」

それがシャインポスト。TINGS青天国春の夢でもあります。

ところで輝くってどういうことだと思いますか?

作中のテーマなので自分なりに考えました。

僕は「らしく」 あるということだと思う。

隠しても隠しきれないもののことを言うんじゃないかって。
それはきっとわかりやすくてわかりにくいもの。
近すぎて案外本人はわからないものかもしれない。
誰かに見つけてもらえたらいいなと思う。

例えばプロフィール。
青天国春の場合は前向きな元気っ娘。
自己紹介も兼ねた挨拶とかあると思うんだけどそれは「つかみ」であってその人の全てではない。

見られ方と見せ方の側面がある。
表に出てきた一部に過ぎない。
それをギャップがあるだの、ないだの言うのは違うなと思います。
常日頃から思っていたのでつい話が逸れました。

輝くというのが人を惹きつけるということなら心を揺さぶるということ。

これって端的に表すとなにかしらのイベントに参加したときに「次」も参加したいか、そうでないかってことだと思う。

見やすい場所だったから+何点で…
そろばん弾いた結果、100点満点中60点だったから次も行こうかな…

そうはならない。
次があるか、ないかの2つに1つしかない。
だから加点方式は前向きのようで後ろ向き。
¨絶対的¨ななにかには勝てんのです(加点だけに)

100点満点中、そうだな~51,500,000,000点!
これでいいし、これがいい。いたってシンプル。

時間は有限、これは¨絶対¨
予定空けて準備して参加してる。
目をさらにして瞬間の輝きを見逃さないように。
心を揺さぶられに来てる。
せっかくなら良いもの見たなって思って帰りたい。

歌やダンスさえ上手ければ大ヒット間違いなしというものでもないだろうし、僕にとってそれは¨絶対¨のものではない。

パフォーマンスが良い悪い、高い低いとかは正直わからないし、わからなくていい。

見たいのは、気付きたいのはそこじゃない。

なにかを表現しようとする内なる「声」とその人「らしさ」が好きなのかもしれない。

別に鋼の心を自負してないけど、動きたがっている心をもってしても心から応援したい人に出会うのは滅多にないこと。

言ってしまえば他人だから。
親友と呼べる人よりもきっと少ない。

だから、奇跡みたいないくつかの偶然が重なって、輝く瞬間を捕まえたのなら、その時は嘘偽りなくまっすぐな言葉で伝えたい。

少しだけおおげさに最高だったって。
あなたの「声」は確かに届いたよって伝えたい。
オーバーなくらいなら嘘じゃないはず。
着飾った言葉は必要ない。

原石は見つけられて初めて原石になる。

たくさんの人にとっての「本物」になってほしい。

シャインポストに登場する日生直輝のように人のを見抜く眼は当然ない。

それでも自分の中で響いた「声」にだけははつかないでいたい。そう思います。

ただそう思えることってなかなかない。
僕に見る眼がなかったんだと思います。

誰かにとっての本物になっているはず。たぶん、きっと。

表舞台に立つ多くの悔し涙が嬉し涙になってほしい。それだけ。

これはお茶目なジョークじゃない。ほんとのほんと。

そんなに変なことは言ってないはず。

これを書いている時に思ったのは覚悟がある人間が好きなだけでアイドルは好きじゃないのかもしれないということ。

頑張った分だけ必ず結果には繋がらない。
努力や頑張り不足で片付けられるのはさみしい。

当たり前ではない頑張りが報われてほしい、日に当たってほしい。
そんな彼ら、彼女らの影が誰かのもとに届いて、伸びてほしいと、そう思ってしまいました。

日々の積み重ねがその人の表に出て、言葉より雄弁に語ってくれる。

天才と呼ばれる類いの「なにか」がなくても自分自身に自信を持ってほしい。へりくだるわけでも誰か見下すわけでない。
時には上を見ても下を見てもいい。

スマホひとつで自分よりスゴいと思えてしまうような人がゴロゴロいるような世界では酷かもしれない。

それでも背筋を伸ばしてまっすぐ前を見据えてほしい。

自分は自分だと言える人が素敵で輝く可能性があると思うから。

あくまで可能性の話。

誰かの望む「誰か」になる必要もない。
しっかり自分になってほしい。
その方がきっといい。


Do you know?
The most ordinary,natural,
And unique magic to make me an absolute idol.

公式サイトに飛ぶとはじめに表示される言葉。訳すと小説のタイトルと同じような意味。

ねぇ知ってた?私を絶対アイドルにするための、ごく普通で当たり前なとびっきりの魔法

シャインポストの物語は日向が影を、影が日向を照らしてくれる。

自分の中に響いているまっすぐな「声」を届けられていますか?

そう言っているようで、聞こえてくるようで仕方ない。

シャインポストが流行らなかったら、それこそだと思う。

僕はアニメ放送リアルタイムで気付けて良かった。幸運だと思う。

みんな気付くのか遅いか早いかそれだけ。
それなら早い方がいい。
来年3月に中野サンプラザでライブが決まっている。
ここでもっと多くの人にシャインポストが届く。

イベント名
シャインポストTINGS LIVE JOURNEY ep.02 “Re-Live” with HY:RAIN &HOTARU

開催日時
2023. 03. 11(sat)
開場: 11:30 / 開演: 12:30(予定)
2023. 03. 11(sat)

開場: 17:00 / 開演: 18:00(予定)

会場
中野サンプラザホール

最速抽選先行は2022年11月15日まで。
シングル「ワンダー・スターター/パレットガールズ」、アルバム「SHINEPOST Character Song Collection」の初回プレス盤の帯裏側に印字されているそれぞれのシリアル番号が必要。

出演者に出し惜しみはなし。嬉しい限りです。

閉館が決まっている中野サンプラザでライブを行うということに物語を見てしまっているのは僕だけではないはず。Re-Liveには追体験という意味も込められているようです。

アプリのリリースも決まっている。
ここでもっともっと多くの人に届く。

ここまで見てくれた物好きなあなたも気付かないのはさみしいのでこっそり教えるけどこの記事の投稿時間は11月11日11時11分。
この日、この時間こそがシャインポストの話をするのにちょうどいいなと思っていました。

この物語の影がアイドル好きに限らず、たくさんの人に伸びてほしい。届いてほしいと思う。

それと同時にこうも思う。

好きなものを好きだと言えるようになったら、みんながみんな、そんなのは当たり前だと思えるようになったらきっと

シャインポストは〈輝かない〉

響かない、届く必要のない、
そんな世界がいいなって。
願いや祈りも多く含めて思います。

さぁ、シャインポストは「君」と少女たちが光り輝く物語。

自分の中に響いているまっすぐな「声」を届けられていますか?

それではこの辺で終わりにします。
ご静聴ありがとうございました。


「らしさ」の影は自身から伸びる


















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