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今日お誕生日を迎えたあなたへ

お誕生日おめでとう！


唐突だけどあなたに言葉を宛てたくなって、こんな日じゃないと書けないだろうと思って、もはや早朝ともとれる深夜にnoteを開きました。きっとあなたについてnoteで語るのは、最初で最後のような気がしているよ。自分からどんな言葉が出てくるか、自分でもわからないけれど少しの間、お付き合いいただけたらと思います。

今月の頭だったかな。あなた（たち）に関するニュースに世間、というか世界が注目していたよね。

韓国のボーイズグループを応援していたらいずれ推しが軍隊に入隊するときは訪れると覚悟はしていたけれど、いざとなると目の前が霞んで見えなくなるような気持ちだった。

行かないで、ってあなたの腕を掴みたかった。

世界各国のあなたのファンが「いってらっしゃい！」「待ってるよ！」ってニコニコした絵文字と紫のハートと共にSNSにコメントを残す様子を見て、正直、意味がわからなかった。「大丈夫 すぐ帰ってくるよ！」と言ってくれるオタク友達の言葉も信じることができなかった。【兵役】って言葉を、どうしてそう容易く口にできるんだろう。どうして兵役なんて制度があるのだろう。どうして終戦しないのだろう。彼らの国のことも、自分の国のことも何にも知らない。知らなくていいのだろうか。いいわけない。無知ほど怖いものはない。無知な自分が憎いほど嫌だった。

どうしてそんな笑顔で送り出せるの。
嫌だよ、行ってほしくないよ。

行かないで、行かないでよ、なんで行っちゃうの、どうしてそんなに笑顔なの、どうしていつもと変わりなくSNSを更新しているの、いってくるねなんて言わないでよ、行かないでよ。

自分でもびっくりするくらい、泣いた。

どれだけ時間が経っても、好きなんだ。
ただがむしゃらに好きで、大好きだった。

あなたが全てだった。
あなたを追いかけるのに必死で夢中で楽しくて。友達にも沢山話した。学校中があなたたちの話をしているような時代だった。一緒に好きになってくれた子もいた。毎日があなたでいっぱいだった。

中学生の私に「世界」を教えてくれたのはあなただった。スッキリで見た金髪の人。Mステで見た白いシャツの人。全部あなただった。

いつしか、あなたはまるで
遠くの一番星のような存在になっていた。

手を伸ばしても届かなくて、たくさんの人に綺麗だね素敵だねって囲まれていて、この世界に存在するのかどうかももはやわからなくて、私には掴めないのにあなたの輝きは私にも届いていて。

その輝きは微かなものだった。意識をしなければ気づかないくらい。輝きが微かすぎるからあなたはもう、私の知っている人ではないような気がして。
あなたはきっと何も変わっていないのに。

あなたはもう私のそばにはいなかった。
いや、私が勝手にあなたの手を離してしまったのかもしれない。あなたはずっと、あなたの世界に私を誘ってくれていたのかもしれない。でも、あなたの世界に浸るより、あなたの微かな輝きを感じる方が私には心地よかった。

ずっと微かな輝きを感じていたい。
そばにいてほしい、なんて言わないから。
微かでいい、見失わないから、輝きを届けてほしい。
今のあなたを、あなたたちを愛してくれる人に囲まれて輝きを増すあなたたちの姿を見ていたい。
ずっとあなたたちの魔法にかかっていたい。

だからさ、ねえ、

テヒョンさん、

ずっと私の光でいてよ。

彼らから離れていたことは事実だから、こんなことを話していい分際ではないよなあとは思うし、こんなときだけ話してしまって申し訳ないとも思う。でも、この文章を書きつつこぼれる涙を拭いながら、MAMA2023の会場でメンバーの名前が呼ばれるたびに反射的にその名前を叫びながら、そばにいた頃によく聞いていた音楽を聴いて心臓がぎゅっとなる感覚を取り戻しながら、やっぱり彼らなしで私の人生は語れないな、とも思う。

私は、彼らの渦からは抜けてしまったけど、その渦の手前の浜辺で彼らの煌めきを見ていたい。

それくらいなら、願ってもいいかな。

きっとまだ当分はめそめそしてしまいそう。
あなたの新しい髪型も、まだ見れていないんだ。
あなたはメンバーたちとふざけ合っていたようだけど笑

これからあなたが近況を報告してくれても、迷彩柄に包まれる姿を見るのは少し苦しいから、きちんと受け取れないかもしれない。

でも、あなたから少し離れたところ、浜辺からもあなたの安全と健康と幸せを心から願っている人がいることを忘れないでいてほしい。あなたはステージの上で誰かが落としたピアスにも気づくような人だから、そんな風に毎日小さな幸せを見つけることができていますように。

お誕生日おめでとう。
いつまでも、少し遠目ではありながらも、
その四角く笑う笑顔を見続けられたらいいな。