エッセイはじめました <ライブに行こう>
ここ一年くらいで音楽ライブに対する考え方が大きく変わったような気がする。
前までは、「本当に本当に好きでそのミュージシャンの曲なら全部知ってます!」みたいなミュージシャンのライブしか行くことができないと思っていた。ライブ中に知らない曲が始まるのが怖かったのだ。周りは「きゃー!」「お~!」と“この曲キター!”感が出ているなかで一人「??」となることへの恐怖だ。
しかし、そのミュージシャンの曲を全部知っている、なんてことはかなり難しいと思う。私が一番好きなミュージシャンはロックバンドのGLAYなのだけれど、私が生まれるまえから活躍をしているGLAYの全曲を網羅しようだなんてそんなの無茶だ。
私が「詳しくなくてもライブに行っていい」と思えるようになったのは、昨年三月に行ったドレスコーズのライブがきっかけだった。その頃私はドレスコーズを知ってはいたが特別好きでもなく、市内でライブがあり、その日たまたま空いていたからという理由だけで行くことにした。ライブまで一週間切っていたくらいでのチケットだったので、完売直前、番号は最後の最後だった。
「ドレスコーズのライブ」とだけしか知らず、行ってみたらびっくり。「今までの楽曲で日の目を見ないものをやろう」というツアーだった。ぎょえー、初めて行くライブでマイナーな曲ばかりって。失敗かなあ。正直そう思ってしまった。
が。
めちゃめちゃいいライブだった。ラストの曲「愛に気をつけてね」しか知っていた曲はなかった。ドレスコーズの曲も、毛皮のマリーズの曲もまったく知らなかった。まわりが“この曲キター!”状態でも一人わからなかったけれど、でも楽しかった。ぴょんぴょん跳ねてもみくちゃにされて汗だくで、「愛に気をつけてね」のときなんて気づいたら頭上にボーカルの志磨さんがいて、足を掴みまくった。
その日から私はずっと志磨さんに惚れきっていて、その後ドレスコーズのライブにはよく行っている。
そして、ドレスコーズ以外でも、「楽曲はそんなに知らないけれどライブに行こう」活動を行うようになった。今のところCocco、銀杏BOYZ、相対性理論などに行った。ついでに、ライブはワンマンもおもしろいが対バンやオープニングアクトがあるとおもしろいとも思う。Coccoのライブは、ヒトリエとplentyとのスリーマンで、私はめちゃめちゃplentyに魅せられた。ドレスコーズのライブも、GLIM SPANKYとの対バンでオープニングアクトは挫・人間だったときがある。挫・人間なんて見たことも聞いたことも聴いたこともなく、どちらかといえばGLIM SPANKYを好きなるチャンスかと思っていたが、挫・人間のほうが好みだった。MCで初恋の女の子をネトストする話をして、「右手を上げてください。除霊をします」とか訳わかんなくてめちゃくちゃしびれた。
今年のライブスケジュールは、7月にCocco、10月にGLAY、銀杏BOYZという割と保守的になってしまっているが、どんどん新しいミュージシャンのライブに行こうと思う。
最後に、私が人生で一度はライブに行きたいミュージシャンは、B’z、X JAPAN、The Birthday、女王蜂、椎名林檎である。
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