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ひとりぼっち秀吉BAND

「今日ライブ見に行くんだけど、1人で見に行くの心細いから一緒に来てくれない?」
姉からのこの一言がひとりぼっち秀吉BANDと出会うきっかけだった。


初めて行く郡山CLUB#9、初めて見たひとりぼっち秀吉BAND。
今思うと、あの時わたしは秀吉さんの人間性に大きく惹かれたんだなと思う。
(なんか見た目めっちゃ怖い…けど…めっちゃ人情味に溢れてる…!なにこの人…?!って思った(笑))
帰宅して直ぐにTwitterをフォローして、過去にどんな活動してきてたのかとか、この人はどんな事呟いてどんな事を考えているのかとか、興味津々で見ていた気がする。
姉が買っていたCDを借りてウォークマンに取り込んで、何回も何回も聴いた。
歌詞が真っ直ぐですんげえ良い歌詞書くじゃんこの人!って刺さったんだよ、本当に。
君はダメ人間じゃないを自分の部屋でひっそり聴いてボロボロと涙を流しては元気を貰ってた。


それから狂った様に秀吉BANDのライブ予定を調べまくって、たくさん足を運んだ。
郡山の色んなライブハウス、開成山で開かれた音楽イベント、羽鳥湖高原、タワレコでのライブ。
そうそう、秋田のモーターライブに出ると聞いてメンバーを驚かせたくて内緒で姉と何時間も車を走らせて行ったのもすごく楽しかったな。
ライブの予定が無い週は寂しくて、早く来週にならないかな〜早く次のライブ見たいな〜って待ち遠しかった。
そして、この1回きりと決めて打った自主企画に出てもらった事。宝物。


ライブを見に行くとメンバーのみんなはいつも気が付いてくれて、ライブ終わりには笑顔で話をしてくれて、「またライブハウスで」って言葉を交わして握手をして別れる。
当時、普段の生活の中に居場所を見つけられなかったわたしは秀吉BANDのライブや別れ際に交わすこの一言と握手にどれだけ救われた事か。


秀吉BANDに出会ってたくさんの時間が経ったのに今でも色んな風景をしっかり思い出せるよ。


福島を離れてもうだいぶ経つけど、関東のライブハウスで知り合った人と福島の音楽シーンの話をする時は「福島県の郡山で活動してるひとりぼっち秀吉BANDって言うバンドが居て…」って必ず話してた。
とっても自慢のバンドだよ。
今までも、これからも。


秀吉BANDは人と人との繋がりや感謝の気持ちをすごく大切にしているバンドで情に厚い印象が昔から強くて、最後の最後までその芯がぶれてなくてかっこよかった。
根底にあるものを揺るがす事無くずっと貫くのは容易い事では無いと思うから。
メンバー1人1人がお客さんやスタッフさんやバンドの仲間達に対して、そしてメンバー同士がお互いに、誠実に向き合って来たからこその今日の風景なんだろうなと思ったら胸が熱くなって涙が止まらなかった。
そして、本当に出会えてよかったで涙腺が完全に崩壊しました…

ひとりぼっちとか言って全然ひとりぼっちなんかじゃなくって最高だったな。


本当に出会えて良かった
わたしも心の底からそう思っています。
音楽をやろうと思ってくれて、バンドを組んでくれて、ここまでずっと続けてくれて、ありがとう。
そして、お疲れ様でした。

また、ライブハウスで。

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