指す将順位戦7th中盤(5~8回)戦振り返り

お疲れ様です、うりゅんです。2週連続投稿で残留に向けて徳を積みたいと思います。それではどうぞ。

5回戦 vsたそがれジャムさん

ジャムさんとの指す将での対決は3回目。今までの2局は四間飛車vs急戦で1勝1敗。こちらが望めば同じ戦型になりそうなので今後も当たったらこの戦型にしようとひそかに思っています。
というわけで一般的な四間飛車vs急戦に(こちらが後手)。

なお定跡の記憶は怪しい

細かい駆け引きの後振り飛車側の玉頭銀を見せた銀上がりに反応して開戦。

少し危険な順に突っ込んだか

以下▲2四歩△同歩▲4五歩△7六銀▲4四歩△同飛▲同角△同角と進み、香車取れればまあまずまずかなと思ってましたがそこで当然の▲7七歩。固まります。この人去年もジャムさんとの対局で7七歩(3三歩)を見落としていたような……

当然の一手で困らないでほしい

攻めが切れたら終わりなので△5四角とつないでなんとか攻め続けます。
そのままお互いに±500以内の形勢で進んで下図。

勝負の分かれ目

ここで▲7六歩に△5七桂成と銀のほうをとったのが好手でこちらに形勢が傾きます。そのまま押し切る形で2勝目を挙げることができました。

ちなみに上図の最善は▲5五歩△4三角をいれてから▲7六歩で、銀の質駒を解消しておくことが急務だったようです。

6回戦 vsトミエルさん

戦型は三間飛車→振り直し雁木vs中飛車左穴熊。三間飛車採用は中飛車左穴熊誘導と四間飛車の研究外しの意図でした。
序盤はある程度構想通りの展開で、互いに陣形を組み終えた段階ではこちらが+400程度と満足の展開。

3四飛は怖くなかった

図で△3四飛を気にして▲3八飛と引きましたが、△3四飛には▲同飛△同歩に▲8二飛が打てるので問題ありませんでした。後手陣には5二に隙間があります。
図の局面ですぐに▲5六歩があったようで、本譜は単に一手損した格好になります。
とはいえまだ有利な展開で進んで下図。

指し手が難しかった

ここで微妙だなと思いつつ▲3四歩→▲3三歩と攻めていきましたがやはりよくなく、代えて▲5三歩と打ち角の働きを弱めた後▲8八玉から囲いなさいとソフト先生に言われました。玉を固める展開は全く考えていなかったので素直に勉強になりました。
数手進んで下図。

感触悪いと思ってたんですよ……

形勢自信ないし▲4二銀狙いつつ馬作ってもたれとくかーと指した▲5二角成が大悪手。△6六歩でしびれてしまいます。さらにその後、▲同銀△5四飛ルートか▲4二銀△6七歩成ルートかで迷い、前者を選びます。進んで数手、下図の局面。

うっかりに次ぐうっかり

ここで▲5七銀打~飛車引いて▲5三歩とかでひと粘りの予定で選んだ手順ですが、この局面になってまずいことに気づきます。▲5七銀打には△6六飛~△5六角でみんな大好き王手飛車が決まってしまいます。本譜は慌てて▲5七金と予定変更しましたが、△同飛成から寄せ切られてしまいました。

7回戦 vsNZさん

戦型は相振り飛車で、中住まい-金無双(未完成)になりました。(下図)

先手の囲い名金無双でいいんですかね 金並んでないけど

長い序盤の後、こちら(後手)は左玉に組み替え7筋から動きますが、これが少し無理気味の動きで形勢を損ねます。その後はずっと苦しいと思って指していましたが、評価値的には下図の局面はややこちら寄りの互角で、△2三香を設置して▲2四桂の筋を防ぎつつふんわり挟撃っぽくしておけばいい勝負だったようです。

いわれてみると互角でもいいかなって気がしないでもない

本譜はここから△8七歩成▲8五桂△6三金▲1五歩△8八角▲8九飛と進み、そこで△9七角成が気が利かない手で差がついてしまいました。ここでもソフトは△2三香を推奨しており、▲2四桂を防ぐことが大事とみているようです。

苦しいながらも粘るチャンスがあったのが次の局面。

3二香は考えていただけに指したかった

△3二香か△2四歩でまだ粘れるようです。△2四歩は確かに攻めの根本の駒を除去しに行く手で、思いつけるようになりたいですね。△3二香はちらっと考えましたがここでただ逃げるだけの手はなーと思い指せませんでした。
受けの急所の駒を守る(逃がす?)手は有力ということでしょうか。
本譜はこの後上部脱出をもくろみましたが叶わず、仕留められてしまいました。

8回戦 vsピカッチさん

戦型は四間飛車vsエルモ囲い。

この形のvsエルモは初めて 経験が積めていいですね

勝負所になったのは次の局面。

どう対応するのがよいか

本譜は▲7四歩△6六角▲7三歩成△4六銀▲同歩△5二飛と進みました。こうなると角の働きの差と陣形差が大きく不利です。
手順中変化するなら①△4六銀に▲8二とと取る変化か②上図で▲4五同銀と取るかです。
①は△5七銀打が怖すぎて(実際ほぼ潰れている)選びませんでしたが、感想戦では△5五銀と引く予定だったとのことで、それなら勝負手気味に取るのもあったのかなと思いました。(多分今後も銀取りますが)
②は以下△6六角▲7四歩に△6五桂がぴったりに見えて選びづらかったのですが、そこで▲7三歩成△8四飛▲6八飛が切り返しになりまずまずのようです。

進んで下図。

切り返しが見えて両取りをかけなかったが……

最初は▲6三飛が見えましたが、以下△9九角成▲5三飛成に△5二香がぴったりだと思い切り捨てました。がソフトにかけてみると最善。働いていない角が捌けている+囲いの銀がはがせているのでそこまで悪くない取引だったようです。
本譜は▲6三と△4二銀で手順に相手玉を固めてしまい、形勢差が大きくなってしまいました。

以下は順当に攻めをくらい、自陣が崩壊。玉単騎で上に逃げ、ワンチャンを狙います。終盤これは、と思う局面もありましたがもともとの差が大きすぎて届きませんでした。

終局後今期の指す将の中で一番ひどい将棋を指したなーと思いました。全体的に読みの精度と大局観がずれまくっていました。あとふらっと指してる手が多かった。寝ぼけてたのかもしれません。
ともかく次局はこの局よりましな将棋にしよう、この時はそう思っていました。(フラグ)

8回戦まで終わって2-6。絶賛残留争い中です。ただ今期は星が伸びない方がそこそこいるためまだこの段階では無条件残留の可能性もそこそこ残っています。残りの局なんとか勝って少しでもいい成績で終わりたいと思います。
対局者の方、観戦してくださった方、対局・観戦ありがとうございました。


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