久しぶりの記

夢の中にまで、ぐうたらな弟が出てきた。最悪。今度会うとき言ってやる、私の夢の中まで侵食しないでと。

友人と、その連れにたまたま出会い、しばらく言葉を交わした。連れというのは留学生で、日本語をまだ自由には扱えないらしく、とても頭を捻らせ、質問を絞りだし、私にいろいろ聞いてくれた。私は会話を進めようという意思が薄弱だったので、もっぱら会話の主導権を彼に放り投げていた。後日、彼のなかで私はかわいくやさしい子ということになったらしい。それに大変不満を持ったという話だ。

コミュニケーションの仕方を間違えたかなとまず思った。どうしてそうなったのかという怒りだ。彼は真面目に質問を考えているというのが伝わるので、それに応じて私も真面目に会話をした。あんまり彼に喋らせてばかりも具合が悪いなと思い、ちょくちょく彼のことを聞いた。ギターの音を聴くのは楽しかったよ、ととんちんかんな英語で伝えはしたが、ただの会話で、やさしいと思う要素はどこにあったんだ??それじゃあ相手に迎合しているだけみたいで私自身好ましくない。不愉快にさせたいというわけでないが、私の中ではなんだか、申し訳ないが疲れたなぁ、と別れてから思うくらいだったので、その距離感の取れなさに困っている。今までも、人と話したらそんなふうになってしまっていた、ところは否定できない。けれど全く知らないところだったら傍若無人に振る舞ってしまって困るのに、人と話すとなったら、途端へなへなな自分になっている。どういうことだ。やさしい、で気に入られたら、次から多少の牙剥くことを言えなくなってしまう。どうしたらいいんだ。