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高級ティッシュ・保湿ティッシュの世界 |おすすめ商品5選!

※商品の解説文はそれぞれの公式ホームぺージやファンサイト、商品のプレスリリース等より引用、参照しました。
※使用感に関してはスタッフ個人の使用感も含まれます。
※本コラムは商品を比較し優位性をつけたり、購買を促すアフィリエイト記事ではございません。
※本コラムで紹介している商品企業はスタッフ個人の選択であり、掲載企業からの広告的な依頼は一切ございません。

はじめに

花粉症の季節ばかりでなく、慢性の鼻炎に悩ませられている方は多く、ティッシュペーパーを購入する時に、安いものにするか、ちょっと高級だけど柔らかいものにするか一瞬迷ってしまいます。また高級ティッシュ、保湿ティッシュを購入する場合にも数ある商品からどれを選ぼうか迷ってしまいます。

各商品、レビューや比較記事も多く、いずれも参考になりますが、この記事では、そもそも保湿ティッシュとは何かという点と、それぞれの商品に一歩踏み込んだ内容を紹介し、高級ティッシュ、保湿ティッシュの世界をより深く知ることができます。



保湿ティッシュとは

保湿ティッシュペーパーとは、文字通り保湿成分を含んだティッシュのこと。グリセリンなどの保湿成分をふくませ空気中の水分を取り込んで保持する働きがあります。

優しくしっとりとした肌当たりを生み出すため、製造には通常のティッシュより手間がかかっていたり、1セットの枚数を多くしたり、柔らかいため、特別な機械の調整が必要だったりと製造に手間がかかったちょっと贅沢なティッシュといえるでしょう。

すでに認知の高い保湿ティッシュですが、その利用度はどうなのでしょうか?

2022年3月にエリエールが2083人を対象にしたアンケートでは、繰り返し鼻をかむことで肌が赤く擦り切れるなど「鼻をかむときに強いストレスを感じる」方は 31.0%に上る一方で、「保湿ティシューを使用している」方は全体の 14.2%にとどまっており、いまだに多くの方が鼻をかむ際のお悩みを抱えているようです。

保湿ティッシュはご存じの通り、花粉症の時期や風邪をひいたときなど、ティッシュが手放せない状態と同時に、鼻をかみ過ぎて赤くなったり、ヒリヒリして肌荒れに困っている方にはとても重宝します。


世界初の保湿ティッシュは高知の会社の製紙会社の情熱と技術から生れた

画像/ 河野製紙株式会社公式ホームページより

1993年(平成5年)に「保湿ティッシュ」は初めて発売されました。

商品開発、販売を手掛けたのは高知県で伝統工芸「土佐手すき和紙」を祖業とする河野製紙さんです。

きっかけは会社の会長の鼻炎だったとのこと。「肌の弱い方、頻繁に鼻をかむ方に安心して使っていただける、やわらかい紙はできないか」と開発研究員に相談し2年がかりで作り上げた商品が保湿ペーパー「アヴォンリー・キース」です。

河野製紙さんは、世界で始めて保湿ティシュを発売し、特許を取得、その後も更に新しい技術で特許を取得しながら品質向上の研究を続けています。

私達が何気なく利用している保湿ティッシュも、伝統を受け継ぐ日本の紙のメーカーさんから生まれたものだと知ると誇らしくなりますね。

アヴォンリーキース1993年発売 (写真は新パッケージ)
更に1箱1000円近い新感覚のティッシュ「絹雲」も新発売されています。
ムーミンとのコラボでインテリアとしてもおすすめののデザインパッケージ商品もあります。

蛍光塗料不使用やパルプ100%の表記について

ボックスティッシュの箱の裏を見ると、「蛍光塗料は使用していません」、「ピュアパルプ100%」などの表記がされています。保湿ティッシュに限りませんが、そもそも、なぜこのような表記が必要なのかに触れておきます。

〈「蛍光塗料は使用していませんと」いう表記〉
蛍光塗料(蛍光増白剤)は白地のものをより白く見せたりする染料です。紫外線を吸収して青紫色を発して目で見た時により白く見えるようにするものですが、皮膚刺激やアレルギー反応を起こすことも考えられ、ティッシュペーパーやトイレットペーパー、紙おむつ、生理用品、医療用のガーゼなど、肌や口に触れる一部の商品への使用が禁止されています。

ティッシュペーパーは鼻の粘膜や口など肌のバリア機能が弱い粘膜部分に接しますので規制されているわけです。

蛍光漂白剤は洗剤にも含まれています。シャボン玉石鹸の2016年のアンケート調査によれば、洗剤の中には「蛍光増白剤」という物質があることを知っていると回答した人は、約6割と認知度は高かったのですが、この一部の商品では禁止されていることは8割もの人が知りませんでした。皆さんはご存じだったでしょうか?

〈ピュア(フレッシュ)パルプ100%という表記〉
パルプ(紙)の呼び方には、バージンパルプ・ピュアパルプ・フレッシュパルプがあります。 バージンパルプは木材から作ったばかりのパルプ、ピュアパルプとフレッシュパルプは古紙が入っていないということを意味しています。

日本国内のティッシュペーパーは、概ねピュアパルプを原料としたものであり、再生紙を利用したものは10%未満にとどまっているといいます。

環境保護のことを考えると再生紙を利用した方がいいような気がしますが、再生紙は安全とは言えその製造過程での薬品の使用や、最終的に重金属などの不純物が含まれる可能性もあります。

高級ティッシュでは、その柔らかさや強度を出すため、材料となる木材の樹種ごとの繊維の特徴を踏まえて微妙な配合をしています。またデリケートな肌へのこだわった安全性を考えると、現在の再生紙では難しい部分が多いのでしょう。

お肌のことを考えると、「蛍光塗料不使用、ピュアパルプ100%」が必要最低条件と言えるでしょう。


スタッフが選ぶ高級ティッシュ5選とその特徴を深堀り解説


それでは、スタッフがおすすめする、高級ティッシュ・保湿ティッシュを5つ紹介します。

エリエール贅沢保湿

〈特徴〉
保湿ローションに新規なめらか成分を配合したエリエール独自のうるおいバリア製法で肌へのこすれによるトラブルを軽減しています。比較的軽やかな感じのふんわり感は鼻をかむ頻度が高いにはおすすめです。

〈こだわり〉
エリエールが開発した柔軟成分で繊維1本1本をコーティングする製法に、グリセリン・コラーゲン・高分子保水成分・ヒアルロン酸を配合した、まさに贅沢な肌触りが魅力です。

〈ストーリー〉
“いちばん肌にやさしいティシュー”を目指し、2022年にリニューアルされたこの商品

リニューアルでは、保湿ローションに新規なめらか成分を配合し、従来品よりも肌のこすれリスク軽減を目指した独自の「うるおいバリア製法」を開発。「やわらかさ」が18%、「なめらかさ」を8%アップさせ、肌の水分や油分を奪いにくいティシューとして生まれ変わりました。

スコッティ カシミヤティシュー 日本製紙クレシア

〈特徴〉
商品名通り、カシミヤのような手触りのティッシュです。この商品は、保湿技術が開発される以前に発売されていますので、ローションは使用しておらず、紙本来のふんわり感と柔らかさ、丈夫さが特徴です。そのルーツは女性の化粧落とし、鼻をかむだけでなく化粧直しやティッシュパックなどにも適しています。布のようなきめの細かい柔らかさで多用途に安心して使用できます。

〈こだわり〉
ピュアパルプ100%で蛍光塗料不使用。高品質パルプのみを利用しこだわりの製造方法で、柔らかさと丈夫さを実現しています。どんなお部屋にも合う主張しないエレガントなパッケージデザインも魅力です。

〈ストーリー〉
1985年クリネックスを擁する十条キンバリーと合併して現在の日本製紙クレシアになる前の山陽スコット株式会社で開発された「スコッティ・カシミヤ」この商品を機に高品質ティシュー時代が幕を開けました。

この開発者は次のクリネックスブランドの至高 極の土台となる「至高」も開発しました。

クリネックスティシュー「至高極」日本製紙

〈特徴〉
保湿成分などの使用はなく、紙の製法へのこだわりで究極の肌触りを実現しているところに他の商品との違いがあります。

〈こだわり〉
紙の質感を決める針葉樹と広葉樹のブランドパルプの黄金比率での配合と、長年培った薄くコシの無い紙 を抄く抄紙工程の技術力はそのままに、さらに上のふっくら・やわらか・表面の触り心地の良さを実現するために薄い至高の紙を4枚重ね、スムース加工をして作られた贅沢仕上げの商品です。

〈ストーリー〉
「ザ・フェイシャルティシュー」の究極の品質を求めて開発された「至高のティシュー」。カシミアティシュー開発したその生みの親の定年後、後継者が、「ふっくらすべすべした赤ちゃんの肌が目標の感触なら、まだやり残したことがあるのでは」と辿り着いたのがこの「極」。

また、「至高」プロジェクトチームに匠の技を使いこだわりのパッケージデザインに仕上げています。世界へ「THE NIPPONのティシュー」を発信したいという思いが込められています。

クリネックスローションティシュー「肌うるる」日本製紙

〈特徴〉
保湿ティッシュの中では、軽めの肌触り、花粉時期の特別なティッシュではなく普段使いとして愛用しているファンも多いようです。その軽さの原因は厚み。保湿ティッシュは、一般のティッシュと比較して箱が大きくなりますが、「肌うるる」は柔らかさ、しっとり感、紙の厚みのギリギリのところを突き詰めた商品なのでしょうか?薄めのパーケージに仕上がっています。過剰な贅沢感はないもののうるおい感とスベスベ感が心地よくデリケートなお肌の方へおすすめの商品です。

〈こだわり〉
普通のクリネックスよりも5倍のうるおい成分を含み、破れやすい方向の強度を高め、やわらかいのに破れにくく鼻をかんだ後でも安心して使用できます。
天然由来の保湿成分を使っているのが特徴で、シートに保湿成分を均一に塗布し、しわを少なくすることで、よりなめらかですべすべした肌触りを実現しています。鼻をかんでも赤くなりにくい。肌へのやさしさを感じられる商品となっています。

〈ストーリー〉
1924年にアメリカのキンバリー・クラーク社がメイク落とし用として『クリネックスティシュー』を発売したのが始まりです。発売当初の「クリネックスティシュー」は、「使い捨てハンカチ」として広告展開されました。

その利便性から広く普及し、クリネックスはティシューペーパーの代名詞として使われるようになりました。アメリカではメーカーやブランドに関係なくティシューペーパーをクリネックスと呼んでいます。

スコッティとクリネックスは日本製紙クレシアが国内ライセンスを有するファミリーブランドです。スコッティは標準的ブランド、クリネックスはよりスキンケアを意識した高品質ブランドとしてはじまりました。

ネピア 鼻セレブ プレミアム

〈特徴〉
保湿ティッシュと言えば「鼻セレブ」そのしっとりさと、柔らかさですでに愛用している方も多いでしょう。同じ2枚の鼻セレブでもその他商品に比べ厚みを感じられますが、プレミアムは保湿成分をたっぷり含ませその枚数を3枚に。マットなビロードのような質感、重厚感がさらにアップした商品です。包み込まれるような感触でファンにとっては手放せない商品でしょう。

〈こだわり〉
パルプの配合にこだわり独自の紙質を実現。また配合されているスクワランは本来肌にある成分でお肌を守るうるおい成分。加齢とともに減少するこのスクワランを配合することで、肌を守る以上の効果も期待できるのではないでしょうか。

〈ストーリー〉
高級ティッシュを語る上で外せないのがネピアの「鼻セレブ」・基は1996年に発売された「モイスチャーティッシュ」でした。ウェットティッシュと間違えられることもあり、商品をブラッシュアップし、名前を変更して売り上げがなんと10倍になりました。鼻セレブの名前は100以上の候補の中から採用されましたが社内では反対されました。そこを当時の企画部長が説得を重ね商品化までこぎつけたそうです。パッケージデザインや企画商品を発表しファンを増やし、いまや保湿ティッシュの代表商品となっています。ネピアのマーケティング力も商品にファンをつける大きな力となっています。


まとめ

この記事では高級ティッシュ、保湿ティッシュについてその使用感と、一歩踏み込んで商品をより理解するための情報を共有しました。

高級ティッシュの中にはここで紹介した以外でも、もう売り切れになっていますが1箱1万円を超えるものもあったようです。すごいですね。一度は使ってみたいです。

このように、五感を満たすための繊細なものづくりは日本特有のものでしょう。日常何気なく使っている保湿ティッシュにもたくさんのストーリーがあり、それを背景に私たちの手元に届いている。そんなことも楽しみの1つに加えながら、気持ち良いティッシュと一緒に気が滅入る花粉症の時期を乗り越えていきましょう。




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