幸福とは何か?

20歳の頃の読んだ本のタイトルです。
ショーペンハウアーさんが書いてました。

あれから幾十年。
幸福というのは、「味覚」と一緒です。

虹の橋に辿り着いたら、埋まっているものではないです。
何かの条件を満たしたら、手に入るというものではありません。

この簡単な事に半生を掛けました。
忘れてしまいそうな気がするので書いておきます。

ぼくは、ワインが好きです。
と言って、うんちくを語りたいわけではないです。
美味しいワインを美味しいと感じるには、舌を育てる必要があります。

そんな厄介なことをしなくても、ふつうの人は困りません(笑)
ぼくのワインの味覚は、ある方が丁寧に育ててくれました。

だから、少しだけ、わかります。
本当に、ほんの少し、です。

生産者が一生懸命、つくったことを僅かに感じることができます。

幸福というのは、これに似ています。

日々の時間の流れのなかで、人は生きていますよね。

その中で、その瞬間、瞬間の中で、「幸せだ」と思うことを感じられる
ことが、幸福なのです。

感覚、つまり、センサーなんです。
感度が高ければ、幸福度は高くなり
感度が低ければ、幸福度は低くなります。

求めるものでも、探すものでもなく、感じるものなのです。

感覚だから、麻痺しやすいものでもあります。

だから、気づかなくなってしまいます。

失われた過去の中に、「あのとき、幸せだったな」
なんて想いがありませんか?

これは、なくなったことにより、それの存在を感じることができる
というわけです。

ぼくは、過去に存在するものだと勘違いしていたことがありました。
そうではなかったんですね。

ぼくのセンサーが鈍かったんです(笑)

気づくことが出来たことに、とても満足しています。

最後まで読んでくれた方、ありがとう。
そして、あなたが幸せを感じられることに役に立つことを。

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