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雑多なSF設定

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SF設定の小説を集めます ・ケモナーワールド ・ジェリービーンズ ・猫探偵
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2022年3月の記事一覧

SF:ミロちゃんの憂鬱 ケモナーワールド

設定:動物と人間の合成生物の世界の話です 今日も眠たい、布団の上でぐだぐだと寝てる。 猫族は基本は、巡回と監視と防衛の役割を担当している。 でも猫なので寝るのも仕事だ。 「起きたくない」 横になったり、丸まったりゴロゴロしていると 「ミロ起きろ」 同僚が交代のために戻って来た 「もうそんな時間?」 体を伸ばすと起き上がる、森の巡回の開始だ。 森をゆっくりと歩いていると、空気がおいしい。 気分転換にもなる。 「たすけて」 どこからか声がする、周りを見ても誰も居ない 上を

SF:オイラーの憂鬱 ケモナーワールド

「空飛びたいなぁ」 ケモナーワールドは、人間が獣のDNAを注入された特殊な世界だ 人間が生まれてから200万年もすると種として衰退が始まる 当時の研究者は、手当たり次第に動物の遺伝子を組込はじめた。 外界で生きていけるだけの強靱さと免疫を持たせるために 必要だったのだろう。 もうその頃には、野生動物は絶滅していてDNA標本しか無い。 生の人間は、外の世界では生きていけないほど弱くなっていた 無菌室の室内で、ほそぼそと生きるだけの存在になる おかげで、人類は多様な種として