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突発的短文(200220)

 商店街のアーケードを超えて差し込んできた陽の光がぼくの指先を暖めはじめたのは、毎朝1時間過ごす喫茶店の二階席で店を出る準備をし始めた時だった。店で過ごす時間帯に陽の光が差し込んでくるのは、陽が昇る時間帯が早くなってきているからで、懐かしい眩しさに目を細めた。

 10年程前から認識していた問題が、昨日の夜に解決したのは、ぼくにとってはとても大きなことで、ここに詳しくは書けないが、この10年間、自責の念を持ちつつ、色んな理由を付して問題を先送りにすることで、じくじくした気持ちを心の奥底に育ててきた。

 自分の中で誤魔化しきれなくなったこの問題に対して、いくつかのステップに分けて行動してみると、思いのほか簡単に解決してしまったので、この10年間はいったい何だったのかという思いと、解決してホッとした気持ちと、もっと早くに行動しておけば良かったという後悔がないまぜになって、昨夜は寝床についてもしばらく眠れなかった。

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