指す将順位戦7th終盤(9~11回)戦振り返り

季節は秋になり、指す将順位戦も佳境に入ってきました。私は8回戦終了時点で2勝6敗の10位、降級争いに巻き込まれています。残留をかけて戦う残り3戦、1戦ずつ振り返っていきたいと思います。


…………2023年の4月下旬に。
もうとっくの昔に7th終わってるし何なら8thの参加登録期間も終盤に入ってきてるんですけど???(みんなどんどん申し込みしましょう)
まあここまで書くのが遅くなったのには深い理由がなかったりなかったりするんですが、それは置いておいて、9回戦から順に振り返っていきたいと思います。

9回戦 vsあかつきさん

戦型はこちらの向かい飛車に対してお相手の三間飛車。相振り飛車になります。

最近相振り好きになってきた

駒組みが進み、こちらは矢倉を含みにした低い形、お相手は金無双に。
△3五銀で角道が通ったタイミングで仕掛けられます。

ここで一気に開戦

▲7四歩~▲8五桂から拠点を作った後角交換し、その拠点に角をねじ込んできます。この順はあまり考えておらず、食らったかと思いましたが相手の攻めも細く、簡単ではなかったようです。

角をねじ込むごつい攻め

角桂交換から王手銀取りをかけられます。ここで△6一玉を発見し、なんとか攻めを余せたかなと思っていました。

なんとか耐えてそう

数手進んでお相手が竜を作ったところ。駒割りは角桂と金銀の交換ですが、8一銀が使いづらく先手からは厳しい攻めがないのに対し、後手は攻めには困らないため後手が良さそうです。
……この手が詰めろであることに気づいていれば。
第一感は△6二金でしたが、▲8二龍から香車取られるの嫌だなーと思い△5五角を打ちました。打った直後頓死筋に気づいてお祈りしましたが、当然逃してくれるわけもなく急転直下の終局となりました。
よく考えると△6二金に▲8二龍なら△5五角が厳しいため、先に打つ意味は全くありませんでした。局面がよかっただけにこの将棋を落としたのは痛かったです。

△5五角で龍引かせて攻めまくれば勝てそうだな、ヨシ!

10回戦 vsTスケさん

戦型はこちらの先手四間飛車に対してお相手は持久戦調の居飛車。
下図の局面までは普通に穴熊に組んでくると思っていましたが、ここから△7四歩▲6五歩△2二銀と進み、穴熊を拒否。一方こちらの囲いですが、遠さを主張にしようと穴熊を選択しました。ただ序盤に突きこした端歩との関連性が薄いため、端歩を活かす意味でも銀冠を選択するのが自然だった気もします。

ここまでは四間ミレニアムvs穴熊になる予定だった

中盤のねじり合いが続き、下図は飛車を自陣に下ろされたところ。▲4八銀と迷いましたが、早い攻めはないだろうと思い▲6五桂を設置します。すると△1七桂を打たれ、これなら▲4八銀打っとくんだったなと軽く後悔します。ただ形勢を損ねた訳ではなく、△1七桂▲3九香の後△4九飛成▲5三桂成で要の金が取れ、優勢になりました。

飛車取ってしまえば方針が分かりやすかった

数手進んで下図、ここで▲1五桂に対して△1四玉だったため、詰みそう!と思い角を切って詰ましにいきました。実際に詰みはあったのですが、詰まし切ることができず、一気に流れが怪しくなります。△1四玉に対してきちんと読み切って詰ますか、あるいは詰ませられないのはしょうがないと割り切って▲1六金と縛り寄せの難易度を落とすか、どちらかにすべきでした。優勢なのに読み切れないまま中途半端に突っ込んだのが良くなかったです。

あとは着地だけなんですけどねぇ。。。

その後逆王手も出てくる混沌とした終盤になり、最後の岐路が下図の局面。

素直に取っておけば勝ちだった

▲1八桂に対して△同馬と取ったところ。素直に▲同飛車と取れば敵玉は受けがなく、こちらは詰まないため勝ちでした。しかし、何が見えたのか、その順は△5八角から詰むと思ってしまい、▲1六金と指してしまいます。これが最後の敗着となり、負け。2-8で残留がかなり怪しくなりました。

11回戦 vsmiyaさん

11回戦時点では降級が決まっており、最後は来期順位をかけた戦いに。
事前のやり取りの中で相居飛車で対決することに(お互い振り飛車党では?)。
さて実戦ですが、5手目に事件が。

相居飛車……?
というか初手▲2六歩宣言はどこに

相居飛車の対決だったはず……つまりこれは角換わり……?(錯乱)
まあ相居飛車にはならないだろうと思っていましたが、筋違い角は予想外でした。
この後力戦になり、中盤少し形勢を損ねますが中段でふわふわして頑張る展開に。

中段でふらふらするのは得意です(勝てるとは言っていない)

この後お相手にもミスが出て形勢不明のまま終盤に。

ここでの受けが問題

ここでの王手の受け方ですが、上部に銀の効きを残そうと△4三金を選択。
しかし、ここは△4三銀のほうが玉の可動域が広く金も上ずらないためよかったようです。
以下、こちらにも何度かチャンスがあったようですが、狭い玉形の中で受け間違い、最後はしっかり寄せ切られました。

終局図。171手の熱戦だった。

終わりに

というわけで終盤戦は3連敗。指す将順位戦7thは2-9でA1の12位となり、A2に降級となりました。
自戦記書くのが遅くなったのは単純に負け試合を振り返るモチベーションが沸かなかっただけです。

今期は総じて終盤で逆転ないし押し切られる将棋が多かったです。終盤力の強化が今後の課題となりそうです。
4月現在、終盤力は改善の傾向が見られませんが、前期の二の舞にならないようまずは終盤落ち着いて考えることを意識していきたいと思います。

それでは、指す将順位戦8thでお会いしましょう。


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