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SS 肝試しの洞窟【#ボケ学会のお題】(450文字くらい)

「そろそろ引退しよう、子供達を集めてくれ」

 昔あるところに年老いた王様がおりました。3人の王子を呼ぶと洞窟の肝試しで次の王を決める事にします。

「洞窟の奥の宝玉をもってきてくれ」
「わかりました、私が行きます」

 第一王子は家来を連れて暗い洞窟に入ります。しかし家来は洞窟のオバケたちに追い散らされてたった一人になった第一王子は、逃げ帰ります。

「私は部下を統率する力はありません」
「ならば俺が行く」

 第二王子は武勲を立てた勇ましい男でしたが、洞窟の恐ろしさには勝てません。剣すら通用しないので、逃げ帰ります。

「攻撃を与えられなかった……」
「私が行きます」

 第三王子は王子らしさがまったくない男の子でしたが、洞窟に入ると怖いオバケを見て悲鳴をあげて奥に進んで宝玉までたどりつくと持って帰ってきました。

 王も他の王子も驚きます。

「怖くは無かったのか?」
「肝試しですから、脅かすだけで何もしませんよ」

 試練の意味を理解して恐れずに前を進む第三王子は、聡明で英断できる賢い王様となり国が豊かに繁栄したとかなんとか。

#お笑い
#ボケ学会
#おばけ屋敷
#肝試し
#ボケ小説

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