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【S16ダイヤ1到達】帝王にてティアラ環境を走破!
皆様こんにちは。リーズと申します。
今回は【帝王】にてダイヤモンド1入りしたため、
解説記事を執筆しようと思い立った次第です。
【ティアラ】が猛威を振るっているため、
魔境と呼ばれがちな本環境ですが、
意外にも【帝王】にとっては追い風な印象です。
なぜなら、
・《うらら》の採用率が低くなり、《増G》で思う存分ドローできる。
(事故率がたかい【帝王】にはありがたい)
・墓地をあまり利用しないため、墓地メタに強い。
・【帝王】がマイナーなのもあり、
《ケルベクアギド》で墓地におちた《汎神》を
《ムドラケルドウ》でだれもケアしてこない。
(プラチナ帯はおろか、ダイヤモンド帯ですらほぼ皆無)
以上三点が、【帝王】が勝ちやすい理由です。
戦績を記録できておらずあやふやなデータですが、体感勝率60%です。
運が良いときは、最大7連勝できました。
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さて、そろそろ本題に移ります。
拙い文章で恐縮ですが、少しでも読者様の参考になればうれしく存じます。
デッキレシピ
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![](https://assets.st-note.com/img/1682206872638-pw52nmkvON.jpg?width=800)
【帝王】はソロモードで最初に出現しますので、
ある程度はテーマをご存知の方がいらっしゃるのでは?
しかし、ソロモードで学んだ知識のままにデュエルすると、
どうしても先入観が生まれてしまいます。
たとえば、【帝王】の戦いかたについて。
皆様からすれば、《アイテール》や《エレボス》などの最上級モンスターで
豪快に立ち回るイメージがついているかもしれません。
しかし、今回のデッキはコイントスでかならず後攻をとり、
魔人カードでコンパクトに妨害を立てます。
自分が想定する戦法と、相手が実際にとる戦法にギャップがでるため、
妨害のうちどころを見逃してしまうんですね。
シングル戦のマスターデュエルで、
この不意打ちを効かせられるのはめちゃくちゃ強いです。
基本戦術
おもな戦いかたは、必ず後攻をとり、
相手の盤面を《拮抗》や《ライスト》でまくったあと、
魔人カード +《真帝王領域》の2枚を構えます。
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![](https://assets.st-note.com/img/1682331922102-wcNsZBJwlv.png?width=800)
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魔人カードは見てのとおり、カード耐性は皆無です。
場にだすだけでは、【ティアラ】の
《サリーク》や《メタノイズ》で処理されて終わり。
なので、かならず《真帝王領域》とのセットを目指します。
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また、そのほかに注意すべきことは、《パンクラ》の使い方。
高ステータスかつ妨害もちのハイスペックなカードですが、
無理に出し惜しみしないように意識しています。
というのも、相手ターンに妨害したいからといって残していると、
こちらのキーカードに妨害を打たれ、
取り返しがつかなくなってしまいます。
ときには、《パンクラ》で妨害を吐かせてから
安全に展開する露払いとして。
ときには、単なるリリース要員として。
とにかく、《パンクラ》は使えるときにガンガン使ってしまいます。
妨害はできたらラッキー程度に。
採用理由
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このデッキの主役。
これ1枚で、【ティアラ】は水を打ったように静かになります。
怪物じみたバワーをもつ【ティアラ】を沈められるのは、
このデッキの醍醐味といっても良いでしょう。
それはさておき、性能について。
制圧効果は全カードのなかでもトップクラスで、ほかに類をみない強さ。
《深怨》に対応したステータスも魅力で、【帝王】のズッ友です。
![](https://assets.st-note.com/img/1682336328362-HfaMwiwydf.png?width=800)
このデッキの主役その2。
《深怨》非対応なのは痛いですが、《威光魔人》同様
むちゃくちゃな制圧効果が目をひきます。
当然、どちらも3積み。
![](https://assets.st-note.com/img/1682336332296-IAtok6olOU.png?width=800)
【帝王】といえばこのカード。召喚演出もちです。
ほかの面子にくらべて地味かもしれませんが、
試行錯誤の結果、投入にいたりました。
《深怨》のため2400/1000ステータスのカードが必要なのですが、
《ガイウス》はそれらのなかでもっとも使いやすいんです。
カードの種類に関わらずなんでも除去でき、
再利用をゆるさないのが強み。
似たようなカードとして《ライザー》がいます。
しかし、こちらはデッキバウンスのため、再利用させてしまいます。
除去効果は、おもに戦闘で倒しきれない高打点モンスターや、
《ペルレイノ》をはじめとする強烈な魔法罠に使用します。
また出されると困るので、《ガイウス》でなくてはならない。
というのが理由です。
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本構築では《汎神》ぐらいでしか墓地に触らないため、
そこまで無理なく採用できます。
【ティアラ】に効果抜群なので採用。
![](https://assets.st-note.com/img/1682336335525-R1tp6pU4on.png?width=800)
マスターデュエルでは3積みできる後攻まくりカード。
リリース要員&アタッカー&後続の安全確保と、
多岐にわたって活躍してくれます。
しかし、事故の要員にもなりえるので、3枚積みするかはお好みで。
![](https://assets.st-note.com/img/1682336337381-5et2Us1xUK.png?width=800)
このカードをみて、【帝王】に採用されているのは
意外だと感じられた方もいらっしゃるのでは?
なぜ採用されているかというと、
「効果を発動せず、ゆるい条件で特殊召喚できるから」です。
【ティアラ】には《ハゥフニス》が存在するため、
安易にモンスター効果を起動すると、相手の展開が始まってしまいます。
また、《ルルカロス》には特殊召喚を無効にされます。
《ハゥフニス》と《ルルカロス》対策に
チェーンを組まないモンスターが必要なんですね。
《エクレシア》はそんななかで
もっとも召喚がカンタンかつ、ステータスもそれなり高く、
殴り合いの面でも優秀なので採用にしました。
また、通常召喚可能なのも便利です。
![](https://assets.st-note.com/img/1682336330729-QD585ldJRf.png?width=800)
EX0型【帝王】でほぼ必須枠のカード。
1ドロー効果は手札事故が起きやすい【帝王】にはありがたく、
容易に特殊召喚できるのも便利。
しかも、打点も高いためアタッカーとしても起用できる
高性能おじいちゃんです。
P効果は魔法カード扱いなので、
《ハゥフニス》の効果に触れないのもポイント。
しかし、【帝王】のキーカードである《烈旋》とは
噛み合いがわるいため、一長一短。
2枚採用にするか3枚にするかで、私はずっと迷っています。
なお、《アトラクター》適応下では、P効果を
使ったあと除外されます。
不採用理由
![](https://assets.st-note.com/img/1682334398786-0vlILONBle.png?width=800)
相手の妨害を1枚つぶしつつ展開できます。
しかし、効果を発動してしまい、
《ルルカロス》に止められるので不採用。
![](https://assets.st-note.com/img/1682334455022-hBJd17Bwp9.png?width=800)
状況に左右されずに展開できる有用なカード。
ダイヤ3あたりまで採用していました。
ですが、こちらも《ルルカロス》に止められるので不採用。
![](https://assets.st-note.com/img/1682334457155-gTOXxREala.png?width=800)
アタッカー兼ねリリース要員。
ダイヤ2あたりまで採用していましたが、《パンクラ》と入れ換えました。
![](https://assets.st-note.com/img/1682334459192-DxXK4YVtRS.png?width=800)
アタッカー兼ねリリース要員。
バック除去ができる便利屋です。長い間デッキに投入していました。
特筆すべきは、
①は文字通り。あらかじめ盤面を掃除してから、
安全にモンスターを展開できます。
しかし、のちに除去カードを増やした結果、
わざわざこの効果をつかう機会はなくなりました。
②はリソース稼ぎにつなげられます。
しかし、そもそも相手が《ケルベクアギド》で
《汎神》を墓地へおくってくれるので、
一度も《汎神》を手札からおとしたことはありません。
③は、万が一手札に上級がいなくとも、
《真帝王領域》で即席の制圧ができるという意味です。
しかし、やや貧弱な制圧であり、《スクリーム》で
カンタンに突破されかねません。
デッキの改良を進めていくと、
どんどん採用意義が薄くなってきたので抜きました。
![](https://assets.st-note.com/img/1682347588939-0zpMHYkn21.png?width=800)
後攻まくりでお馴染みのカード。
ステータスも高く、除去効果も優秀ではあります。
しかし、モンスターしか対処できず、再利用も許してしまうので、
現環境では刺さらないと判断しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1682334460598-kZLtg4BKCP.png?width=800)
墓地メタ特化の上級モンスターです。
《威光魔人》で十分ですし、【ティアラ】以外に弱すぎるので不採用。
ただ、《リダン》《ダークロウ》を越える2500打点は魅力的。
構築によっては、《名推理》で呼んでくるのもアリかもしれませんね。
![](https://assets.st-note.com/img/1682334462773-p81gOpOCAz.png?width=800)
バック除去カード。
《汎神》のコストにできるとはいえ、手札にくると弱すぎるので不採用。
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展開要員。《ムドラケルドウ》にチェーンされるだけなので不採用。
![](https://assets.st-note.com/img/1682347149499-EpBL6h8rHb.png?width=800)
元禁止指定ですが、まったく話題に上がっていないカード。
第二の《烈旋》として使います。
《アンカモ》と共存できたり、遠慮なく《烈旋》を《汎神》の
コストにできたりするのが強み。
しかし、いまいち強さを感じられなかったので抜きました。
今度純制限に緩和されるので、2枚積むとよく働いてくれるかもしれません。
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墓地メタカード。先行ならともかく、
後攻ではいまいち活躍しづらいのと、【ティアラ】以外に弱いのでボツ。
各デッキの対面
![](https://assets.st-note.com/img/1682332203748-V3mscfrcRP.png?width=800)
VS【ティアラメンツ】
今環境にてもっとも意識した相手です。
この環境で勝ち残るには、この存在を無視できません。
真正面から【ティアラ】の圧倒的な物量を乗りきるのは
ほぼ不可能なので、《ライスト》《拮抗》は必須。
【ティアラ】のカウンター罠を《烈旋》や《深怨》でうまく誘導し、
なんとかして捲り札をとおしていきます。
また、覚えておきたいこととして、
《拮抗》は2枚もっていれば、カウンター罠で1枚無効にされても
もう一回効果を発動できます。
【ティアラ】対面で意識すべきは、上級モンスターの使い分け。
どのモンスターを出すかによって、今後の試合運びが
まったく異なってきます。
《威光魔人》は《ペルレイノ》と《ムドラケルドウ》で
フリチェ破壊されるリスクをケアできます。
しかし、《融合》《烙印融合》
《マスクチェンジセカンド》は止められません。
《虚無魔人》は基本的には《威光魔人》より優先して立てます。
理由は、【ティアラ】環境では《沼地》入りの構築が多く、
手札融合をケアするためですね。
ですが、《ペルレイノ》を引かれると盤面は崩壊し、敗北しかねません。
《ガイウス》は出番こそ少なめですが、
魔人カードが制圧重視とすれば、こちらは突破重視。
盤面をひっくり返したり、相手への追いこみなどに使ったりします。
そのかわり、カード単体での制圧はできません。
このように、戦況をみて最善のカードを選択するのが大切です。
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VS【エクソシスター】
【ティアラ】の次に多かったテーマ。
十分環境と渡り合える力をもっていますが、
【帝王】からすればボーナスステージのようなものです。
なぜなら、【帝王】には《烈旋》があるため。
ふつうなら厄介な《マニフィカ》もカンタンに処理できます。
また、【エクソシスター】には発動無効系カードが存在しないため、
《拮抗》《ライスト》がスイスイとおってしまいます。
《ライスト》からの《烈旋》。
これでほぼ勝利が確定するため、楽チン楽チン。
![](https://assets.st-note.com/img/1682332264546-SLa1dLGXyz.jpg?width=800)
VS【ふわんだりぃず】
上から3番目ほどの頻度で出くわしたテーマ。
しかし、戦勝は最悪。【ふわん】対面は全敗です。
理由は【帝王】の特殊召喚封じが通用しないため。
こちらのコンセプトを真正面から全否定され、まともな勝負になりません。
また、《増G》や《アトラクター》が腐るのも痛いです。
このテーマに勝つには《威光魔人》で
展開・リソース補給を断つしかありませんが、
私の運命力では手札に呼べませんでした。無念。
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VS【アダマシア】
基本的に無理ゲーです。
《パワーブレイバー》からの《ケースト》には手も足もでません。
《アトラクター》か《増G》で止まってくれるのを祈ります。
こちらの展開が通りそうなときは、
《虚無魔人》より《威光魔人》を優先します。
でないと、《タックルセイダー》で
裏側守備にさせられ処理されるので。(一敗)
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完走した感想
私はOCGを未プレイですが、【ティアラ】襲来にともない、
「もう終わりだよマスターデュエル」などと
やたら阿鼻叫喚の遊戯王界隈を見て、どうなることやらと息をつきました。
しかし、実際にデュエルしてみれば
「なんだ、まあまあ戦えるではないか」
と感じたのが率直な意見です。
苦しかったという意味では、
【勇者ラドン】が流行した時期のほうが個人的にはたいへんでした。
無論、墓地利用デッキのほぼすべてが環境に駆逐されてしまい、
デッキの多様性が失われてしまったのは事実。
かくいう私も、よく使用している【斬機】や【オルフェゴール】で
戦い抜くのが困難になり、歯がゆいきもちです。
しかし、一強環境には、一強環境なりの楽しみがあるため、
私は今環境にそこそこエンジョイできているようです。
まあ…
何度デュエルしても【ティアラ】としかあたらず、
絵面がおなじで飽きてしまうため、規制は早めに欲しいのですが。
説教じみたつまらない戯れ事ですが、
最後にそれっぽいことをいって締め括ります。
カードゲームなので、遊び方は人それぞれではありますが、
「ティアラが一強なら、どう工夫したら勝てるんだろう」
と考えてみるのも、これまた遊戯王の
ひとつの楽しみかたなのではないかなぁと思います。
もちろん、墓地利用デッキの愛好者はつらい限りでしょうが。
皆さんも、あえて【ティアラ】以外を握り、環境に逆流してみませんか?
ここまでの閲覧ありがとうございました。