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仲間に恵まれているのは人徳。

【3/15公演】ヤーレンズno寄席#3 「コントの虎 漫才の狼」(配信視聴)

概要

配信期間:2024/3/25(月)~2024/4/1(月)

感想

配信ありがとうございます。
新ネタを待っておりました、ツーマンを待っておりました。
ジグザグジギーとの絡みを待っておりました。

言わずもがな漫才とコントの頂上賞レースのファイナリスト同士が新ネタ含む3本ネタを演るライブ。
当日は抽選はずれてしまったので行けなかった(そもそもこの日までが確定申告業務で超繁忙期なので行ってる暇なんてなかった)ので、配信はとてもありがたい。

冒頭はいつもの寄席と同じく2組が出てきてトークからスタート。

ヤーレンズのM-1での功績なのか、はたまた元から仲間に愛されているのか色んなコンビとのツーマンオファーに嫉妬するジグザグ池田さんがよかった。
EXITまで熱くなっちゃったもんね、おかげさまでチケット全然取れないの。一般販売秒ではけてて笑うしかなかった。

過去2回のヤーレンズ寄席は1時間程冒頭トークを繰り広げておりましたが、今回はトークからネタに入るまでの時間が意外とすんなりだったように感じます。
でもきっとそれはジグザグジギー池田さんのおかげだと思う。
相も変わらずのんびりほんわかずーーーっとしゃべり続ける(褒めてる)ヤーレンズと、それをニコニコ見守るだけの宮澤さんの尻を叩いていたのが唯一池田さん。
こういう時にピリッとさせてくれる存在はありがたい。
そういう意味でもジグザグジギーとは相性がいいと思う。

一方でこの池田氏、ヤーレンズのメディア仕事逐一と言っていいくらい見てくれてる。
一見ドライと思いきや熱い男なんだなぁ。

宮澤さんは中小企業の二代目社長感がすごい。どっしり。
ジグザグジギーのコントは宮澤さんの演技力で光っているといっても過言ではない。
今回の公演で拝見したコントは3本とも最高でした。

3本目のネタはご本人たちがタイトルを「dear ヤーレンズ」と呼んでいるのも大変素敵。
2023年M-1決勝でのヤーレンズの煽りや漫才に出てきたワードを練りこんでる部分に気づく度ニヤニヤしちゃう。
このネタで今年のキングオブコント挑んでたらまた話題になりそう。「キングオブコントにM-1持ってきたぞ」と下手したら物議をかもすかもしれない。

残念なのは、ちょいちょい長身の池田さんが見切れてしまっていたこと。
立ち上がった瞬間に顔が見えなくなるのはもったいなかった…。
場当たりの時に一緒に映像班もチェックしていたらこんなことにはならなかったかもしれない…。
これまでゲストが漫才師ばっかりだったから、初めてのコントに配信スタッフ側が対応しきれなかったってのもあるかしら。
音声周りとか配信の環境が回を重ねるごとに改善されていっているので、こういった部分も今後技術と経験でストレスフリーな配信が観られるようになったら素敵ですね。

ヤーレンズの漫才

  1. 「おにぎり屋さん」※新ネタ

  2. 「あれ、お前か」※準新ネタ?ブラッシュアップ版

  3. 「ケーキ屋さん」

ヤーレンズの漫才に関しては、細かいネタの感想を書くと本当に止まらなくなるのでここでは割愛。
止まらなくなるだけじゃなくて、今回ヤーレンズが新ネタとしておろしていた漫才「おにぎり屋さん」はすでに直近で4回程見る機会がありましたけども、この1週間で内容がかなり揉まれていて全然違っていたので、この公演のおにぎり屋さんを語るのは今更ナンセンスな気がする。
ネタの感想は個別に記事を書くかもしれないし、書かないかもしれない。
うっかりすると論文になるのがよくない。
簡単に今回の漫才を観た印象をまとめると、新ネタだというのにコントイン前のお喋りが長い笑
1本目は15分くらい喋っていたようです。相変わらず時間はあっという間に過ぎていくので15分お喋りを聴いてたという印象がないけども。

漫才についての感想はいつかがっつり記事にしたいので割愛しよ…と思ったものの、「あれ、お前か」だけちょっとだけ感想を述べたい。
旧Twitterで呟くには否定的な面もあってややネガなのでここに落としておきます。

このネタ、ヤーレンズらしい、というか出井さんらしい鬱屈した毒が詰まってて大好きなんだけど、本公演のはなんだか物足りなく感じちゃったのはなぜかしら。

YouTubeに上がってるバージョンのが凄く良かったから比較しちゃうというもある。
このビフォー・ベッカムヘア楢原さんは嬉々として変なおじさんを演じてるし、結構動いてる。
動いてるけどどこか関節足りてないのがより変さを際立たせていて最高と言える。
↓広告が出たらなるべく飛ばさずに観てほしい。彼らにお金が入ります。

観る側のコンディションに問題があったのかしら〜?とも思うけども。
人間いつだって笑えるわけではない。

とは言え、出井さんがイキイキしてるのがあのネタの良いところではあるんだけど、一方で楢原さんの変なおじさん力が足りなかったのが一個あるのでは?と分析してみる。
なんか元気ない、大人しい感じがしたのだ。
殺人鬼食堂とか、トースター詐欺事件とか、キラーナンバー「11回」とか、明らかに楢原さんが変すぎる時は、それを槍玉にあげていじり倒している出井さんも、楢原さんもめちゃくちゃ面白い。
楢原さんの中にもちゃんと主張があって、そこでバチバチしてるからこそ笑っちゃう。
一方でFAとかチェキとかの時みたいに、嫌なおじさんしてる時は2人で結託して同じ方向に悪口言ってて欲しくなってしまう…。相乗効果でめちゃくちゃ面白いし、テンションも上がってるしで手に負えない感がすごくいい。

どれもこれもラジオの虎の聴き過ぎからくる症状だというのは自覚してるし、それを漫才を観る時のバックボーンに据えるべきではない=切り離して考えるべきとは思うけど、全てを切り離せないのも人情。

でも演説の内容はブラッシュアップされててより現代社会に矛先が向いてて好きでした。
誰か特定の人間を揶揄するというより、(特にネット民に対する)狭小な視野の人間になるなというメッセージが込められていて興味深い。
この先きっとまだまだこのネタは面白くなるし、今ブレイクしそうなヤーレンズの別の一面を提示するためにはセンセーショナルで丁度いいスタイルの漫才だと思う。またどこかで観たいものです。
その時はまた感じるものが違うかもしれない。

次回

次のジグザグジギーとのツーマンは6月だそうで(池田さんのX情報)。その前に4月にK-PRO主催のライブ「俺たち最強世代A~一夜限りの復活スペシャル~」で共演があるので、そちらも楽しみ。

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