見出し画像

VRワークショップ実験 第3弾! KYT(危険予知訓練)をやってみた!

このnoteは、青山学院大学社会情報学部が社会人向けに行っている「ワークショップデザイナー育成プログラム」の卒業生が集まり、仮想現実空間(VR)でワークショップを行うとどういうことがおこるかを実験し報告するスペースです。

今回はyamanoriが報告いたします!

今回のワークショップの前提

使用ツール

  • Oculus Quest 2(Meta社)

  • Workrooms V1.4(Meta社の会議アプリ)

  • ノートPC(参加者それぞれのもの / Mac Win 両方あり)

  • Google JamBoard(デジタルホワイトボード)

実験方法

参加者は「ワークショップデザイナー育成プログラム」を受講しているので、リアルやZoom遠隔で学んだワークショップとVRワークショップの違いを比較していきます。

VRワークショップの進め方

KYT(危険予知訓練)

危険予知訓練は、作業や職場にひそむ危険性や有害性等の危険要因を発見し解決する能力を高める手法です。ローマ字のKYTは、危険のK、予知のY、訓練(トレーニング)のTをとったものです。状況イラスト写真からどんな危険がひそんでいるか抽出し改善点を見つける手法です。

職場のあんぜんサイト

工場や医療現場でもアクシデントを発生させないように訓練に使用され、最近はオンラインでも実施されていますいますが、オンライン独特の間をVRでリアルに近づけるか検証しています。

今回KYTに使用した状況イラスト

ワークショップの流れ

  • 事前準備①:Youtube音楽を画面共有し場の演出

  • 事前準備②:状況イラストを添付したGoogle JamBoardのURL共有準備

  • 流れ:ガイダンス → ワークショップ → 振り返り

  • 議論時間:15分

  • 参加人数:2名

当日はWorkrooms内の画面共有の機能でGoogle JamBoardを投影してガイダンスと振り返りを行いました。

KYTワークショップ

よかったところ

やっぱり同時会話ができる!

  • ZoomでのKYTワークショップでは今回と同様にGoogle JamBoardを使用して危険箇所を付箋など使用してピックアップすることは可能でしたが、対話になるとオンラインシステムの限界である一方会話でした。

    (環境ノイズ音や会話がかぶってしまうとブツブツとぎれとぎれになってしまったりしてしまうアレです)

    毎回感動していますが、今回のWorkrooms内での対話(うなずき・あいずち含む)はとてもスムーズでした!

付箋が使用できる!

  • Workrooms V1.4になり付箋が使用できるようになりました!しかも4種類!ワークショップデザイナーが待ち望んでいた機能ではないでしょうか?グッとVRワークショップの幅が広がったと考えます。

改善点(機能)

音楽の音量

  • 場を演出するためにYoutube音楽をWorkrooms空間に流しましたが、中程度の音量でも会話が聞こえない位の音量であることがわかりました。会話を成立させるさせる音量はOFFになる直前の音量位で可能となりました。

    参加者に話しかけているのに返答してくれないのだろう?と気づくまで戸惑いました^^;

Workroomsホワイトボードの添付

  • Workrooms V1.4はWorkroomsホワイトボードに状況イラスト添付してその上に付箋を置くことができませんでした。再検証が必要ですがホワイトボードに添付した順番で奥行きが決定されていると考えます。

    Workroomsホワイトボードを複数作成できるので、予め状況イラスト添付したホワイトボードを作成しておくことで事前準備が可能なのかもしれません。(状況イラストが固定になると尚ベターです)

URL共有の方法

  • Google JamBoradのURLを参加者に伝えるには別の方法(アプリ?)で伝える必要があります。今回PC連動させてMessengerアプリでURL共有したのですが、Workrooms内で簡単に共有できたら嬉しいです。
    (同じmetaアプリなので統合してほしいなぁ)

Workroomsホワイトボード

まとめ

  • 今回KYT(危険予知訓練)をWorkrooms内で検証して実施することができました。

  • Workroomsホワイトボードで付箋が使用できるようになりました。

  • 音楽の音量は下げないと対話が難しい。

今度は参加者を増やして検証したいですね!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?