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ダルマ抜き猫ダルマデッキ (ゲートルーラーもぎせん6リーグ勝ち抜けデッキ) 【長文注意】

お久しぶりです。けーです。
今回は、最近自分が使っていた、ちょっと変わったデッキを紹介します。

今回もまずは戦績から。

もぎせん6 リーグ マッチ3勝0敗
 (ゲーム7勝2敗) 決勝T進出
もぎせん6 決勝トーナメント 初戦敗退
 (ゲーム1勝2敗)
フューチャーメンさん主催大会 3勝1敗
第2回公式ヴィルマ争奪戦 3勝2敗

合計14勝7敗(勝率66%)

もぎせんに限っても勝率66%。
決勝T初戦敗退でベスト8ですが、前回の準優勝デッキより勝率がいいですね...
これは期待できるのではないでしょうか?!

では、早速リストを見ていきましょう。

1. デッキリスト

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なんだよくあるA赤桃猫ダルマじゃねーか。
....んん? ダルマどこいった??

2. なぜ私はダルマを抜いたのか

某ゲートルーラー不人気カード総選挙で圧倒的第1位、「調整ミス」「採用しない理由がない」とまで言われたダルマゲドン。

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しかし今回のデッキは、猫ダルマのフォーマットを使いながら、あえてそのダルマを抜いています。言うなればチーズバーガーチーズ抜き。牛丼肉抜き。

しかしこれは舐めプでも、メッサーを使いたいだけのファンデッキでもありません。自分なりの採用理由を持つガチデッキです。

どうしてこうなったのか?それを説明するには、私と猫ダルマとの馴れ初めにまで遡る必要があります。ホワンホワンホワンメムメム〜。

3. 私と猫ダルマの1か月

2弾発売直後、3月末のミニgpで、某教授にこんな話を聞きました。

あーちゃんが作った、あぶよぶ火力コンのzapを猫にして、
盾貼って、猫でodの無いファッティを出すデッキが強い。

なるほど。そりゃすげえや。パクるぜ。
その聞き齧ったコンセプトで想像してこんなデッキを作りました。

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はい。解釈違いですね。タタリ2枚でダルマ2枚、その他のファッティ山盛り。どうしてこうなった。

しかしこれを妻に渡したところ、家庭内で誰も妻に勝てなくなりました。

確かに私は、戦うより勝つのが好きなんだ、とは言ったよ。
でもこれはちょっと、酷いと言うか。
こんな一方的な虐めがしたいわけでは無いんだけど...

我が家のフレイザード殿も引くほどの強さ。

第一回もぎもぎせんに出したところ、2弾発売直後でもあり、やはり強い。
特に強かったのがナル、メッサー、そして圧倒的にマガツ。
決勝の「純正猫ダルマ」とのマッチでも、ナルマガメッサーが暴れ回る。
最強たる主宰あーちゃんさんの首元まで迫るも惜しくも時間切れ。
オポ差2位ながら、十分な戦果でした。
また、ミラーはマガツでダルマを殴った方が勝つ、というテーゼを得ました。

主宰が「今日皆が使ったデッキは暫く外に出すの勿体無いかなー」と仰ったので自分のも伏せていましたが、皆さんご存知の通り、純正猫ダルマの強さは隠し切れるものでなく、その後大流行することになります。

かたや私のタタリ2猫ファッティは所詮は外道路線。
その後のもぎせん5本戦ではこのようなデッキで臨むも...

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タタリ2はともかく、メッサー採用は自分だけ。ダルマ3積みも自分だけでした。

上振れを続け決勝まで辿り着くも、シロクマさんのダルマガツ猫桜4積みトープ採用デッキに完敗。マガツを絶対に出すという意志の強さの差が敗因でした。

その後も同様のデッキを使うものの。

ミニgpではこう。2勝1敗1分け。

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第一回ヴィルマ大会ではこう。3勝2敗。

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どれも勝ち越してはいましたが、優勝が遠い。

あぶるま。デッキ下です。もう一枚あぶるま。下です。(泣)

これです。負けるときは本当に弱く、限界を感じるようになりました。

なぜ負けるのか?
ここにきてやっと真面目に負けの理由を考察するようになりました。
タタリだろって? まあそうかもしれませんが、それだけではなさそうです。

4. 猫ダルマの負け筋について

猫ダルマの負け筋になる現象は、沢山あります。

猫を引けない。
ファッティが出ない。
タタリドライブ。
桜で低コストしか見えない。
あぶよぶダニーが伏せ失敗する。
何とか一枚貼った盾が割られる。
猫で出すものが無く、キープして割られる。
ダルマがマガツに天魔諸共に破壊される。
ダルマがジョー正規兵獣人に殴られる。
ダルマがダニーお岩スパモンを突破できない。
ダルマがダルマガツを取れない。
伏せzap、カウンターzap。

グロ。書いてて泣きたくなりますね。

大事なのは、これらのうち引けない、出ない、タタリなど一部は自分の要因ですが、残りは裏返すと猫ダルマ対策であることです。このため、ダルマ環境が進むとともに、このような対策をしたデッキや場面に当たる率が上がり苦戦を強いられるようになります。しかし逆に言うと、歪んだ猫ダルマ対策はつけいる余地にもなるかもしれません。研究しがいがありますね。

5. 負け筋を潰す よぶあぶ編

猫ダルマは上振れると手をつけられない一方、下振れも存在します。当初は盾の豊富さから、ゆっくり上振れターンを待つことが出来ていたため問題無かったのですが、セット破壊の横行によりこの甘えが通用しづらくなりました。

もう一点。タタリドライブのリスクは理解しやすいです。
一方、これはどうでしょう。

呼子。下です。もう一枚呼子。下です。(デジャブ)

策を弄し、頑張って、結果失敗するのは仕方がないことですか?(ブラック)

よぶあぶダニーは、確かに0コストドライブの下振れを軽減し、出力を均してくれます。上手くいけば。しかし、失敗もする。失敗した時の盤面はとても弱いです。たまに盾が伏せられれば余裕な時代もありました。しかし今は違います。セット破壊でなけなしの盾を割られる時代に、よぶあぶは負け筋作成のリスクを伴うのです。

このリスクを下げるにはいくつかの方法があります。1つは、そもそも入れないことです。タタリを入れなければ祟られないように、呼子がいなければ失敗しません。もう1つは、当たりを増やして呼子効果のバリューを高める事です。具体的には、桜猫をしっかり4枚積むことです。(もちろん、時にはzapやきよあかなども候補でしょう。)

ただ、引いてきた猫桜自体のバリューを担保するためには、ファッティの数もある程度必要です。結局コストがかかります。

つまり、タタリ入りのダルマ猫デッキは、タタリという巨大なリスクカードにリスクを集中させ、よぶあぶダニー桜猫の失敗という見えづらいリスクを少しずつ軽減することで、出力を安定させるデッキとも言えます。

タタリ入りは運ゲー、タタリは甘え、と馬鹿にするのも正しい。ですが、失敗しやすい呼子のリスクを無視するのは甘えでは無いのですか?呼子でちょっとずつ失敗してタタリ入りデッキに負けた時、運ゲーと言い訳してないですか?

この考え方が正しいとは言ってません。タタリを入れない方がトータルでは強い可能性も高いです。しかし、もしそれでもあえてタタリを入れるのならば、他のリスクを軽減することにコストを割かなければ、本当に唯の運ゲー野郎になってしまうでしょう。というのが私の考えです。異論はあると思います。

6. 負け筋を潰す 猫編

例えば、こんなデッキどうですか?
第1回ヴィルマ杯で私が使ったデッキです。

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ファッティの数を増やしています。弱くは無い。3勝2敗。
しかし、私に言わせると、このデッキには欠陥があります。猫を全力で引き込みにいっていません。言い換えると、猫を素引きしに行ってるように見えるのです。

猫を素引きできるなら、最強ODユニットのガシャを素引きできます。だったら、ガシャを入れてカウンター枠を強いカウンター(上記画像のリストならケイブ)に譲った方が良くないですか?

猫で出すのでなければ、ガシャは未だ最強です。
ガシャが2枚引けたら、もう勝ちです。できないから困ってます。

盾貼り呼子がメタられる今、猫を使うなら、猫へのアクセスをある程度担保しないと、猫である意味がありません。これも異論はあると思います。でも、その猫はガシャより強いですか?その猫がガシャより強くなるように構築していますか?と言う自分への問いは常に必要だと思います。

7. 負け筋を潰す バトル編

ダルマはダルマを取れないから弱い。

これは皮肉めいてきこえます。半分その通り。ただそれだけではない。
現在はATK5とHP5が過剰に意識される環境だと言うことです。
ジョー。正規兵。リザードマン。岩。ダニー。山田。ガチホ。そしてダルマ。

4.で述べた負け筋の、主語や目的語にダルマがやたらと登場するのにお気づきでしょう。現在はあまりのダルマ環境ゆえに、ダルマスタッツ対策が横行し、結果ダルマのスタッツが負け筋になる困った状況になりがちなのです。このため、当初入っていた決死の防衛戦を、剛力招来に変えた時期がありました。

ダルマがzapを耐え、天魔と違いマガツに割られないので、ダルマがマガツアタックを一発耐えます。さらに、攻撃の時に使えば、ダルマがマガツやダニーを突破できるようになります。悪くない。
しかし、「リソースを稼ぐダルマのために、リソースを必要とする」ことに虚無感を覚えるようになりました。
例えば、1コストのクリステルが盾を貼るも、クリステル自身が弱いのでそのターンはルーラーに攻撃できず、返しのターンに盾を消費する、というパターンが嫌な人もいらっしゃるでしょう。私は同じ事をダルマに感じました。
だったら単体で戦えるエースを直接出したほうが良くないかと。

もう一つ。環境読みでATK5とHP5に寄せた構築に対しては、ATK6以上、HP6以上、またはHP4以下のユニットが、相手の「構築コスト」を無駄使いさせることに繋がるのでは?と私は考えました。例えば黄桃ならともかく、ジョーのいる赤桃でリザードマンって妥協ですよね。

HP5が取りたいからATK5を増やそうと、無理に枠を確保してますよね。なのに相手のエースが全部HP6以上で、下級がHP4以下だったら、そのATK5は無駄じゃないですか?(雪女でよかったのではないですか?)

まあ屁理屈です。ジョーの5+あぶるまの2でスパモン取れますしね。ただ、プレイヤーの構築レベルが上がる中、このポケモンでいう「ガブリアス地震2耐え調整」のような微妙な調整が勝負に関わりうる領域に、そろそろ入ってきているように感じます。

ダルマがはびこり、ダルマメタがはびこる環境だからこそ、それに合わせたユニット選びをするのも面白いのではないでしょうか。

7. 「ダルマVSセット破壊環境」での学びのまとめ

いいかげん長くなってきたので箇条書きで。

ダルマガツミラーではダルマをマガツで殴った方が勝ちます。

あぶよぶ、桜、猫、これらのシステムカードについて、1枚ずつのバリューを高めることで、出力を安定させたい。

構築やプレイの最終目的は、ダルマを出すことや、リソースを伸ばすことではなく、勝つことです。

ATK5、HP5を過剰に意識した環境には、つけ入る余地があるかもしれません。

8. ダルマ環境を見据えた構築案としての、ダルマ抜きダルマ

これらの経緯から、もぎもぎせんで以下のデッキを使用しました。

ポイント1。システムについて。猫、桜、クリステルを4積みすることで、マガツメッサーを安定して引き込みます。当たりイベントが多いので、あぶダニーのバリューが高いです。

ポイント2。ユニットと刹那について。HPとATKの調整で、ATK5調整をずらしに行きます。マガツメッサーはスタッツが高く、天魔+剛力or防衛戦への依存性が低いです。代わりに、アタックしてきたユニットを刹那で撃墜します。エースで殴って刹那で返されるとほぼ負けです。これは特に相手のマガツアタックに対する回答になり得ます。もちろんZAPでもできます。しかし、条件付きとは言え、エースを守るという一番必要なタイミングで、0コストで撃てるのが大きいです。0コスト7点火力と考えると、強さが伝わるでしょうか?ただ、ATK4のダルマで使っても弱いので、一撃必殺を狙えるマガツメッサーだからこそのカードと言えます。

ポイント3。ユニット以外のコスト3の採用について。
コンバットトリックはユニットがいないと無意味のため、高スタッツユニットを優先し、ブラックホール1枚にとどめました。

ポイント4。裏目の作成について。ユニットへのアタックには刹那、守備置きには斬、ユニット無視のセンターアタックにはケイブと、3面のクリティカルな裏目があります。デッキ公開性のデメリットを受けづらく、むしろ相手の胃にストレスをかけることができます。

これらの要素を積むに当たり、コストが足りなかったので、一番コストに対して貢献度の低かったダルマが抜けました。

そして、3勝1敗と好感触だったものの、やはりタタリが邪魔だったので、もぎせん6本戦に向け、次に抜けうるコストを圧迫しているカードとして、クリステルを抜きました。さらに、ミミックも役立たなかったので抜きました。

こうして、もぎせん6のデッキが完成しました。

9. もぎせん6の運用結果

対 K青桃 2−1 勝ち
スタッツ有利とアプのライフが多い分でなんとかマッチを勝利するも、手数が少なめのためサラマンダーやソウルガードリバティーに大苦戦。

対 K赤黄創生 2−1 勝ち
創生以上の安定した3コスト供給と、刹那のクリティカルヒットで勝ち。ただし、創生がブン回ると対応できないゲームも見られた。

対 A黄桃ディスペル 3−0 勝ち
お相手の下振れが大きかった。相手0コストATK5のユニットが真価を発揮しない場面が多かったのは、「相性ずらし」としてはうまくいった可能性あり。

対 A赤桃猫ダルマガシャ 1−2 負け
マガツは極めて有効だったが、メッサーの通りが今ひとつの相手。1−1で臨んだ最終戦、ガシャを守備と攻撃に1体ずつ置かれてしまい、手も足も出ず負け。やはり手数の少なさが仇となった。

どのマッチも逆の結果もありうる感じでしたが、とは言えやはりガシャが出ると圧倒的に不利でしたね。

このデッキはマガツメッサーを比較的安定供給できるが、ダルマを切ったために爆発力がなく相手の上振れに対応しづらいこと、手数が少なくカウンターも弱いためにソウルガードに不利をとってしまうこと、などが全体的な印象でした。

10. おわりに

長文失礼いたしました。結構断定的に書きましたが、他の方の構築を批判するつもりはありません。現在の歪んだダルマ環境に対しての一つの歪んだ考え方と思っていただければと思います。

もちろんダルマは強いです。純粋なデッキパワーとしてはダルマ入りの方が高いでしょう。ただ、このダルマ対ダルマメタの歪んだ環境の中で、出し抜き勝ち抜く方法を模索した過程と結果が伝わればなあ。と思って書きました。

本来は改善方法を書くところですが、

こいつの発表でちょっと凹んでしまったので、しばらくこのデッキタイプはお休みしようと思います。

次は何で遊ぼうかな!
長文にお付き合いいただきありがとうございます!
今後ともよろしくお願いいたします!

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